宇宙家族ロビンソンの”My Friend, Mr. Nobody”

宇宙家族ロビンソンの”My Friend, Mr. Nobody”を観ました。ペニーが主役の初めての回。一家の中であんまり出来る仕事がなく、何となく邪魔者みたいに扱われているペニーがある日、洞窟の中でこだまのように喋る謎の人格と知り合い、それを”Mr. Nobody”と呼んで、友達になります。しかし家族はペニーが空想の遊びをしているのだと思って誰も信じてくれません。しかし、ドクター・スミスがそのペニーの友達がいる洞窟でダイヤモンドが採れることを発見し、ドンをそそのかしてボリーング装置と爆薬でダイヤモンドを採掘しようとします。(しかし地球上ではないのでダイヤモンドなんてまるで無価値だと思うのですが。)その爆発の衝撃でペニーが倒れてしまいます。それに怒ったMr. Nobodyが大きな地震を起こして…という話です。ロビンソン夫人がペニーのことを理解していることを示そうとして、自分も小さい頃テディベアの中にMr. Noodleという友達がいて…と話してペニーが「テディベアの中に人がいるわけ無いでしょう!」と怒るシーンがちょっと面白いです。

「宇宙家族ロビンソン」でのドクター・スミスのロボット(フライデー)への罵倒語一覧

宇宙家族ロビンソンで、毎回出てくるドクター・スミスのロボット(フライデー)への罵倒語が、いつもあまりにもユニークでかつほとんど聴き取れないし意味も分からないので、一覧を作ってみようかと思いましたが、既にインターネット上にリストがありました。あまりに面白いので日本語訳を付けてみました。罵倒表現ってこんなにあるのかと、実に勉強になります。多分この内のかなりの部分は現在では差別語で放送禁止ではないかと思います。また「裏切り者」とか「シソーラス」とか言っているのは、その時々のフライデーの行動に対して投げかけられたものです。それからほとんどの表現が頭韻を踏んでいるんですよ!おそらく脚本家間で「今週はドクター・スミスにどんな罵倒語を言わせるか」で競合というか遊びがあったのかなと思います。()の中の数字は多分登場回数だと思います。
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Addlepated Amateur (1)(頭の悪い素人)
Addlepated Armorbearer (2)(頭の悪い鎧持ち)
Arrogant Automaton (1)(傲慢な自動機械)
Astigmatic Automaton (1)(乱視の自動機械)
Babbling Birdbrain (1)(おしゃべりの鳥頭)
Babbling Bumpkin (1)(おしゃべりの田舎っぺ)
Bellicose Bumpkin (4)(敵意に満ちた田舎っぺ)
Blithering Blatherskite (1)(くだらないおしゃべりのたわ言)
Blithering Booby (3)(くだらないおしゃべりをする馬鹿)
Blithering Bumpkin (1)(くだらないおしゃべりをする田舎っぺ)
Bookmaking Booby (1)(本作りの馬鹿)
Bow your Bubble (1)(泡だった頭を下げろ)
Bubble-headed Booby (9)(泡だった頭の馬鹿)
Bumbling Birdbrain (3)(どじな鳥頭)
Bumbling Bag of Bolts (1)(どじなボルトだらけの奴)
Bumbling Bucket of Bolts (1)(どじなバケツ一杯のボルト)
Bumbling Booby (1)(どじで間抜け)
Bumptious Braggart (2)(高慢ちきの自慢屋)
Cackling Cacophony (1)(クワックワッと鳴くうるさい奴)
Cackling Canister (1)(クワックワッと鳴くブリキ缶)
Cackling Clod (3)(クワックワッと鳴く馬鹿)
Cackling Coward (1)(クワックワッと鳴く臆病者)
Cackling Cuckoo (1)(クワックワッと鳴くカッコウ)
Calamitous Clump (1)(破滅的な塊)
Cantankerous Cold-hearted Clump (1)(怒りっぽい冷血の塊)
Caterwauling Clod (1)(ギャーギャー鳴く馬鹿)
Cautious Clump (1)(用心深い塊)
Clod-like Collection of Condensers (1)(馬鹿みたいなコンデンサーの集まり)
Clumsy Clod (3)(不器用な馬鹿)
Clumsy Clump (3)(不器用な塊)
Computerized Clod (4)(コンピューター化された馬鹿)
Computerized Clump (1)(コンピューター化された塊)
Confused Compass (1)(混乱したコンパス)
Cowardly Clump (7)(卑劣な塊)
Cumbersome Clod (3)(厄介な馬鹿)
Cumbersome Clump (1)(厄介の塊)
Defective Detective (1)(故障した探知機)
Demented Diode (1)(発狂したダイオード)
Deplorable Dunderhead (2)(嘆かわしい馬鹿)
Despotic Dunce (1)(横暴な劣等生)
Digital Dunce (1)(デジタルの劣等生)
Digitized Dunce (1)(デジタル化された劣等生)
Disreputable Dunce (2)(評判の悪い劣等生)
Dipety Dunce (1)(??の劣等生{dipetyという単語はOEDにも無し})
Disreputable Dunderhead (1)(評判の悪い馬鹿)
Doddering Dunderhead (1)(よぼよぼの馬鹿)
Elephantine Adam (and Eve) (1)(のっそりしたアダム{とイブ})
Ferrous Frankenstein (1)(鉄製のフランケンシュタイン)
Floundering Flunky (2)(もがき苦しむ召使い)
Foolish Fop (1)(馬鹿な気取り屋)
Frightful Fractious Frump (1)(醜悪で気難しく古くさい奴)
Gargantuan Goose (1)(巨大な馬鹿)
Garrulous Gargoyle (1)(おしゃべりな吐水口)
Gigantic Gargoyle (1)(馬鹿でかい吐水口)
Great Goose (1)(でかいガチョウ)
Gregarious Gremlin (1)(小悪魔の群れ)
Hard-headed Harbinger of Evil (1)(石頭の悪の前兆)
Hardware Hyena (1)(ハードウェアのハイエナ)
Hopeless Heap of Tainted Tin (1)(救いようのない汚れた錫の固まり)
Hypotensive Hypochondriac (1)(低血圧の心気症患者)
Ignominious Ignoramus (1)(恥ずべき無知)
Ill-informed Ignoramus (1)(大事なことを知らない無知)
Incompetent Idiot (1)(無能な白痴)
Incompetent Imbecile (1)(無能な痴愚)
Ineffectual Ineptitude (1)(無力な馬鹿)
Inept Idiot (1)(無能な白痴)
Infamous Informer (1)(悪名高い密告屋)
Ingot of Ingratitude (1)(恩知らずのインゴット)
Insensitive Idiot (1)(無神経な白痴)
Insipid Ineptitude (1)(面白みの無い馬鹿)
Iron-born Ingrate (1)(金属製の恩知らず)
Jabbering Jackanapes (1)(たわいも無いことをべらべらしゃべる奴)
Jabbering Jeremiah (1)(たわいも無いことをべらべらしゃべるエレミア)
Jabbering Judas (2)(たわいも無いことをべらべらしゃべるユダ)
Jangling Junkheap (1)(イライラさせるポンコツ車)
Juvenile Junk Pile (1)(未熟なガラクタの山)
Lame-brained Lump (1)(馬鹿の集まり)
Lead-lined Lothario (1)(鉛のライニングの入った女たらし)
Lead-lined Lump (1)(鉛のライニングの入った馬鹿)
Lily-livered Lump (2)(臆病な馬鹿)
Ludicrous Lump (3)(滑稽な馬鹿)
Lugubrious Laggard (1)(陰惨な愚図)
Lugubrious Lecture (1)(陰惨な講義)
Lugubrious Lump (2)(陰惨な馬鹿)
Meandering Mental Midget (1)(蛇行した精神の小人)
Mechanical Meddler (2)(機械のお節介焼き)
Mechanical Misfit (3)(機械のはみ出し者)
Mechanical Monolith (1)(機械の一枚岩)
Mechanical Murderer (1)(機械の人殺し)
Mechanized Maidservant (1)(機械製の召使い)
Mediocre Medical Misfit (1)(二流の医学的なはみ出し者)
Mental Midget (3)(精神的小人)
Mess of Metal (1)(機械の寄せ集め)
Metallic Monstrosity (1)(金属の怪物)
Misguided Mechanical Misery (1)(見当違いの機械の悲惨)
Misshapen Mummy (1)(奇形のミイラ)
Monstrous Mechanized Misguided Moron (1)(怪物のような機械化された見当違いの脳タリン)
Monstrous Mountebank (1)(怪物のような詐欺師)
Nattering Ninny (1)(おしゃべりの馬鹿)
Neanderthal Ninny (2)(ネアンデルタール人の馬鹿)
Negligent Ninny (1)(不注意な馬鹿)
Nervous Ninny (5)(神経質な馬鹿)
Nickel-plated Nincompoop (1)(ニッケルめっきの馬鹿者)
Nickering Ninny (1)(いななく馬鹿)
Noxious Ninny (1)(不快な馬鹿)
Obsolete Oaf (1)(廃止になったのろま)
Oversized Oaf (1)(サイズ超過ののろま)
Parsimonious Puppet (1)(ドケチの操り人形)
Pathetic Pomposity (1)(哀れを誘ううぬぼれ屋)
Pedagogical Pip-Squeak (1)(教育学の俗物)
Plasticized Parrot (1)(可塑化したオウム)
Pompous Pig Squeak (1)(横柄な豚のキーキー声)
Ponderous Plumber (1)(太った配管工)
Pot-bellied Prankster (1)(太鼓腹のいたずら者)
Pot-headed Prankster (1)(マリワナ常用者のいたずら者)
Preening Popinjay (1)(羽繕いするオウム)
Presumptuous Pip-Squeak (1)(出しゃばりの豚のキーキー声)
Presumptuous Popinjay (1)(出しゃばりのオウム)
Pretentious Popinjay (1)(思い上がったオウム)
Primitive Pile of Pistons (1)(原始的なピストンの山)
Pusillanimous Pinhead (2)(小心な馬鹿者)
Pusillanimous Pip-squeak (1)(小心な豚のキーキー声)
Pusilanimous Puppet (1)(小心な操り人形)
Pusillanimous Punka (1)(小心な扇風機{この回、ドクター・スミスはロボットに手動扇風機で扇がせていた})
Quivering Quintessence of Fear (1)(恐怖でブルブル震える質)
Ramshackle Romeo (1)(グラグラするロメオ)
Robust Rock Hound (1)(頑丈な鉱石収集家)
Ridiculous Rigmarole (1)(馬鹿げた無駄話)
Ridiculous Robot (1)(馬鹿げたロボット)
Ridiculous Roue (1)(馬鹿げた放蕩者)
Ridiculous Roustabout (1)(馬鹿げた港湾労働者)
Roly-Poly Rowdy (1)(ずんぐりの乱暴者)
Rusty Rasputin (1)(錆びたラスプーチン)
Sanctimonious Scatterbrain (1)(聖人ぶったそそっかしい人)
Scurrilous Scatterbrain (1)(下品でそそっかしい人)
Sententious Sloth (1)(偉そうなナマケモノ)
Sickening Cybernetic (1)(吐き気を催すような人工頭脳)
Silly Sausage (1)(馬鹿げたソーセージ)
Silly Sloth (1)(馬鹿げたナマケモノ)
Silver-plated Sellout (1)(銀メッキした裏切り者)
Simple Simon (2)(間抜けのサイモン=おめでたい奴)
Tarnished Trumpet (1)(変色したトランペット)
Tin-plated Tinhorn (1)(錫メッキしたはったり屋)
Tin-plated Traitor (2)(錫メッキした裏切り者)
Tintinnabulating Tin Can (1)(チンチン鳴る錫の缶)
Tiresome Thesaurus (1)(退屈なシソーラス)
Traitorous Tin Tabulation (1)(裏切り者の錫の表)
Treasonous Tyrant (1)(反逆の暴君)
Tyrannical Tin Plate (1)(暴君のような錫メッキ)
Unctuous Underling (1)(おべっか使いの下役)
Ungrateful Underling (1)(恩知らずの下役)
Wobbling Weakling (1)(グラグラする病弱者)
Worry Wart (1)(ささいなことにくよくよする人)
以下は追加
Aluminum Canary (1)(アルミのカナリア)
Assassin (1)(殺人者)
Automated Oaf (1)(自動式ののろま)
Bloated Blimp (1)(ブクブクと太ったデブ)
Booby (1)(ケツ)
Bubblehead (1)(馬鹿者)
Bumbling Cracker Barrel (1)(へまばかりしている田舎者)
Bungler (1)(へまばかりしている人)
Chattering Magpie (1)(おしゃべりのカササギ)
Clod (2)(馬鹿者)
Clunker (1)(おんぼろ)
Coward (4)(臆病者)
Cybernetic Simpleton (1)(電子頭脳の馬鹿者)
Cybernetic Septic (1)(電子頭脳の腐った奴)
Dunce (1)(劣等生)
Dunderhead (2)(馬鹿)
Fiend in Tin Clothing (1) (錫の服を着た悪魔)
Fugitive from a Scrapheap (1)(廃棄物置き場からの逃亡者)
Ghoul (1)(墓場荒らし)
Goose (1)(ガチョウ)
Hopeless Heap of Tainted Tin (1)(望みのない汚れた錫の山)
Hulking Mass of Mechanical Ignorance (1)(図体の大きな機械的無知の固まり)
Incompetent Walking Ingot (1)(無能な歩くインゴット)
Judas (2)(ユダ)
Lagger (1)(仮釈放の囚人)
Mealy-Mouthed Rogue (1)(自分の考えをはっきり言わないならず者)
Mechanical Dunderhead (1)(機械仕掛けの馬鹿)
Meddler (2)(お節介焼き)
Metallic Ham (1)(金属のハム)
Mr. Wrong-Way Computer (1)(邪道のコンピューター氏)
Ninny (27)(馬鹿)
Obsolete Piece of Scrap Metal (1)(廃品の金属の廃止になった部分)
Over-Cautious Concoction (1)(注意過剰の作り事)
Overgrown Ninny (1)(育ちすぎた馬鹿者)
Refugee From a Refuse Pile(くず山からの逃亡者)
Silly Goose (7)(馬鹿なガチョウ)
Silly Old Ninny (1)(愚かな年取った馬鹿)
Sniggering Cinder Box (1)(クスクス笑いする燃え殻箱)
Sorry Specimen of Computerhood (1)(哀れなコンピューターフードの見本)
Tin-plated Snitch (1)(錫メッキした垂れ込み屋)
Traitor (6)(裏切り者)
Traitorous Tin-plated Fugitive from a Junkyard (1)(ゴミ置き場から逃げて着た裏切りの錫メッキした逃亡者)
Troublemaker (1)(トラブルメーカー)
Uncultured Clump (1)(教養の無い塊)
You clinking clanking clattering collection of collagenous junk(ガチャガチャ鳴るコラーゲンのジャンクの集まり)

ロナルド・ニーム/アーウィン・アレンの「ポセイドン・アドベンチャー」

ロナルド・ニーム監督、アーウィン・アレン制作の「ポセイドン・アドベンチャー」をようやく観ました。1972年の映画なので私が11歳の時でその時から知っていますが、観るのは今回が初めてです。私の親はあまり映画が好きではなくて、子供の時映画に連れて行ってもらったのは一回だけでした。(その一回は「トラ・トラ・トラ!/フラバー」でした。亡父は子供の時、長崎の諫早にあった逓信省のパイロット養成学校にいたので、亡父にとって真珠湾攻撃は特別の思いがおそらくあり、これだけは観に行ったのだと思います。)アーウィン・アレンは役者の使い方が下手で、トカゲ恐竜とかモンスターとかメカに頼った画面作りの人というイメージがありますが、この作品に限っては別の監督に任せたせいか、人間ドラマの描写が素晴らしいです。特に太っていて10人のサバイルバル組の足を引っ張ってばかりいたベルが実に格好いいです。牧師のスコットがロープを持って水中をくぐってエンジン室に行こうとした時に、途中で倒れてきた鉄板にはさまれて動けなくなります。この時にベルが「私が行くわ!私はニューヨークの水泳大会で優勝しているのよ!(但し若い時)」と颯爽と潜り、スコットを救い出します。そしてスコットに「水の中では私はまだスマートな女性なのよ」と言いますが、その後心臓麻痺か何かで息絶えてしまいます。その助けられたスコットも、最後にスクリュー室に入ろうとした一行を高温の蒸気が邪魔したのを、神に対し「まだ犠牲者を求めるのか!もう一人が必要なら俺だ!」と叫んでバルブを閉めますが、力尽きて火の海へ落下していきます。最後にそのスコットを批判して文句ばかり言っていたロゴが、「あんたは警察官だろう!文句ばかり言っていないでスコットの最後の頼みを実行しろ!」とハッパをかけられて、最愛のリンダを失った悲しみを乗り越えて、一行の最後の脱出を援助します。という風にネタばらししてしまいましたが、古い映画だからまあ大目に見てください。

宇宙家族ロビンソンの”Welcome Stranger”

宇宙家族ロビンソンの”Welcome Stranger”を観ました。ロビンソン一家がどこかに出かけて謎に遭遇するというより、向こうから色々なものがやってくるというこのシリーズの特長の最初の回です。それでロビンソン一家が漂着した星にいきなりやってきたのは、何と地球人のロケットで、1982年に土星を目指して打ち上げられたものです。色々な意味で矛盾があって、ジュピター2号は少なくとも地球から普通に行ける範囲の星ではなく、ワープというか亜空間飛行というかそういうもので、地球とはかけ離れた遠い星にたどり着いた筈で、それがそのような飛行の技術がない1982年打ち上げのロケットがどうやったらやってこれるのか。大体土星に行くのが失敗した後に小さなロケットで燃料や食料をどうやって補給したのか。酸素はどうしたのか。それに何より謎なのは、フライデーのナビゲーション装置をそのロケットに渡しますが、それによって地球に帰れるということになっていること。だとしたら、ジュピター2号も地球に帰れる筈です。このアルファ・ケンタウリ星移住プロジェクトは最初の所で既に失敗している訳ですから、私なら一旦地球に引き返します。またロビンソン夫妻はこのロケットにペニーとウィルを乗せて地球に連れて帰ってくれ、と頼みますが、ジュピター2号でさえドクター・スミスの体重で大きく進路を狂わせてしまったのに、子供とはいえ定員外が2人も乗ってどうやってまともに飛べるのか。という具合で突っ込みどころは満点ですが、やって来た宇宙飛行士のハップグッドの性格が明るくてほとんどカウボーイみたいなので、まあまあ楽しめる回ではあります。それからジュピター2号にやって来た何かに自分だけ地球に戻れるように頼むドクター・スミスというのもこの回からです。

宇宙家族ロビンソンの”The Hungry Sea”

宇宙家族ロビンソンの”The Hungry Sea”を観ました。
脚本家の中に、”William Welch”の名が…この回は最初に作られたパイロット版(ドクター・スミスは登場しない)がかなりの部分転用されているようです。そういった既にあるフィルムに適当なストーリーを付けるのはWelchの得意技、ということで起用されているようです。
古代遺跡みたいなのは結局何だったのかの解明もなく、一家はそこを抜け出して南へ進みます。途中凍り付いた海にたどり着きますが、気温が-80℃くらいということで凍り付いており、チャリオットが乗っても大丈夫だろうということで、その上を渡ることを決めます。一方ジュピター2号に残ったドクター・スミスは段々下がる気温に震えていましたが、ある瞬間から気温が逆に上がりだしたことに気付きます。ロボットがチェックしたこの星の軌道は長い楕円で太陽に近づくと100℃を超え、遠ざかると-80℃になるということが判明します。ここで何故かドクター・スミスはロビンソン一家を救おうとし、最初は無線で連絡しますが、電波干渉でうまく行かず、結局ロボットを一家の乗っているチャリオットに向けて出発させます。ロボットはチャリオットに到着しますが、ドンがドクター・スミスのやることは信用出来ないとしてロボットをレーザーで撃ち停止させます。しかしロボットの中のデータを解析してこの星の軌道の異常さ(しかしどう考えても自転と公転軌道がごちゃごちゃにされているように思いますが)に気がつき、もうすぐ灼熱に襲われることを予想し、シールドの設置を一家に命じます。何とか灼熱の熱さは耐えた一家でしたが、ジュピター2号に戻るのに今度は氷がすっかり溶けた海を渡らないといけません。(チャリオットは水陸両用です。)渡っている途中で渦巻きに巻き込まれ、更にチャリオットの電源が0になります。ドンが太陽電池の接続を修理に天井部に昇りますが、海の中に落ちてしまい…といった感じで危機が続きます。やっと何とかジュピター2号にたどり着いた一家は、どこかに無線で連絡出来ないかを試します。それは無駄でしたが、しかし偶然ドクター・スミスが捉えたレーダーには、ミサイルのようなものがジュピター2号目がけて進んで来ています…という所でまた来週。

宇宙家族ロビンソンの”There Were Giants in the Earth”

宇宙家族ロビンソンの”There Were Giants in the Earth”を観ました。ロボットに殺されそうになったウィルですが、ドクター・スミスの声真似をしてチェスの対戦をさせ、何とか助かります。ドクター・スミスが地球から持ってきた種子をこの惑星の土に撒いた所、一夜で巨大な豆が実り、しかもそれは植物ど動物の両方の特性を持っていました。しかしその内に惑星の土の利用の仕方が分かり、ロビンソン一家は食料には不自由しなくなります。しかしその野菜類が一夜で枯れるようになり、気象を観測した結果、ジュピター2号の着陸した地点がまもなく-150℃にまで気温が下がることが判明しました。そうした場合太陽電池が働かなくなり、ジュピター2号の暖房も何も働かなくなります。ロビンソン博士はチャリオット(装甲車)で南へ移動することを決意します。ドクター・スミスはしかしジュピター2号に残るといい置いて行かれます。チャリオットが移動中に、一つ目の巨人(明らかに、オデュッセイアに出てくるキュクロープス)が襲ってきます。レーザーガンで何とか巨人は撃退しましたが、今度は荒野で激しい雷に襲われ、洞窟に避難します。そこで一家が見たのは、何らかの城の跡でした。中を探検する一家でしたが、ウィルとペニーが壁が反転した向こう側にある部屋に閉じ込められます。ドン達が救助に来ましたが、ドン達も中に閉じ込められた所で、激しい地震が起こり、また来週。

「名犬ラッシー」の元は「名犬ラッド」?

アルバート・ペイスン・ターヒューンの紹介をしましたが、良く考えると「名犬ラッシー」の元は「名犬ラッド」なんじゃないでしょうか?ladは少年、lassieは少女の意味で、ラッドが雄のコリー犬、ラッシーが雌のコリー犬です。

「名犬ラッシー」の最初の話は映画の「家路」で事情があって別の飼い主に売られたラッシーが遠く離れた長い旅をして元の飼い主の所にたどり着くという話ですが、「名犬ラッド」に同じような話があるみたいです。

スタートレックのファーストシーズンの”The Enemy Within”

スタートレックのファーストシーズンの”The Enemy Within”を観ました。学生の時、「宇宙大作戦」の全ストーリーの荒筋を解説したムックを持っていたので、この話自体は前から知っていましたが、ちゃんと観るのは今回が初めてです。原子力潜水艦シービュー号のWelch脚本とは違い、本当に考えさせられる素晴らしい脚本です。人間の心は善だけでも駄目で、善と悪が葛藤し最終的に善が悪をコントロールしながら活用する時、初めて意志の力が出てくる、ということで、アメリカ人が単なる善良なだけの指導者を求めておらず、善も悪もかみ分けた、実行力のあるリーダーを良しとする、という哲学が見て取れます。ついでにミスター・スポックが自分も人間とエイリアンの半々で出来ていて、それを知性の力でコントロールしている、と言うのも面白いです。

宇宙家族ロビンソンの”Island in the Sky”

宇宙家族ロビンソンの第3話”Island in the Sky”を観ました。ロビンソン一行は地球に似た星に着陸してジュピター2号を修理しようとしますが、それにはまずその星の大気や温度の調査が必要です。ロビンソン博士はそのためにあるロボット(フライデー)をまず星に降ろそうとしますが、ロボットはドクター・スミスの命令しか受け付けません。仕方なくロビンソン博士が先にその星に降下しようとしますが、逆噴射ロケットが作動せず、博士は墜落していきます。ドクター・スミスはジュピター2号の重量が減った今こそ地球に戻るチャンスということで、ロボットを武器に使ってドンとモーリンを脅します。とっさにドンはジュピター2号のスタビライザー装置をOFFにして船を揺らしてドクター・スミスを押さえつけます。(ってこれ、原子力潜水艦シービュー号でさんざん出てきたのと同じ…)ドンはドクター・スミスをコールドスリープのカプセルに入れて眠らせ、その星に着陸しようとします。しかしここもで逆噴射が作動せず、結局ジュピター2号はかなりかなりのハードランディングでその星の上に降ります。一行はロビンソン博士を探索にチャリオット(装甲車)で出かけます。ウィルはドクター・スミスの声を真似してロボットを操作しますが、何故か途中でロボットはジュピター2号に引き返し、ドクター・スミスをコールドスリープから蘇生させます。ドクター・スミスはロボットに宇宙船を操縦出来るドン以外のロビンソンファミリーを事故に見せかけて殺すように命じます。奇跡的にロビンソン博士は救助されますが、一行が戻る途中でチャリオットが故障します。歩いてジュピター2号に戻った一行ですが、ウィルは自分ならチャリオットの故障を直せると思い、夜になったにも関わらずチャリオットに向かいます。その後をロボットが追いかけ、ドクター・スミスの残酷な命令を実行しようとします…

吾妻ひでおの漫画で「イドの怪物」が出てきたもの

吾妻ひでおの漫画で、「禁断の惑星」の「イドの怪物」が出てきたもの。パラレル狂室の⑤の「怪物」(吾妻ひでお、奇想天外社「パラレル狂室 SFギャグ傑作集」、1979年)です。これを初めて読んだのは実に40年前ですが、我ながら良く覚えているものです。シオドア・スタージョンの「人間以上」を知ったのも吾妻ひでおの漫画からです。(同じ「パラレル狂室」に「いもむし以上」って言うパロディ作品が収録されています。)