原子力潜水艦シービュー号の”Death from the Past”

原子力潜水艦シービュー号の”Death from the Past”を観ました。シリーズで二回目のナチスドイツもの。といっても前回はまだナチスの残党が生きていて第三帝国復活を企む話でしたが、今回は1944年のドイツでナチスの秘密の任務に携わっていた2人の軍人が、駆逐艦からの爆雷攻撃で潜水艦に積んでいた神経ガスが漏れ出し、そのまま昏睡状態に陥って35年間眠り続け、1980年になってシービュー号がそれを発見し、二人は目を覚まします。二人は今が1980年ということを理解せず、捕虜になってシービュー号に連れて行かれてもなお任務を遂行しようとします。その任務は何と潜水艦に搭載されたICBM(正確に言えばSLBM)をパリ、ロンドン、ワシントンに向けて発射しそれらの都市を破壊することでした。しかし、35年も経っていたせいかミサイルはバックファイヤーを起こし、潜水艦の中で小爆発を起こしてしまいます。しかし、今度はシービュー号に戻って、シービュー号のミサイルをそれらの都市へ発射しようとします。(シービュー号が核ミサイルを発射する時はフェイルセーフシステムがあって4人がキー操作をしないといけない筈ですが、またもご都合主義でその設定が無くなっています。)結局ドイツ軍人二人とネルソン提督、シャーキーがもみあいになり、ネルソン提督が床に投げつけた神経ガスのせいで、4人とも倒れますが、ドイツ人一人がミサイル一発を発射します。ネルソン提督は何とかガスマスクを探し出して、コントロールルームに連絡し、ミサイル迎撃装置の発射を命じます。それで結局ミサイルは破壊され事なきを得ましたが、ドイツ人一人は死ぬ前に、1944年当時の49歳からみるみる85歳の老人に変貌していきます。
しかし、ナチスが何かの秘密兵器を開発していた、というのはよくある話でしたが、まあSLBMは無理にしても、V2号は出来ていましたし、核兵器も時間差の問題でナチスが開発していてもまったくおかしくなく、そういう意味ではリアリティーのあるストーリーでした。