タイムトンネルの”Secret weapon”

タイムトンネルの”Secret weapon”を観ました。この回は今までの何でもありの過去の事件に介入、というパターンと違って、かなり本格的SFっぽい、今までで一番面白い回でした。トニーとダグが今回飛ばされたのは1956年のソ連(または東欧のどこか)で、何とそこではソ連がアメリカに先駆けて、トニーとダグ達が使っているのとほとんど同じ方式のタイムトンネルを完成させかけていました。しかし、トニー達のタイムトンネルとの違いは、カプセルをトンネルの外側に置いて、そこに人が乗り込んでタイムトラベルをする、というものでしたが、ダグはその方式は以前検討済みでカプセルをタイムトンネルの中に入れないとうまく行かないことを知っています。しかし2人は最初の実験台としてそのカプセルに入れられ、過去に送られようとします。(しかしそれはうまく行かないので2人は死んでしまいます。)その時、ソ連に協力していた科学者が正確な時刻をマイクロ秒まで告げたため、アメリカのタイムトンネルの方でトニーとダグの位置と時間を正確に捉えることが出来2人を転送しようとしますが、今度は2つのタイムトンネルの力のぶつかり合いになり…といった内容です。結局、ソ連のタイムトンネルにはradiation bathと呼ばれる放射線浴が欠けていてうまく動かなかった、という説明になっています。

タイムトンネルの”Reign of terror”

タイムトンネルの”Reign of terror”を観ました。今回は1789年のパリでつまりフランス革命のまっただ中で、マリー・アントワネットがギロチンで処刑される一週間前です。今回面白いのは、マリー・アントワネットを処刑しようとやっきになっているのが、タイムトンネルの責任者である司令官の先祖であるということです。今回司令官は、トニーとダグを現在に戻すための座標の手がかりにするために、自分の持ち物で二人がそれと認識できるものとして、自分の指輪(先祖代々伝わっていたもの)をトニーとダグの元に転送します。ところが、その指輪が何と元々マリー・アントワネットが恋人のフェルゼンに送ったもので、司令官の先祖がそれを利用してマリー・アントワネットを処刑しようとします。司令官は、そこで自分の先祖をタイムトンネルで現在に連れてきて、説得しようとしますが…といった話です。なお、最後の方にオマケのようにまだ有名になる前のナポレオン・ボナパルトが登場します。

タイムトンネルの”Devil’s Island”

タイムトンネルの”Devil’s Island”を観ました。今度は1894年のドレフュス事件で、ドレフュスが流された南米の仏領ギアナ沖のディアブル島(デヴィルズ島)にトニーとダグが流されます。この事件は、反ユダヤ主義の事件として有名なものなので、おそらくはアメリカのマスコミに多いユダヤ系の人が脚本を書いたのではないかと思います。この回ではタイムトンネルのスタッフはまたも間違えてデヴィルス島の囚人の一人を現代に転送してしまいます。(それでいてトニーとダグは何故現在に戻らずに色んな時間に飛ばされるのかまったく説明が無いです。)しかし、結構19世紀と20世紀初めの話が多いのは、アメリカ人に受けやすい歴史というとその辺になるのでしょうか。日本で幕末がやたらとドラマ化されるのと同じかもしれません。

タイムトンネルの”Massacre”(大量虐殺)

タイムトンネルの”Massacre”(大量虐殺)を観ました。1876年にカスター将軍がインディアン(ネイティブ・アメリカン)との戦いで殺されるまでを描いたものです。この話もアメリカ人なら誰でも知っている話でしょう。カスター将軍というのはWikipediaで見ると、南北戦争で非常に勇敢な兵士として数々の功績を挙げ、20代にして将軍になった人です。しかし、その後1868年に平和主義者のインディアンであったシャイアン族の集落を襲い、女子供まで皆殺しにするという虐殺を実行します。そしてこの虐殺がその後のアメリカのインディアンに対する基本方針に大きな影響を与えることになります。1876年にリトルビッグホーンでカスター将軍は200人ぐらいで2000人近いインディアンと戦って戦死しますが、そのことによって彼はアメリカの英雄に祭り上げられます。そういう時代が長く続きましたが、ようやく1960年代になって公民権運動の盛り上がりもあってインディアンからの主張も取り上げられるようになり、次第にカスター将軍の残虐さが暴かれ、英雄から悪役へと変わっていくことになります。このタイムトンネルの話は丁度カスター将軍観の転換期であって、インディアンが一方的に悪役として描かれることはなく、タイムトンネルの所長が「どっちが野蛮人なんだ」とつぶやき、スー族の子孫である男が「野蛮人はどちらの側にもいる」と答え、中立的に描かれます。またカスター将軍は自分の栄誉に走ってトニーやダグの忠告を一切聞かない男として描かれています。写真はシッティング・ブルがトニーの力量を確かめようとしてインディアンと戦わせる場面です。なお、この回でもトニーとダグが現在に戻れないのに、スー族の男が間違ってタイムトンネルの管理センターに飛ばされます。そこでその男はスー族の子孫である男からスー族の言葉で説得され、平和の道を探るためにまた元の時代に戻ります。

タイムトンネルの”Revenge of gods”

タイムトンネルの”Revenge of gods”を観ました。今回ははるか昔に飛ばされて、何と「トロイの木馬」で有名なトロイア戦争です。トニーとダグがギリシア軍に会って、いきなり英語で話し始めます。19世紀のインドネシアで現地人が英語しゃべるというのは絶対にあり得ないということはないですが、さすがに紀元前12世紀にはまだ英語どころかその元になっているゲルマン諸語だって無いと思うのですが…
で、この回もう無茶苦茶。トニーがトロイとの戦いに参加して危なくなると、タイムトンネルの総責任者の司令官は、「マシンガンを転送しろ!」と命じます。マシンガンだけの転送は失敗に終わり、今度はジグスという警備員にマシンガンを持たせて紀元前12世紀に送り込みます。もう歴史にひたすら介入しまくりで「戦国自衛隊」状態。そしてトニーをマシンガン乱射で救ったジグスは、すぐに現在に戻されます。それが出来るんだったら、何故トニーとダグが戻れないのか、何の説明もありません。
後逆に、トロイの兵士が間違って転送されてタイムトンネルの基地に現れます。彼は警備員と戦った後、剣を投げつけて元の時代に帰って行きましたが、残された剣を見て、「トロイア戦争は神話じゃなくて本当にあったんだ!」とスタッフが話しますが、トロイア戦争が歴史的事実であることは、シュリーマンが遺跡を発掘してとっくに知られていた筈ですが…
また、「イーリアス」を始めとするこの戦争の記録は、事実と神話をごちゃごちゃにしていますが、何故かこの話に登場するユリシーズ(オデュッセウス)を始めとする登場人物は神話の話を事実のように語ります。