「仁義なき戦い 代理戦争・頂上作戦」

jpeg000 212jpeg001 12「仁義なき戦い」第3作代理戦争と第4作頂上作戦を続けて視聴。まだ第5作完結篇が残っていますが、笠原和夫が脚本を書いたのは第4作までです。
「代理戦争」の名前の通り、広島・呉の地元のやくざの戦いながら、バックにいた神戸の山口組と本多会の代理戦争が描かれています。ただ、小林信彦の「われわれはなぜ映画館にいるのか」に出てくる笠原和夫の解説によると、何故広島で争う必要があったかについては、中国地方進出を模索する山口組と下関の合田一家の争いが背景にあるということです。
個人的には、役者の豪華さに酔いしれます。菅原文太、成田三樹夫、小林旭、松方弘樹、梅宮辰夫、田中邦衛、金子信雄、山城新伍といった綺羅星のごとき役者の見せる、裏切りにつぐ裏切りの群像劇に心を奪われます。

「仁義なき戦い 広島死闘篇」

jpeg000 210「仁義なき戦い 広島死闘篇」視聴。
第1作の主人公の広能が、いきなり脇役になっていたのには戸惑いましたが、解説読むと、正当な続編の「代理戦争」が間に合わないので、その合間に作られた番外篇みたいです。
でも、番外篇といっても、非常に魅力的です。特に北大路欣也が演じる山中正治と、千葉真一が演じる大友勝利がとても格好いいです。(元々この配役は逆だったみたいですが。)梶芽衣子もとても色っぽくて良いです。

シン・ゴジラ

gozilla01シン・ゴジラ観てきました。傑作というほどではなかったですが、まあまあ楽しめました。それに、第1作へのオマージュが感じられたのが良く、特に伊福部昭の音楽がそのまま使われているのが良かったです。伊福部のゴジラ第1作の音楽はあまりにも有名ですが、あの低音部の繰り返しは技法的にはバッソ・オスティナート(執拗なバス)と呼ばれ、バッハが受難曲で、キリストの十字架を背負っての道行きの場面で使っている技法です。つまり伊福部昭はキリストの十字架を背負ってとぼとぼ歩く場面に使われた音楽をゴジラの歩みに転用したのです!

全体に悪くはなかったですが、よく振り返って見ると、結局第1作のリメイクに過ぎないような気がしてきました。確かにマニアが評価するのは第1作だけなので、それしかないような気もしますけど。
結局新しい何かを付け加えたかというと、
(1)ゴジラが段階的に進化していくという設定
(2)JRの列車(新幹線と在来線)を使った攻撃
の2点ぐらいかな、と。

フラバァ続編(Son of flubber)

SON-OF-FLUBBERDVDで先日観た「フラバァ」の続編、「Son of flubber」(邦題:フラバァデラックス、1971年の再映時には新フラバー)を視聴。続編に傑作なし、で前作よりはかなり劣りますが、それなりには楽しめました。前作では非常に弾性の強いゴムであるフラバァを発明したレイナード博士ですが、今回は、そのガス版であるフラバァガスを発明します。前作では、フラバァをバスケットシューズの底につけた選手達がバスケットボールの試合でぴょんぴょん跳ねて活躍するのが爆笑シーンでしたが、今回はアメリカンフットボールです。博士はフラバァユニフォームを開発し、選手の一人に着せます。その選手を味方が抱えて放り投げると、その選手は空中を飛んで行き、ゴールまで一直線です。その選手の活躍で1点差まで迫ったのですが、あと少しという所で、ユニフォームのガスが抜けてしまいます。でもその選手はフラバァガスのチューブをもう一本隠し持っていて、それをユニフォームではなく、ボールに注入します。そのボールを蹴って、「98ヤード」のフィールドゴールに成功して、逆転勝ちします。(ちなみにフィールドゴールの実際の最長記録は64ヤードです。)最後の場面で、そのボールが人工衛星の間を飛んでいる様子が描かれます。宮下あきらの漫画で、投げたボールが人工衛星に当たって落ちてくる、というのがありましたが、それに先行するギャグです。

フラバァ(The Absent-Minded Professor)

Flubberウォルト・ディズニー・スタジオの1961年の映画、「フラバァ」(うっかり博士の大発明 フラバァ)を取り寄せて観ました。亡父が、私が小学4年生の時に、一度だけ連れて行ってくれた映画が「トラ・トラ・トラ」でその時にリバイバルで併映されていたのがこの「フラバァ」でした。コメディー映画の傑作です。お話しは、ある大学の化学のブレイナード教授が、いつも怪しげな実験を繰り返しているのですが、偶然に、フラバァ(Flying Rubber → Flubber)という物質を作り出してしまいます。この物質は弾力性にすばらしく富んでいて、またそれ自体がエネルギーを持っていて、これをくっつけるとくっつけられたものは宙に浮きます。
丁度ブレイナード教授の大学のバスケット部とライバル大の試合がありましたが、教授の大学のチームは身長が低く、ライバル大にまったくかないません。ですが、ブレイナード教授がチームの選手のバスケットシューズの底にフラバァをくっつけたので、選手達は驚異的なジャンプ力を身につけ、試合に逆転して勝ちます。このバスケットボール試合のシーンが爆笑ものです。
また、フラバァの力を知った成金が、だまされてフラバァ付きのシューズを履かされ、ジャンプし始めると止まらなくなり、TV中継がやってきたり消防署がやってきたりと大騒ぎになるシーンがまた爆笑ものです。子供たちがこのジャンプのシーンを眺めながら、アイスキャンデーを舐めているのですが、ジャンプで上下するのに合わせて子供たちがアイスキャンデーを上下に舐めるのがまた笑えます。
教授はさらに、フラバァを自分のおんぼろT型フォードに組み込むと、このT型フォードは空を飛ぶようになります。教授はこのT型フォードでワシントンに向かって、自分の発明を政府に認めてもらおうとするのですが、UFOと間違えられてジェット戦闘機に追いかけ回されたり、ミサイルに狙われたりします。
小林信彦は、この映画を封切り時に観ていて、「地獄の映画館」の中で、スラップスティックコメディーの典型例として、この映画を高く評価しています。
この映画は1997年にリメイクされています。

ガールズ&パンツァー 劇場版

jpeg000 65「ガールズ&パンツァー劇場版」のブルーレイ到着。劇場でも観て、再度観直しましたが、やっぱりいいですね。「努力・友情・勝利」の少年ジャンプ的世界を女子高生が演じます。大洗女子学園と大学選抜の戦いになって、殲滅戦で8:30の圧倒的な不利な状況に、かつて戦ったライバル校のみんなが戦車と一緒に転校してきて駆けつける場面、とてもじーんと来ます。

進め!ジャガーズ 敵前上陸

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「進め!ジャガーズ 敵前上陸」を視聴。若き日の小林信彦(中原弓彦)が脚本を書いた唯一の映画。監督前田陽一。映画としては正直な所、あまり面白くなかったです。硫黄島と元日本兵が出てくるのがセンスの古さを感じさせました。ただ良かったのは、若き日の(1968年)てんぷくトリオが見られたことと、中村晃子の可愛さでした。また、「星の王子さま」と呼ばれていた頃の三遊亭圓楽(五代目)も出演しています。この映画が出来る経緯は、「袋小路の休日」の中の「根岸映画村」に詳しいです。

The music of BARRY GRAY

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たまに無性に聴きたくなる一枚。サンダーバードの、キャプテンスカーレットの、謎の円盤UFOの音楽を担当したバリー・グレイのサントラ集。意外なことにバリー・グレイの全作品を集めたサントラ集はこの1枚以外には出ていません。現役盤じゃありませんが、中古市場で見つけたら買い、でしょう。ジェリー・アンダーソンの奥さんでレディー・ペネロープの産みの親、シルヴィア・アンダーソンさんが亡くなられたというニュースを最近目にしたばかりです。

宇宙家族ロビンソン第2シーズン

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宇宙家族ロビンソン、第1シーズンは先日購入済みですが、第2シーズンもゲット。何故かDVD8枚組で¥3,727と格安。第1シーズンは白黒でしたが、第2シーズンはカラーになります。
このDVDは字幕ですが、吹き替え版も懐かしいですね。特に、ドクター・スミスをやっていた熊倉一雄さんが最高で、「このへっぽこロボットが!」とか「このすっとこどっこい」とか、たぶんオリジナルにはない部分のアレンジが良かったです。
宇宙家族ロビンソンは第3シーズンまでありますが、第3シーズンは日本では放映されていません。