キャッチオール規制の怪しさ

キャッチオール規制について、日本は2002年からですが、他の国について調べてみました。当然最初はアメリカからなのですが、これの始まった時期が極めて不透明で1990年代のどこか、という書き方しかされていません。また、Wikipediaの英語版の”Catch-All controls”`のページが存在せず、何故かドラフト段階のものだけがあります。中味はほとんどありません。
EUについては2000年に民間・軍需両用の製品についてのキャッチオール規制の条項が出来ています。
どうもこの規制は怪しさ満点です。また当初の対象国はイラン・イラク・アフガニスタン・北朝鮮(つまりブッシュジュニアが「悪の枢軸」と呼んだ国)の4国です。
ちなみに北朝鮮の核開発、ICBM開発の進展を見ればこの規制がほとんど効果を上げていないのは明白です。
また当初はあくまでも軍事転用可能な民生品が対象だったのが、どこからかほとんどすべてのものが対象になっています。ある新聞の記事に90年代にイラクが汎用部品をかき集めてウラン濃縮装置を作った、みたいなことが書いてありましたが、実際には湾岸戦争の後、イラクは大量破壊兵器製造施設をすべて破壊しており、あり得ないと思います。

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