スター・トレック・TNGの”Shades of Gray”を観ました。ライカーがある惑星で何かの細菌に感染し、それは転送装置のフィルターでも除去出来ず、ライカーはエンタープライズ号でポラスキーの治療を受けます。その細菌みたいなのはライカーの神経を徐々に化石化していきます。
それが脳に達すればライカーは死にます。ポラスキーはその細菌の脳への攻撃が始ってライカーが意識を失ったのを、脳に直接電極を刺して刺激することでその細菌の攻撃を食い止めようとしました。しかしその刺激がライカーに安らぎとかエロチックな感情を与えると何かの脳内ホルモンが分泌され、それが逆効果で細菌の攻撃を加速することが分りました。それでポラスキーはその逆に恐怖とか悲しみの感情を与えると細菌を弱めることを発見します。しかしそういう刺激のせいでライカーは過去の恐怖のシーンや悲しいシーンを何度も夢で見ることになります。結局細菌をやっつけるパターンが分り、ライカーは回復して目出度しですが、要するにこのエピソードは予算が無い時の常套手段である過去のシーンを使い回すためのエピソードで、誉める所がありません。シーズン2はシーズン1より短くなっていますが、ライターのストライキがあったようです。
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ウルトラマンAの「海の虹に超獣が踊る」
ウルトラマンAの「海の虹に超獣が踊る」を観ました。ヤプール人の残骸もいい加減に無くなっている筈ですが。相も変わらず超獣は出現し続けます。今回の、何だか新マンのタッコングを思わせるような海洋生物型超獣は、タンカーを襲います。工場廃水で海が汚染され、その原因が石油だということで、タンカーを襲うという、それなりに知性がありそうな超獣です。その超獣に最初に襲われた船長の息子が、超獣の鱗を貝殻だと思い、その姉からその貝殻を1000枚集めれば父が帰ってくるという嘘を聞かされ、一所懸命に貝殻を集め…という内容です。この辺り、ヤプール人も夕子もいなくなり、惰性的に続いている感じです。
トワイライト・ゾーンの”The Old Man in the Cave”
トワイライト・ゾーンの”The Old Man in the Cave”を観ました。舞台は1974年のアメリカのある村で、そこでは20人くらいの人々が細々と暮していました。1964年に核戦争があり、その村の人達はその生き残りでした。彼らが生き延びられた理由は「洞窟の中の老人」という者からいつもメッセージをもらっていて、例えば「明日は強い雨になり、その雨にはストロンチウム90が大量に含まれているので、全ての飲料水のタンクに覆いをしろ」などです。その村には外側が真っ黒になった缶詰めや飲料の瓶が多数残されていましたが、老人によればそれは放射能に汚染されているので身体に入れれば死ぬ、と言います。そんな時、村に武装した4人の兵士がやって来て、村を彼らの管理下に置く、と言い放ちます。そして「洞窟の中の老人」を迷信だと笑い、洞窟に案内させてその入り口を手榴弾で吹っ飛ばします。しかしその奥には鋼鉄の扉があり中には入れませんでした。兵士は缶詰めが汚染されてなどいない、と言い張り自分達で食べ、飲み、村の人もそれを見てそれらを食べ始めます。一人リーダーであったゴールドスミス(この名前は通常ユダヤ系です)だけがそれを拒否します。結局兵士は洞窟のドアをゴールドスミスに開けさせ(彼だけがその方法を知っていました)、中に皆が入ると、そこにあったのは一台のコンピューターでした…兵士と村の人はコンピューターを破壊します。そして何日か後、村の大地の上は死体でいっぱいで、兵士を含め缶詰め・瓶詰めを摂った者は全員死に絶えて、ゴールドスミスだけが生き残っていました…
おそらくですが、旧約聖書の世界の暗示であり、ヤーウェの神を信じないユダヤの人が罰を受けて死に絶えた、ということのように思いました。
ウルトラマンAの「あの気球船を撃て!」
ウルトラマンAの「あの気球船を撃て!」を観ました。南がいなくなってからの北斗は判断の誤りが多くなり、今回も本当は超獣である気球が発する異常なエネルギーを気球に初めて乗った子供達の熱気だと解釈してさっさと偵察を止めてしまいます。更にはいつもの山中隊員のように、気球に乗せられた子供達がおかしくなっていっていて気球はやはり超獣だというダンの情報を信じようとしません。それどころか結局気球が超獣だと分りましたが、子供が乗っていて攻撃出来ないため、北斗はダンを気球に乗り込ませます。ダンは最初は怖がって断っていたのを「ウルトラ兄弟達に笑われるぞ」と無理矢理な説得をします。しかしTACの作戦は結局失敗し、子供達は超獣の腹の中に吸い込まれてしまいます。最後はエースが切断技で超獣の首をはねて、子供達を解放するというものです。南がいた時は北斗に対して南が意見してそれで北斗が誤りに気付くとかがありましたが、一人になった北斗はレベルが落ちている感じです。この頃おそらく視聴率も落ちていたのではと思います。
スター・トレック・TNGの”Peak Performance”
スター・トレック・TNGの”Peak Performance”を観ました。ロミュランとかフェレンギとかの関係が良くない上にボーグという新しい敵も出て来た連邦は、スターシップの艦長候補の訓練が必要だということで、ピカードとライカーがシミュレーションゲームで対戦することになります。しかしライカーが指揮するのは数十年前のハサウェイというぼろ宇宙船です。立会人として連邦からコルラミと呼ばれる参謀が派遣されて来ます。その男はストラテジェマという3Dのボードゲームの達人としても有名です。医師のプラスキは自身過剰のコルラミの鼻を折ってやろうと、データをそのゲームで対戦させますが、データは敗れ、アンドロイドながら自己反省モードに入ってしまいます。一方、ライカーはウォーフ、ラフォージュ、ウェスリーなどを自分のチームに選びます。ウェスリーは自分の学習キットに隠して反物質を持ち込み、ハサウェイは2秒間だけですがワープが出来るようになります。エンタープライズ号側はデータがピカードの説得でNo.2に戻り、対戦が始ります。ライカー側は、ロミュランが攻撃してくるという偽データをエンタープライズ号に流し、エンタープライズ号が驚いている間に攻撃し、先制点を稼ぎます。ところが次にフェレンギの宇宙船が出撃して来て、これは本物でした。エンタープライズ号はシミュレーションのため、本物の武器が使用出来ず、あっと言う間にフェレンギに制圧されてしまいます。フェレンギはハサウェイに何か貴重なものが載せられているためエンタープライズ号が攻撃しなかったと誤解し、ハサウェイを渡すように迫ります。コルラミはハサウェイを見捨てて逃げるよう主張しますが、ピカードは断ります。ライカーは、2秒間のワープをブラフに使ってその間に別のトリックを仕掛ける案を提案します。しかし疑われないようその前にエンタープライズ号の光子魚雷を撃ってくるように言います。2秒のワープの成功確率は不確かですが、ピカードとライカーはその作戦を決行します。ライカーのトリックは今度は別の連邦の宇宙船がフルシールドで攻撃準備が出来た状態で接近中という偽データをフェレンギの宇宙船に流すことでした。それは成功してフェレンギは引き上げて行きます。コルラミはライカーとピカードの高い能力を改めて認めた、という話です。余談で再度コルラミと対戦したデータが、勝たないで引き分けに持ち込む戦略を続けて、コルラミを疲れさせるという作戦に出て、ついにコルラミが試合放棄します。
今回のエピソードは、エンタープライズ号のクルーがそれぞれ持ち味を生かした活躍を見せたのが評価出来ます。
ウルトラマンAの「ウルトラの星に祈りを込めて」
ウルトラマンAの「ウルトラの星に祈りを込めて」を観ました。ウルトラ6番目の弟のダン少年は完全に常連化しています。そのダン少年が車に轢かれそうになったのを助けた少年が実は超獣人間で、北斗はその少年の力でTACアローで飛行中に目眩を起して錐もみ状態になり、危うく墜落しかけます。ここでいつものパターン通り、山中隊員が北斗がぼーっとしていたと決めつけ真相の究明を行おうとしません。この辺はダメな上司の典型みたいです。
結局ダン少年が少年→超獣人間の弱点を見つけ、それをウルトラの星に伝え、それがエースに伝わって超獣を倒すという話です。
しかし、このダン少年シリーズ、私にはまったく面白くありません。当時現役で観ていた小学生には視聴率で効果あったんでしょうか。
トワイライト・ゾーンの”Living Doll”
トワイライト・ゾーンの”Living Doll”を観ました。エリック・ストリーターは、子連れのアナベルと結婚しますが、彼自身は子供を作れない体質で、そのフラストレーションを娘であるクリスティーに向けます。ある日アナベルがクリスティーのために、ゼンマイ仕掛けのしゃべる人形を買って来ますが、ストリーターはそれが気に入らず、いくらしたんだと問い詰めます。その人形は普通は自分の名前を言って、I Love you!と喋るのですが、ストリーターにだけは I hate you!と言います。その後も人形はストリーターに悪意のある言葉を言い続けたので、ストリーターは人形を捨ててしまいます。しかし次の日、人形はクリスティーのベッドの中に戻っていました。そして彼にI kill you!と言います。ストリーターはその人形を万力で頭をつぶしたり、電動ノコで首を斬ったりしようとしますがすべて失敗します。そして再度ゴミ缶に入れ、上から重しを載せます。しかしそのことでアナベルになじられ、アナベルが出ていこうとしたので、人形をまたクリスティーに戻します。そして夜中、何かの電動音がしたので起きたストリーターは階段で人形を踏んで足を踏み外し、階段から落ちて頭を打って死にます。うーん、今だったらAI付きの人形があって、それを使ったホラー映画も一年前くらいにありました。なのでちょっと素朴すぎなアイデアでした。
ウルトラマンAの「セブンからエースの手に」
ウルトラマンAの「セブンからエースの手に」を観ました。うーん、どこといって誉める所の無いエピソードで、最後に確かにウルトラセブンが登場しますが、まったく必然性がなく単なる視聴率稼ぎのためとしか思えません。ヤプール人が死んですぐ後は飛び散ったヤプール人の残骸から超獣が発生するとされていましたが、この辺りでは何でも有りで、何でよりによって弱そうなバクから超獣が産まれるのか、帚星のせいとされましたが、なんだか適当という感じでした。
スター・トレック・TNGの”The Emissary”(使者)
スター・トレック・TNGの”The Emissary”(使者)を観ました。
30年間ぐらい何かの特殊任務を帯びてある宇宙空間に潜入していたクリンゴン船が冷凍睡眠から醒めようとしています。当時は連邦とクリンゴンは戦争中であり、今の状況を知らない彼らは連邦の基地と植民地を攻撃する危険性があります。その任務をエンタープライズ号に説明するため送られて来た使者がケレイルで、彼女は人間とクリンゴンの間に生まれた子供であり、更にはウォーフの元恋人でした。ケレイルは被害を防ぐためにはクリンゴン船を撃破するしかないと主張しますが、ピカード船長とウォーフは他の選択肢を模索します。その最中にウォーフとケレイルは愛を取り戻し結ばれますが、双方任務のため一緒になることはありませんでした。そしてウォーフはピカードから一時的にエンタープライズ号のキャプテンの地位を譲り受け、その立場で睡眠から醒めたクリンゴン船に対し、クリンゴン人らしいやり方で強圧的に接触し、先方の宇宙船の指揮権を得ることに成功します。そしてケレイルはそのクリンゴン人達を現在の状況に慣れさせる使命を帯びてそちらの船に送り込まれます。しかしいつの日かウォーフとケレイルは再び結ばれるだろうという希望を残して終わります。
スタンリー・キューブリックの「博士の異常な愛情」
スタンリー・キューブリックの「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」を観ました。このBlu-rayはかなり前に買ったもので観ていなかったのですが、先月「オッペンハイマー」を観て観たくなりました。冒頭でアメリカ空軍から「これは実話ではなくこのような危険性は存在せず、また登場人物は実在の現存または死んだ誰とも関係ない。」という異例の?警告メッセージが入るのが異例かつ、1964年という時代を良く象徴していました。ちなみに核戦争の寸前まで行ったキューバ危機は1962年です。内容は予想に反しブラックコメディーでした。ある空軍基地の陰謀論に取り付かれた指令官が世界中を飛行中の34機のB-52に、航空攻撃計画Rという、つまりアメリカがソ連より核攻撃を受けた時の報復核攻撃を命じてしまいます。結局アメリカ大統領とソ連のドミートリという大統領のホットラインとか、また頭の狂った空軍司令官が結局自殺し、その司令官と一緒に閉じ込められていたイギリスのマンドレイク大佐がR指令の解除コードを突き止め、30機のB-52は引き返し、4機はソ連により撃墜されてめでたし、の筈が撃墜されたと思っていた内の1機は大破しながら何とか低空飛行を続け、結局ソ連のあるICBM基地に水爆を投下します。ソ連は「人類最後の日マシン」というのを装備済み(アメリカも)で、それは核攻撃を受けると自動的に作動し、半減期95年のコバルトを使った水爆を自動的に爆破し、人類を破滅に追い込むもので、それが作動し、最後は世界中に爆発のキノコ雲がというブラックなシーンで終ります。ピーター・セラーズがストレンジラブ博士、マンドレイク大佐、アメリカ大統領の3役を演じ分けており、その器用さに驚きます。まあコメディーなのですが、まったく笑えず、反対に陰謀論(共産主義者が水道にフッ素を入れてアメリカ人を長期間に破滅させようとしている)などは、むしろ今の方が全盛で、これまたまったく笑えませんでした。を観ました。このBlu-rayはかなり前に買ったもので観ていなかったのですが、先月「オッペンハイマー」を観て観たくなりました。冒頭でアメリカ空軍から「これは実話ではなくこのような危険性は存在せず、また登場人物は実在の現存または死んだ誰とも関係ない。」という異例の?警告メッセージが入るのが異例かつ、1964年という時代を良く象徴していました。ちなみに核戦争の寸前まで行ったキューバ危機は1962年です。内容は予想に反しブラックコメディーでした。ある空軍基地の陰謀論に取り付かれた指令官が世界中を飛行中の34機のB-52に、航空攻撃計画Rという、つまりアメリカがソ連より核攻撃を受けた時の報復核攻撃を命じてしまいます。結局アメリカ大統領とソ連のドミートリという大統領のホットラインとか、また頭の狂った空軍司令官が結局自殺し、その司令官と一緒に閉じ込められていたイギリスのマンドレイク大佐がR指令の解除コードを突き止め、30機のB-52は引き返し、4機はソ連により撃墜されてめでたし、の筈が撃墜されたと思っていた内の1機は大破しながら何とか低空飛行を続け、結局ソ連のあるICBM基地に水爆を投下します。ソ連は「人類最後の日マシン」というのを装備済み(アメリカも)で、それは核攻撃を受けると自動的に作動し、半減期95年のコバルトを使った水爆を自動的に爆破し、人類を破滅に追い込むもので、それが作動し、最後は世界中に爆発のキノコ雲がというブラックなシーンで終ります。ピーター・セラーズがストレンジラブ博士、マンドレイク大佐、アメリカ大統領の3役を演じ分けており、その器用さに驚きます。まあコメディーなのですが、まったく笑えず、反対に陰謀論(共産主義者が水道にフッ素を入れてアメリカ人を長期間に破滅させようとしている)などは、むしろ今の方が全盛で、これまたまったく笑えませんでした。