NHK杯戦囲碁 谷口徹5段 対 上野梨紗女流棋聖(2024年7月21日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が谷口徹5段、白が上野梨紗女流棋聖の対戦でした。上野女流棋聖は初出場、一方谷口5段は出場5回目で初勝利がかかります。展開は黒が白を攻めて行くのが目立つという展開で、方々に弱石を抱えた白はシノギが大変でしたが、右下隅に置いた石から動き出したのがいいタイミングでそれを捨て石に黒を分断し、黒3子を取り込んで下辺で活き、右上隅は取られ、また左上隅方面も取られで、白が盛り返しましたが、まだ黒がややリードかなと思っていました。しかし黒は形勢に悲観していたのか、白が左下隅方面から中央に飛んだ石などに受けずに、上辺に突入することを優先しました。結果として左上隅で取られていた白が復活し、確かに白の上辺の地は減りましたが、ここで白のリードに変わりました。その後白は右辺も上手く打って黒地を減らし順調でした。最後右下隅で2の3に置いていって、黒が反発して劫になりました。しかし黒の劫立てが続かず、ここで黒の投了となりました。上野女流棋聖の初出場初勝利でした。

ウルトラマンAの「節分怪談!光る豆」

ウルトラマンAの「節分怪談!光る豆」を観ました。タイトル通り節分ネタで、超獣の名前がオニデビルと、身も蓋もないそのまんまです。北斗と今野と空手の選手の3人が節分の大豆に混じっていた赤い豆を食べて身体に力が入らなくなるという病気になります。北斗は変身してエースになってもその症状が続き、あっさり超獣に負けます。ベッドで苦しむ北斗に、またもお助けキャラと化したセブンが現れ、M78星雲に戻って治療しないと直らないと言います。それで復活したエースが超獣を倒し、残りの2人の赤い豆も取ってやる、という話です。うーん、つまらない、の一言ですね。後Blu-rayディスク1枚になりました。

スタートレック・TNGの”Who Watch the Watcher”

スタートレック・TNGの”Who Watch the Watcher”を観ました。エンタープライズ号がミンタカ IIIでその星の住民、バルカンと同じ種族で青銅器時代相当の文明、を観察している人類学者からSOSを受け救助に向かいます。しかしエネルギー装置の故障により外観を隠す装置が故障し、ミンタカ人の男にその観察室を目撃され、また男は驚きで転落し重傷を負います。クラッシャーはすぐにその男をエンタープライズ号に転送し、治療し蘇生させます。男はそこでエンタープライズ号の装置をピカードを見て、ピカードが神だと思います。男は記憶を消されて戻された筈が、記憶消去が失敗し、現地の人々に神ピカードについて語り始めます。ミンタカの人はかなり前に既にそうした迷信的な宗教の段階から脱却していましたが、この事件のおかげでまた元の時代に戻ろうとしていました。ピカードは指導者の女性ヌリアをエンタープライズ号に転送し、ただ文明が進んでいるだけだと説明し、自分は神ではないことを説明します。しかしヌリアはちょっと前の洪水で死んだ者を生き返らせて欲しいとピカードに頼みます。ピカードは丁度人類学者の女性が治療の甲斐無く死ぬ所をヌリアに見せ、自分達も未だに死は克服出来ていないことを分らせます。
というストーリーですが、しかしそれにしてもエンタープライズ号と接触した記憶はミンタカの人々にかなりの影響を与えた筈で、集団の記憶を消す装置ぐらいあってもいいのでは、と思いました。

オーディオテクニカのAT-VM95E

DENONのDP-300F、大して高いプレーヤーじゃないので、付属のカートリッジのままでそのまま聞こうかと思いましたが、オーディオマニアの血が騒いで、オーディオテクニカのAT-VM95Eに交換。まあ実売7,100円ですけど。あまり変わらないだろうと思ったら、低音が音程明確にモリモリ出て来てびっくり。やっぱりカートリッジ自体の剛性が高いのが利いているのかな。

VSCodeをインストール

私はプログラミングは昔のやり方のままで、未だにIDEを使わずエディターでプログラムを書いていますが、思う所あってVSCodeをインストールしてみました。生成AIによる楽々プログラミングにはまったので、GitHub Copilotを使ってみようかと思ってです。まあお遊びかもしれませんが、高齢プログラマーに生成AIは強力な武器になりますので。

レコードプレーヤーの回転数チェック

新しく買ったデノンのレコードプレーヤーのAmazonレビューを見ていたら、回転数がおかしくなった、と書いている人が複数いて、気になったので回転数をチェックしようとしました。プレーヤーの回転数のチェックの伝統的な方法は、ストロボシートという黒白の四角を円周上に並べたシートを使い、光を当て、黒白パターンが止まって見えればOKというもの。しかしその光源には電源の周波数でちらつく、要するに昔の蛍光灯などが必要です。でも今はLEDになっているとダメ、蛍光灯でもインバーター式はダメです。なのでそれ用の光源が必要でかなり前に買ってあるのですが、それが出て来ません。それで調べていたら何とスマホのアプリ(RPM Speed and Wow)で回転数のチェックが出来ることが分りました。最初使い方が分らずカメラでターンテーブルの回転を撮影するのかと思ったら、正解は何とスマホそのものをターンテーブルに載せて回す、でした。チェックの結果、デノンのはOKでした。ついでにメインのVPIのClassicというターンテーブルをチェックしたら、何と33.5rpm!これはベルトが古くなったからに違いないと思い、以前買ってあった予備のベルトに交換して、無事33.3rpmが出ました。

NHK杯戦囲碁 山田規三生9段 対 西健伸5段(2024年7月14日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が山田規三生9段、白番が西健伸5段の対戦でした。序盤は黒の実利、白の厚みと模様という感じでしたが、白が右辺に打ち込んでいってから競い合いになり、結局白の右辺からの石と黒が白の模様を消しに行った一群との戦いになりました。黒が中央から下辺に降りた一団から右に一間に飛んだのはごく普通の手かと思いましたが、白が考慮時間を使って割り込んでいったのが最強の手で結局黒は中央を諦めざるを得ず、代わりに下辺で実利を取りました。この結果やや白がリードしましたが、まだ中央から上辺が未解決で結局ここでも最後は攻め合いになりました。黒は中央でほぼ取られかけていた石を動き出して策動しましたが、残念ながらわずかに足りず、また上辺での攻め合いも白一手勝ちになり、黒は万策尽きてここで投了となりました。二人は以前もNHK杯戦で対戦していてその時は山田9段が勝っていますので、西5段がリベンジを果たしました。

塩野七生の「ローマ人の物語 最後の努力」

塩野七生の「ローマ人の物語 最後の努力」を読了。「最後の努力」というか「最後のあがき」と言うべきか、ローマの最終的な滅亡までまだ100年ありますが、既にかなりの末期症状を呈して来ていて、蛮族の侵入、ササン朝ペルシアとの戦い、により軍人皇帝の一人ディオクレティアヌスはついに「四頭政」という正帝2人、副帝2人で分割統治し、それぞれが担当の地域を防衛するという仕組みを導入します。これは防衛という目的では機能しましたが、代償として軍人及び官僚組織の肥大を招き、ローマ市民の税負担は増えて行くばかりになります。しかしこの四頭政はわずか2代しか続かず、その後は例によって正帝・副帝間の内乱になり、最終的にコンスタンティヌスが勝ち残ります。彼はコンスタンチノポリスという自分の名前を冠した新しい首都を作り、またキリスト教を公認します。こうなるともはやローマとは言えないので、通常のローマ史はこの辺で終わりですが、塩野七生のは「ローマ人の物語」で「ローマ帝国史」ではないため、まだ続きます。