Arranged marriage (in Japan)

AEON(英会話教室)の英作文課題で書いた”Arranged Marriage”(お見合い結婚)についてのエッセイは以下です。(教師の指摘による文法ミス10箇所修正済み)
かなり教師の評価は良かったです。

Topic: Arranged marriage
Style: Formal

Arranged marriage may sound feudalistic, strange, and old-fashioned to most Westerners. In Japan, however, arranged marriage has been playing a significant role in pairing a man and a woman until quite recently. As you can see in Graph 1 (below), the proportion of arranged marriage was around 70% before the end of World War II, and it had been more than 50% until 1960.
In traditional Japanese society, a marriage was to establish a close relation more between two families than just between a man and a woman. There was no concept of free men and women, and everybody was considered to belong to a family. One of the biggest purposes for traditional Japanese was to let their family continue forever. (You can see the most typical case in the Japanese Emperor family, which is alleged to have continued for more than 2600 years).
The most typical arranged marriage is called Omiai, meaning literally to meet a counterpart for the first time arranged by some relatives or acquaintances. (You can watch examples in some movies of Yasujirō Ozu such as Bakushu (1951), Banshun (1949), or Sanma no aji (1962)). Please note that they were not always “forced marriage”, but the partners to be kept rights whether to accept or decline the proposed marriage. (For the sake of fairness, there were many so called “political marriages” as well and the partners to be did not have any option but to accept the marriage in these cases). Interestingly, most love-marriages were condemned as Yagō, meaning wild pairing, or more literally “intercourses in the field”.
For most systems in our society, there are almost always pros and cons. Let me play the devil’s advocate in describing the pros of arranged marriage in Japan:
(1) People trying to arrange a marriage are considered to take full responsibility for the result of the marriage. It means they were very careful in selecting a possible pair. As a result, they chose well-balanced couples in most cases.
(2) Since this system assumes a close relation of two families from the start, there are fewer troubles after the marriage compared to love-marriage.
(3) Based on the above (1) and (2), divorce rate is much lower than that of love marriage. (As you can see Graph 2, the divorce rate in 2016 is more than 30% while the portion of love-marriage reaches almost 90%).
(4) Young men and women at certain ages are forced to marry someone in this system. This kept the average marriage age at almost the same level. (Delayed marriage is quite a big problem in Japan now, because it lowers the birth rate and accordingly the total population in Japan has started to decline).
In conclusion, arranged marriage can be said to be an example of “hidden wisdom” in a traditional system.

Graph 1: Changes of Japanese marital style from 1930 through 2014

Graph 2: Changes of Japanese demographics (birth, death, marriage and divorce)

 

小津安二郎の「晩春」

小津安二郎の「晩春」を観ました。AEON(週1回通っている英会話教室)の英作文課題の”Arranged marriage”(要するにお見合い結婚のこと)の中で、日本のお見合い結婚というものを理解したかったら、小津の映画のいくつかを観ろ、と書いて、実際には私は個人的には小津映画で扱っているテーマって苦手なんで「東京物語」と「秋刀魚の味」ぐらいしか観ていないのですが、勧めといて実際に観ないのも無責任と思って観ました。で、中味はお見合いそのもののずばりのシーンは省略されていますが、典型的な日本のお見合いの進行という感じで選択は間違っていなかったと思います。特にお節介なおばさんがあれこれ動く、というのがそれらしくていいです。ちょっとショックだったのは、笠智衆の演じる父親の年が何と56歳!(今の私より若い。)29歳の時に生まれた娘だとしたらまったく不思議はないんですが、「お父さんはもう長くないんだ」みたいなことを言われるとちょっと愕然とします。
原節子は改めて言うまでもなく美しかったですが、その笑顔に何か人工的なものを感じました。
しかし、この映画の主人公の紀子が現在に生きていたら、おそらく生涯独身で終わったでしょう。個人の意向をある程度無視しても、最終的な本人の幸せを願って無理矢理お節介をやく伝統的な日本社会が良かったというべきか、個人に対する抑圧と見るか、色々な考え方はあると思います。

「謎の円盤UFO」の”Close Up”

「謎の円盤UFO」の”Close Up”を観ました。中学生の時観て、一番良く覚えている回です。ちょっと観ると科学的な内容のようで、実はかなりあり得ない内容の回です。
ストレイカー司令官は、UFOがやってくる星に対する反攻のためのデータ集めとして、特殊な人工衛星の先端に高精細な写真が撮れる電子線カメラを搭載し、UFOがやってきた時、攻撃を中途半端で止めて引き返すようにさせ、その人工衛星で後を追わせます。そしてUFOの母星の写真を撮って地球に転送します。ここまではOKなのですが、撮影距離と倍率データが何故か転送されなかったので、写真は役に立ちませんでしたという結末。技師に対し「こんなに鮮明に写っているじゃないか」と怒るストレイカーに、技師は女性(エリス中尉)のドアップ写真を見せて、倍率がわからないと女性の肌も荒野みたいに見えるとか、あるいは高分子化合物の表面が惑星の表面に見えたりする例で説明してストレイカーを納得させます。
でも、このストーリーは色々な意味でおかしいのです。
(1)まずはUFOの母星の正確な位置を突き止めることが必要な筈なのに、ストレイカーはその星の写真を撮ることにこだわります。写真で一体何をする予定だったのでしょうか。
(2)本来の設定ではUFOのエイリアン側の科学が地球より数百年レベルで進んでいて、地球側のロケットではエイリアンの星に到達できない、ということだった筈です。なのに何故か明らかに低速な人工衛星がUFOを追跡してついていけるのか。
(3)今のデジタル写真もそうですが、ズーム倍率とか距離とかは写真データの中に一緒に入っています。なのに画像だけは送られて倍率とか距離データが送られないというのは変です。
(4)そもそも写真を受信出来るのであれば、UFOの母星の位置は突き止められる筈ですが、そういう分析はまったくしていません。
(5)この作戦はストレイカーの肝いりで、予算は10億ドルとなっています。それだけのお金を使って結果0にも関わらず、ストレイカーに対しては何のおとがめもありません。

という訳でおかしな脚本の回だと思います。写真は珍しく海上を航行するスカイダイバーとシルヴィア中尉。

イヴァン・ジャブロンカの「私にはいなかった祖父母の歴史 -ある調査」

イヴァン・ジャブロンカの「私にはいなかった祖父母の歴史 -ある調査」を読みました。同じ著者の「歴史は現代文学である 社会科学のためのマニフェスト」を先日読んでいますが、そこで筆者は、19世紀以降分離されてしまった歴史学と文学を再び結び合わせようとします。その主張の実践の一つがこの本になります。筆者はユダヤ系のフランス人です。題名の「私にはいなかった」は大変重く、彼の父方の祖父母はポーランドに在住していて後にフランスに移ったユダヤ人であり、二人ともアウシュヴィッツに送られてそこで殺されているからです。祖母のイデサは筆者の調査によれば、アウシュヴィッツ到着後すぐにチクロンBのガス室で殺され、30代で比較的頑健だった祖父のマテスは「ゾンダーコマンド」という、ガス室で処理した死体を焼却する労働者に選ばれ、そこでしばらく生き延びますが、おそらくその途中で死んだか、あるいは後にこの「ゾンダーコマンド」の部隊がナチスに対し反乱を試みますが失敗し、そこで処刑されて死にます。筆者の歴史学と文学の再融合という主張は、私は前の本を読んだ時は、ある意味気鋭の学者の才気あふれる主張のように思っていましたが、少なくともこの本を読んだ後は、彼にとってある意味必然のこととして行われたように思います。しかし、彼は小説的手法を採り入れているといっても、自分の感情や感傷を強調したり、またアウシュヴィッツの惨劇をいわゆる「ホロコースト産業」の担い手のようにこれでもか、と強調することはしていません。むしろかなりの部分彼の書き方は禁欲的であり、歴史学の科学としての客観性を損なっていたりはしません。
マテスとイデサの二人は、ユダヤ人だったというだけではなく、また熱心な共産主義の活動家でした。今から見ると不思議な感じもしますが、1930-40年代にはまだ共産主義を理想の実現の手段として夢見る人が多数いたということだと思います。しかし二人は共産主義者であることにより、再三に渡って投獄され、結局国外追放のような形でフランスに亡命せざるを得ませんでした。しかし、フランスではナチスに占領されたヴィシー政権はもちろんのこと、その前の段階でも、彼らが歓迎されるということはまったくなく、大不況のさなかでフランス人の職を奪っているものとされました。そういう政治難民の扱いという意味で、今まさにアメリカやヨーロッパで起こっていることと通じているのであり、決して過ぎ去った昔の話ではありません。また、ポーランドは一般的にはナチスの被害者のように語られていますが、彼ら自身がユダヤ人差別の担い手であり、第2次世界大戦後の1946年にポグロム(ユダヤ人虐殺)を行っていることを日本人も知っておくべきだと思います。ただ救いになるのは、ユダヤ人を救おうとする人も多数いたということで、そのお陰でマテスとイデサの二人の子供(そのうち一人が筆者の父親)は、両親をアウシュヴィッツで殺されても何とか生き延びることが出来ました。また、最初の方に出てくる老シュロイメというユダヤ人が私には感動的で、あの時代に手に入るだけの本を集め、それをひたすら読んでいました。ユダヤ人から多くの優れた学者が出ていますが、その理由はこういう所にあるように思いました。
この本は、歴史学の本であるのと同時に、筆者の自分のルーツを確かめる旅の記録でもあります。筆者の主張する歴史学と文学の融合は、並みの学者が真似をすればどっちつかずの混乱したものになりかねませんが、この本は少なくとも私には無味乾燥な事実の羅列の歴史書よりもはるかに多くのことを教えてくれたように思います。

「謎の円盤UFO」の”Court martial”(軍事法廷)

「謎の円盤UFO」の”Court martial”(軍事法廷)を観ました。一度もUFOが出てこないという不思議な回です。フォスター大佐が、SHADOの機密を新聞社に$10,000でリークしたという嫌疑で軍事法廷が開かれます。フォスター大佐には不利な証拠ばかりが出てきて、最後は$10,000が彼の口座に振り込まれていたというのが決定的になり、死刑宣告が下ります。ストレイカーはたまたままったく同時期に、映画会社の方の機密がライバル会社に漏れてしまい、それも知っていたのはフォスター大佐だけということから、大佐の家を捜査し、巧妙に隠された盗聴器を発見します。それは職業的産業スパイの仕業でしたが、映画会社の機密を探っていてたまたまSHADOの機密を探り当ててしまいそれを新聞社に売ったというのが真相でした。しかしこの真相がヘンダーソンに伝えられる前に、フォスターは逃亡し、最後は追いかけて来たSHADOの兵士に撃たれて…というかなり緊迫した内容の回でした。

白井喬二の「小説義塾」(エッセイ)

白井喬二の「小説義塾」(エッセイ)を読了。文藝進路社の「文藝道」の大正15年3月の創刊号に寄せたものです。雑誌の名前が「文藝道」なのでそれにちなんだ話題を提供したものです。この雑誌の編集者の須藤荘一(須藤鐘一)は小説家で、白井の出身地の隣の島根県出身です。白井と須藤の付き合いが深かったことが、白井が須藤の死後の昭和36年に、「須藤鐘一追悼鐘影集」という追悼のための文集の編者になっていることからも窺い知れます。
エッセイの内容はある時白井が深川に「小説義塾」という看板を見つけて興味を持って、その家のものに尋ねてみたら、英語、漢学、数学を教える私塾のようなものだということで、それではなんで「小説」と付けたのかとさらに聞くと、「浪六の五人男の心意気で行きたいからこういう名を付けた」という答えでした。ここで言っているのは、大衆文学が起きる前に、大衆向けの髷物(撥鬢小説)で一世を風靡した、村上浪六の「当世五人男」のことです。

「謎の円盤UFO」の”Square triangle”

「謎の円盤UFO」の”Square triangle”を観ました。正直な所今まで観た中では一番出来が悪い脚本のように思えます。UFOが1機でやってきますが、その目的地がイギリス南部と聞いたストレイカーは急にインターセプター3機による迎撃を中止させます。それはいいんですが、ここで既にミスがあって、映像(写真)は核ミサイルを撃ってしまった後のものです。。
この後も変で、ストレイカーはUFOをイギリス南部に着陸させて何をしようとしていたのかが不明です。エイリアンが外に出ている間に何故かUFOは爆発してしまいます。エイリアンはある民家を見つけそこに入りますが、あっけなくそこの女性に銃で撃たれて死にます。実はその女性が間男を作って、ダンナを殺そうとしていた所に、誤ってエイリアンが入ってきて撃たれたものです。SHADOは女性と間男を本部に連れて行ってそこで過去12時間の記憶を消す薬を飲ませて、エイリアン目撃を無かったことにします。しかし、その二人のダンナ殺しの計画は気がついていましたが、「三角関係にSHADOが干渉して四角関係になったが(タイトルはここから来ています)、また元の三角関係に戻すだけ」とストレイカーは言い、結局ラストシーンでは、その女性が亡くなったダンナの墓の前でニンマリ、という感じの何とも嫌な感じの話でした。
余談ですが、スカイ1はとても好きですが、インターセプターはどうもプラモデル臭さが抜けなくて、私はあまり好きではありません。

「謎の円盤UFO」の”The responsibility seat”

「謎の円盤UFO」の”The responsibility seat”を観ました。今回、ストレーカーは映画会社代表としての彼にインタビューに来た女性ジャーナリストにテープレコーダーを仕掛けられ、部下が「ストレーカー司令官」と呼びかけるインターフォンの音声を録音されてしまいます。SHADOの指揮をフリーマンに任せて、その女性からテープを取り戻しにいきますが、結局写真のようなシーンになって…というこの番組がアダルト向けに作られたことの証拠みたいな回でした。(ご本家のイギリスでも、子供の教育に悪いという理由でいくつかの放送局ではこの回は放映されなかったようです。)結局この女性の音声を録音して身元をチェックしたら犯罪歴バリバリで、ベッドシーンは実現しませんが。司令官を任されたフリーマンの方には、月面でロシアの輸送車両がムーンベース目がけて暴走してくるという大変なことが起きますが、フォースターの機転で何とかギリギリで回避します。今回UFOが3機来襲しましたが、UFOはオマケみたいな回でした。ストレーカーを誘惑する女性が普通ならUFO側と何らかの接触がある、というのが本来のストーリーのように思いますが。

NHK杯戦囲碁 瀬戸大樹8段 対 黄翊祖8段

本日のNHK杯戦の囲碁は黒が瀬戸大樹8段、白番が黄翊祖8段の対戦です。内容は白番の黄8段が色々仕掛けていってなかなか目まぐるしい碁でしたが、勝敗を分けたのは2点で、左辺の攻防と右下隅の攻防でした。左辺では左上隅とも絡んで打ち方が難しく、黒が覗いていったのがある意味手順前後で、白が継がずに狭間を出たのが好手で、黒は左辺を突き出していって厚くなりましたが、白は黒が覗いた1子を取り込んで好形になり、結果は白に不満がありませんでした。また、左下隅では白が石数の多さをバックに黒が下辺を開いている所に打ち込んでいっていました。黒は1子を白に付けてモタレ攻めの体制にしました。結果的に黒は付けた1子を犠牲にして白の打ち込んだ1子を取り込みました。このまま右下隅が全部黒地なら黒が悪くなかったのですが、白は右辺で2線に置きました。黒はこの白を丸ごと取ることは出来ず、白が大きく黒地をえぐりました。この2カ所の攻防で白が地合でリードしました。その後白は残された上辺でも地を持ちました。黒はこの白への攻めを見せて多少右辺の白地を減らしたり、また最後は中央の白と上辺の白の連絡を断ち、上辺の白を取りかけに行きましたが、白は2眼を作ることが出来、ここで黒の投了となりました。

「謎の円盤UFO」の”Ordeal”(試練)

「謎の円盤UFO」の”Ordeal”(試練)を観ました。この回もかすかに記憶があります。(といっても最初に日本で放映された1970年では私は9歳で、その時のはほとんど憶えていません。記憶にあるのは中学生の時に深夜に再放送していたのを、親に隠れてこっそり観ていた時のもの。)この回は有名な、フォースター大佐のエイリアンによる拉致られ事件、ですが、フォースター大佐が乗ったUFOが月面に激突して爆発したのに、フォースター大佐だけ生きていておかしいな、と思っていましたが、まさかこんなオチとは…(SFドラマで一番やってはいけないオチの一つです。)
今日の写真はSIDです。Space Intruder Detectorの略です。Intruder(侵入者)という単語はこれで覚えました。日本語吹き替えではこのSIDの声はいかにもその当時のコンピューターによる自動発音という感じでしたが、オリジナルでは割と普通のナレーションで普通の俳優がしゃべっています。
ところで、無線通信などで、「私の声が聞こえますか?」Can you hear me?ではなく、”Do you read me?”です。こういうのドラマとかで実例を聞かないと絶対に覚えられないです。