大雨の影響

台風10号(サンサン)の影響による大雨で、29日(木)の夜は、19:30頃中央本線は運転見合わせになり、私が乗っていた列車(元々人身事故で25分くらいの遅れ)は、相模原湖駅まで行ってそこでストップ。私の自宅の最寄り駅(といっても6Kmも離れていますが)は次の駅ですが、結局「復旧の見込みは立っていません」ということだったので、相模原駅を降りて、大雨の中を1時間以上歩きました。そうしたら後で知ったんですが、私が歩いた旧甲州街道のすぐ南の道路が22時から通行止めになっていました。大体この辺りの道路は連続雨量150mmmになると通行止めになります。30日朝も中央本線は動いているものの遅延ということと、家の近辺の道路も通行止めになる可能性があるということで(ちなみに中央高速も八王子と相模湖間通行止め)、会社に在宅勤務にさせてもらいました。2019年10月の台風では川崎で自分の車が冠水しました。今の自宅は標高が230mくらいなので、鉄砲水を除いて水が貯まるということはまず考えにくいです。しかし自宅から駅へ向かう一本道はこの2019年の台風の時にあちこちで土砂崩れが起き、死者まで出ています。そういう訳で現在水と保存食は最低5日分くらいキープしています。

塩野七生の「ローマ人の物語 勝者の混迷」

塩野七生の「ローマ人の物語 勝者の混迷」を読了。カルタゴとの三度の戦いで、カルタゴを最終的に滅亡させ、ローマが地中海の覇者となります。そうなるとこれまで共通の敵に対することに必死で表面化しなかった、内部の矛盾が吹き出します。それが貴族と平民の対立で、特に平民の中心であった独立農民層がシチリアなどの新しい領土から入ってきた安い小麦に対抗出来ず没落していわゆる無産階級に落ちぶれます。そうなると市民が支えて来たローマ軍も質量共に低下するという、誰から見てもはっきりした社会的問題が発生します。そこに登場するのが護民官としてそれを改革しようとしたグラックス兄弟で、土地改革法を制定し、カルタゴなどの新しくローマの公有地になった土地をこうした無産階級に無償で供与して彼らを再生させようとします。しかしこうした改革を行うものにはいつの世でも抵抗勢力というものがつきものでですが、兄は元老院の一部に扇動された民衆に殺され、弟も元老院最終勧告を宣言されて暴徒扱いされ、自死します。その後、叩き上げの軍人であるマリウスが軍を志願制に変えることで無産階級を吸収し、ローマ軍の危機は一応解決します。そのマリウスの配下で、マリウスと違って軍事的才能も政治的才能もあったスッラが独裁官に就任し、民衆派の力を抑え、元老院の力を強めて共和政を昔に戻しますが、しかしそれはスッラの死後たちまち元に戻り、その後スッラ以上の軍人的才能があったポンペイウスが登場し、オリエントを制圧し、ローマの地中海の覇者としての地位を完璧にします。そこでいよいよユリウス・カエサルが登場し…ということになります。

台風10号の進路

今回の台風10号の進路予想は、本当に外れまくりな上に、私の住んでいる所に最接近する時どうなるかという予想では、昨日は完全な直撃コース、それが今日になると長野方面直撃コースに変わっていました。大体、私の記憶では九州に来る台風は、あんな天草あたりで急に向きを変えてというのは、今の季節ではあまりなかったと思います。良くあるのは九州縦断して玄界灘から日本海に抜けるコースで、それは気象庁の「季節ごとの台風の進路」見てもそうなっています。何故かというとこの時期偏西風はまだ弱いからです。

スタートレックIIの”The Wrath of Khan”

スタートレックIIの”The Wrath of Khan”を観ました。オリジナルのメンバーベースの映画版第2作です。お話は、ファーストシーズンの”Space Seed”を元にしたもので、そのエピソードでは優生学によって肉体的にも知的にも優れた形で作り出された人々が戦争を起しますが敗れて、宇宙に新天地を求めてコールドスリープ状態で宇宙を彷徨っていたのをエンタープライズ号が発見して彼らを蘇生させた所、一行のリーダーであるカーンがエンタープライズ号を乗っ取ろうとし、結局敗れて、カークによってある未開拓の惑星に島流しにされる、という話でした。そのカーンが流された星は15年後に隣の惑星が爆発して軌道が変わったため、生物の住むのが非常にタフな星に変わり、カーンの奥さん(元連邦所属の人類学者)も死んでしまい、そのせいでカーンはカークを深く恨んで復讐の機会を探っていました。色々あってカーンは宇宙船リライアントを乗っ取り、エンタープライズ号に不意打ちの攻撃を仕掛け成功します。等々で途中は省略しますが、最後はエンタープライズ号の攻撃でほぼ破壊されたリライアント号でカーンがジェネシスという装置の自爆装置を作動させ、ワープエンジンが攻撃で使えないエンタープライズ号が逃げられないという状況で、スポックが強い放射線の下で反物質エンジンを修理し、エンタープライズ号は間一髪助かりますが、スポックが死んでしまいます。カーク、スポック、マッコイの3つのキャラクターが揃ってこそオリジナル・シリーズではあり、このままでは次の映画は作れなくなりますが、トレッキーが強い抗議があって製作会社が復活を約束していたということで、次の映画版はスポックが復活する話になります。この映画、一般受けは良く興行成績も良かったみたいですが、スターウォーズとかクリストファー・リーブのスーパーマンとかの単純明快なSFが好まれていた時代なので、そういう影響を強く感じ、深みはあまりなかったように思います。まあ創世記マシンというアイデアは面白かったですが。ちなみにそのマシンを開発した女性がカークの昔の恋人でカークの息子も登場します。

スタートレック・TNGの”Booby Trap”

スタートレック・TNGの”Booby Trap”を観ました。エンタープライズ号が1000年前に二つの種族が争って双方が滅びた宙域を調査しています。そこから救助信号が出ていて、それは何とその争いの時の片側の宇宙船からでした。ピカードは子供の頃その宇宙船のボトルシップを作ったことがある、と言って自分からその宇宙船の調査に行きます。一行はそこでその船の船長のラストメッセージを発見します。一行がエンタープライズ号に戻るとエンタープライズ号は何かの原因でエネルギーが吸い取られ、ワープエンジンもインパルスエンジンも使えなくなります。しかもそこに放射線が浴びせられ、シールドが使えなくなると全員死んでしまう状況になります。ジョルディはエンタープライズ号のエンジンを設計した女性エンジニアをホロデッキで再生して、そのアドバイスでエネルギーを抑え込んでいる何かのブービートラップ装置の裏をかこうとして、何とかそれに成功します。そこでピカードがエンタープライズ号の操縦を自分で行い、ある惑星の残骸の引力を逆利用してその空域が抜けます。
ということで、中々緊迫感はあったのですが、何故最新の宇宙船が1000年も前のブービートラップ装置に簡単に引っ掛かるのか、ということについての納得出来る説明はありませんでした。またジョディの女性エンジニア(ブラームス博士)との恋もなんだか取って付けたようなエピソードでした。

オーディオテクニカのAT33PTG/II

棚卸しで久し振りに聴いてみたAT-33ML/OCCが非常に良かったのですが、このカートリッジはもう1000時間近く使ったものなので、長くは使えません。それで現役のオーディオテクニカのカートリッジでこのAT-33ML/OCCの仕様に一番近いAT33PTG/IIを結局ポチりました。この2つの違いはカンチレバーの材質で、ML/OCCがベリリウム、PTG/IIがボロンになっています。ベリリウムの方が比重は小さく振動系の軽量化にはいいんですが、ベリリウムは毒性があるため使えなくなったということのようです。まったくオーディオ投資は、これが最後!と思ったのが4~5回あります。いつまで続く泥沼…
音質はAT-33ML/OCCの方が使い込んでいただけあって何とも言えないまろやかさが出ていましたが、それに比べるとAT33PTG/IIはまだちょっと硬いです。まあエージングが進むと良くなるでしょう。なおAmazonでの価格は¥61,939で、かつての価格の1.5倍くらいになりますが、仕様を考えると現行の他製品に比べてCPは高いです。要するに前も書きましたが、オーディオテクニカも他社も1990年頃ぐらいまででMCカートリッジの技術は完成していて、後はバリエーションを付けてるだけかと。長岡鉄男はこのPTG/IIの一つ前のPTGについて、ほとんどのソースでビクターのMC-L1000(長岡鉄男が当時レファレンスで使っていたカートリッジ)に遜色ない、と評価しています。(1997年のFM Fanのダイナミック大賞です。)

NHK杯戦囲碁 蘇耀国9段 対 余正麒8段(2024年8月25日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が蘇耀国9段、白番が余正麒8段の対戦でした。黒は両高目から右下隅で高ジマリという変則布石でスタートしました。左上の折衝で黒が戦線を上辺に拡大し、右上隅の白への攻めを見せたのですが、白が上手く黒の左辺と上辺を分断し、厳しく攻め、石塔シボリで黒のダメを詰め、黒が捨てるにせよ逃げるにせよ苦しくなりました。黒は中央を犠牲にしながら左方に逃げ出しましたが、まだ活きている訳ではなくもがいている感じでした。その後黒は右上隅で劫を仕掛け白4子を劫に勝って取りましたが、代償に白は黒の右下隅の高ジマリの構えを突き抜いて、白の優勢は変わりませんでした。最後は白が黒の下辺に打ち込んでからの折衝がありましたが、黒が勝負手で左辺に打ち込んだのが、白の上手い返し技があって不発で、ここで黒の投了となりました。

別冊FM fanの1982年春号(長岡鉄男のカートリッジテスト)入手

ヤフオクで、別冊FM fanの1982年春号を入手。同誌上での長岡鉄男のカートリッジのフルテストは、これまで1976年春号、1978年春号、1980年春号と持っていましたが、もう1回あったのを見落としていたもの。この4号で全部で122種類のカートリッジがテストされており、それぞれに2ページの解説が付いており、カートリッジに関してこれ以上の資料は無いと思います。またこの1976年~1982年というのが、アナログの最後の全盛時代であり、カートリッジの基本的な技術はほぼこの時期に出尽くしていると思います。今の馬鹿高いMCカートリッジは、技術的にはこの時代のものを真似しているだけで、新しい技術というのはほとんど無いと思います。例えばオーディオテクニカは最上位機種でカンチレバーにコイルを直付けしていますが、これはサテン、ナガオカ、ビクターがこの時期既にやっていたことのバリエーションに過ぎません。また針先で結構上位機種でシバタ針を使っていますが、これは1970年代初頭に開発されたものです。長岡鉄男について、色々悪く言う人もいますが、これだけ徹底してテストした人というのもあまりいなかったと思います。なお、この1982年頃からCDプレーヤーが普及していってレコードを聴く人は激減していたので、おそらくこれ以降にカートリッジのまとまったテストは無いと思います。

オーディオテクニカのAT-33ML/OCC

先日カートリッジの棚卸しをした時に出て来たオーディオテクニカのAT-33ML/OCC。まだ持っていたことも忘れていたんですが、シェルを買って付けて聴いてみたら、15年くらいまったく使っていなかったにもかかわらずいい音でした。1993年の発売ですが、おそらく商品が企画されたのはバブル期。それで金ピカボディ、金蒸着ベリリウムのカンチレバー、そして全ての配線がPCOCC、また針先はマイクロリニアと全ての面でお金がかかっていて、それでいて定価は38,000円でした。今同じ仕様にしたらおそらく定価120,000円くらいになります。この後継機?というか同一価格帯の次の機種は間にアニバーサリー機AT33ENVをはさんでAT33EVなりますが、これは楕円針、ジュラルミンカンチレバーで最初見た時は「なんでスペックダウンしているの?」と思いました。しかしAT33EVは非常に充実した中低域という別の魅力があって、これは結局3回針交換しています。でも今またAT-33ML/OCCを聴くと、やっぱりいいな、と思います。この頃はまだCDに対抗してアナログを極めようという路線だったように思います。それに対しAT33EVはハイファイ路線ではなく、CDと差別化したアナログらしい音を狙ったように思います。

ウルトラマンAの「山椒魚の呪い」

ウルトラマンAの「山椒魚の呪い」を観ました。今回の超獣は山椒魚=ハンザキの変身したもので、その名もハンザギランです。かつて山椒魚を保護しようとして村の人と対立し、お金をそれに使って家を借金のカタに取られて鍾乳洞に白いハンザキと暮す老人と少女が登場します。実はこの白いハンザキが日光を浴びると超獣に変身するということで、村の人に恨みがある老人がこの超獣をけしかけて村を破壊します。エースが登場して戦いますが、ハンザキの名の通り半分に割いても生きているほど生命力の強い超獣に手を焼き、結局太陽光をしゃ断して超獣を元のハンザキに戻します。エースがそのハンザキを殺すシーンは無かったのですが、少女はたった一人の身内であった祖父もハンザキも無くしてしまったと泣きますが、竜隊長はハンザキは地下に潜って一生出て来ないと言います。それで終わりだとあまりにひどいのですが、竜隊長の姉がその少女を引き取ったという説明が付きます。しかし超獣の姿はハンザキとはまったく似ていないのに、最初に村人がハンザキの超獣と決めつけるのが違和感がありました。