オーディオテクニカのAT-33ML/OCC

先日カートリッジの棚卸しをした時に出て来たオーディオテクニカのAT-33ML/OCC。まだ持っていたことも忘れていたんですが、シェルを買って付けて聴いてみたら、15年くらいまったく使っていなかったにもかかわらずいい音でした。1993年の発売ですが、おそらく商品が企画されたのはバブル期。それで金ピカボディ、金蒸着ベリリウムのカンチレバー、そして全ての配線がPCOCC、また針先はマイクロリニアと全ての面でお金がかかっていて、それでいて定価は38,000円でした。今同じ仕様にしたらおそらく定価120,000円くらいになります。この後継機?というか同一価格帯の次の機種は間にアニバーサリー機AT33ENVをはさんでAT33EVなりますが、これは楕円針、ジュラルミンカンチレバーで最初見た時は「なんでスペックダウンしているの?」と思いました。しかしAT33EVは非常に充実した中低域という別の魅力があって、これは結局3回針交換しています。でも今またAT-33ML/OCCを聴くと、やっぱりいいな、と思います。この頃はまだCDに対抗してアナログを極めようという路線だったように思います。それに対しAT33EVはハイファイ路線ではなく、CDと差別化したアナログらしい音を狙ったように思います。

久しぶりにバックロードホーン

久し振りに音を聴きたくなって、居間のオーディオのスピーカーをバックロードホーンに変えました。B&Wのスピーカーだと普通のオーディオファンっていう感じですが、バックロードホーンにすると一気にオーディオマニア的な雰囲気に変わります。但し、このハセヒロのキットを使ったバックロードホーンは、ホーン長が短すぎて低音不足になるため、同時にフォステクスのサブウーファーも足しています。(ハセヒロのこのバックロードホーンのキットは、ブックシェルフサイズで、バックロードホーンでブックシェルフサイズというのは本来はあり得ないと思います。明らかにホーン長が足りません。ただハセヒロとしては、巨大なエンクロージャーだけだとあまり売れないので、ブックシェルフタイプも出しているのだと思います。)(注:バックロードホーンは日本での通称で、正確にはバックローデッドホーン Back-loaded horn と言います。)

レコードプレーヤーの回転数のチェック(2)

パイオニアのPL-50Lの回転速度を、スマホアプリのRPM Speed and Wowというアプリで測定したら、33 1/3回転が33.2、45回転が44.9と若干遅いという結果に。あれ?と思って、改めてストロボスコープ法でやってみたら、45回転は確かにごくわずか流れますが、33 1/3回転はピタリと黒白パターンが静止し、まったく問題ありませんでした。おそらくこのスマホアプリは、スマホの加速度センサー(スマホの縦位置画面と横位置画面の自動切り替えとかで利用)を使っているんだと思いますが、用途的に考えてそんなに高い精度が出ているとは思えないので、参考程度に使った方がいいかと思います。写真は今時貴重な1秒間に50回ないし60回ちらついているLED電球で、ストロボシートのチェックに使えます。ちなみにちらつくLED電球はPSEが取れなくて日本国内で使えない筈ですが、何故か2019年頃Amazonで売っていました。昔はインバーターになる前の蛍光灯がちらついていたのでそれがそのまま使えて何も特別なものは必要なかったのですが、今は蛍光灯も白熱灯もちらついているものはまずありません。専用の光源が売っていますが1万円近くもします。

パイオニアのPL-50L落札

DP-300Fでレコード聴いていると、大きな不満はないけど、やはり価格なりの音というオーディオマニアならではの病気が出て来て、結局ヤフオクで学生時代に使っていたパイオニアのPL-50Lを落札。送料入れて35,000円くらい。本日到着。動作は全機能まったく問題ありませんでしたし、各部も綺麗で美品でした。フルオートではありませんが、オートリフトアップ・オートストップが付いていますので十分です。DP-300Fは価格から考えて悪いレコードプレーヤーでは決してありませんが、それでもPL-50Lとは歴然とした差があります。音楽の安定感がまるで違います。早速オーディオテクニカのAT33EV他を付けて聴いています。
学生時代に使っていたレコードプレーヤーを設置し、マックス・ヴェーバーの翻訳をやっていると、本当に学生時代に戻ったようです。

DP-300FでMCカートリッジ、今度は成功

真空管式のフォノイコライザーならMCカートリッジを使えるのではと思ってやってみたら大成功でした。ハムはほとんど出ません。Denon DL-301Ⅱを付けました。プレーヤーも同じくDenonなのでいいかと。このカートリッジも今新品を買うと5万円以上します。このカートリッジはMC型ですが、比較的ポピュラー、ロック向けの音作りです。とはいえさすがにChudenのMG-3765のパンチ力に比べると大人しいですが。

単体のフォノイコ追加

居間のオーディオも段々凝ってきて、フォノイコをサンヴァレーのSV-722EQ(マッキントッシュタイプ)に交換。このフォノイコ動かなくなっていたのですが、故障している場所は見当が付いていて、シャーシを開けて適当にいじっていたら直りました。ちなみに左から2番目のロータリースイッチの接触不良です。以前もここが故障しています。音はかなりいい感じになりました。ちなみにオルトフォンの2M Redはやはりロック系には合わないのでChudenのMG-3765に戻しています。

オルトフォンの2M Red

あまりお金をかけないオーディオ趣味、MMカートリッジ交換の第3弾、一応これで打ち止めのつもりですが、オルトフォンの2M Redです。明らかに高音寄りの音で、ボーカルは綺麗で解像度も今までの中で一番高いです。ただ低音の押出しは弱く、ChudenのMG-3765を聴いた後では物足らなく感じますし、テクニカのVM95Eよりも低音弱いです。ちなみに今回のが15,045円、デノンのAT-VM95Eが7,100円、そしてChudenのMG-3765が12,064円です。合計で34,209円です。それに対し一番安い部類に入るデノンのDL-103というMCカートリッジは、Amazonで41,000円です。3本足してもお釣りが来ます。(私が学生の頃は、DL-103は12,000~14,000円くらいでした。)まあMCカートリッジは普通のオーディオファンが買う物ではなくなりつつあると思います。久し振りにMMでカートリッジ取っ替えひっかえの楽しみを味わいました。

ChudenのMG-3675

あまりお金をかけないオーディオ趣味で、MMカートリッジ交換の第2弾で、Chuden(中電)のMG-3675を入手しました。このカートリッジ、出力が7.5mVもあります。通常2~4mVぐらいですから、倍近いです。この出力を活かしたパンチ力と低音の押しが魅力で、なかなか他では得られない音です。またCDやハイレゾの音ともはっきり違うレコードならではの音を聴くことが出来ます。もちろん繊細感に乏しいとかレンジが狭いとか歪みが多いとか、悪口を言うならいくらでも言えますが、ともかくもこのカートリッジは長所を楽しむものだと思います。1万2千円ちょっとです。

DP-300F、MCカートリッジはダメでした。

ADC規格ストレートアーム用のヘッドシェルが届き、今度はDENONとまったくサイズ同じでOKでしたが、手持ちのDENONのMCカートリッジDL-301ⅡをMCトランス経由で試してみたら、無音時にかなりハム音が目立ってちょっと辛い感じ。なのでカートリッジをオーディオテクニカのAT-VM95Eに戻し、ついでにアンプをTRIODEのTRV-88SERに変えました。気分を変えたいのと、シングルアンプでレコード演奏はボリュームが1時くらいになるので、35W+35Wのこれにしたら、ボリュームが10時くらいで適音量になりました。