スター・トレックの第2シーズンの”Obsession”(執着)を観ました。エンタープライズ号がある星を探査している時に、3人がガス状の何かに襲われ、2人が即死し、一人が瀕死の状態になりました。3人とも血液中のヘモグロビンを抜き取られていました。カーク達は一旦エンタープライズ号に戻ります。エンタープライズ号はヨークタウン号とランデブーして、ワクチンを受け取りある植民星に急いで届ける必要がありましたが、カークはそのガス状の何かにこだわり、その調査をランデブーより優先させます。実はカークは11年前に初めて宇宙の航海に出た時、同じくガス状の何かにカークが乗り合わせていたファラガット号が襲われ、カークはその時フェイザー発射の担当でしたが、カークは3秒間撃つのをためらったため、カークが尊敬していた艦長のガロヴィックと200名の命が失われたとカークは長い間自責の念に駆られていました。艦内に新任のオフィサーとしてそのガロヴィックの息子がいるのを発見し、今度はその息子を含むメンバーで再度惑星を探査します。やはりガス状の何かが現われ一行を襲いましたが、ガロヴィックの息子は数秒躊躇ってフェイザーを撃つのが遅れました。カークは自分と同じミスを犯したガロヴィックを罰し、自室に待機させます。スポックやマッコイはカークのそのガス状の何かへの執着が異常であるとし、ワクチンを届ける任務に戻るよう言いますが、カークはそのガス状の何かに執着します。結局そのガス状の何かは知性を持っていて、宇宙空間へ出てきました。エンタープライズ号は最高戦速で追跡しますが、ある時にガス状の何かは急に停止し、エンタープライズ号に向かって来ました。カークはフェイザー発射を命じましたが、ガス状の何かには通用しません。続けて光子魚雷を発射しましたがこれも効果がありませんでした。ガロヴィックの息子が間違えて部屋のベントを開放してしまったため、ガス状の何かが船内に侵入します。スポックがガロヴィックの息子を助けましたが、スポックの血は鉄ではなく銅で出来ていたため、ガス状の何かはスポックを殺しませんでした。カークは結局そのガス状の何かを殺すには反物質爆弾しかないと考え、ある惑星に反物質爆弾をセットし、その点火装置を作動させるため、自分とガロヴィックの息子でその惑星に降り立ちます。元々用意していた「エサ」としての血液はたちまちガス状の何かに吸い取られ、カークとガロヴィックの息子は自分達をエサにしようとします。間一髪で転送装置が作動し、爆発の中なんとか二人はエンタープライズ号に戻ります。カークはガロヴィックの息子に、結局フェイザーは役に立たなかったので、躊躇った結果人命が失われたのは自分の責任でもガロヴィックの息子の責任でも無いと説明します。そしてカークはガロヴィックの息子にガロヴィックの思い出話をするのでした。
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「巨人の惑星」の”Nightmare”
「巨人の惑星」の”Nightmare”を観ました。あーあ、またもウィリアム・ウェルチ脚本。今回もやってくれて、また最低の脚本レベルを更新してくれました。マークは何故か巨人の惑星の若い科学者と知り合いになり、その技術のデルタデバイスを故障したスピンドリフト号のエンジンに組み込もうとしています。しかしそれは暴走して強い放射線を辺りに撒き散らし、それを浴びたキャプテン達が急に消えたり、幻覚のような不思議な体験をするというもので、ほとんどドラッグにラリって書いたとしか思えません。原子力潜水艦シービュー号にも同様のラリった話がありました。ともかく論評外のひどい脚本でした。
スター・トレックの第2シーズンの”The Deadly Years”
スター・トレックの第2シーズンの”The Deadly Years”を観ました。エンタープライズ号の一行はある植民星の上に定期チェックのために降り立ちます。チェコフはあるビルの中で老いさらばえて死んだ男の死体を発見し、恐怖にかられます。その男だけでなく、その星の住人は、他にもまだ20代であるにも関わらず急速に老化が進行していました。一行はエンタープライズ号に戻りますが、その星の住人は皆老衰で死んでしまいます。その恐ろしい急速な老化がカーク、マッコイ、スポック他の、その星に降り立ったメンバーにも始まります。何故かチェコフだけはその症状が出ませんでした。カークは腰痛を感じるようになり、また一度出した命令を忘れて、再度同じ命令をしたり、サインした書類にまたサインしようとします。そのため乗り合わせていた科学者が、カークの船長からの解任決議を出します。カークは抵抗しましたが、その反論をしている最中に言うべきことを忘れてしまい、もはや誰の目にもカークの指揮力が出せないことが明らかになります。コンピューターはカークの年齢を62歳から70歳とします。(今だったらぼける年齢ではない!)マッコイとカークはチェコフだけ何故症状が出ないのか、何が違うのか再度考えます。そして彼だけが星の上のビルの中で恐怖にかられたことを思い出します。マッコイはその時チェコフの体内に出たアドレナリンが症状を出すのを抑制しているのではないかと考えます。そうしている内に、カークに替わって指揮を執った科学者はスターベースへの近道を取るため、ロミュランとの中立地帯にエンタープライズ号を侵入させます。そこでしかしロミュランの宇宙船約10機に取り囲まれ攻撃を受けます。しかし科学者はおろおろするだけで、このままではシールドが破壊されエンタープライズ号が撃破されるのは時間の問題でした。そこにアドレナリンの注射で元の年齢に戻ってカークが駆けつけ、ロミュランが傍受に成功している回線をわざと使って、連邦への通信でエンタープライズ号は付近の宇宙船をすべて巻き込むコルボマイト爆弾で自爆する、というブラフをかまします。それを傍受していたロミュランの宇宙船約10機はたちまち逃げていき、エンタープライズ号は無事に脱出出来て目出度し、という話です。しかし62歳~70歳でそこまでぼけるか、とちょっと私には嫌な話でした。
「巨人の惑星」の”Come Back”
「巨人の惑星」の”Come Back”を観ました。キャプテン達4人が食料調達から戻る際に、歩道橋から飛び降りようとしている初老の男を目撃します。キャプテン達は声をかけて「まだチャンスがあるかもしれない」と言ったら、「君たちがそのチャンスだ!」ということで4人を捕まえてしまいます。その男は昔ホラー映画のスターでしたが、ここ10年はまったく銀幕から消えていました。男は4人をあるつぶれかけている映画会社に連れて行き、「死神博士と4人の操り人形」といったホラー映画を作ることを提案し、そこのオーナーは大乗り気になります。しかし、そのオーナーは映画の中で4人が死んでもいいと思っていましたし、また映画俳優も劇中で事故死させようとたくらんでいました。ヴァレリーは劇中でレディというゴリラに襲われたり、ロウソクでじわじわと焼かれているロープにぶら下がって火の中に落ちる寸前といった危険や役をやらされます。また、映画俳優がやってくるので、威嚇のため空砲を撃つと実弾が入っていて、キャプテンが何とか弾道をそらしたので俳優はかすり傷で済みましたが、抗議したらメーキャップ室に閉じ込められてしまいました。ダンとバリーは弾丸の火薬を使って俳優を部屋から出し、俳優とオーナーは乱闘になります。その内にゴリラの檻の鍵が外れ、日頃そのゴリラが出演した最後の映画が大コケだったということでオーナーはゴリラをいじめていましたが、ここでゴリラに復讐され、逆に檻に閉じ込められて棒でいじめられます。結局全員助かりますが、キャプテン達との共演というまたとないネタを失った老俳優がどうなるのかという説明はまったくなく、ちょっと後味が悪いです。
スター・トレックの第2シーズンの”Friday’s Child”
スター・トレックの第2シーズンの”Friday’s Child”を観ました。西洋圏では金曜日は「13日の金曜日」というのもあるように、金曜日に生まれた赤ちゃんは苦労だらけの人生を送るという迷信があります。最高なのは日曜日生まれの赤ちゃんです。今回はエンタープライズ号はある資源の豊富な星に行ってそこの採掘権を原住民(ほとんどゲルマン民族的な好戦的で、力が強い者が偉いというもの)と交渉しようとします。しかしそこには一足先にクリンゴン人が来ていて、原住民と契約を済ませていました。それでもカーク達は平和的に交渉しようとしましたが、やがて原住民の首長が決闘で敗れて交代します。元の首長の妻が身籠もっていましたが、首長が変ると死ななければなりません。しかしカーク達は彼女に生きたいかどうかを尋ね、彼女を連れて岩山の方に逃げます。一方エンタープライズ号は惑星の軌道に待機していましたが、偽の連邦の輸送船からのSOSによっておびき出されてしまいます。カーク達が弓を作って戦いに備えている間に元の首長の妻が産気づき男の子を産みました。元は首長以外の男性に触れられることはタブーでマッコイの触診も拒否していましたが、マッコイが的確な診断をしたので信用するようになり、ついには赤ちゃんをマッコイの子と呼ぶようになります。クリンゴン人はフェイザーを奪って一人で逃げようとしますが、結局原住民に殺されます。それからようやく戻って来たエンタープライズ号から救助隊が来てという話です。生まれた赤ちゃんはマッコイの姓を付けられて、という所で終わりでした。
「巨人の惑星」の”The Clones”
「巨人の惑星」の”The Clones”を観ました。タイトル通り、巨人の科学者が、キャプテン達をクローン人間作成の実験台に使うという話しです。通常クローンを作っても、細胞としては同じものでも、記憶まではコピーできない筈ですが、お話の都合上記憶も含めてまったく同じということになっています。唯一犬のチッパーだけが何故か本物と偽物を見分けることが出来ます。それでクローン達は本物と全く同じ行動をするかというとそうでも無くて、破壊工作をしたり本物を攻撃したりします。この辺り設定がかなりご都合主義的です。最後はクローンのダンが本物のキャプテンを助け、クローン装置を銃で撃って破壊して大爆発、というものです。大体巨人達は地球人よりも科学的に遅れているという設定だった筈ですが、この辺りに来るとネタ切れなのか、何でも有りになってきています。
スター・トレックの第2シーズンの”Journey To Babel”
スター・トレックの第2シーズンの”Journey To Babel”を観ました。ある星の資源を巡っての戦争回避のために連邦の各星系の大使を集めた会議が惑星バベルで行なわれることになり、各星系の大使達100人をエンタープライズ号が運びます。その中にはバルカンから派遣された大使もいて、それは何とスポックの両親でした。スポックは父親が大学で研究生活をと望んだのに対し、スターシップの任務に着いたため、あまり仲が良くないようです。そんな中、ある星系からの大使が殺され、その殺し方はバルカン人だけが出来ることから、スポックの父親に疑いがかかります。その取り調べの際にスポックの父親は一種の心不全を起こして倒れます。治療のためには手術が必要で、Tマイナスという特殊な血が必要です。エンタープライズ号の中でそれを供給できるのはスポックだけでした。スポックは最初は輸血の提供を快諾していましたが、エンタープライズ号が謎のエイリアンの宇宙船に追跡されている最中に、カークがある星系の大使の付き人に襲われ、肺を刺されて動けなくなります。一度は輸血をOKしたスポックでしたが、カークが倒れ、なおかつ正体不明の宇宙船に追跡されている状況では自分が指揮を執る必要があるということで輸血を断ります。おそらく地球人のスポックの母親は何とか息子の心を動かそうとしますが失敗します。そうこうしている内にカークが意識を取り戻し、怪我した状態ながらエンタープライズ号の指揮を執り、スポックに輸血するように言います。エンタープライズ号はその後謎の宇宙船からの攻撃を受けますが、相手のスピードがエンタープライズ号を上回っていて、フェイザーも光子魚雷も外れます。そこでカークはエンタープライズ号の船内の電気を切り、死んだふりをします。エンタープライズ号が動けなくなったと思って近づいて来たエイリアンの宇宙船を今度こそフェイザーが捕らえ破壊に成功します。スポックのロジックと感情のせめぎ合いが見られた面白いエピソードでした。
「巨人の惑星」の”Every Dog Needs A Boy”
「巨人の惑星」の”Every Dog Needs A Boy”を観ました。たまたまペットショップに忍び込んだキャプテン達ですが、そこに飼われていた映画犬キング(シェパード)を見た犬のチッパーが喜んでキングに吠えかけます。キングも吠え返したのですが、その息でチッパーは飛ばされ、頭をぶつけて意識不明になります。キャプテンはヴァリーに諦めるように言いますが、ヴァリーはチッパーを人間の獣医に診せようとします。幸いにしてペットショップの見習いの獣医に見つかり、彼は何とか助けてみると言ってくれました。しかしそのペットショップのオーナーの息子がおり、この男が非常にたちの悪いごろつきなのですが、ヴァリーとヴァレリーを見つけて、犬を仕掛けてスピンドリフト号の場所を白状させようとします。その内に、そのごろつきが散歩中に逃がしてしまったキングが戻って来て、ごろつきが仕掛けた犬に噛みついて追い払います。その内にペットショップの主人で獣医である者が戻って来て、見習いの獣医の処置を褒め、大学で正式な獣医の資格を取ってパートナーになってくれるよう言います。チッパーも意識を回復し、目出度し、というお話でした。
スター・トレックの第2シーズンの”Metamorphosis”
スター・トレックの第2シーズンの”Metamorphosis”を観ました。スター・トレックの中でこれまで観た中ではもっともロマンチックなお話でした。カークやスポック、マッコイが、連邦からある惑星間戦争を止める仲裁役として派遣されたナンシーをガリレオというシャトルポッドでエンタープライズ号へ輸送していました。しかしナンシーは難病を発病し、至急エンタープライズ号で治療が必要でした。そこにシャトルの前に突然ガス雲のようなものが現れ、エンタープライズ号はある惑星の上に不時着させられます。そこに現れた一人の男は地球人で、カクランと名乗りました。エンタープライズ号をここに連れて来たのは、電気で出来た雲のような生物で、カクランはここに不時着した時80歳を超えていて死にかけていたのを、その生物が助けなおかつ30代に若返らせてくれていました。カクランの姓はゼフラムで、ゼフラム・カクランはワープ航法の発見者として有名でしたが、150年前に宇宙で死んだとされていました。キャプテン達の観察では、コンパニオンとカクランが呼んでいる電気生物は、明らかにカクランを愛していましたが、カクランはそれに気付いていませんでした。キャプテン達がここに連れてこられたのは、カクランが孤独で死にそうだったからでした。キャプテン達は万能翻訳機を改良してコンパニオンと会話します。しかしキャプテンはコンパニオンに対し、どんなにカクランを愛していても、二人は違う生物で一緒になれないことを説明します。そこでコンパニオンは瀕死の状態だったナンシーに乗り移り、一つの肉体を二人で共有します。カクランは初めてコンパニオンへの愛を確認し、二人でこの星に残ることを決意します。
「巨人の惑星」の”Land of the Lost”
「巨人の惑星」の”Land of the Lost”を観ました。出た~!またもウィリアム・ウェルチの脚本です。期待に違わず出鱈目なお話でした。ヴァレリーとバリーが巨人の惑星の「中国正月」(何故そんなものが巨人の惑星にあるのかの説明は全く無し)に、爆竹を鳴らしているのに、その爆竹を盗んで火薬を得ようとします。そうこうする内に少年がお手製の気球を飛ばそうとやって来ますが、その気球に間違って二人が入ってしまい空に飛ばされます。二人を助けようとバートンとマークも気球に乗り込みますが、気球は何故か時速500マイル(=800Km)というスピードで逆風の中を海を渡ってある別の陸地に流されそこで不時着します。そこはやはり巨人の国でしたが、キャプテン達がいた場所とは別の国で、巨人の惑星ではこの国のことを知らず、ただ海を渡ろうとしたものは戻って来ないということだけが知られていました。その国はタイタスという専制君主が支配していましたが、タイタスはある首輪を人にはめて、電気を流すかなんかで苦痛を与え思い通りに動かしていました。という風にストーリーを説明しても結局ほとんどのことが説明されていませんし、結末もナンセンスですのでここで止めます。アーウィン・アレンは何を好き好んでこんな変なライターを使い続けるのかが全く理解出来ません。