タイムトンネルの”Town of horror”を観ました。これが最終回です。(といっても実は違うんですが…)今度は2人は1978年という比較的近未来のニューイングランドのある町に飛ばされます。今回はいきなり人間に襲われますが、殴ったらすぐ死んだと思ったら、またすぐ蘇ります。そうです、今回はゾンビでした。ある星から派遣されたアンドロイド達が、地球の酸素を全部彼らの星に転送しようとします。そのアンドロイドの造形が今回はさすがに銀の顔と服ではないですが、かなりちゃちで、例えばウルトラシリーズに出てくる宇宙人なんかにくらべるとかなり落ちます。それから今回面白いのは、アンドロイドの酸素転送がタイムトンネルの制御室にも働いて、タイムトンネルが制御室の酸素を吸い出してしまい、そこの人間がバタバタと倒れていきます。カーク司令官はさすがの責任感で、マイクでトニーとダグにそちらから接続を切り離すように必死に頼んで倒れます。後は二人が町の小間物屋から入手した火薬類を使ってアンドロイドの装置を爆破して、というお話です。小さな町の人間の大部分がエイリアンに支配されるって、結構他にもあったと思います。この頃の流行りのパターンなのだと思います。
ところで最終回なので二人は無事に現代に帰れるかと思いきやそんなことはなく、次回予告で出てきた飛び先は何とタイタニックの上!ということで第一話に戻り、おそらく輪廻の輪のように、二人は同じ話を延々と繰り返すという、何だか涼宮ハルヒみたいな終わり方(?)になっています。どうでもいいですが、後半エイリアンがやたら出るようになってから、急につまらなくなった感じです。途中までのように過去の歴史の有名イベントにからむ、というパターンを続けた方が良かったと思いますが、アーウィン・アレンが「宇宙家族ロビンソン」で色んなエイリアンを登場させて人気が出て、同じ路線をタイムトンネルでも狙ったみたいですが、はっきりいって失敗しています。
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タイムトンネルの”Raiders from outer space”
タイムトンネルの”Raiders from outer space”を観ました。この回は最終回の前の回です。今度は1883年のスーダンでアラブとイギリスが戦っている所に飛ばされますが、そこに地球を攻撃しようとするエイリアンが現れ、という話です。今回のエイリアンは銀の顔ではなく、一応それらしいメイクをしています。ダグが捕まって拷問にかけられそのタイムトンネルに関する知識を読み取られようとされますが、その機械が他の時代でもさんざん出てきた原始的な拷問用具(ストレッチャー)にそっくりで、何だかSFらしさがありません。タイムトンネルは二人を転送して助けようとしますが、エイリアンはタイムトンネルの制御室に巨大な時限爆弾を送りつけてきて、タイムトンネル側の動きを封じようとします。その爆弾は爆発寸前でタイムトンネルによりエイリアンの基地に送り返されます。(そんなの最初から思いつけよ、という感じですが。(^_^;))そういう訳でエイリアンの基地は破壊されますが、ロンドン目がけて飛んできていた筈のミサイルはどうなったのかイマイチ良くわかりませんでした。ともかく後一話です。
タイムトンネルの”The kidnappers”
タイムトンネルの”The kidnappers”を観ました。冒頭でタイムトンネルの制御ルームにいきなり宇宙人か未来人か分からない(このドラマではどちらにしても顔を銀色に塗って、銀色の服を着ているので同じです。(^_^;))のが出てきて、光線銃を振りかざして警備兵やカーク司令官を倒し、アンをさらって時空の彼方に去って行きます。その男が落としていったパンチカード(原始的(^_^;))を分析して、どうやら時空の座標らしいことが分かると、カーク司令官はそれがどこなのか確かめもせずに、トニーとダグをそこに転送するように命令します。(現在には戻せないのに、そういうコントロールは正確に出来るのが不思議。(^_^;))二人が転送されたのは地球から98光年離れたカノープス星系で、時間的には80世紀でした。実は、アンをさらったのは二人をおびき寄せるためのおとりで、二人以外にもローマのキケロ、ルネサンスのエラスムス、そして何とヒトラーが転送されていて、彼らの地球侵略のためのデータを取るために使われようとしていました。で、ここまではまあそれなりに許せる展開なんですが、ここの宇宙人は植物と同じで光合成みたいな感じで生きていて、暗くなると眠くなって動けなくなるという何ともSFとは思えないチープな設定です。彼らが寝ている間に久し振りに再会したアンと二人が、盗まれたタイムトンネルの時空転換装置(こういう重要な装置が簡単に盗まれてしまう、またもタイムトンネルのセキュリティーの甘さが…(^_^;))を取り戻し、アンが彼らのタイムマシンを使って、タイムトンネルの制御室に無事戻ります。そして今度は二人を転送して(何故かやっぱりどこかへまた飛ばされますが…(^_^;))どうも、タイムトンネルの未来の話や宇宙人の話は陳腐なものが多いですね。
タイムトンネルの”Merlin the magician”
タイムトンネルの”Merlin the magician”を観ました。後4回なのですが、この辺りに来るともうストーリー目茶目茶。今回はアーサー王の魔術師のマーリンが登場し、タイムトンネルのコントロールルームに現れ、スタッフがトニーとダグを転送しようとするのを止めてしまいます。このタイムトンネルというドラマの世界観が不明で、SFよりオカルト、SFより宗教、そして今度はSFより魔術!です。で、マーリンは魔術でほとんど何でも出来るんですが、一回に使える魔術のパワーに限度があるということで、トニーとダグをこき使ってアーサー王がヴァイキングから城を取り戻すのを支援させます。しかし、アーサー王がヴァイキングに矢で射られたのを、「時間を逆転させて」元に戻すなど、明らかにタイムトンネルの科学力以上の魔力を発揮します。タイムトンネルは途中までは「偉大なるワンパターン」展開でそれなりに面白かったのですが、最後の方になるとかなりストーリーが破綻しているように思います。ちなみにこのお話の最初で、トニーとダグは1968年の現在に一度戻されているのですが、フリーズした状態だったので、二人がそれに気付くことはありませんでした。
タイムトンネルの”Attack of the barbarians”
タイムトンネルの”Attack of the barbarians”を観ました。トニーとダグは今度は13世紀のモンゴルに飛ばされ、ジンギスカンの孫達による後継者争い(バトゥとクビライ)に巻き込まれます。そこにイタリアから旅してきていたマルコ・ポーロもからみます。今回、二人が流されて、その時代の人間に見つかって殴り合いになり、そして捕まって、という所まではお約束通りなのですが、何と今回はトニーとクビライ・カンの娘のサリが恋仲になってしまいます。そして面白いのが、いつもは冷静なアンが、トニーが本当に恋したのなら、そのまま13世紀で暮らすようにして上げるのがいいのではないかと言い出します。また、今回モンゴル内部の戦いで、「火薬」が大きな役割を演じます。マルコ・ポーロが火薬を欧州に持ち帰ったというのは事実ではないようですが、この回ではおそらく硫黄の粉を持っていて、それにトニーが硝石を混ぜて自家製の火薬を作ります。しかしこのままでは点火出来ないのですが、歴史に介入することに何のためらいもないカーク司令官の命令で、導火線が転送されます。(最初はもっと大きなバズーカ砲を送ろうとして失敗し、軽い導火線に切り替えたものです。)結局、その自家製の火薬による砲弾でバトゥ軍を蹴散らし、トニーはダグの忠告もあってようやく目を覚ましてサリに別れを告げ、また別の時代へと転送されます。
タイムトンネルの”The death merchant”
タイムトンネルの”The death merchant”を観ました。トニーとダグは今度こそ南北戦争中のゲティスバーグに飛ばされます。トニーは南軍の砲弾に撃たれ、一度半死状態になりますが、例によってタイムトンネル側からの電撃で意識を取り戻します。しかし、そのために記憶を失い、自分を南軍の副官だと思い込みます。ダグは逆に北軍に拾われたため、二人は南北に別れ殺し合うことになります。また、この回初めてのパターンとして、何とあのマキャヴェッリがタイムトンネルによってこの時代に飛ばされてきています。マキャヴェッリとダグの信号が似ていたためだと説明されます。マキャヴェッリは戦争を楽しみますが、それだけではなく、大量の火薬を仕入れてそれを形勢が不利な南軍側に渡そうとします。(現代の日本ではマキャヴェッリの現実的な政治哲学というものはそれなりに高く評価されているように思いますが、この当時のアメリカでは「悪の哲学者」という扱いでかなり評価は低かったように、このドラマでの描写からは判断されます。)ダグはその火薬を爆破しようとしますが、火薬を南軍に役立てようとするトニーと殴り合いになります。このタイムトンネルは毎回のように二人の格闘シーンがありますが、トニーとダグの仲間同士が殴り合うのは今回が初めてです。そういえばマキャヴェッリと一緒にその愛犬のマスティフ犬も一緒に飛ばされていましたが、その理由の説明はありませんでした。その犬だけをまずルネサンスのイタリアに転送した所でタイムトンネルは爆発を起こし、復旧でフーバーダム(アリゾナとネバダの州境にあります)から電気を引っ張ってくるというのが出てきます。
タイムトンネルの”Chase through time”
タイムトンネルの”Chase through time”を観ました。今回のはなかなかSFしていて、飛ばされる時代もAD100万年とBC100万年という両極端の2つの時代です。ニモンというタイムトンネルのエンジニアが実はスパイで(それにしても最高の軍事機密の筈なのにこのセキュリティーの甘さ…)、タイムトンネルの装置の中に核爆弾を仕掛けてそのままタイムトンネルの中に入り、トニーとダグと同じ時代(16世紀)に飛ばされます。タイムトンネルの制御室からの要請で、そのニモンを追いかけていた二人ですが、今度は紀元100万年という未来に飛ばされます。そこでは人間はハチのような社会を作って暮らしていましたが、タイムトンネルの技術は失われていました。ニモンは二人よりも10年前に飛ばされており、そこでタイムトンネルを構築しようとしていました。ダグとトニーはニモンを見つけ、彼から核爆弾の隠し場所を聞き出そうとしますが、未来人に邪魔されて上手くいきません。そこでまた転送になるのですが、今後は三人に未来人二人を合わせた五人が紀元前100万年に飛ばされます。色々あってようやくニモンから核爆弾の隠し場所を聞き出し、タイムトンネルは間一髪セーフ、二人はまたどこかへ転送され、未来人も多分紀元100万年に戻り、ニモンだけがエネルギー不足で紀元前100万年前に取り残され、巨大原始ハチの餌食になるというお話でした。次回は今度こそ南北戦争です。
タイムトンネルの”Pirates of Deadman’s Island”
タイムトンネルの”Pirates of deadman’s island”を見ました。この回ではダグとトニーは1805年の地中海上の海賊船の上に飛ばされます。二人は、スペイン国王の甥である10歳の少年と一緒に海賊に捕まります。二人が殺されそうになったのを、この少年が機転を利かせて自分の召使いがいる、として二人を救います。実はこの当時アメリカは第一次トリポリ戦争の真っ最中で、北アフリカのオスマントルコ支配下の国と交戦中でした。その関係で海賊船もアメリカ海軍の船により攻撃を受け、ダグは砲撃により意識を失い、心停止状態になります。スペイン国王の甥も肩に重傷を負い、二人とも危険な状態になります。これをタイムトンネルの制御室から見ていたのが軍医のバークレイ(ベン)でした。彼はこの日が60歳の定年で軍を去ることになっていましたが、二人の状態を見て、「自分が行く」と志願します。戻れないであろうことは承知の上です。ベンの固い決意にカーク司令官も折れ、ベンが1805年に転送されます。このベンの行為はとても英雄的で感動します。(ここで観られます。)ダグとトニーはやがてまた別の時代に転送されましたが、ダグとスペイン国王の甥を救ったベンは、1805年のアメリカ海軍の船に残り、そこで軍医をしていくことになります。ちなみに、今回もお約束の誤転送でよりによって海賊の親玉を転送して現在に連れてきてしまい、その海賊がアンを人質に取って大暴れします。
タイムトンネルの”Billy the kid”
タイムトンネルの”Billy the kid”を観ました。ダグとトニーは今度は1886年のニューメキシコに飛ばされ、そこでビリー・ザ・キッドの一団と遭遇します。(ビリー・ザ・キッドは21年の生涯で21人を殺したならず者でかつ銃の名手です。)ビリーに殺されそうになったトニーを助けるため、ダグは一味の銃を奪ってビリーを撃ちます。ビリーが倒れた隙に二人は馬を奪って逃げます。しかし、ビリーを撃った弾はベルトのバックルに当たって、ビリーは生きていました。一人で追ってきたビリーを二人は一度捕らえます。トニーが町の保安官にそれを知らせに行きますが、その時ビリーのテンガロンハットをかぶって行ったのと、ビリーの銃を持っていったため、町でビリー・ザ・キッドと間違われ、町の人に殺されそうになります。そこにビリーを良く知っている保安官のパットが現れ、トニーを救い出します。二人でビリーを捕らえているダグの所に向かいますが、ダグはビリーの仲間に襲われて馬で逃げ出していました。そこでダグはビリーと1対1の決闘をする羽目になります…
今回、何かスラングめいたのが多くて、よく聴き取れない英語がいくつかありました。ビリーが二人のことを”Dude”と呼びますが、それは西部にのこのこ観光にやってきた東部の都会人を嘲って言う表現みたいです。
タイムトンネルの”Idol of death”
タイムトンネルの”Idol of death”を観ました。今回の舞台は16世紀初頭のメキシコでスペイン人のコルテスによるインディオの虐殺を描いています。コルテスはインディオ達から崇められるように、ある部族に伝わる黄金のマスクを手にいれようとします。タイムトンネル側は例によってこの辺りの地理に詳しい男を連れてくるのですが(どうでもいいですが、こんなにいつも外部の人間を連れ込んでいたら、セキュリティーなんかまるでないと思うのですが)、これが飛んだ食わせ物で、遺跡の盗掘を生業としている男でした。コルテスが探している黄金のマスクこそ、彼が20年間手に入れようと必死に探していたもので、彼はマスクがある洞窟の位置を教える代わりに、その黄金のマスクを現在に転送して自分のものにしようとします。その過程で洞窟にタイムトンネルの大きなパワーがかかり崩れ始め、止む無く向こう側の時間を凍結せざるを得なくなります。しかしその盗掘男が銃を取り出して、黄金のマスクを持って逃げようとし…といった感じでなかなか緊張感あふれるストーリーでした。もう一つ、トニーとダグに助けられながらスペイン人と渡り合っていたインディオの少年が最初は単なるビビリでまったく役に立たなかったのが、黄金のマスクを守る使命に目覚め、勇敢な男に短期間で成長し、インディオの酋長となります。