白井喬二の「民主のおもかげ 福翁自伝の話」(エッセイ)

「日本の古本屋」サイトで、また白井喬二のものを数点入手。これはもう私のライフワークの一つになっています。残念なのはもうすぐ著作権の保護期間が作者の死後50年から70年に延長になることです。死後50年は白井喬二の場合2030年で、まだそのぐらいだったら私も生きていて、青空文庫での白井作品の公開に協力できたと思いますが、70年になってしまうと2050年、生きていたとしても89歳で、もはや何かやろうとする歳ではないですし、死んでいる可能性の方が多分高いです。まあ書誌情報で新しいものがあったら、せっせとWikipediaの白井喬二のページに追加するくらいしか出来ないですね。
今回のは発表誌が大変珍しく、「旭の友」という長野県警が昭和22年に出している非売品の機関誌です。この当時、白井喬二は長野県内に疎開してまだ東京には戻っていませんでした。また、白井喬二のお父さんは警察官だったのでそういう縁で依頼された書いた物だと思います。内容は「民主のおもかげ 福翁自伝の話」という2ページのエッセイです。白井喬二は戦後長野県の青年のため、福沢諭吉の「学問のすゝめ」を現代語訳していますので、その関連で調べたことをエッセイにまとめたのだと思います。