ジョー90の”Talkdown”

ジョー90の”Talkdown”(無線での着陸指示のこと)を観ました。あるF-113というマッハ4で飛ぶ新鋭戦闘機のテスト飛行中に、最高速度の達成は上手く行ったのですが、着陸態勢に入った時、突然パイロットが無線に返事をしなくなり、機体は完全なオーバースピードで滑走路に突っ込みます。司令塔からの脱出の指示がギリギリ間に合いパイロットは射出されて助かりますが、機体は滑走路に激突して爆発、パイロットは足を骨折し病院に入れられます。この機体はも1機残っていて、2日後にデモ飛行をある将軍に見せて量産の許可をもらう必要があります。WINに相談した結果、例によってジョー90がパイロットの脳波を移してF-113を操縦することになります。とここまではいつものパターンなんですが、違うのは元々のパイロットが病院で記憶を取り戻し、自分が着陸の態勢に入った時に失神したことを思い出します。それは彼が長期に渡り着陸に不安感を持っていて、それが積もり積もって身体が自衛反応として失神を選んだということでした。問題はその脳波パターンを移したジョー90も同じで、着陸の方法を忘れて着陸が出来なくなります。WINのサムとマクレーン教授は病院に行ってパイロットを銃で脅して基地まで連れて行き、そこで無線でジョー90に着陸の仕方を教えるように強制します。最初は思い出せなくて、脚を出す指示を忘れたため、ジョーは着陸寸前でまた高度を上げます。結局パイロットはなんとか手順を完全に思い出してジョー90は無事着陸出来た、という話です。
ただエキスパートの脳波パターンを移せば上手く行くのではない、という教訓的なお話でした。最後に将軍が「200機量産だ!F-113ではなくあの(マクレーン教授の)車だ!」と叫んで最後に小さく「ついでにF-113も50機」とつぶやくのが面白かったです。