白いLPレコード

真っ白なレコードというのを初めて見ました。ビートルズに「ホワイトアルバム」ってあったと思いますが、あれは確かジャケットが白でレコード自体が白では無かったと思います。
アルバート・アイラーという人のフリージャズのLPです。音は特に問題は無かったです。
透明なレコード盤なら、手持ちで原田知世の16歳の時のバースディ・アルバムがそうです。

LPレコードのお引っ越し

今のリスニングルームというか寝室にアナログレコードを聴くことが出来る体制が完成したので、それに合わせ荷物置き部屋に置いていたLPレコード約1,000枚のお引っ越しをしました。オーディオユニオン特製の上下の棚で合わせて約200枚のLPが収録可能なボックスを5つ使っています。CDは今現在4,000枚くらいでLPはその1/4ですが、LPは本当に嵩張りますし、また重くて収納が大変です。SPレコードと違って床に落としても割れたりしないことは利点ですが。これからこの1,000枚のLPを全部リーンメイトNEOでクリーニングする積もりです。現在までに完了したのが170枚くらいです。後大体3ヵ月はかかりそうです。ちなみに1,000枚の内、140枚くらいがジャズで後はクラシックです。クラシックの方は以前渋谷のレコファンでまとめて買い込んで、実はまだ聴いていないのもあります。

「君の名は」第2部におけるアイヌ女性の描写について

今日のオンラインの英会話で、「君の名は」(新海監督のアニメではなく、ラジオドラマ+映画の)の第2部でアイヌの女性が典型的な(少数民族への)偏見を持って描写されているというのをテーマにして話しました。北原三枝が演じるアイヌのユミという娘は、ヒロインの真知子と正反対で、情熱的で大胆で行動的でという感じで描かれています。つまりはビゼー(メリメ)のカルメンと同じです。
しかし、最近「まつろはぬもの」というアイヌと日本人の混血で語学の天才であったことから松岡洋右の密偵となって戦地を飛び回ったシクルシイという人の自伝を読んでいたら、彼の祖父が彼の出生(大正7年4月29日→昭和天皇と同じ日生まれ)を役場に届けにいった時の話が出てきます。そこに役場の人間のセリフとして「あんたの娘は誰とでも寝るんだな」というのが出てきます。それを聞いた彼の祖父は激怒していますが、しかし実際に3人の男性と関係し5人の子供を産んでいたようです。この女性が特異な存在なのか、アイヌの女性の一般傾向として性道徳的に緩いのかは判定が難しいですが、実際に日本人とアイヌの混血がかなり顕著に認められるという事実も考えると、このユミというキャラクターは、必ずしも脚本を書いた菊田一夫の偏見だけからではなく、少なくともユミのような性格のアイヌの娘がいてもおかしくはない、という了解があったような気がしてきました。(この「君の名は」第二部のアイヌ文化の描写については、実際のアイヌの人がチェックしていた、という話も聞いています。)一歩間違うとそれこそ思い込みによる偏見になりますので注意が必要なことを自戒しています。

「巨人の惑星」の”Home Sweet Home”

「巨人の惑星」の”Home Sweet Home”を観ました。またもやウェルチ脚本でしたが、前回のよりはマシでした。思うにウェルチが使われるのは、この「巨人の惑星」があまりにSFとは関係のないような話が多いため、少しでもSF色を出すために使われたのかと思います。但し、ウェルチのはSFというよりほとんどただのデタラメ話ですが。
バリーが森の中でスペースポッドを見つけます。おそらく以前登場した未来の地球から来たタイムトラベラーが残したもののようです。フィッチューはダンを連れてきて中をチェックさせ、電源部のダイオードを交換すれば動くだろうと診断させ(確かタイムトラベラーは30世紀ぐらいから来ていたと思いますが、その時代でもダイオード!)、ダンはスピンドリフト号から部品を取ってきてポッドを修理します。一方で森のレンジャーがバリー達を目撃して他のレンジャーと二人で地球人を捕まえようとし、バリーが捕まってしまいます。フィッチューとキャプテンが中に居たポッドもレンジャーに捕まりそうになったのでキャプテンはポッドを発進させます。ポッドは自動運転でたちまち宇宙空間に出ます。そこでキャプテン達は、スピンドリフト号が巨人の惑星に来るときに目撃した緑色の雲の中に入ります。そしてそこから出たら、目の前には地球がありました。これも自動運転でポッドは無事に北米のどこかに着陸します。場所的にはニューイングランドのようでしたが、どこか様子が変でした。そこは1900年のアメリカでした。人々はキャプテン達を悪魔だとして捕まえて牢に入れます。二人は牢番をごまかして逃げだし、ポッドに戻ります。キーを保安官に取られていたので発進させることは出来ませんでしたが、スピンドリフト号のマーク(未来の英語で書かれたポッドの操作マニュアルを持っています)と通信し(なんで1900年と現代で通信出来るのかの説明はまったく無し)、あるボタンを操作すると人々がフリーズします。キャプテン達はキーを取り戻しに外に出ます。フィッチューは泥棒の性が出て、銀行に入って金庫を開け金を盗みます。マークからフリーズさせた後15分以内に発進しないと2人が消滅してしまうと聞き、キャプテンはフィッチューを探し、なんとかポッドに引っ張っていって発進します。再度自動運転で元の場所に戻りました。そこにはバリー、ヴァレリー、ダンが巨人のレンジャー達に捕まっていましたが、キャプテンは再度フリーズボタンを押し、3人を救出します。

ヤフオクでジャズのLP45枚を落札

ヤフオクで、ジャズのLPを40アルバム、45枚を送料込みで16,027円で落札出来ました。もっと落札価格が高くなると思っていましたがこの程度で済みました。ジャズはLPで80枚くらい、CDで120枚くらい持っているので当然何枚かダブるのを覚悟していましたが、ダブったのはチャーリーパーカーの1枚だけで、とてもお得なお買い物でした。これからせっせとクリーニングマシンで洗います。HMVで買った中古のLPもクリーニングマシンで洗えばほとんど新品同様になっていますので、これも同じだと思います。

NHK杯戦囲碁 藤沢里奈女流本因坊 対 佐田篤史7段


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が藤沢里菜女流本因坊、白番が佐田篤史7段の対戦でした。序盤、白が右下隅の二間高ジマリの構えに左側の2線からかかったのに、黒は手抜き、白が二間高ジマリの黒の右側の石の左に付けて行きました。これは最初に見た時は驚きましたが、今は普通の手になりつつあります。ここの折衝の結果、白は下辺を盛り上げ、右辺の石は軽く見ました。黒は白の右辺の石の全体を攻めようとしました。この時、右上隅が掛かりっぱなしだったのを隅に付けて行って様子を見ました。ここを含みにして右辺で黒の左に付けて行ってサバキを図りましたが、黒が反発して戦いになりました。ここで白が右辺と右下隅の黒の連絡を断つぞと打ったのが、AIの評価では良くなかったのですが、黒もお付き合いして押さえたので形勢は動きませんでした。しかし白はここの利きと上方の2子を捨てることで上手く脱出してました。この辺りは互角の別れでしたが、黒が上辺の白を攻めに行った時にちょっとうっかりし、固い右辺の黒の構えに先手で利かされ手を入れることになり、白が上辺の黒を逆に攻める展開となっては、形勢は白に傾きました。また黒が時間つなぎとして右下隅の黒をつなぎましたが、白が受けずに下辺を拡げたのが機敏でした。最後に左上隅で非勢の黒が頑張ったため劫になりましたが、形勢には大きな影響は無く、白の中押し勝ちとなりました。

SP用カートリッジ交換

手持ちのSPも増えて来たので、カートリッジをAT-VM95SP(VM型)から同じオーディオテクニカのAT-MONO3/SP(MC型)に変えてみました。このカートリッジ、MC型ですけど出力電圧は1.2mVあるので、トランス使わないでもいけるかと思いましたが、一応昇圧トランスを使いました。そして音が素晴らしいです!針音が小さくまた音楽とは別に鳴るようになり、また歌手の声が非常にリアルになり、歪みも減ったようです。こんなに違うんだったら最初からこちらにしておけば良かったのですが、SPレコードは針交換の頻度が高そうなので、針交換が出来るVM型にしたものです。AT-VM95SPは要するに普通のLP用のカートリッジの針の所だけをSP用に変えたものですが、AT-MONO3/SPは最初からSPレコード用に設計されたものでそこが違います。

スター・トレックの第2シーズンの”Obsession”

スター・トレックの第2シーズンの”Obsession”(執着)を観ました。エンタープライズ号がある星を探査している時に、3人がガス状の何かに襲われ、2人が即死し、一人が瀕死の状態になりました。3人とも血液中のヘモグロビンを抜き取られていました。カーク達は一旦エンタープライズ号に戻ります。エンタープライズ号はヨークタウン号とランデブーして、ワクチンを受け取りある植民星に急いで届ける必要がありましたが、カークはそのガス状の何かにこだわり、その調査をランデブーより優先させます。実はカークは11年前に初めて宇宙の航海に出た時、同じくガス状の何かにカークが乗り合わせていたファラガット号が襲われ、カークはその時フェイザー発射の担当でしたが、カークは3秒間撃つのをためらったため、カークが尊敬していた艦長のガロヴィックと200名の命が失われたとカークは長い間自責の念に駆られていました。艦内に新任のオフィサーとしてそのガロヴィックの息子がいるのを発見し、今度はその息子を含むメンバーで再度惑星を探査します。やはりガス状の何かが現われ一行を襲いましたが、ガロヴィックの息子は数秒躊躇ってフェイザーを撃つのが遅れました。カークは自分と同じミスを犯したガロヴィックを罰し、自室に待機させます。スポックやマッコイはカークのそのガス状の何かへの執着が異常であるとし、ワクチンを届ける任務に戻るよう言いますが、カークはそのガス状の何かに執着します。結局そのガス状の何かは知性を持っていて、宇宙空間へ出てきました。エンタープライズ号は最高戦速で追跡しますが、ある時にガス状の何かは急に停止し、エンタープライズ号に向かって来ました。カークはフェイザー発射を命じましたが、ガス状の何かには通用しません。続けて光子魚雷を発射しましたがこれも効果がありませんでした。ガロヴィックの息子が間違えて部屋のベントを開放してしまったため、ガス状の何かが船内に侵入します。スポックがガロヴィックの息子を助けましたが、スポックの血は鉄ではなく銅で出来ていたため、ガス状の何かはスポックを殺しませんでした。カークは結局そのガス状の何かを殺すには反物質爆弾しかないと考え、ある惑星に反物質爆弾をセットし、その点火装置を作動させるため、自分とガロヴィックの息子でその惑星に降り立ちます。元々用意していた「エサ」としての血液はたちまちガス状の何かに吸い取られ、カークとガロヴィックの息子は自分達をエサにしようとします。間一髪で転送装置が作動し、爆発の中なんとか二人はエンタープライズ号に戻ります。カークはガロヴィックの息子に、結局フェイザーは役に立たなかったので、躊躇った結果人命が失われたのは自分の責任でもガロヴィックの息子の責任でも無いと説明します。そしてカークはガロヴィックの息子にガロヴィックの思い出話をするのでした。

SPレコードで大編成のオケ→ちょっと辛い…

SPレコード、今度は大規模なオーケストラということで、ストコフスキーのワーグナー、ニュルンベルクのマイスタージンガーの第一幕への前奏曲とローエングリンの第三幕への前奏曲を買いました。音はオケの強奏で歪みまくってある意味聴くに堪えない音ですが、ちょっとびっくりしたのは12インチ2枚のSPレコードの入れ物が実に立派で、文字通り「アルバム」です。LPレコードのことをアーティストがアルバムというのは、元々文字通りアルバムに入れてレコードを売っていたからとWikipediaにありましたが、その実例を見ることが出来ました。

ヴィラ=ロボスの「神秘的六重奏曲」

レコードクリーナーのお陰で、中古盤だけではなく、学生時代に聴いていたけど、バチバチノイズだらけになって聴く気がしなくなっていたLPが復活し、再生して学生時代を思い出しています。これはトリヴィオ・サントスというギタリストのアランフェス協奏曲(2回目の録音)ですが、お勧めはそちらよりB面の最後のヴィラ=ロボスの「神秘的六重奏曲」です。7分弱の短い曲ですが、楽器の選択が非常に特殊なんでめったに演奏されません。その楽器というのが、ギター、サキソフォーン、フルート、オーボエ、ハープ、チェレスタというものです。オーボエ以外のほぼ全ての楽器が演奏出来たというヴィラ=ロボスらしい選択ですが、おそらく他にこういう編成はないでしょう。ヴィラ=ロボスは1959年まで生きていたので、時代としては現代音楽の時代ですが、彼は決して無機的で実験的な曲というものは作らず、どういう曲を作ってもある種の歌心にあふれていると思います。私はヴィラ=ロボスの交響曲不完全集(一曲だけ楽譜が行方不明で録音されていません)とか弦楽四重奏曲全集、あるいはハーモニカ協奏曲といったものまで持っています。
なお、トリヴィオ・サントスというギタリストは、高校の時に鹿児島にいて、そこの十字屋という音楽ショップでアランフェス協奏曲を求めた時に勧められた人です。それは1300円の廉価盤で高校生には有り難かったですし、サントスというギタリストも気に入ったので、こうして2度目のアランフェス協奏曲のLPも買っています。当時の地方の音楽ショップはなかなか良心的だったと思います。