宇宙家族ロビンソンの”Target Earth”を観ました。第3シーズンにしてはかなりまともなSFでした。いつもの人間型エイリアンではなく、今回はまあ大したデザインではないにせよ、明らかヒューマノイドではない、均一型エイリアンです。今回、ロボットがドクター・スミスの変な命令のせいで上半身と下半身が分離し、それが間違ってポッドに入れられ発射され、ある惑星に落ちていきます。それをジュピター2号も追いかけてその惑星に着陸しますが、そこにいたのは全員がまったく同じ姿というエイリアンで、文明が停滞していたのを、地球人の姿を借りてジュピター2号を乗っ取り、地球に行ってそこの人間全員と入れ替わるという計画を立てます。ウィルとドクター・スミスを除く全員はエイリアンが入れ替わり、ジュピター2号は地球に向かいます。ロボットはエイリアンのプログラムで彼らに従うようになっています。しかし隕石群との衝突のショックでロボットは元に戻り、ウィルはロボットの助けで、まず地球のアルファ・コントロールに連絡し、ジュピター2号の着陸を許可しないように要請します。地球から返事は無く、その代わりにミサイルが飛んで来ます。それでも何とか地球に着陸しドクター・スミスは狂喜しますが、エイリアン達はミッションに失敗したということで消えてしまいます。結局エイリアンの星に残された他のメンバーを救うため、ウィルはジュピター2号を再び発進させます。エイリアン達が上手く行かなかったのは、元々完全に皆同じで対等だったのが、地球人になるとドンはロビンソン博士に命令されるのが耐えられず喧嘩し、そこをウィルに付け込まれます。まあ他のストーリーがあまりにひどいので、この程度でもかなりマシに感じます。
マスクの棚卸し
昨日有給休暇でしたが、手持ちのマスクの棚卸しをしました。
日本製
ユニチャーム 超快適 43枚
超立体 9枚
興和 三次元マスク 10枚
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日本メーカー製マスク 62枚
中国製
メーカーA 49枚
メーカーB 49枚
メーカーC 22枚
メーカーD 20枚
メーカーE 41枚
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中国製マスク 181枚
ウレタンマスク 11枚
自家製マスク用材料 70枚分
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総合計 324枚
中国製マスクの評価
(1)不織布は白のものも青のものもとにかく日本メーカー製に比べると薄く感じ、どの程度フィルター効果があるのか不明。2枚使って丁度いいくらいかも。BFE、VFE99%、ネルソン研究所で試験とか称しているのもいくつかありますが、本当に試験したかは怪しいと思った方が良い(どこにも証拠は無い)と思います。
(2)ゴム紐の品質は総じて良くなく、ゴムが弱すぎたり、ゴム紐が取れたり、ゴム紐の取り付け位置が左右でずれたりしている。
(3)一部メーカーので塩素臭。おそらく出荷前に消毒しているのでしょうが、塩素の残留に不安が残ります。
(4)ノーズフィットはどれも入っていますが、サイドに対してはほとんど配慮されておらず、フィット感は日本メーカー製に比べると落ちます。(街で人が付けている中国製と思われるマスクも観察していますが、かなりの確率でサイドに大きく隙間が出来ています。)
マスクの性能としては、自家製特製マスク(帯電処理をしてある厚めの不織布使用)が一番良く、それにN95マスクもどきの固定針金を付けるとほぼベストですが、これからの季節にはちょっと暑い。なので当面はオフィス勤務の時など長時間の場合は日本メーカー製マスク+N95風固定針金で行きます。ちょっとコンビニに行くくらいなら中国製を使い、使ったらすぐ捨てます。そのために数多く買っています。
古関裕而全集(CD6枚+DVD1枚)
2009年の古関裕而生誕100周年の時の記念に出た、古関裕而全集7枚組(CD6枚+DVD1枚)を買いました。これまで既に古関裕而のCDは色々買っていてかなりダブるのですが、それでも買って良かったです。丁度今NHKの「エール」で「船頭可愛や」の話をやっていますが、この全集には、「船頭可愛や」が3種類も入っていて、一つは最初に出た音丸のもの、次が三浦環が音丸の歌うのを聴いて曲が気に入り、自分も歌いたいといって実現した録音、そして最後が何と都はるみのです。三浦環のはベルカント唱法というかコロラトゥーラというか、高音部はほとんど西洋音楽的な発声で歌っています。そして都はるみのは信じられない位上手いです。これが聴けただけでもこの全集を買って良かったです。なお「全集」となっていますが、全139曲で、5000曲以上あると言われている古関作品の3%にもなりません。白井喬二の作品集めでも思いましたが、日本はこういう大衆的な芸能をきちんと保存する仕組みが整っていません。この全集に一部入っていますが、古関裕而作曲のミュージカルや舞台音楽をきちんと全部聴いてみたいものです。それからこの全集の監修は古関裕而の息子さんの古関正裕さんですが、いわゆる軍事歌謡・軍歌はきわめて抑制していて、「英国東洋艦隊潰滅」や「比島決戦の歌」などは収録されていません。そちらによりご興味があれば「古関裕而 戦時下日本の歌~愛国の花~」を買われた方がいいと思います。部分的に収録されている舞台音楽を聴くと、古関裕而の音楽は東欧とかロシアの音楽に近い感じがします。なお、DVDはNHKのビッグショーでの「古関裕而特集」の抜粋(40分番組の内18分くらい)です。今YouTubeで全40分が見られますし、また抜粋がNHKからCDとしても出ているので、これ自体はそれほど有り難みは無かったです。
ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳第26回目を公開
ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第26回目を公開しました。
https://max-weber.jp/archives/868
この章も後2回くらいで終わりです。ヴェーバーは合名会社や合資会社の有限責任、無限責任という考え方が家共同体から発生したということを述べたいのだと思いますが、個人的にはちょっと引っ掛かります。それに合名会社や合資会社におけるローマ法的なソキエタスからの考え方からの一種の飛躍は、イタリアで自然発生的に出てきたものではなく、中東のイスラム圏からもたらされたと考える方が自然だと思うからです。ですが今の所はヴェーバーのお手並み拝見という感じです。
「鐘よ鳴り響け 古関裕而自伝」
「鐘よ鳴り響け 古関裕而自伝」を読了しました。読み終わってまず何が印象に残ったかというと、やはり古関裕而という作曲家は一種の天才型なのだな、ということです。作曲時に何の楽器も使わず(そもそもちゃんと練習したのがハーモニカぐらいで、音感を得たのは母親に買ってもらったオモチャのピアノです)、それでも頭の中から次から次にメロディーが湧いて来るというのは天才の証拠です。また古関はしばしばきわめて短時間で作曲しており、戦前は「英国東洋艦隊潰滅」をわずか一時間くらいで作曲していますし、戦後は菊田一夫と組んだラジオドラマで、菊田の台本がギリギリに上がっていて(当時は録音したものを放送するのではなく、すべて生放送)、ほぼその場の即興で作曲して、それも菊田の「ドアが静かに開く時の感じの音楽」といったきわめて作曲が難しいものを簡単に作曲しハモンドオルガンで演奏しています。こうした即興の才能というのは多作の作曲家には不可欠な要素で、J.S.バッハやベートーヴェンも皆そうでした。
また、古関はやはりクラシック音楽の作曲がベースだということで、古関はコロムビア時代の最初の頃、作曲家の菅原明朗に2年くらい師事してクラシック音楽の作曲を学んでいます。菅原は古関について、やはり弟子であった深井史郎よりも才能があった、と言っています。しかしある意味古関にとってクラシック音楽の作曲家に留まらなかったのは正解ではなかったかと思います。1964年の東京オリンピックの開会式で團伊玖磨の「オリンピック序曲」や黛敏郎の「オリンピック・カンパノロジー」などの「ちゃんとした」クラシック音楽の作曲家の作品も演奏されていますが、今日それを記憶している人はほぼ0でしょうし、私も聴いたことがありません。また深井史郎については、私はクラシック音楽マニアなので、ナクソスから出た日本作曲家選輯で深井史郎のCDを持っていますのでその作品を聴いたことがありますが、世間ではまったく知らない人がほとんどだと思います。それに比べると古関の作品は、古関裕而の名前は知らなくても、「六甲颪」「栄冠は君に輝く」「スポーツショー行進曲」などはむしろ知らない人を探すのが難しいくらいで、これは作曲家にとってはある意味理想に近いように思います。
後面白いのは、奥さんとのなれそめについては照れくさかったのか、「その年既に結婚していた私は」で一切紹介されていません。また、菊田一夫との対談で暴露されているのは、一時戦争中に満州から帰ってきたら、いわゆる円形脱毛症になり、いつもベレー帽をかぶって、またカツラまで作ったのだとか。戦後の古関裕而はその菊田一夫とのコンビが無かったら語れないほど、二人は一心同体で多くの素晴らしい仕事をします。菊田の書く台本にふさわしい音楽を書けるのは古関裕而だけであり、また菊田一夫の方も古関が書いた音楽に深く満足し文句を付けることはまったくありませんでした。その菊田一夫が昭和48年に66歳で亡くなると、古関の作曲はきわめて少数になってしまいます。まさしく「伯牙断琴(絶弦)」のエピソード(伯牙は春秋時代の晋の琴の名手。その友人の鍾子期は伯牙の演奏を深く理解していたが、伯牙はその鍾子期が亡くなると自分の演奏を理解してくれる人がいなくなった、と言ってそれ以降琴を弾くことを止めてしまった故事)を思わせます。
巻末にある古関の作品リストは膨大で、今入手出来るCDに収録されているのが、古関の作品のほんの一部なんだということが良く分ります。
経産省による発表は常に眉唾と思った方がいいです。(3)
経産省外郭団体の「コロナ消毒は洗剤でOK」発表について更に一言。現在配布中の「布マスクの洗い方」の動画では、洗剤と漂白剤を両方使うようにと指示しています。洗剤でコロナの消毒OKなら、漂白剤(ハイターなど)を使う必要はない、ということになります。ちなみにこの動画は経産省のチャンネルで公開されています。
このような矛盾した国民を混乱させるような情報提供を緊急時に行うべきでないことは言うまでもありません。
ポビドンヨードのハンドウオッシュその後
2020年3月26日から使い始めた、ニイタカのポピドンハンドウオッシュ、5月30日時点の残量はこんな感じです。私は割と神経質なので1日に最低3回はこれで手を洗いますが、それでもこんな感じで、500mlで一人で3ヵ月くらい持つことになります。一時期品薄になっていたようですが、今は普通に買え、Amazonで一本2,000円くらいです。そうすると月当たり700円くらいということになり、これで安心が買えるのなら安いと思います。緊急的なもので今後永久に使い続けるものでもないでしょうし。アルコールによる手指の消毒は、手にヒビとかワレが出来やすい私にはとても痛いのであまりやりませんが、ポビドンヨードなら痛みはほとんどありません。ポビドンヨードのハンドウオッシュはこれと、イソジンハンドウオッシュがあります。イソジンハンドウオッシュは会社で使っていますが、液体で周囲に飛び散りやすいのが欠点です。このニイタカのは泡状になっており、飛び散りにくいので、こちらの方が使いやすいです。ポビドンヨードのハンドウオッシュは色んな人に勧めたり、プレゼントしたりしています。
経産省による発表は常に眉唾と思った方がいいです。(2)
経産省による洗剤の評価の発表に対しさらに一言。台所洗剤とか洗濯用洗剤を評価する前に、まずは手洗い用のハンドソープの有効性を評価すべきと思います。何故なら政府はアルコールが無くてもハンドソープを含む石鹸で手を洗えばOKとずっと言っている訳ですが、それはきちんと評価した結果ではなく、単にコロナウイルスが脂肪で出来ているエンヴェロープに包まれており、石鹸に含まれる界面活性剤がそれを分解するので、結果的にコロナウイルスを消毒出来る、ということを根拠にしているからです。例えば一番売れているハンドソープはライオンの「キレイキレイ」だと思いますが、このソープは「薬用」とされ、あちこちで売り切れになっていました。しかしその「薬用」の根拠となっている殺菌成分は、イソプロピルメチルフェノール(IPM)です。(キレイキレイだけでなく一般的に薬用と称しているソープはこれを使っています。)しかし、https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/01/s0117-9d35.html
の厚労省による評価結果では、IPMは「本剤は、使用濃度においてグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び大部分のウイルスに対する効果は期待できない。」となっており、コロナウイルス消毒のため、わざわざこれを選ぶ意味はありません。(一般に消毒が必要なのは大腸菌とか黄色ブドウ球菌とかの細菌が80%でウイルスを消毒する意味は少ないので、キレイキレイに意味が無い訳ではもちろんありません。)
もし経産省が界面活性剤の中でもコロナウイルスに対して効果が少ないものがあるということを検証したいのであれば、それはまずは何よりも手洗い用のハンドソープについて行われるべきです。それをしないで家庭用洗剤の評価をしているのは本末転倒です。そもそも次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)の製品が品不足になっている訳でもなく、安価にどこでも買うことが出来ます。それであれば殺菌効果で劣る洗剤をなんでわざわざ別に使うことを推奨する必要があるのか、まさしく優先順位を間違えたナンセンスな政策です。
経産省による発表は常に眉唾と思った方がいいです。
家庭でのコロナウイルス対策で、経産省がやっていることがきわめて場当たり的で、根本的に消毒用アルコールの流通量を改善する対策はやらない一方で、これまでは次亜塩素酸ナトリウム希釈液で拭け、とか言っておきながら、今度は洗剤を使えとか言っています。(次亜塩素酸ナトリウムの使用にあたっては色々と注意が必要ですが、最近の人はキッチンハイターとか使ったことがないらしく、新聞社も含めておかしな情報が一杯出ていました。)(ちなみに洗剤がSARSのコロナウイルスの殺菌に有効というのは2003年に既に発表されています。http://www.med.oita-u.ac.jp/infect…/…/SARS_report_00567.html)しかし、次亜塩素酸ナトリウムの希釈液は手袋をしないといけないし、水で再度拭かないと金属などは錆びてしまう危険性があります。(次亜塩素酸ナトリウム自体は時間が経てば分解して無害になるので、人体への影響は少ないですが高濃度の次亜塩素酸ナトリウムはステンレスにすら錆びを発生させます。)洗剤で拭くのは危険性は少ないでしょうが、拭いた後また水で拭かなければならないのは同じです。消毒用アルコールが好まれるのは10秒程度で殺菌が完了し手軽で、しかも広範囲の細菌・ウィルスに有効だからです。色々調べた所によると、アルコールの生産能力自体が不足している訳ではなく、もちろん需要が増えているのが一番の物不足の原因ですが、他に容器が不足していたりとか色々あり、経産省が改善出来る所は多いと思います。また本来消毒剤の効果などは厚労省の管轄の筈で、経産省の非専門の官僚が自分の所の外郭団体で何だか信頼性の少なそうな検証をやっています。次亜塩素酸水の効果が不明というような中間レポートが昨日出ていましたが、少なくとも3種類(強酸、酸性、弱酸性)の内の強酸タイプだけで(次亜塩素酸水で一番効果が高いとされているのは弱酸性タイプです)、しかもその製造に使用したのはあるメーカーの1種類の機械だけ。私は次亜塩素酸水の空中散布については賛成しかねますが、次亜塩素酸水がコロナウイルスに対して効果があるというのはまったく疑っていません。それを疑うんだったら次亜塩素酸ナトリウムだって効果が検証されていない、ということになってしまいます。
要するにこの経産省による発表は「マスクが手に入らなくて皆困っているから布マスクを配ったら不安がパーッと解消されますよ」という発想と次元が同じで「消毒用アルコールが手に入らないから家庭用洗剤でいけますよと言ったら不安がパーッと解消されますよ」ということでしかないと思います。こんな情報を元にして洗剤の種類を選んだりするのは時間の無駄と思います。