小林旭の渡り鳥シリーズの「大草原の渡り鳥」を観ました。実は最近宮内洋の「快傑ズバット」のDVDを観ているので、その原典として観てみました。まあ日本版西部劇という感じで、舞台が北海道で小樽で、アイヌがからみますが、その描写が非常に類型的で、おまけに伊藤久男まで出て来て「イヨマンテの夜」を熱唱します。主人公の滝は元警察官という設定ですが、拳銃を撃ちまくっても何故か逮捕されず、逆に敵役で最後は味方になる宍戸錠の方は最後はしょっ引かれています。まあお約束の上に成り立つ様式美の映画という感じで、繰り返し観るとはまっていくんでしょうね。悪者の本拠地がキャバレーで、そこにギターを持って乱入して歌う小林旭というのもまさにお約束です。小林旭は最初馬に乗って登場し、最後も馬に乗って去って行きますが、まあ北海道にはよく合った描写でした。