IELTSのライティングの添削の2回目。今回はバンド5.5とまた先日のテスト結果と同じレベルに戻ってしまいました。それで添削を読んで分かったのは、問題文のどこにも書いていない「暗黙の要求事項」が沢山あるということ。それから、私が受けているのはGeneralですが、受験者の8割以上がAcademicであって、ライティングで期待されるのはAcademicで(汎用的なAcademicではなく、イギリスの大学で要求されるAcademicで)受け入れられる書き方だということです。
ライティングの2番目のエッセイ(この名前が勘違いの元で、短論文です)については、問題は3パターンあって、 (1)ディスカッション(ある人は…と主張し、別の人はそれは正しくないと主張しています。あなたはどちらの考えかを書きなさい、という問題)(2)アーギュメント(ある意見に対して賛成か反対かを述べる問題)(3)2つの質問に答えるもの(ある事象の原因は何か、それを解決するにはどうしたらいいか、のように2つの問いに答えるもの)
です。
それぞれに、ほとんど採点者が期待する書き方のパターンがあって、それから外れた解答ではたとえ文法ミスが少なく高度な語彙を使えていても高い点は取れないということです。
具体的に言うと、今回の問題は(1)のディスカッションでしたが、それに期待される解答パターンは、
第1段落
2つの意見を自分の語彙でパラフレーズ(言い換え)して問題を再確認する。(問題文と同じ単語を使わないこと。)
そして今回のエッセイはどちらの立場でどのような意見を述べるのかを書く。
第2段落
まずは片側の立場(最終的に反対する立場)について、その立場が拠って立つ論拠を確認し、それに対し批判を加える。
第3段落
もう一つの立場(賛成する方の立場)について、それを弁護する意見を展開する。その意見の後に具体例を付け加えて論証の補強とする。
第4段落
片側の立場に反対し、別の立場をこういう理由で支持するということを結論として書く。
問題なのは、この試験は本来の意味の英語のライティングとしては、かなり特殊だということです。はっきり言ってビジネスの世界でこのような文章を書くことは、法律事務所とかだったら分かりませんが、一般的にほとんどないでしょうし、またアメリカではこういうスタイルのもって回った論述よりまず結論を出し、具体例を最初から出していく方が好まれ、このスタイルが汎用性があるとは言えないことです。つまり、これはエリン・メイヤーがCultural Mapで述べている欧州の人が好きな原理原則から演繹していくのに近いスタイルです。
原子力潜水艦シービュー号の”The Terrible Leprechaun”を観ました。タイトルのLeprechaunは、「レプラコーン」でアイルランドの民話に登場する妖精です。まあグリム童話に出てくる、夜中にこっそり靴を作ってくれる小人の妖精の同類ですね。前回は黒髭でしたが、今回はそういうおとぎ話の登場人物が出てきて、まあほのぼのしていると言えば褒め言葉ですが、悪く言えば子供向け。レプラコーンは大抵は緑の服を着た良い妖精と、1000年に一度悪さをする紅い妖精に分かれます。その紅いレプラコーンがアメリカ軍の核ミサイル迎撃装置(?)みたいなのを吹っ飛ばして地下にある金塊を自分のものにしようとします。ネルソン提督が緑の服の良いレプラコーンと協力して、爆発を食い止めようとします。
原子力潜水艦シービュー号の”The Return of Blackbeard”を観ました。Welch脚本ではありませんが、前に盗賊がシービュー号をシージャックしてモナリザを盗む話がありました。その脚本家は今回の脚本家とWelchの共作であり、今回は一人で書いたものです。その脚本家とはAlbert Gailで、アーウィン・アレンの従兄弟だそうです。それでそのレベルがWelch脚本にも劣るとも優らない出来です。タイトル通り有名な海賊の黒髭が突然シービュー号の艦内に現れて、シービュー号乗っ取りをたくらむ話です。何故かコワルスキーが子分に変えられてしまいます。何でこの黒髭が急に蘇ったのか、黒髭が駆使する超能力(クルーを消したりします)はどこから来るのか、等々何の説明もありません。それでネルソン提督はまたも変なフォースフィールドみたいなお手製の機械を短時間で作って黒髭と対決して勝ちます。ある意味悪しきパターン化です。このシーズン4になると、他があまりにひどいんで、まともな脚本家はアレンと組むのを嫌がったみたいです。



原子力潜水艦シービュー号のシーズン4のDVDのおまけのディビッド・ヘディスンのインタビュー。アーウィン・アレンはシービュー号の第2シーズンになると別のドラマ(多分「宇宙家族ロビンソン」)で忙しくなり、シービュー号は別のディレクターに任せることになります。ヘディスンによれば彼は第2シーズンがベストだと言っています。第3、第4シーズンの質の低下は予算が削られたことで、そのため陳腐な怪物を出してごまかすしかなかったと言っています。第2シーズンまでは1つの回に7日間ぐらいかけ、毎日8時-9時ぐらいまで撮影していたのが、第3シーズン以降は毎日6時で終わりで、役者としては楽だったと言っています。
原子力潜水艦シービュー号の”Eleven Days to Zero”を観ました。これはシリーズの第1話の別テイクで放送されなかったものです。嬉しいことに第1シーズンは白黒ですが、これはカラーです。つまり撮影は最初からカラーで行われていたということです。この回の脚本はアーウィン・アレン本人が書いています。放送された第1話との違いは今一つ良く分からなかったですが、強く感じたのは第3・第4シーズンの馬鹿げたストーリーに比べると、第1シーズンは何とまともだったか、ということです。まあ第1話は映画のシーンの使い回しが非常に多くそれがちょっと興醒めの部分はありますが、全体の緊迫感は非常にいいです。