NHK杯戦囲碁 清成哲也9段 対 姜ミ侯(かん・みぬ)2段

本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が清成哲也9段、白番が姜ミ侯2段の対戦です。布石は最近珍しい四隅すべて方向の違う小目でクラッシックな立ち上がりでしたが、左下隅で白がコスミツケた辺りから今風になり、下辺と右下隅でほとんどねじり合いのような激しい戦いになりました。黒が積極的に仕掛けていって、下辺の白を切り離し、結局この白を全て取ってしまいました。代償で白も黒の右辺の石を取ったので互角の別れかと思われました。しかし白が下辺の白を包囲している黒を覗いて利かしに行ったのが鋭い手に見えて余計で、結局黒が左辺で出切って左下隅を取る手が一旦無くなっていたのが復活し、黒は左下隅と下辺で50目以上の大きな地を確保し、黒が形勢をリードしました。白は左辺を出来るかぎり大きくまとめる必要がありました。黒は左辺に手を付けていき、うまくいきそうでしたが、白が中央にかけてきた強手に左辺の白2子を取りにいったのが悪く、白に切り込みを打たれて眼が無くなり劫にするしか無くなりました。しかし劫材は白の方が多く、結局白が劫に勝って左辺を大きくまとめ黒は代償で右辺で取られていた3子が復活しましたが、これで形勢は不明になりました。そこで黒は右辺で白からのハサミツケがある所を受けずに頑張りましたが、すかさず白にハサミツケを決行され、最終的に黒の5子くらいが取られ手になってしまいました。ここで黒の投了となりました。姜ミ侯2段、初出場ですが2勝を挙げ、今回のダークホースになりつつあります。

荒木飛呂彦原画展(東京新美術館)

荒木飛呂彦原画展を観に、六本木の国立新美術館行ってきました。とても良かったです。
18:00~20:30の時間指定のチケットなのに、17:45くらいに行ったら既に行列が出来ていて、入場するまでに20分近く待たされました。しかしそういった厳しい入場制限のお陰で、中では比較的ちゃんと観ることが出来ました。
私はジョジョのシリーズは一番最初の奴はある程度リアルタイムで読んでいましたが、Part2以降は読んだのは電子版でであり、比較的最近です。また最新版のジョジョリオンも途中まで読んでいましたが、出版の間が空くと前の話を忘れてよく分からないので最近は追いかけていません。個人的には「スタンド」が登場するようになった最初の頃のが一番好きです。
とにかく良かったのは、漫画ではあまり見られないカラーの絵が多数見られたことで、その独特の色彩感覚(空の色をピンクにしたり、影の部分に緑を使ったりといったもの)に感銘を受けました。しかしどことなく荒木飛呂彦の絵はある種ののくどさ、脂っこさがあり、水彩画というより油絵感覚です。また60年代、70代のロックのLPジャケットのデザインと共通するものを感じます。実際にスタンドの名称にもキング・クリムゾンとかエアロスミスとかキラークィーンとかロックから取ったのが多数登場しますし。(荒木は1960年生まれ)
また、私は最近、日本の漫画やアニメに、日本の伝統的な絵画の影響を感じることが多いですが、荒木のは日本の絵の伝統ももちろんありますが、かなりの部分ヨーロッパなどの美術の影響を受けているように思います。20世紀の絵画は、本格的な絵画よりもこの荒木のようないわばポップカルチャーの部分に神髄があるのではないかと思います。
添付写真は隠し撮りした訳ではなく、今回作られた大判の絵は撮影OK、漫画の原画類は撮影NGでした。

「原子力潜水艦シービュー号」の”The mist of silence”

「原子力潜水艦シービュー号」の”The mist of silence”を観ました。冷戦まっただ中での番組だけあって、今度は明らかにキューバを舞台にしています。そこの革命を主導した政治家がアメリカに亡命を希望しているという秘かな連絡があって、シービュー号がランデブーの海上に向かいます。しかしそこに現れた船には人が乗っていませんでした。そこでクレーン艦長以下3名がその船に乗り込んで探っていましたが、そこに突然新種の神経ガスが流れてきて全員気絶し拉致されます。その町には赤い星のマークを付けた戦車が走り、政府ではある政治家が革命を主導した政治家を薬漬けにして自分の思うままに操り、そして写真のように裏ではアジア人(多分北朝鮮?キューバは当時中ソ戦争でソ連側に付いたので中国との関係は悪かったようです)がキューバとつるんで陰謀を企んでいるという、実にわかりやすい設定。クレーンの部下は順番に射殺されていきますが、2人目の処刑の所で、毒ガスのトラックを奪ったネルソン提督が政府のビルに突っ込んで、クレーン達と老革命家を救ってという話です。しかし、シービュー号の話である必然性があまりない話でした。ちなみにDVDは最後の方で再生できなくなり、やむを得ずYouTubeで続きを観ました。

小津安二郎の「東京物語」

小津安二郎の「東京物語」を観ました。いまさら私がこの名作に何か言っても仕方がないのですが、「紀子三部作」の中ではこの作品の紀子さんが一番不自然だと感じました。
実際の子供たちが冷たいように描写されていますが、非難すべき筋のものではなく、あんなもんだと思います。母親が子供の頃亡くなったのであればそれなりに悲しみは強いでしょうが、子供たちが既に十二分に自立しており親もそれなりの年であれば、愁嘆場はあまりないと思います。むしろ紀子さん出来過ぎでちょっと実在感がないです。彼女はこの先どのように生きていくのでしょうか。
この映画での老母は68歳で亡くなっています。今だとかなり早いでしょうが、1953年当時だと普通ではないかと思います。私の母は67歳で亡くなりました。

「原子力潜水艦シービュー号」の”The fear-makers”

「原子力潜水艦シービュー号」の”The fear-makers”を観ました。潜水艦ものには必ずと言っていいくらい出てくる「圧壊深度」もの。潜水艦ポリドールが最高深度のテスト中に、クルーが突然パニックを起こしたため潜水艦はコントロールを失い、深度4,200フィート(1,280m、現在の潜水艦でも圧壊深度が1,000mを超えるものはまずない)の深海で本当に圧壊してしまいます。実はこの事件は「某国」の陰謀で、ある博士が開発した人間に恐怖心を与えるガスのせいでした。ネルソン提督はこの事故の原因を突き止めるため、今度はシービュー号でその現場に向かいますが、クルーの心理的な調査を行うという名目である心理学の博士が乗船しますが、それに付いてきた助手が某国のスパイで、シービュー号にも恐怖ガスを仕掛けます。シービュー号は圧壊深度で破壊されたポリドールの残骸に衝突し、浮上に使うバラストタンクのポンプが動かなくなります。クルーの一部がパニックを起こします。某国のスパイは博士から恐怖ガスが時間が経つと神経ガスに変わってそれを吸った人間を殺してしまうことを聞き、騒ぎ出してネルソン提督に真相を打ち明けます。ネルソンは博士から室温を上げればガスは天井付近に移動することを聞いて、シービュー号のあらゆる熱源を使って船内をサウナ風呂状態にします。シービュー号のクルーの必死の頑張りでポンプが動き出し、ようやくシービュー号は危機を脱して浮上するという話です。某国の目的はアメリカに深海開発を諦めさせて自分達だけが深海航行のメリットを享受することでした。さすが冷戦まっただ中での番組だけあてそういう設定がきわめて多いです。