「謎の円盤UFO」”Identified”

タイムトンネルは観終わったので、次は1970年放映のイギリスのSFドラマ(ジェリー/シルヴィア・アンダーソン製作)の”UFO”(「謎の円盤UFO」)です。第1話”Identified”を観ました。このドラマは私はSFのTVドラマでの最高峰だと思っています。ともかく設定がリアルで、特にこの第1話でUFOで宇宙人が地球にやってくるのは、地球人の内臓を採取して、自分達の体に移植するため、というかなりグロテスクな設定がリアル感を高めています。このドラマの特長として、そうしたシリアスな設定の一方で、SHADOの女性職員(兵士)は何故か揃いも揃ってセクシーなユニフォームで、SKYDIVERの女性兵士に至ってはシースルーで胸が見えてしまっています。それでムーンベースに行くと何故か女性は全員紫色の髪で、この辺りジェリー・アンダーソンの趣味というより、奥さんのシルヴィア・アンダーソンのアイデアではないかと思います。またSHADOの男性職員(兵士)も軍務中でありながら、女性を口説くのを忘れません。この辺り007とかの影響でしょうか。ともかく子供向けが多かったSFドラマの中で、この番組だけがはっきりとアダルト志向でした。
吹き替えじゃないので初めて観ましたが、ストレイカー司令官(エド・ビショップ)の実声が意外とかん高い感じなのが意外でした。日本の吹き替えではかなり渋い感じで、「沈着冷静」という説明にぴったりあっていましたから。
なお、日本語版では、ムーンベースからインターセプターが出撃する時に、何故かサンダーバードの音楽が流れますが、あれはオリジナル版にはありません。音楽はどちらもバリー・グレイですが。