ジョー90の”Breakout”(脱走)

ジョー90の”Breakout”(脱走)を観ました。マクレーン教授とジョーは雪山に休暇に来ており、ジョーは例によってボブスレーの世界チャンピオンの脳波パターンを得ていて、スノーモービルを快速で飛ばしていますが、失敗して転倒してしまいます。一方そこには刑務所があり、二人の囚人が、その国の首相がある会議に来るのをチャンスとして、その首相のお祖父さんである将軍の銅像と昔の本物の大砲が置いてあるモニュメントを利用して、脱獄して首相を人質にしようとします。それは首相が乗った汽車が鉄橋にさしかかった時に、大砲で鉄橋を撃って列車を橋の途中で孤立させてしまうことで、それは成功します。犯人が要求した身代金をジョーがスノーモービルで犯人の所へ運びます。子供が来たと思って油断した犯人達はジョーのWINのアタッシェケースの中身を銃も通信機もオモチャだと思います。そこで撃ち合いになり、ジョーは一人を倒しましたが、もう一人に銃を打ち落とされます。犯人が要求したジェットヘリが来て、ジョーを含む3人はジェットヘリで逃げますが、操縦していた一人が怪我をしたもう一人を介抱している間にジョーが操縦席に移り、ヘリを上下左右にゆさぶりながら操縦して、もう一人の犯人も頭を打って気絶してしまいます。戻って来たジョーに、マクレーン教授は何でジョーがヘリの操縦が出来たのかいぶかりますが、ボブスレーの世界チャンピオンの説明を良く読んでみたらヘリの免許も持っていることが書いてありました、というしょうもないオチでした。
しかしこのジョー90で一番多いパターンはジョーが何かを運転するというものですね。

トワイライト・ゾーンの”Nightmare as a Child”

トワイライト・ゾーンの”Nightmare as a Child”を観ました。ヘレン・フォーリーは小学校の先生をしていますが、ある日家に戻るとドアの前に不思議な女の子が座っているのを発見します。家の中に招き入れて話を聞くと、何故かその女の子はフォーリーのことを何でも知っていて、左腕に火傷の跡があることまで知っています。名前を聞くと、皆がマーキーと呼んでいる、と言います。その時誰かが訪ねてきて、マーキーは出ていきます。代わりに入って来たのは、フォーリーが先ほど交差点の信号待ちの車の運転席にいるのを見かけて、懐かしい顔だけど誰だか思い出せない、と思っていたその男でした。その男によると、17、8年前にフォーリーの母と一緒に仕事をしていて、懐かしかったので寄った、と言います。男はマーキーの名前をフォーリーから聞いて、それはフォーリーの子供の頃のあだ名だと言います。男は子供の頃のフォーリーの写真を取り出しますが、それは先ほどの女の子そのものでした。男が出ていった後、再びマーキーが入って来て、フォーリーにまだ思い出さないのか、と迫ります。実は17年前にフォリーの母親は家の中でどこかの男と口論になった末殺され、それを目撃していたフォーリーは一種のPTSDでその時の記憶を失っていました。マーキーが私は10歳の頃のあなた、フォーリーのお母さんが殺された時のフォーリー自身だと言います。そうしてようやく殺人のあった晩の記憶を取り戻したフォーリーは、マーキーが消え、そこに先ほどの男が立っているのを発見します。男はフォーリーが記憶を失ったおかげで犯人とばれずに済みましたが、フィーリーの記憶がいつか戻らないか、ずっと監視していたのでした。フォーリーの記憶が戻ったのを知った男はフォーリーを殺そうとしますが、階段でもみあっている内に男は階段から墜落し死んでしまいます。精神科医の鑑定で、フォーリーの話は本当だと認められ、ようやく忌まわしい過去から解放されます。その時、マーキーはもういなくなっていました。
というストーリーです。男が出てきた時に、こいつが母親を殺したんだろうな、ということはすぐ想像が付きました。何かどこかで似たような話を読んだ気がしますが、それはトワイライト・ゾーンの真似だったのかもしれません。

ジョー90の”Talkdown”

ジョー90の”Talkdown”(無線での着陸指示のこと)を観ました。あるF-113というマッハ4で飛ぶ新鋭戦闘機のテスト飛行中に、最高速度の達成は上手く行ったのですが、着陸態勢に入った時、突然パイロットが無線に返事をしなくなり、機体は完全なオーバースピードで滑走路に突っ込みます。司令塔からの脱出の指示がギリギリ間に合いパイロットは射出されて助かりますが、機体は滑走路に激突して爆発、パイロットは足を骨折し病院に入れられます。この機体はも1機残っていて、2日後にデモ飛行をある将軍に見せて量産の許可をもらう必要があります。WINに相談した結果、例によってジョー90がパイロットの脳波を移してF-113を操縦することになります。とここまではいつものパターンなんですが、違うのは元々のパイロットが病院で記憶を取り戻し、自分が着陸の態勢に入った時に失神したことを思い出します。それは彼が長期に渡り着陸に不安感を持っていて、それが積もり積もって身体が自衛反応として失神を選んだということでした。問題はその脳波パターンを移したジョー90も同じで、着陸の方法を忘れて着陸が出来なくなります。WINのサムとマクレーン教授は病院に行ってパイロットを銃で脅して基地まで連れて行き、そこで無線でジョー90に着陸の仕方を教えるように強制します。最初は思い出せなくて、脚を出す指示を忘れたため、ジョーは着陸寸前でまた高度を上げます。結局パイロットはなんとか手順を完全に思い出してジョー90は無事着陸出来た、という話です。
ただエキスパートの脳波パターンを移せば上手く行くのではない、という教訓的なお話でした。最後に将軍が「200機量産だ!F-113ではなくあの(マクレーン教授の)車だ!」と叫んで最後に小さく「ついでにF-113も50機」とつぶやくのが面白かったです。

トワイライト・ゾーンの”A Nice Place to Visit”

トワイライト・ゾーンの”A Nice Place to Visit”を観ました。
”ロッキー”・ヴァレンタインは、子供の頃から悪の限りを尽くして来ました。今も宝石店に忍び込んで宝石を盗もうとしていましたが、そこにパトカーがやって来て、警官に追われます。壁を越えて逃げようとしましたが、そこで警官に銃で撃たれます。目を覚ますとそこには白い服を着た男がいて、「貴方の望みを何でもかなえるために来ました。」と言います。その男に付いて行くと豪華な屋敷に入りました。そこの壁には「ヴァレンタインの家」とありました。しかも机の引き出しには100ドル紙幣が山のように入っていました。最初は疑いながらも、ヴァレンタインは自分が撃たれたことを思い出し、死んで天国に来たのだと思うようになります。それで彼はカジノに行きますが、ルーレットをやれば毎回勝ち、スロットマシンをやれば一回で大当たりです。稼いだチップを取り巻きの女性達に気前よく上げて彼は有頂天でしたが、何日も過ごす内に、何をやっても自分が勝つ、というのに飽きて来ます。それで結局ヴァレンタインはPIPという名の白い服の男を呼び出して、「こんな所にいる位なら別の場所(=地獄)の方がまだまし」と言います。PIPはしかし冷ややかに「ここがその別の場所なのだよ」と言い放ちます。
という話でなかなか捻りが利いていて良かったと思いますが、菊池寛の小説で善良な老夫婦が死んで極楽に行ったのですが、何百年と蓮の台で過ごす内に退屈して「地獄はどんな所だろうか」と想像するのだけが楽しみになった、というのがありましたが、ちょっとそれを思い出しました。

ジョー90の”Attack of the Tiger”

ジョー90の”Attack of the Tiger”を観ました。東側のどこかの国(出てくる言葉がアマガトとかシーチーハンとかで、日本と中国がごっちゃになったイメージ)が、強力な核ミサイルを衛星軌道上に打ち上げて、世界の覇権を握ろうとしています。打ち上げの数日前にWINのエージェントがそれを突き止めますが、最後の録音を残して彼は撃たれて死にます。WINではその基地の破壊を計画しますが、それには世界軍の最新鋭の重武装戦闘機が必要です。その飛行機の操作は非常に高度な練度を要求しますが、例によってビッグラットでベテランパイロットの脳波パターンを移して、という話です。それで敵の基地がジョーが乗った戦闘機が接近した時に、レーダーに映った地図は何と日本列島!もしかしたらこのシーンは日本での放映の際はカットされたのかも。しかし1960年代後半になっても日本をまだ敵国扱いとはあきれます。

トワイライト・ゾーンの”The Big Tall Wish”

トワイライト・ゾーンの”The Big Tall Wish”を観ました。ボリー・ジャクソンは一度引退したボクサーでしたが、再帰をかけてまた戦おうとしています。ボリーの隣人の子供であるヘンリーは、自分がボリーのために祈るから、きっと試合は上手く行くと言います。試合の始まる直前にボリーはマネージャーとの口論からコンクリートの壁に右拳を打ち付けてしまい、その右拳は骨折して使えなくなります。当然のことながら試合は相手の一方的なペースの展開になり、ついにボリーはダウンし、レフェリーに9まで数えられます。ヘンリーがその瞬間強く祈った結果、奇跡が起こり時が止まります。時が再び動き出すとダウンしているのは相手のボクサーでボリーは勝利者になります。家に戻ったボリーは、ヘンリーを問い詰めます。ヘンリーは魔法によって奇跡が起きたんだと説明します。しかしボリーは魔法なんか信じないといいます。ヘンリーは信じないものには魔法の効力は及ばない、と言い、その瞬間ボリーはまたリングの中央でダウンしている状態に戻り、テンカウントを聞きます。ボリーは家に戻ってヘンリーに手を怪我して戦えなかったと言い訳しますが、ヘンリーはボリーは虎のように戦ったと言います。そしてもう魔法を信じる歳ではなくなったと言います。
というストーリーですが、この時代にアフリカ系アメリカ人が主人公というのは珍しいかなと思いました。

ジョー90の”Lone Handed 90″

ジョー90の”Lone Handed 90″を観ました。何というか今までで一番しょうもない話でしたが、楽しめることは楽しめました。ビッグラットは今週は壊れていて、それについてWINの2人とマクレーン教授が口論しています。すっかり普通の少年のままのジョーは西部劇に夢中でそれを見ながら寝てしまいます。そこから急に西部劇に変わり、WINの2人とマクレーン教授は、何故かWINギャングというお尋ね者になっていて、Joesvilleという町の金塊を強奪しようとします。そこには西部一の早撃ちのジョー保安官がいて、という本当にしょうもない話です。言うまでもなく夢オチでした。WINの2人とマクレーン教授の悪漢振りがまあ面白かったというだけです。

トワイライト・ゾーンの”Execution”

トワイライト・ゾーンの”Execution”を観ました。時と場所は西部劇の時代の西部です。ジョー・カスウェルというカーボーイが、首にロープをかけられ馬の背中に反対向きに乗せられて今にも処刑されようとしています。牧師が彼に最後の悔い改めを迫りますが鼻先で笑って拒否します。その後処刑され木に吊されましたが、その瞬間彼の姿は消えてしまいます。彼が目を覚ましたのは、1950年代のある科学者の実験室で、その科学者はタイムトラベルの実験をしていて、カスウェルが人類最初のタイムトラベラーになったのでした。しかし彼はカスウェルの人相の悪さと首についた縄の後から、とんでもない極悪人を転送したことに気がつきます。やがてカスウェルと科学者は口論になり、カスウェルは20人以上を殺したといい、結局科学者は殺されます。町に飛び出たカスウェルでしたが、当然見るものも聞くものも彼が見知らぬものばかりで、ようやくあるバーにたどり着きます。そこでジュークボックスに驚いてそれを壊し、またバーテンダーが点けたテレビでたまたま西部劇の決闘のシーンだったのを現実と勘違いし、科学者から奪っていた拳銃でテレビを撃って壊します。弁償しろ、と迫るバーテンダーから逃げて、また元の科学者の部屋に戻ります。するとそこに拳銃を持った強盗が入って来て、カスウェルとまた争いになります。今度はカスウェルがやられます。強盗は部屋の中を物色し、誤ってタイムマシンの装置を作動させてしまいます。転送装置の中に入った彼は閉じ込められ、そのままカスウェルが来た時代に転送され、カスウェルの代わりに絞首刑になって死んでしまいます。
正義というのは時代が変わっても変わらずに適用されるんだ、というトワイライト・ゾーンにしては珍しく教訓的な話でした。

ジョー90の”The Professional”

ジョー90の”The Professional”を観ました。ある国に病院を建てるためにある財団が資金援助を行っていましたが、そのお金は病院ではなく、人々が反乱を起した場合に鎮圧する無人のスパイダーと呼ばれる自動走行装甲車の開発に使われていました。財団は残りのお金を取り戻そうとしますが、その金塊はあるお城の中に厳重な警戒システムとスパイダーによって守られていました。そこで財団からWINに要請が入り、ジョー90が派遣されます。今回使われた脳波パターンは、現在服役中の大泥棒のものでした。その知識でジョー90は6,000℃の高熱を発する銃をWINに作らせ、それを手に城に忍び込みます。電子警戒システムはその銃の高熱で次々に動作不能にされ、ジョー90は金庫に易々と忍び込みます。金塊をフォークリフトみたいなもので運びだそうとした所で、スパイダーが異常を発見して襲って来ますが、熱線銃で全て破壊されます。ジョー90はマクレーン教授が運転するフライングカーに金塊を回収してもらい、自身も縄ばしごに捕まってその城を脱出しました、という話です。熱線銃ですが、6,000℃に耐える銃身ってあるのかと思いましたが、実際にプラズマ溶接で6,000℃のものは実用化されているようです。でもバッテリーみたいなものも携行しておらず、長時間6,000℃の高熱を出し続けられるというのはちょっと不自然でした。

トワイライト・ゾーンの”People Are Alike All Over”

トワイライト・ゾーンの”People Are Alike All Over”を観ました。
コンラッドとマーカソンは2時間後に発射するロケットで火星に向かおうとしています。コンラッドは未知の世界に恐怖を感じていますが、楽観的なマーカソンは、神様が作ったものはどこでも似たようなものだ(火星人も人間みたいだ)と、コンラッドを励まします。その二人の周囲では、何故かひそひそ話がされ、そのロケットについていくと言います。二人が乗ったロケットは無事に火星に至ったものの、着陸に失敗してロケットはダメージを受けます。二人は気絶しますが、コンラッドが先に気がつき、マーカソンに気付け薬を注射して目覚めさせます。コンラッドは先ほどからロケットの外で何かコツコツという音がするのに気がつきます。マーカソンは外に出ようと言いますが、コンラッドは躊躇います。その内マーカソンは再び気を失いそのまま死んでしまいます。その瞬間外からロケットの窓が開けられ、そこでコンラッドが見たのは、「人々」、そう服装は違いますが、まさしく人間の集団でした。彼らは何かの手段でコンラッドに対して英語を喋っていると理解させ意思を疎通させます。彼らはコンラッドに銃を捨てさせ、マーカソンは彼らが葬るので、コンラッドにロケットの中で休むように言います。次の朝、彼らがまたロケットにやって来て、コンラッドに驚くようなプレゼントがあると言います。コンラッドがついて行くと、それは地球型の家で、中はまさに地球の家そのものでした。コンラッドは喜んで中にあったスコッチウィスキーを飲みますが、やがてその家の外に出るドアが全てロックされていることに気がつきます。またカーテンを剥いでみるとそこには壁だけで窓はどこにもありませんでした。コンラッドが壁を叩いて外に出すように叫ぶと壁が突然下がってそこには鉄の檻が現われます。その向こうには「人々」が集まっていて、コンラッドの様子を珍しそうに眺めています。コンラッドが檻に付けられた表示を確認するとそこには「地球の生物、その元々の環境にて」と書かれていました。つまりコンラッドは姿が人間に似ているとはいえ、はるかに文明が進んだ火星人の動物園に入れられてしまっていました…
まあありがちな話で、何故火星に初めて行くのに乗組員がたった2人だけなのか、とか突っ込み所は沢山ありますが、この時代に火星に行くロケットということでロケットの描写はそれなりに良く出来ていました。