トワイライト・ゾーンの”A Stop at Willoughby”

トワイライト・ゾーンの”A Stop at Willoughby”を観ました。
ガート・ウィリアムズは38歳である広告代理店の重役です。しかし、その日ガートは大口のクライアントを競合に取られてしまい、社長から”push, push”と罵られます。それでつい「黙れ、デブ」と言ってしまいます。疲れ切った彼は家に戻る列車の中でついウトウトしましたが、目を覚ますと車掌が「次はウィルビー」と言います。そんな駅は無い筈と思って外を見ると、11月で雪が降っていた筈が、太陽の降り注ぐのどかな田舎で、馬車や自転車が行き来しています。車掌によれば今は1888年の7月だと言います。彼は興味を引かれましたが、そこで目が覚めます。家では奥さんからこんな男なら結婚するんじゃなかったと罵られ、なんとか首にはならなかった会社では仕事に追われます。列車の中で再度居眠りして、またウィルビーの駅に着きます。今度はそこで降りようとしましたが、彼が降りる前に列車が発車してしまい、車掌を呼んだ所で目が覚めます。最後に会社で仕事の途中で抜け出し、奥さんにも見放されて、再度居眠りしてウィルビー駅で、今度こそ彼は駅に降り立ち、釣り帰りの子供達に話しかけます。こここそが彼が求めていた生活のある場所でした。
次のシーンで車掌が雪の上のガートの死体を見つめています。それによるとガートが突然走行中の列車から飛び降りて、即死だったということです。ガートは葬儀社の車で搬送されますが、その葬儀社の名前がウィルビーでした…
という悲しいお話でした。ロッド・サーリングはこの話がシーズン1の中で一番好きだったんだそうです。おそらく彼も仕事に追われる生活に疲れていたのかなと思います。彼は50歳で心臓を悪くして亡くなっています。彼もウィルビーに行ったのかもしれません。