山中貞雄監督の映画「盤嶽の一生」のプログラム

白井喬二原作、山中貞雄監督の映画「盤嶽の一生」の当時のプログラムです。ヤフオクで落札。この映画が失われてしまったのは本当に残念です。どこかに奇跡的に残っていていつか観られることを期待しています。
配役見ると、高勢実乗が正直者と評判の医者の役で出ています。盤嶽が期待して会いにいくと、正直な振りを続けていつか一世一代の大きな嘘をつくつもりと告白されて盤嶽ががっかりする、という人物です。

「原子力潜水艦シービュー号」の”The Killers of the Deep”

「原子力潜水艦シービュー号」の”The Killers of the Deep”を観ました。この回は良かったです。正統的な、駆逐艦対潜水艦の戦いです。といっても潜水艦はシービュー号ではなく、ある小国の旧式の潜水艦です。この潜水艦はアメリカが水中のサイロに保管していた核ミサイルを盗み出して自国に持ち帰ろうとしていました。それをフライングサブでネルソン提督とクレーン艦長が探りに来ますが、潜水艦のミサイルでフライングサブは撃墜され、二人は救命胴着とパラシュートで脱出します。ネルソン提督はアメリカの駆逐艦に救助されますが、クレーン艦長は敵の潜水艦に捕まってしまいます。駆逐艦の艦長は潜水艦からの魚雷攻撃で戦死し、ネルソン提督が替わって指揮を執ります。それでここからの潜水艦と駆逐艦の戦いが非常に見応えがあります。敵の潜水艦の艦長もなかなかの知恵者で様々なデコイを駆使して駆逐艦を翻弄します。クレーン艦長は手錠を外して敵の潜水艦の中を逃げ回り、レーダーを破壊したり、警笛を鳴らしてこの潜水艦の位置を駆逐艦に知らせたりと活躍します。駆逐艦は結局3発の魚雷をくらって船は炎上しネルソン提督は乗員に退避命令を出します。しかし潜水艦も爆雷攻撃で損傷して浮上し、最後はネルソン提督が駆逐艦自体を潜水艦にぶつける、という結末で、辛くもクレーン艦長が爆発の寸前で敵潜水艦から脱出します。しかし、今回はシービュー号自体は何の役にも立っていませんでした。

「原子力潜水艦シービュー号」の”Terror on Dinosaur Island”

「原子力潜水艦シービュー号」の”Terror on Dinosaur Island”を観ました。タイトル見てすぐに嫌な予感がしましたが、その予感通りでした。出ました、またもトカゲ恐竜の使い回し!私はこのトカゲ恐竜を見るのって既に4回目です。一応申し訳程度に新顔も登場していることはしていますが。
お話は、海底火山の噴火を観察に行って大爆発に巻き込まれたフライングサブが故障し、パラシュートで脱出を余儀なくされ火山島に着陸したネルソン提督とシャーキーを、クレーン艦長以下が救いに行く話です。ちょっとひねってあるのは、海中でシービュー号が恐竜に襲われて浸水し、クレーン艦長がまだ水没した部屋に一人残っていたのにハッチを閉めてそのクルーを殺したとして、そのクルーの親友だったベンソンが火山島でクレーン艦長を殺そうとします。
しかし、この先何回このトカゲ恐竜を見ることになるのでしょうか。予算が不足しているとはいえ、あまりといえばあまりの使い回しです。

原子力潜水艦シービュー号の”The Monster from Outer Space”

原子力潜水艦シービュー号の”The Monster from Outer Space”を観ました。アメリカの土星無人探査衛星が地球に帰還しようとしますが、その外壁に何か生物のようなものが付着していることにNASAが気がつき、大気圏再突入コースを深めにして熱でその生物を駆除しようとします。それが成功して外壁には何もない状態で衛星のカプセルは海に落ちます。シービュー号がそれを回収に行きますが、クレーン艦長以下が見たのは、生物は死んでおらずカプセルの外壁で成長を続けていました。クレーン艦長以下は海中トーチでその生物を焼き払おうとします。それには成功して外壁はきれいになった状態でシービュー号に回収されます。ネルソン提督は念のためカプセルの外壁をさらに強い酸で洗浄し、また紫外線を浴びせます。こうして生物は完全に駆除されたかと思いきや、生き延びていてミサイル室で作業していたスタッフの一人に襲いかかります。この生物に襲われた人間は脳に何かを埋め込まれ、生物の操るままになります。続いてコワルスキーが操られるようになり、以下チップ・モートン、シービュー号の医者と操られる人間が増えていき、最後はクレーン艦長も寝室で寝ていた所を襲われて、これまた操られるようになります。そうなると後はフライングサブで外に出ていたネルソン提督とシャーキーだけになります。シービュー号に戻って来た二人は、シービュー号がアメリカの艦船とのランデブーコースではなく、サンタバーバラに戻るコースを取っていることを知ります。ネルソン提督はクレーン艦長に理由を問い質しますが、クレーンはミサイル室の一部が故障しているので、とネルソン提督に自分で見に行くように言います。ミサイル室に向かったネルソン提督とシャーキーはそこで謎の生物に襲われますが、トーチを使って何とか逃げます。しかし今度は他のクルー全員が二人も謎の生物の配下に入れようと迫って来ます。艦内を逃げ回った二人ですが、逃げた先でネルソン提督は大量のバッテリーを見つけ、シャーキーにそれを直列でつないで高圧電流を作るように命じます。そして潜水服で簡易的な絶縁服を作り、やがて襲って来た謎の生物にわざと抱きつかせ、そこでスイッチを入れて2万ボルトの高圧を生物の中枢神経に浴びせて怪物を退治ます。怪物が倒れると同時に、シービュー号の他のクルーも倒れます。

「原子力潜水艦シービュー号」の”The Machines Strike Back”

「原子力潜水艦シービュー号」の”The Machines Strike Back”を観ました。タイムトンネル全30話、UFO全26話、原子力潜水艦シービュー号第1シーズン全32話で、これが第2シーズンの12話目で足すと丁度100話目になります。お話は何と「ドローン」です。といっても空を飛ぶのではなく、無人で3発のミサイル発射能力を持った小型潜水艦です。このドローンはネルソン提督とアメリカの同盟国の某国(多分トルコ)の将軍が一緒に開発したものでしたが、ある日突然命令を受け付けなくなって暴走し、勝手にアメリカの都市に向けてミサイルを発射しだします。ネルソンは1台を追跡し、ダイバーが乗り込んで調べようとしますが、自爆装置が働いてダイバーを巻き込んでしまいます。ネルソン提督は別の1台を追跡し、妨害電波を出して外部からコントロールできないようにし、その1台に乗り込んで証拠となるデータレコーダーを回収します。ネルソンはそのデータの解析には一緒にドローンを開発した将軍がいる海底基地のコンピューターを使った方がいいと考え、その基地に向かいますが、実は攻撃をたくらんで秘かにドローンをコントロールしていたのはその将軍でした。その国には革命の動きがあり、その将軍はアメリカを攻撃できる力を示すことで、その革命軍のトップになろうとしていました。ネルソンは捕らえられますが、その間に12台ものドローン潜水艦が一斉にアメリカの都市の攻撃に動き出します。クレーン艦長も別の方面からその将軍が黒幕であることを突き止めます。しかし12台のドローンをシービュー号1隻で止めることは不可能であることから、敵とわかっていてその基地に乗り込みます。クレーンもすぐ捕まってしまいますが、秘かに持ち込んだ七つ道具で基地を内部から破壊することを計画します。忍び込んだコントロール・ルームで12隻を止めることは出来ませんが、別の1隻をその基地を攻撃するように仕向けます。ネルソン提督とクレーン艦長は何とか基地を脱出してフライング・サブでシービュー号に戻り、基地はドローンの直撃で完全に破壊されます。

「原子力潜水艦シービュー号」の”The X Factor”

「原子力潜水艦シービュー号」の”The X Factor”を観ました。この回は出ました、アーウィン・アレン得意の使い回し!ネルソン提督ともう一人がリムジンでサンタバーバラのネルソン海洋研究所を出るときに、車の屋根にペンキで白いバッテンを描かれ、それを目印にヘリから狙われ、同乗者が死に、ネルソン提督は助かりますが…というのは第1話とまったく一緒。お話はリスコム博士という水爆を無力化することが出来る兵器の研究を行っている人が、「某国」に誘拐されます。誘拐したのはあるおもちゃ会社で、リスコム博士を特殊なタンクに入れて全身に樹脂を吹き付けて動けなくし、博士を人形のように仕立てて輸出してという陰謀です。ネルソン提督も捕まって危うく人形にされかかりますが、おもちゃ会社に潜入したクレーン艦長以下がメイン電源を切り、ギリギリで助かります。この何かの処刑機械にかけられてギリギリでOK、というのはロスト・イン・スペースでもバットマンでも良く出てきたシーンでした。しかし、「原子力潜水艦シービュー号」というよりは「スパイ大作戦」的なお話でした。

ブラッドリー・クーパーの「アリー/スター誕生」

「アリー/スター誕生」を観ました。Eigoxの先生が勧めてくれたので観てみました。タイトル通りの単純なサクセスストーリーかと思ったら、きわめてシリアスな物語でした。要するに、「酒とバラの日々」とか「失われた週末」です。ジミーというミュージシャンがアリーという女性の作詞・作曲の能力と歌唱力を見出し、自分のコンサートに彼女を引っ張り出して、彼女が有名プロデューサーに見出されるきっかけを作ります。しかし彼はステージの前にジンをあおらないと演奏出来ないアルコール依存で、おまけにドラッグ中毒でした。(まあ、アートペッパーです。)彼女が成功する一方で彼の依存は強まっていき、二人は結婚しますが、アリーがグラミー賞の新人賞を受賞したそのステージで、彼は極度に酔っぱらっていて失態を演じ、ついに施設に入れられます。その後は書きませんが、私は高校時代からの親友を、アルコール依存で亡くしていますので、とてもお気楽には観られませんでした。レディーガガについては、私は全くファンではありませんが、その歌唱力と曲作りの才能は素晴らしいと思います。でも、あの変なセクシー路線が好きになれません。あまり美人タイプではない女性歌手はアメリカではどうしてもああいう形で売り出されてしまうんだろうなと思います。

「原子力潜水艦シービュー号」の”The Silent Saboteurs”

「原子力潜水艦シービュー号」の”The Silent Saboteurs”を観ました。この回でうれしかったのはジョージ・タケイが出ていたことです。そうです「宇宙大作戦」でスールー(カトー)を演じていた人です。「宇宙大作戦」(スター・トレックのオリジナル・シーズン)は1966年からなんで、このシービュー号の方が早いと思います。お話はアメリカの金星探査船が地球に帰還する時に謎のエネルギーを受けて制御不能になり爆発するという事故を起こします。これがまた「某国」の陰謀だということで、クレーン艦長以下3名がミニサブでアマゾン川流域に向かいます。そこで落ち合う筈なのが何故か中国人で、その偽物役がジョージ・タケイです。ジョージ・タケイ以外にもう一人中国人女性が現れ、そちらも落ち合う筈の人間の名前を名乗ります。それで結局どちらが本物なのかということでストーリーを引っ張ります。最後は敵の怪エネルギー発信基地を爆破して、もう1機の金星探査船は無事に地球に帰還するという話です。

「原子力潜水艦シービュー号」の”The Peacemaker”

「原子力潜水艦シービュー号」の”The Peacemaker”を観ました。今回うれしかったのは「タイムトンネル」のカーク所長の俳優が登場したことです。(写真)お話はシリアスで、アメリカはプロトン爆弾の開発に成功し、牛乳箱大の爆弾が水爆の数十倍の威力を持ち、もし机の大きさぐらいのを作れば地球が丸ごと吹っ飛ぶという威力です。しかし、その開発チームにいた研究者が10年前に中国に亡命し、中国でもプロトン爆弾を作っていました。その研究者の意図は、パワーバランスを維持することで世界を平和に保つことでしたが、爆弾が完成するとその研究者は殺されかけます。かろうじて生き延びた研究者はアメリカにコンタクトし、シービュー号が救助に来ることを要請します。その意図は中国が海底にセットしたプロトン爆弾を解体することでした。ネルソン提督とその研究者はそのプロトン爆弾をシービュー号の船内に収納することに成功します。研究者は爆弾を解体しますが、実はそれは彼以外誰にも解体が出来ないようにし、逆に彼だけがその爆弾を爆発させるスイッチを持つことが目的でした。スイッチを握った研究者は、ヨーロッパで行われていた軍縮会議と通信し、全世界の国が武装解除しないとこの爆弾を爆発させると脅します。結局、ネルソン提督はその研究者にボタンを押させ、爆弾が起動する前にそれを何とか無力化するという賭けに出、爆弾からプロトンの容器を取り外し、残った部分をシービュー号の脱出ハッチから放出し、何とか世界の破滅を食い止める、という話です。プロトン爆弾というのは単にSFの世界の話(SFでは反陽子爆弾ですね)ですが、1960年代というのは本当に世界の破滅の危機が日常的に感じられる時代で、その意味でこのドラマのリアリティーがあるのだと思います。

「原子力潜水艦シービュー号」の”Leviathan”

「原子力潜水艦シービュー号」の”Leviathan”を観ました。題名のリヴァイアサンはホッブズの本の題名に使われたので有名ですが、元の意味は旧約聖書に出てくる海に住む巨大な怪物です。その題名通り、今回は巨大海洋生物のオンパレードで、巨大シュモクザメ、巨大タコ、巨大イカ、巨大クラゲ、巨大マンタ等々、これまで出てきたのが再度登場している感じです。極めつけは巨大海洋人間!この怪物は海底の研究室で海の裂け目から地球のマントルエネルギーを取り出そうとしていた研究者のなれの果てです。その研究者海底火山の爆発と共に生じた裂け目からエネルギーが噴出していると、自分の研究の成功を確信し、パートナーの女性研究者をネルソン提督の元に送ってシービュー号による支援を求めます。しかしその女性研究者はシービュー号に乗り込むと、キッチンの塩の缶の中に幻覚剤を混ぜます。このためシービュー号の乗員全員が様々な海洋巨大生物を目撃しますが、何故かそれはレーダーには反応せずまた衝突もせずだったり、逆にレーダーには反応するのに肉眼では確認できない、という事態に振り回されます。実はこの海洋巨大生物は海底研究室の周りでは実在しており、この女性研究者は巨大生物に慣れさせるために幻覚剤を使ったと後で告白します。ネルソンと女性研究者はフライング・サブで研究所に駆けつけますが、そこで見たのは通常の人間の3倍以上の高さになった研究者でした。ネルソン提督はシービュー号に連絡しようとしますが、研究者は椅子をネルソン提督と無線機目がけて投げつけます。ネルソンが気絶している間に研究者はさらに巨大になり、外に出ていきます。(何故呼吸が出来るかの説明はありません。)そしてシービュー号を捕らえて破壊しようとします。巨大研究者がシービュー号を足で海底に押しつけ、大きな岩を振り上げシービュー号目がけて投げつけようとしますが、間一髪でクレーン艦長が電撃を命じ男が倒れて岩は研究所を破壊し、研究者は海底の割れ目に消えて行きます。ちょっとゴジラみたいな話です。しかしこれは撮影するの大変だったと思います。