宇宙家族ロビンソンの”Wish Upon a Star”を観ました。自分の責任を果たさずトラブルばかり起こしているドクター・スミスにロビンソン博士はついに我慢できず、ドクター・スミスはジュピター2号を出ていきます。そして心配になって追いかけて来たウィルと一緒に荒野の中でおそらく100年くらい前に難破した宇宙船の残骸を見つけます。そこで見つけた奇妙な機械は、頭に帽子のようなものをかぶって念じると、自分の欲しいものを何でも出してくれる夢の機械でした。ドクター・スミスは珍しくそれを独占せずにジュピター2号に持ち帰り、完全なジュピター2号を出そうとしますが、出てきたのはミニチュアのジュピター2号でそれは失敗します。また1日に2回しか使えないことが分かります。ジュディはその機械でドレスを出し、ドンとデートに出かけます。ペニーとウィルは次にどちらが機械を使うかで喧嘩し、ペニーはロビンソン博士に決めてもらうからと言ってウィルを騙し、音楽テープを出します。それに対してロビンソン博士はペニーに「お前は得たものより多くのものを失ったんだよ」と厳しく教育します。この辺り、ロビンソン一家は本当に理想的一家として描かれています。ロビンソン博士はその機械が一家に不和をもたらしていることを憂慮し、それを破壊しようとしますが、ドクター・スミスはそれを持ってまた難破した宇宙船に戻ります。そこでドクター・スミスは単にモノだけではなく、召使いを出そうとしますが、それは実現せず、代りに宇宙船のドアの中からのっぺらぼうのエイリアンが出てきます。エイリアンはマシンを取り戻そうとしますが、ドクター・スミスは機械を持って逃げます。そのうち、機械が出したジュディーのドレスはぼろぼろになり、果物は腐り、ペニーの音楽テープも聴けなくなってしまいます。ロビンソン博士の説得でドクター・スミスはエイリアンにマシンを返すことに渋々同意し、エイリアンはマシンを受け取ると消えてしまいます。おそらく余りに多くを望まなければマシンは手助けをしてくれたのが、ドクター・スミスがあまりにも強欲に走ったのがいけなかったのだ、というオチでした。ちょっと物欲を諫めるキリスト教的視点のお話でした。