2A3無帰還シングルアンプの真空管を全部別のに替えました。
2A3: エレハモgold→PSVANE Tii
6SL7:JJ製→SOVTEK製
整流管:JJ製5U4GB→松下製5AR4
もちろん替えた後の方がいいかどうかは慎重に判断しないといけませんが、共通の特長としては「音離れの良さ」があり、直接音が間接音の中から若干前に出てくる感じで音像が明確です。
整流管をJJ製から松下製5AR4に替えたことで、全体に音の硬さが減った感じです。(JJの真空管は硬くて厚いガラスのせいじゃないかと思いますが、EL34を評価した時も硬かったです。)
2A3は、PSVANEのTiiに替えた後は、音がピラミッド型によりなった感じがします。ただ低音の制動はちょっと緩んだ感じがします。
このアンプのダンピングファクター(DF)は無帰還アンプということで、わずかに1.5なんですが、それによる音質低下はまったく感じません。DFって一体なんだったのか疑いたくなります。
月別アーカイブ: 2022年6月
2A3のシングル無帰還アンプ
自作PCL86全段差動プッシュプルアンプは大成功で、この所50日間くらい毎日6~8時間ほど聴いて来ましたが、さすがにちょっと飽きて来て、ヤフオクで物色し、2A3(直熱3極管)の無帰還シングルアンプを12万1千円で落札しました。このアンプは秋一郎さんという方がMJ(無線と実験)という雑誌に6ヵ月間連載して発表したもので、それをご本人がヤフオクに出品していたものです。
アンプの詳細はご本人のサイトをご覧下さい。
なお、MJ誌がこのアンプの部品一式を16万5千円で売っていますので、組立て済みで12万1千円はかなりお買い得でした。
今聴いていますが、さすが無帰還アンプだけあって音離れが非常に良く、元気な音です。ちょっと強音の時に歪っぽさはありますが。それでこれってJJの真空管のせいじゃないかと思って、整流管を以前300Bアンプで使っていた松下製5AR4に変えたら、これが当たりでかなり柔らかくなり歪み感も減りました。明日更に2A3をPSVANEのT2に、また6SL7をSVETLANAに変えて試してみます。
ジョー90の”Double Agent”
ジョー90の”Double Agent”を観ました。WINのエージェントが3人連続して殺され、アタッシェケース(暗号コード入り)を盗まれるという事件が発生します。アタッシェケースは正規の鍵で開けないと爆発するようになっているので、WINの秘密は漏れませんでしたが、WINのシェーン・ウェストンはWINの中にダブルエージェントがいることを疑います。WINには18年も勤務したハリー・スローンがいましたが、状況的に彼がスパイの疑いがあります。WINが中東の支部に重要な使命を入れたコードを伝えるのに、ハリー・スローン自身が行くことを志願しますが、しかしシェーンはハリーの脳波を記録してそれをジョー90に移し、ジョーを使者として行かせます。しかしハリーの脳波を移されたジョー90は奇妙な行動を開始し、中東ではなくパリに行き、そこからまたコペンハーゲンに向かいます。そこで敵のエージェントと落ち合い、スーツケースをエアカーでやって来たハリー・スローンに海上で渡すことになります。それが判明して、WINはジョー90殺害の命令を出します。スーツケースをハリーに渡した後、敵のエージェントとジョーでどちらが先にエアカーに乗り込むかの争いになり、ジョーは眼鏡を落としてしまいます。しかしそれでハリーの脳波の支配が解け、ジョーは敵のエージェントと撃ち合いになります。(眼鏡が無いジョー90は単なる9歳の子供で、射撃の腕は無いと思いますが…)結局サムやマクリーン教授が駆けつけジョーは無事救助されますが、暗号コード入りのアタッシェケースは奪われたままです。しかしシェーンはリモートの爆破装置を作動させアタッシェケースを爆発させます。(であるなら別にジョー90射殺命令は不要だったはずですが。)
ということでかなり本格的なスパイものですが、そういう危険な任務に子供を使うという一種の児童虐待ドラマになってしまっています。
トワイライト・ゾーンの”The Purple Testament”
トワイライト・ゾーンの”The Purple Testament”を観ました。舞台は1945年のフィリピン(おそらくルソン島?)で、米軍と日本軍が激しい戦いを繰り広げていました。(ご承知の通り、1944年10月のレイテ沖海戦で連合艦隊はほぼ潰滅状態になりましたが、陸軍はその後も終戦まで米軍と戦い続けています。)中尉のウィリアム・フィッツジェラルド(フィッツ)は、ある時から急に、ある兵士の顔が一瞬何かの光に包まれるのを見るようになりますが、その顔が光った兵士はことごとく死んでしまいます。フィッツは戦時病床に自分の部隊の負傷した部下を見舞いますが、その部下の顔も光り、その一分後には死んでしまいました。そしてフィッツに対し単なる偶然だと説得していた上官の顔も光り、翌日の戦いで死んでしまいます。軍医よりフィッツに対し一度本部に戻って休養を取るように命令が下ります。出発の時、自分の顔を鏡で見たフィッツは自分の顔が光るのを見ます。そして乗り込んだトラックの運転手の顔も光って見えました。出発した2人ですが、残った部隊はその10分後ぐらいに大きな爆音を聞きます…
という話です。「人が死ぬのが分かる」という話は、百田尚樹の「フォルトゥナの瞳」もそうでしたが、案外ヒントはこのドラマかも。大平洋戦争中のフィリピンでの戦いというと、例の「出て来いミニッツ、マッカーサー」の歌(古関裕而作曲)を思い出しますが、実際はかなりの長期に渡って戦いが繰り広げられたんだということを今日調べて初めて知りました。
NHK杯戦囲碁 村川大介9段 対 藤沢里奈女流本因坊(2022年6月26日放送)
本日のNHK杯戦を囲碁は、黒番が村川大介9段、白番が藤沢里菜女流本因坊の対局です。この二人は意外にも初対局です。この碁の最初の焦点は左辺で、黒が左上隅からの壁をバックに左辺に打ち込み、戦いとなりました。ここでの折衝で黒に誤算があり途中で白が左上隅への渡りを見せた時、手を抜いて右辺を打ったのがどうだったか。結局その後黒は左辺白に付けた所で反発され、白1子を取って左辺を分断したものの、左辺下方ではみ出されて左下隅の黒2子を味良く取り込まれ、白地30目弱が味良く確定し白のリードとなりました。その損を取り戻すべく黒は右辺の白を攻めました。今度は白に誤算があり、封鎖された右辺の白に2眼がなく、取られてしまいました。しかし下辺に出て行って黒地を割る手があり、白も再度挽回しました。そこからは闇試合となり、振り替わりもあって、黒のリードが続きました。最後は右上隅に取り残された黒2子を白が取れるかどうかが勝敗の鍵になりました。しかし黒は白の包囲の薄みを付いて中央に連絡し無事生還しました。これで白の投了となりました。
久し振りに300Bアンプ
折原浩先生の「宗教社会学」私家版日本語訳を公開
日本マックス・ヴェーバー研究ポータル、での一大イベントです。折原浩先生から私が提唱し「中世合名・合資会社成立史」の無償公開で実践もしている、「オープン翻訳」の主旨にご賛同いただき、先生がご自身で使用するために訳された「宗教社会学」の日本語訳をいただき、公開しました。
ヴェーバーの「経済と社会」の中にある「宗教社会学」ですが、既に創文社から1976年に日本語訳が出ています。これは宗教上の細々とした事項について詳細な訳者注が付いているという長所はあるものの、この「宗教社会学」で使われている社会学的な概念が「理解社会学のカテゴリー」に拠っている、ということをまったく分っていない翻訳であり、社会学的な基礎用語の翻訳が適切でない物が非常に多いという欠点があります。折原先生の日本語訳はこの点の大幅な改善を意図されたものです。
ジョー90の”King for A Day”
ジョー90の”King for A Day”を観ました。ある中東の王国で、王位を狙う者が現在の国王をトンネルの中で鏡を使ったトリックで事故で殺します。そしてその後継者である王子(イギリスに留学中)を誘拐します。そのために、ジョーがビッグラットで王子の知識を身につけ、王子に扮してその王国に向かいます。ビッグラットで得た知識のお陰でうまく誤魔化すことが出来ましたが、王位を狙うシャザールはジョー一行の食事に薬を入れ、全員が寝こんだ所をジョーを誘拐します。その間にWINは囚われていた本物の王子を救い出し、戴冠式に向かいます。シャザールはジョーを誘拐している間に本物の王子が到着して戴冠式が始まります。ジョーの指輪に仕込まれていたホーミングデバイスで、シャザールの隠れ家は突き止められ、間一髪でジョーは助かります。シャザールは逃げ出しましたが、例のミラーによるトリックのあるトンネルの中で対向車線のトラックをミラーによるトリックだと思い込み、正面衝突して死にます。
まあちょっとお話が緩いかな、と思います。もっとジョーがビッグラットと通信する眼鏡を無くして危機に陥るとかがあってもいいかと思います。
ヴェーバーの「ローマ土地制度史」の日本語訳の第9回目公開
マックス・ヴェーバーの「ローマ土地制度史」の日本語訳の第9回目を公開しました。今回の箇所は比較的長いラテン語の引用が2箇所あり、いいラテン語の演習になりました。しかし、このペースだと早くて後一年半くらいかかりそうです。
トワイライト・ゾーンの”The Last Flight”
トワイライト・ゾーンの”The Last Flight”を観ました。第一次世界大戦中の1917年、フランスの上空を複葉機でパトロールしていたイギリス空軍のテリー・デッカーは完全に迷ってしまい、フランスにある空港に着陸します。彼がそこで見たのはしかしはるかに進歩した飛行機群でした。そこは1959年でした。すぐに基地の者に逮捕され、基地の責任者の尋問を受けます。彼はそこで今年が何年か聞かれ、1917年と答えます。基地の者は困惑しますが尋問を続けます。そしてデッカーはたまたまその日にアレクサンダー・マッケイというお偉いさんが基地に視察にやって来ることを聴きます。思わずその名前を聴き返したデッカーでした。何故ならその者は彼の同僚のパイロットだったのであり、ドイツの飛行機にやられて死んだ筈だったからです。しかし基地の者はマッケイは第二次世界大戦でドイツの爆撃機を撃墜しロンドンの市民何千人の命を救った英雄だと言います。デッカーはさらに尋問され、本当は彼はパイロットと言っても戦場では常に逃げ回っていただけだと言います。しかし彼はマッケイが生きていることを聞き、もしかするとこれはあの時の自分の卑怯な行為をやり直すために神が与えたチャンスではないかと思い、見張りを殴り倒して彼の飛行機にまた乗り込み、雲の中に消えていきます。基地ではマッケイが到着したので、テリー・デッカーのことを知っているかと聞きます。そうしたらデッカーは彼は自分の命の恩人で、ドイツ機に囲まれた時、一度は彼は逃げ出したと思っていたら、突然雲の中から現われてドイツ機を撃墜してくれたが、その直後彼も撃たれて死んだ、と言います。それを聴いて、基地の者はデッカーがやり直しに成功したことを悟ります。
まあタイムスリップものは良くありますが、どちらかというと現代の軍隊が過去に行くというのが多いと思いますが、逆のパターンはちょっと面白かったです。