トワイライト・ゾーンの”The Gift”

トワイライト・ゾーンの”The Gift”を観ました。アメリカとの国境に近いメキシコのある町にUFOが現れ、そこから出てきたヒューマノイドのエイリアンを警官が撃ちます。その前に同僚の警官がそのエイリアンによって殺されたからです。そのエイリアンは血を流しながらあるバーにやってきてワインを所望します。そこで働いていた孤児のペドロがそのエイリアンの面倒を見ます。彼はそこでは異邦人で友達もおらず孤独だったので、すぐにそのエイリアンが自分と同じだと思い、親しみを感じていました。エイリアンはペドロにプレゼントだと言ってあるタブレットのようなものを渡します。しかし結局他の警官がやって来て、彼を殺人の容疑で逮捕しようとします。彼がペドロに近付こうとしたのをペドロを殺そうとしていたと勘違いし、エイリアンを撃ち殺します。ペドロがもらったタブレットのようなものを人々が悪魔の道具だと言って火にかけます。しかしエイリアンを治療した医者がその内容を読もうとすると、「これは贈り物です。以下はあらゆるガンを予防するワクチンの処方です。」とありました。しかし火にかけられて残りは焼けてしまって読めませんでした…
エイリアンに限らず、閉鎖的なコミュニティの人は外からやってきた見知らぬストレンジャーをしばしば排撃しがちである、という寓意が込められていて、あまり後味は良くないです。

帰ってきたウルトラマン」の「怪獣は宇宙の流れ星」

「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣は宇宙の流れ星」を観ました。強力な磁力を持つマグネドン登場。最初MATは爆弾でマグネドンをバラバラにしますが、雷雨に打たれたマグネドンは蘇り、次にレーザーで溶かそうとしますがこれも失敗し、郷は負傷します。この2つの失敗で、またもMATは上官から「今度失敗したら解散だ」とやられます。MATを解散して一体どこが怪獣を退治するのか、まったくバックアップも無しにやたらと厳しく当たられて、MATは可哀想な部隊です。科特隊やウルトラ警備隊に比べ、MATは本当に立場が弱いです。ウルトラマンは今回はブレスレットをダムの決壊を防ぐのに使ったり、またマグネドンを宇宙に持っていくのにも使い、まったく何でもありの便利武器となっています。最後は月面(?)かどこかの戦いで、やはりブレスレットがマグネドンを粉砕します。話はつまらないですが、最後の戦いの映像はなかなか幻想的です。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Too Short a Season”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Too Short a Season”を観ました。モーダン4という惑星の総統のカーナスから、連邦に対しテロリストが連邦の外交官を人質に取って立て籠もった、テロリストは彼の言うことは聞かないので、マーク・ジェイムソン提督を交渉者として派遣する要請があり、エンタープライズ号がジェイムソン提督をモーダン4に送ります。ジェイムソン提督は84歳で足の病気で電動車椅子が無いと動けませんでした。しかし提督は若返りの薬を飲み、急速に元気になっていました。しかしその薬には強い副作用があり、提督の心臓は時々発作を起していました。実は45年前、提督がやはり人質を取ったカーナスからその父の仇のため武器を渡すよう要求され渡し、それだけだと異文明の文明に干渉したことになるので、敵対勢力にも同じ武器を渡しました。結果的にそれが40年以上続く内戦を引き起こしました。それを恨みに思ったカーナスが、テロリストのせいにしてやはり人質を取り、ジェイムソンを呼び出したのが真相でした。しかしジェイムソンはカーナスの前で心臓発作を起して死んでしまい、カーナスはそれを見て復讐心が無くなった、という話です。うーん、若返りと若き日の過ちは何の関係も無いと思いますが…前回は良かったので期待しましたが、やはりこの辺りのエピソードの出来は良くないですね。

「帰ってきたウルトラマン」の「宇宙から来た透明大怪獣」

「帰ってきたウルトラマン」の「宇宙から来た透明大怪獣」を見ました。サータンという透明になる性質(中性子で出来た怪獣とされます)を持った宇宙怪獣で、MATが攻撃しても弾がすり抜けてしまい、MATは敗北します。次郎はこの怪獣が学校で最初に現れた時に怪我をしており、MATと郷隊員が負けた精神的ショックで重体になります。MATは怪獣に電子を与えて実体化する「原子核攪乱作戦」で怪獣を実体化させることに成功します。最後はウルトラマンが新兵器ブレスレットの何でもありの効果でサータンを爆破します。しかし、地球の怪獣でマンネリ化したのを打破するためか、宇宙怪獣が続きます。

トワイライト・ゾーンの”The Trade-Ins”

トワイライト・ゾーンの”The Trade-Ins”を観ました。老夫婦のジョンとマリーはある会社の営業所に来ています。ジョンは78歳で不治の病に冒され、慢性的な強い痛みに襲われています。この会社は老人の肉体を若い肉体に交換するサービスの会社です。二人は20代に戻ることが出来ると喜びますが、その会社が提示した料金は10,000ドルで二人が用意出来た5,000ドルは一人分しかありません。ジョンはポーカーでそのお金を倍にしようとしますが、却って元手をほとんどすってしまいかけますが、ギャンブルの店のオーナーの情けで勝ちを得て、何とか元の5,000ドルだけを取り戻します。ジョンが痛みをこらえているのを見ていられないマリーは、ジョンだけが若返ることを望み、結局ジョンもそう決断します。しかし若返ったジョンを見たマリーが流した涙を見たジョンは、結局元の体に戻って死の運命に従うことを選びます。
うーん、こういう未来って果たしてユートピアなのか、個人的には疑問に思います。ただ秀作ではありました。

「帰ってきたウルトラマン」の「ウルトラセブン参上!」

「帰ってきたウルトラマン」の「ウルトラセブン参上!」を観ました。これはリアルタイムで観ましたが、確か放送予定日に全日空機と自衛隊機が衝突して162名が亡くなるという大事故が起きた関係で、一週間延期されたのを覚えています。これまでずっと弱かったウルトラマンですが、今回は初めて宇宙怪獣に対し、スペシウム光線もあっさり吸収されて敗れてしまいます。それで自棄を起して太陽に向かって飛んでいたらその重力に捕まって落下していたのをウルトラセブンに救われ、救われただけではなくブレスレットという多彩な切断技に使える強力な武器ももらいます。これでセブンのアイスラッガーみたいにベムスターをバラバラにして倒します。しかしブレスレットは今度は強力過ぎてつまらなくなるという逆効果ももたらします。またセブンの登場はこの後結局ウルトラ6兄弟という形でファミリー化される、第一歩となります。ちなみに6兄弟とか言い出したのは小学館の小学○○年生の雑誌によります。

「帰ってきたウルトラマン」の「大怪鳥テロチルスの謎」、「怪鳥テロチルス 東京大空爆」

「帰ってきたウルトラマン」の「大怪鳥テロチルスの謎」、「怪鳥テロチルス 東京大空爆」を続けて視聴。またもウルトラマンは最初のテロチルスとの戦いで、スペシウム光線も利かず、あっさり空中戦で海にたたき落とされて敗北します。弱~っ。そのテロチルスの話に恋人を会社の社長のドラ息子に取られかけた石橋正次の演じる男の話が絡みます。テロチルスは火山の爆発によって巣が無くなったため、東京に巣を作ろうとします。そこで繭みたいなのを吐くのがモスラみたいですし、その繭みたいなのを熱線砲で焼き払うというのもモスラです。石橋正次の演じる若い男は恋人をテロチルスの巣があるマンションに連れ込んで籠城しますが、結局よりを戻して自首しようとした所を撃たれて死にます。その辺り安っぽい日活映画みたいです。ウルトラマンはテロチルスとの2回目の戦いでは空中戦でテロチルスを錐もみ状態で落下させて、そのまま止めを刺さずに宇宙に帰って行きます。
という訳でこの所弱いウルトラマンが続いていますが、その極めつけが次の回で、ベムスター登場です。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”11001001″

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”11001001″を観ました。なかなか面白いエピソードでした。エンタープライズ号は定期点検とコンピューターシステムの強化のため、スターベース74に停泊します。そこでエンタープライズ号のコンピューターシステムの強化を担当したのはバイナー星人で、名前の通りコンピューターと融合した不思議な星人でした。彼らによって強化されたホロデッキで、ライカーは1958年のニューオリンズのジャズバーを指定し、そこでミヌエットという魅力的な女性に出会います。ライカーはトロンボーンの腕を披露し、ミヌエットとダンスしすっかりいい気分です。そこにピカード船長もやって来て、船長はミヌエットがフランス語を話すのに驚きます。しかし二人がそうやって楽しんでいる間に、エンタープライズ号では反物質エンジンの反物質が漏れ出すかもしれないという危機的状況になり、クルーや乗船していた一般人は全員退避します。しかしピカードとライカーだけにはその通知が行かず、二人を乗せたままエンタープライズ号は基地で爆発するのを避けるため発進します。その行き先はバイナー星人の母星でした。ピカードとライカーは転送でデッキに入ると、そこでは4人のバイナー星人が倒れていました。実はバイナー星の太陽が超新星となり、その放射線でバイナー星のコンピューターがダメになってしまっており、彼らはそのデータをエンタープライズ号のコンピューターに退避させたのでした。しかしそのデータを元に戻してやらないとバイナー星人は全員死んだままで、ピカードとライカーは何とかパスワードを突き止め、データ復旧に成功します。生き返ったバイナー星人に何故助けを求めなかったのか問い質したピカードに対し、彼らはYesかNoの2択しかなく、少しでもNoと言われる可能性がある選択肢を選べなかったとのことでした。
生物とコンピューターが融合するというアイデアが良いですし、またライカーのジャズもなかなか良かったです。

「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣少年の復讐」

「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣少年の復讐」を観ました。停電や鉄道事故の原因となった怪獣エレドータス(つまり電気ガメ)が登場しますが、これが何か実在するのかしないのかはっきりしない怪獣で、一説によれば嘘つき少年が電車の運転手だった父親が起した事故をこの怪獣のせいだと思い込んで作り出したというのがあるようです。ただ電気を吸う怪獣で透明になるのは、初代ウルトラマンでのネロンガがあり、あまり新鮮味はありません。今回の郷隊員は少年が言い張っていることを嘘と決めつけて殴ったり、現代の基準だと体罰でアウトです。しかし今回もウルトラマンはMATの補助と少年の「エレドータスは頭が弱点」というのを聞いてやっと倒すという感じで、弱っちいという印象は相変わらず強いです。

トワイライト・ゾーンの”Hocus-Pocus and Frisby”

トワイライト・ゾーンの”Hocus-Pocus and Frisby”を観ました。アメリカのある町にガソリンスタンド兼よろず屋をやっているフリスビーという62歳の男がいました。彼は大嘘つきで、彼によれば彼は32の大学で学び、いくつもの大発明をし、第2次世界大戦ではノルマンディー上陸作戦で大手柄を上げ、といった具合でした。ある3人の紳士が車でやって来てガソリン給油を頼みます。例によってフリスビーはこのタイプのリアエンジン車をヘンリー・フォードに頼まれて開発したのは私だ、などとやります。しかし奇妙なことにその3人は何故かフリスビーの言うことを全て信じているようでした。実は3人はエイリアンで、地球人の内で優秀な者を見本として持ち帰ろうとしており、フリスビーの言うことを真に受けて、フリスビーこそそれに最適と思い、彼らの円盤に拉致します。フリスビーは全て嘘だと説明しますが、生憎そのエイリアンの言葉に「嘘」という概念がありません。窮したフリスビーは気を休めるためハーモニカを出して吹き始めますが、その音はエイリアンには耐えられない悪音で、フリスビーは何とか逃げ出すことが出来ます。家に戻ると仲間がフリスビーの63歳の誕生会を開いてくれましたが、そこでフリスビーが今度ばかりは本当の話をしても誰も信じない、というオチで、イソップ寓話の狼少年の現代版です。