「巨人の惑星」の”Deadly Pawn”を観ました。巨人の惑星にも何故か地球とまったく同じチェスがあります。あるマッドサイエンティスト(単なる形容ではなく、本当にどこかおかしいらしく、精神科医が付き添っています。その精神科医を演じているのがジョン・ザレンパで、タイムトンネルで老科学者スウェインを演じていた人です。)その男は自分の知力が地球人に劣っていないことを証明するため、キャプテン達を捕まえチェスの試合を挑みます。それも特殊な仕掛けがあって、あるマスの底が抜けて駒が下に落ちると炎で焼かれてしまいます。しかもその男はキャプテン達をチェスの駒に縛り付けます。地球人側で誰が相手をするかを話あっていたら、バリーが子供ながら実は地区大会で優勝した腕だということが分かり、バリーがプレイします。しかし、インチキがあって、以前マークが作ったチェスのコンピュータープログラム(人間より強い)がバリーをサポートすることになっています。途中まではバリーが劣勢でしたが、休憩を取ってスピンドリフト号のコンピューターと通信出来るようになってからは挽回します。バリーに王手をかけられた男は逆上します。その騒ぎの中でバリーが無線機を使っていたことがばれ、男は怒ってキャプテン達全員を盤の下の処刑室に落とします。あれこれあって結局キャプテン達が囚われていた精神科医を解放し、男とその精神科医が争っている内に機械が壊れ、男は死に、キャプテン達は無事に逃げて、という話でした。私はチェスはほとんど知らないので、もう少し知っていたらより楽しめたかもしれません。
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スター・トレックの第2シーズンの”Catspaw”
スター・トレックの第2シーズンの”Catspaw”を観ました。何というかスター・トレックらしくないとても変なゴシックロマン的なホラー話。ある生物がいない筈の惑星を探査していたスールーら3人の内2人と連絡が取れなくなり、1人は転送でエンタープライズに帰還しますが、戻った時倒れてそのまま死にます。そしてその口から奇妙な声で「エンタープライズ号は呪われた。この星に近付かずに帰還せよ」というセリフが流れます。カーク、スポック、マッコイの3人がその惑星に向かいます。そこでは奇妙な霧や突然の嵐、3人の魔女が現れやはり戻るよう警告します。しかし3人はそれを無視してスポックが見つけた生物が居る場所に向かうと、それはいかにも中世風のお城のような館でした。中に入ると今度は黒猫です。一行が中を進んでいると突然床が崩れ3人は地下に落ちて気を失います。目を覚ますとそこは中世風の拷問室で、3人は手を鎖でつながれていました。やがて催眠術にかけられたスールー達がやってきて、3人をこの館の主人に引き合わせます。そしてさらにその主人の仲間という女性に紹介されます。その二人はまるで悪魔と魔女でした。女性はカークに興味を持ち誘惑します。カークもそれに乗った振りをして秘密を探ろうとします。その悪魔と魔女風の二人はエンタープライズ号のミニチュアを取り出し、それをロウソクの炎であぶります。そうすると本物のエンタープライズ号も温度が急上昇します。またミニチュアのエンタープライズ号が何かの樹脂の中に入れて固められると、本物も何かのフォースフィールドに捕らえられ動けなくなります。カークを誘惑した魔女は結局カークが本心では自分に興味が無いことが分かると、化け猫のような黒猫に変身して一行を襲おうとします。3人は男性の方の協力で脱出しますが、結局カークがその魔女風のエイリアンの力の源泉である杖みたいなものをテーブルに叩きつけて壊したため、魔女は力を失います。
という非常にワケワカなストーリーで、アングロサクソンが好きなオカルト系という感じでした。
「巨人の惑星」の”A Place Called Earth”
「巨人の惑星」の”A Place Called Earth”を観ました。出ました、脚本がウィリアム・ウェルチ!ロジカルではない荒唐無稽な脚本を書かせたらこの人の右に出る人はいないくらいの、低レベルの脚本家です。この「巨人の惑星」の欠点は、要するにガリバー旅行記の巨人国の話と一緒で、SFらしい要素がまるで無いことです。ところがこの回でいきなり大飛躍で、超荒唐無稽なSF話になります。紀元5424年くらいの地球のタイム・トラベラーが、キャプテン達の時代に来て、地球人を100人だけ残して疫病で皆殺しにし、残った100人からまた社会を再生して自分たちがそこの独裁者になろうという計画を立てます。それが何故か地球にタイム・トラベルしないで、キャプテン達がいる巨人の惑星に来てしまいます。それだけ進んだ未来から来た人間なのに、何故か巨人の惑星のことはまるで知りません。タイム・トラベラー達はキャプテン達を使って地球から連れてきた100人が住む所を作ろうとしますが、結局未来のタイムコントロールに犯行がばれて捕まって未来に連れ戻されるという、「巨人の惑星」である必要は全くない話でした。さすがウェルチとあきれるしかありません。
スター・トレックの第2シーズンの”The Doomsday Machine”
スター・トレックの第2シーズンの”The Doomsday Machine”を観ました。お話としては単純ながらスリリングな展開の回でした。また1960年代の冷戦と最終戦争への恐怖から生み出されたようなお話でした。エンタープライズ号がある太陽系に入るとそこに7つあった惑星は2つを残して全て破壊されていました。そうしている内にエンタープライズは連邦の船による自動救助信号を受信しますが、駆けつけてみればそれは大破したエンタープライズの同系艦のコンステレーションでした。転送装置で艦内に入るとクルーは誰もおらず、ただ司令官のデッカーのみが発見されました。デッカーによれば悪魔のような怪物と戦ったがまるで歯が立たず、クルー400名は近くの惑星に転送したけど、その星ごと破壊され、デッカーのみが生き残ったということでした。デッカーはエンタープライズ号に転送されますが、そこで転送装置が故障し、カークとスコット達がコンステレーションに取り残されます。デッカーは元気を取り戻すと、連邦の規定をタテにして、エンタープライズ号の指揮を執ります。それは無謀にもその怪物を攻撃することでした。その怪物はそれはある異星人達が最終戦争用兵器として作ったロボットで、その異星人達の両方がその兵器で滅んだ後も、命令を実行し続けていて、次々に惑星を破壊し続けていました。しかしエンタープライズ号のフェイザー攻撃もまったく役に立たず、逆にトラクタービームに捕まって引き寄せられてしまいます。カーク達はコンステレーションのインパルスエンジンとフェイザーを修理し、攻撃によってエンタープライズ号を怪物から解放します。通信が回復した結果、カークとスポックはデッカーから指揮権を無理矢理奪いますが、デッカーはエンタープライズ号の探査ポッドを奪って怪物の口の中に突撃します。デッカーは死にましたが、カーク達はその爆発で怪物のエネルギーが低下したことを察知し、中から爆発によってその怪物を倒せるかもしれないと思い、今度はコンステレーションを怪物の口の中に突っ込ませます。それは時限装置で爆発させ、爆発前にカークはエンタープライズに転送で戻る予定でしたが、そこで転送装置が故障し…という話です。
スター・トレックの第2シーズンの”The Apple”
スター・トレックの第2シーズンの”The Apple”を観ました。カーク達がある惑星を調査するためにそこに転送装置で降り立ちましたが、そこはまるで人間のイメージする、天国、エデンの園のような星でした。しかし上陸組の一人がある百合のような花が出す毒素で死亡したり、天気が急変してまた別の一人が雷に撃たれて死んだりと、決して平和な星ではありませんでした。そうこうしている内にスポックが一行を追跡している原住民のような者を発見し、カークが捕らえて問い質します。その者が言うには、すべての食物や楽園のような環境はヴァールという神のようなものが準備してくれており、誰も年を取らず病気も無く、ヴァールにすら仕えていれば何の不安も無い文字通り楽園でした。しかしカーク達はそのヴァール(明らかに旧約聖書に出て来る黄金の子牛の像で祭られるバール神を使ったネーミングです)が単なる機械であることを突き止めます。しかしそのヴァールによってエンタープライズ号はその星に少しずつ引き寄せられて、そのまま行くと激突して爆発してしまいます。ヴァールはやがてカーク達の中のヨーマンの女性とチェコフがキスをしているのを原住民が見て真似をしたため、カーク達が危険な存在であると判断し、殺そうとします。カーク達を襲って来た原住民と戦って彼らを閉じ込めたため、ヴァールに対してエネルギーを補給する者がいなくなり、ヴァールの力が弱っていた所にカークがスコットにフェーザーでの攻撃を命じ、結局エネルギーを使い果たしたヴァールは死んでしまいます。カーク達は原住民に今後は自分達の判断で生き、お互いに愛し合うように言います。しかしそれはある意味原住民達の楽園からの追放であり、カークはサタンの役目を演じてしまった、といういかにもキリスト教徒が考えそうな話でした。
「巨人の惑星」の”The Unsuspected”
「巨人の惑星」の”The Unsuspected”を観ました。今回のは要するに、キャプテンが巨人に追われてキノコの下に隠れたのが、それが毒キノコでその胞子をたっぷり浴びておかしくなる話です。キャプテンは胞子を浴びた後、被害妄想になり仲間が自分を巨人達に売り渡そうとしていると思い込みます。そして逆にコービッド捜査官と取引きし、仲間を全員渡す代りに宇宙船の修理用の資材をもらって自分だけ地球に帰ろうとします。いつもは仲間を助けるキャプテンが今回は一人また一人と捕まえて閉じ込めていく、というだけのお話です。最後はようやく胞子の効果が切れて正気に戻ったキャプテンですが、自分が呼び寄せたコービッド達から辛くも逃げるという、それだけのお話です。
スター・トレックの第2シーズンの”Mirror, Mirror”
スター・トレックの第2シーズンの”Mirror, Mirror”を観ました。カーク達がハルカン星人達とその星系にある、ある資源を採掘する権利について交渉しています。ハルカン達は拒否しますが、カークはあくまで平和裏に話を進めようとします。一旦上陸組4人(カーク、マッコイ、ウーフラ、スコット)が転送でエンタープライズ号に戻ろうとした時、磁気嵐のせいで、4人はパラレルワールドの別のエンタープライズ号に転送されます。そこは非常に野蛮な世界で、今丁度ハルカンの星をフェイザーで攻撃して皆殺しにしようとしていました。カークはそれを止めますが、命令に背いたということで、チェコフから命を狙われます。この世界では上官を殺せば自分がワンランク上がります。カークの部屋にはこの世界のカークの情婦がいて、カークがどのように競争相手を抹殺してこの地位に上り詰めたかを教えます。スコットがエンタープライズ号のエンジンからエネルギーを取って元のエンタープライズ号に戻れるようにします。しかし、連邦政府の命令を受けたスポック(この世界ではヒゲを生やしています)がカークを殺しにやってきます。4人でなんとかスポックを倒しますが、ドクター・マッコイがこのままではスポックが死んでしまうとスポックを助けようとします。スポックは気がついた後、ヴァルカン式の心を読む力で全てを知り、カーク達を元の世界に戻そうとします。カークはこの世界のスポックに対し、野蛮なやり方を改めることをまずスポックが始めるよう説得します。ようやく元のエンタープライズ号に戻ると、そこには先週配属されたというパラレルワールドであった女性のこちら版がいて、カークがにっこり、というラストでした。
「巨人の惑星」の”Six Hours To Live”
「巨人の惑星」の”Six Hours To Live”を観ました。ある老夫婦がある人を殺して金を奪ったのを、自分たちが面倒を見ていたリードという若者に罪をかぶせて逃走しようとしています。それをたまたまその家に食料調達のため忍び込んでいたキャプテン達が立ち聞きします。いつも巨人達には関わるなというポリシーのキャプテンが何故かその無実の若者を救おうとする話です。この辺り、脚本家によって基本的な設定が徹底されず、ご都合主義で設定がころころ変るのがアーウィン・アレンの60年代のTVドラマの一つの特長です。
話の中身は、新聞記者のカメラの中に隠れて裁判所に忍び込んだり、電話を使って老夫婦が殺人の話を得意げにするのを中継したりと、これまでも使われた方法が多く、新鮮味がありません。
スタートレックのシーズン2の”The Changeling”
スタートレックのシーズン2の”The Changeling”を観ました。スタートレックの映画版のどれかで、地球から宇宙人に向けたメッセージを入れた探査船ボイジャーのことを使ったものがありましたが、その原型はこれかな、と思いました。何十年も前に地球から宇宙人探査のために送り出されたノーマッド(遊牧民)が、隕石に衝突して破壊されたのですが、それが宇宙を漂う内に別の探査機と合体し、その探査機はあるエイリアンがある星に植民する前にその惑星の土を殺菌するという機能を持っていました。その結果合体した新しいノーマッドは、宇宙連邦の植民星の何十億の人々を不完全であるという理由で全て殺します。エンタープライズ号もノーマッドから攻撃を受け、シールドが徐々に破壊され、反撃で撃った光子魚雷も向こうに何のダメージも与えられませんでした。カークは何とか対話をしようとしそれに成功します。そしてノーマッドが転送されてエンタープライズ号にやって来ますが、何故かカーク船長を自分の創造主と呼びます。というのはノーマッドを作った博士の名前が何とかカークなので勘違いしたのでした。ノーマッドはウーフラが歌を歌っているのを聞きとがめ、彼女の脳をスキャンして記憶を消してしまったり、スコットを殺してしまったりします。カークがスコットを「修理しろ」と命令したため、スコットは生き返ります。そしてノーマッドは地球に戻ろうとしますが、その目的は「不完全な」地球の人々を「殺菌する」ことでした。カークはノーマッドが自分の任務は不完全なものを消滅させることだというのを逆手に取り、ノーマッドがカークを作り主と勘違いしたことをタテにノーマッドが不完全であると主張します。結局転送装置で宇宙空間に出されたノーマッドは自分自身を消去します。ってカークがコンピューターの矛盾を指摘して破壊する、って前も一度出てきました。
「巨人の惑星」の”Giants And All That Jazz”
「巨人の惑星」の”Giants And All That Jazz”を観ました。今回は何と拳聖シュガー・レイ・ロビンソンが元ボクサーでトランペット奏者の役で登場しています!お話は実はダンがジャズトランペットが非常に上手く、元ボクサーのトランペット奏者に捕まってしまったヴァレリーとバリーを解放する条件として、ダンがジャズトランペットの吹き方をそのトランペット奏者に教え、それによってそのトランペット奏者がTVに出て人気者になり、借金を返すことが出来る、という話です。ストーリーは大したいことはありませんが、ともかく本物のシュガー・レイ・ロビンソンが出ているだけで感激します。