両刃剃刀を試してみる

シェービングマニアと化した一つの帰結として、これも買ってみました。ドイツのメルクーア製です。私の親父はずっとこのタイプを使っていたので、私も多少は使ったことがあります。調べてみたら、2枚刃が出たのが1971年、それからずっと2枚刃の時代が続きますが、特許が切れて互換カートリッジメーカーが出てきて価格が低下した結果、1998年に3枚刃が登場します。その後はご存知の通りの泥試合で、今は韓国メーカーので6枚刃・7枚刃まであります。
このT字型を今さら買ってみたのは、はたして本当に多枚刃が必要なのかを再確認したかったからです。おそらく2枚刃は1枚刃よりも良く剃れるのでしょう。しかしそれ以上の刃のカミソリは、デメリットも出てきます。つまり高さが出てきて鼻の下の髭が剃りにくくなりますし、狭い間隔で刃を並べるので剃った髭が詰まる可能性があります。それになにより、皆様良くご存知の通り、多枚刃は高い!フェザーの両刃の替え刃は一枚40円くらいですが、5枚刃は300円以上します。おそらく、両刃と5枚刃の間にそれほどの剃り味の差は無いと思っています。それを確かめてみます。
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早速お風呂で使ってみました。ストレートレザーだと1回で剃れる所が、刃渡りが短いのと刃の飛び出しも少ないせいで、何回も剃らないといけません。しかも完全に綺麗に剃れないで所々剃り残しが出る感じです。鼻と上唇の間については、ストレートレザーよりは簡単に剃れました。しかし最後に少しだけ残った所を何とかツルツルにしようとしましたが駄目でした。結局ストレートレザーで剃り直すことになりました。多枚刃と比べたら、多枚刃でも剃り残しは出るんで、まあその辺は同じかなと。結論としては、使い続ける気にはなりませんでした。

英語の同語反復を避けるルールについて

例の英語の「同じ単語を一つの文章の中で繰り返さない」という暗黙のルールですが、ネットで調べた限りでは、このルールは元々フランス語のもののようです。ご承知の通り、中世ではイギリスとフランスは同じ王によって治められ、多数のフランス語の語彙が英語に流入している訳ですが、当然上流階級が話す言葉がフランス語であれば、英語にもフランス語の慣習が持ち込まれても何の不思議もありません。
つまりこのルールには最初から一種の鼻持ちならない階級意識みたいなものが随伴していると言えそうです。
他のイタリア語やドイツ語などでは、相手の疑問文中に出てくる単語を、答えの中では代名詞で置き換えるというのは非常によくあります。ですが、英語みたいに名詞を同じ意味の名詞で置き換えるなんてことは、私の知る限りほとんど出てこないですし、ドイツ語で卒論を書いた時にもドイツ人教師(複数)からそういう指導は一切ありませんでした。またドイツ語やイタリア語では名詞に性があり、代名詞もその性に合わせて語形が決まり、どの単語を指しているかの判定が比較的容易です。しかし英語の場合は人間を指している場合を除いて、名詞の性は明確ではないので、代名詞による判定は簡単ではありません。(例外的に、例えば船については女性扱いでsheで受けるとかありますが。原子力潜水艦シービュー号でも、シービュー号は常にshe/herと女性扱いで参照されています。例えばTake her up!は潜水艦を浮上させろ、という意味です。)
Eigoxの先生に聞いた所によると、通常の生活で使う語彙は高校までに習得するもので十分で、TimeやNewsweekやNew York Timesで使われる日常ではまず見ない奇妙な語彙は、基本的に大学に入る上でマスターしないといけないということみたいです。なのでネイティブも私が買ったような語彙増強本を買って必死に勉強して、やっとこれらの雑誌や新聞の語彙が理解出来るようになる訳です。私が何度も経験したのは、この手の雑誌や新聞に出てくる聞いたこともないような単語を辞書で調べてみると、多くは単純な意味に過ぎず他の単語で表現することが可能です。にも関わらずそういう語彙を使う一つの大きな理由として、この「同一単語の繰り返しを嫌う」慣習から来ているケースが多いということです。これらの語彙を知っているのは「大学で学んだインテリの証拠」ということになり、ここにもまたある種の特権意識が見られます。
私は「同じ単語を繰り返さない」というルールについては、メリットとしては、微妙な意味合いを持つ概念を複数の言葉で描写して、その意味を分かりやすくさせる、小説などで読者を退屈させないようにする、ぐらいしか見つけられません。逆にデメリットは沢山あり、まず契約書や技術的文書のような曖昧さを嫌う文書ではまず適用出来ないというのが挙げられます。また言うまでもなく、文章の意味を曖昧にしかつ意味が明確に伝わるのを邪魔します。更には文章を書くのに余計な時間がかかります。(英語のシソーラスはほとんどこの目的で使われていると言っても言い過ぎではないと思います。)私はウィリアム・ストランク・Jrの”The Elements of Style”を持っていますが、このライティングの古典的教科書が言っていることは、「簡潔で、明確で、力強い文章を書きなさい」ということで、同単語反復禁止ルールはまさにその反対のことをやることだと思います。

Giesen & ForsthoffのHalf Hollowの西洋剃刀

9本目の西洋剃刀である、Giesen & Forsthoffのが日本のAmazonより到着。Hollowについて何も書いてなかったので、当然Full Hollowだと思っていたら、実際にはHalf Hollowでした。(どうも日本で西洋剃刀を売っている店は、西洋剃刀についての専門知識を持っていない店が散見されます。ヤフオクも同じです。)ただDovoのHalf Hollowと比べると、一番厚みのある部分の厚みが若干薄いです。柄はプラスチックで安っぽいです。しかし値段はDovoより高いです。パッケージ見る限りでは、シェービングマニア向けというよりは理髪店向けなのかな、という感じです。しかし理髪店向けなら、使用後紫外線殺菌とかをかけるんじゃないかと思いますが、その際にプラスチックの柄だとすぐ駄目になるんじゃないかと思います。
剃り味はDovoのHalf Hollowと同じで、Full Hollowの軽快さもなく、Wedgeの重厚さもなく、どっちつかずの中途半端さが感じされます。剃り残しはなくきれいに剃れましたが、使っていてあんまり楽しさがないです。ちなみにDovoと同じゾーリンゲンのメーカーで、1920年にGiesenさんとForsthoffさんにより作られた老舗みたいです。ちなみにペラの解説書みたいなのがついていて、4カ国語でストロッピングの仕方について書いてあります。今時ストレートレザーを買う人がそういうの知らないとは思えないんですけど。

英単語の語彙力について


英単語の語彙力について。色々な方法でチェックした結果では、私の現在の英単語の知識は大体9,000語と10,000語の間ぐらいだと思います。一方でTimeやNewsweek、あるいはNew York Timesなどのインテリ向け記事の単語は20,000語以上が使われていると良く言われています。では、単語力が20,000語以上無いとこれらの記事が読めないか、というとそんなことはないです。(もちろん単語力が高い方がいいに決まっていますが。)ここ2年くらいNewsweekやTimeを読んできて分かったことは、何故日常会話などではまったく使われない奇妙な単語が出てくるかというと、その一つの大きな理由は例の「同じ単語の繰り返しを避ける」という、私から見たらある意味馬鹿げた一種の強迫観念から来ていると思います。要するに最初に出てきたごく普通の単語を2回目以降に言う時に、その単語とほぼ同じ意味の別の単語を使いますが、その時にシソーラスを見てわざと難しい単語を選んでいるんではないかと。この場合、最初に出てくる単語の意味さえ分かれば、2回目以降は「ああ言い換えているんだな」と思えば良く、一々辞書を引かなくても問題はありません。
大体このレベルの単語はネイティブでも知らない人は結構いて、要するに大学入試用とかで覚えているみたいです。写真の右2冊はネイティブが自分の語彙を増やしたい時に読む本です。私はこれらの本を買いそろえましたが、結局単語だけ覚えるというのはある意味効率が悪いので、まだほとんど読んでいません。

原子力潜水艦シービュー号の”Deadly Waters”

原子力潜水艦シービュー号の”Deadly Waters”を観ました。といってもDVDに傷が入っているのか再生出来ず、探したらYouTubeにフルストーリーのがあってそれを観ました。英語の字幕はあるのかと思ったらちゃんとあったんですが、これが中々変で、固有名詞はほぼ全滅状態。どうも音声認識で自動に付けている字幕のようです。(別のDVDドライブを使ったら再生出来たので、DVDの「ちゃんとした」字幕で再度見直しました。)
そういう回に限ってなかなかいい話だったりします。この回では海軍の深海ダイバーであるコワルスキーの兄のスタンが登場します。スタンは座礁した潜水艦の救助に潜った所で足をパイプにはさまれ動けなくなります。そこにシービュー号が駆けつけ、クレーン艦長がスタンを救助します。しかしその時、座礁のショックでその潜水艦の魚雷発射システムが作動し、その魚雷がシービューの直近で爆発し、シービュー号はエンジンその他に大きなダメージを受け、深海へと降下していきます。結局圧壊深度を少し超えた1,200mくらいの所で何とか着底しますが、空気清浄機が動かず残された空気はわずかです。ネルソン提督はフライングサブで救助を求めにいこうとしますが、その時沈没していた潜水艦が滑り落ち始め、それがシービュー号を直撃しそうになります。ネルソン提督はフライングサブをぶつけてその潜水艦のコースを変えて何とか助かりますが、今度はフライングサブのエンジンが停止してしまいます。エンジン修理のための交換用部品がシービュー号にありますが、それをダイバーが届けるためには深海用のダイビングスーツを使う必要があります。(調べてみたらダイビング深度の世界記録はやっと350mくらいで、この話が基本SFであることがわかります。)それを使えるのはスタンだけですが、彼は深海で死にかけたトラウマからヘタレ状態で、行こうとはしません。やむを得ずクレーン艦長がその深海用スーツを着て、スタンが無線で使い方を指示することになりましたが、深海の圧力でシービュー号の外壁が壊れ始めるとスタンはその任務を放棄して逃げだそうとします。それでも何とかクレーン艦長はフライングサブにたどり着きましたが、フライングサブもシービュー号に戻るのがやっとの状態でした。しかも更に悪いことには、座礁した潜水艦(原潜)から放射能漏れが発生し、それがシービュー号にも達します。ネルソン提督はシービュー号に戻ると、最後の手段としてネルソン提督自身が深海用スーツを着て海面まで上がって助けを求めることを決意します。しかし深海用スーツはまだ実験段階で成功の確率は1/1000の危険な賭けでした。クレーン艦長はカメラでネルソン提督の動きを見守りますが、タンクの内一つが突然爆発してしまいます。しばらくして、操縦ルームに何故かネルソン提督が現れます。実はスタンがネルソン提督を殴り倒して自分自身が深海用スーツを着て出ていったのでした。スタンは海面浮上に成功し(一つのタンクは爆発しましたがもう一つのタンクは無事でした)、潜水球が降ろされ、シービュー号の乗組員は全員救助されます。座礁した原潜は全員が待避した直後に爆発します。ネルソン提督はダイバーが潜って修理すればシービュー号は復活すると言います。スタンはその時は自分が指揮を執る、と力強く言い、コワルスキーは兄を抱きしめます。といったヒューマンドラマでした。