ヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」の日本語訳の第43回目を公開

ヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」の日本語訳の第43回目を公開しました。今回はゲゼルシャフト(ソキエタス)の連帯責任原理が法的にどういう風に論理構成されたかという議論です。
残り12.5ページとなり、ラストスパートに入っています。まだ終わっていませんが、ここまで来れて感無量です。

古関裕而の「船頭可愛や」の楽譜と実際の歌の違い

古関裕而の「船頭可愛や」ですが、楽譜を持っていますが、どうも元の楽譜(上)と、実際に歌われているのが、いわゆるビブラートを除いても明らかに楽譜とは違いサビの所(「ええええー せんどーかーわーいーーーや」の「いーーーや」の所)に(弱めの)三連符がもう一つ追加されているような歌い方が多いようです。(下の楽譜)ただ、聴き方によっては楽譜の改変というより歌い手のアレンジの範囲内という気もしないではないですが。いわゆる日本的なコブシという意味で。確かその辺りは歌手の裁量の範囲で、作曲家の方で楽譜に書くことはしないのですが、古賀政男だけコブシまできちんと楽譜にしていたと聞いたことがあります。

宇宙家族ロビンソンのProsとCons

宇宙家族ロビンソンの合計3シーズン、全83話を観終わったので例によってProsとConsを。
Pros
1.1965年という段階で、人類のはるかはなれたアルファケンタウリへの移住というテーマの斬新さ。
2.ロビンソン一家というある意味理想的な一家に、パイロットのドン、そして悪漢のドクター・スミス、更にはロボットという組み合わせの登場人物の多彩さ。
3.ドクター・スミスというとことんどうしようもない悪漢でありながら憎めないキャラクターの魅力。
4.そのドクター・スミスとロボットの毎回繰り返されるやりあい。特にドクター・スミスの多彩な悪口。
5.ロボットのキャラクターの進化。最後は非常に人間的な感情を持つに至った。
Cons
1.初期のハードSFが途中からほとんど喜劇的な話ばかりになった。
2.この作品に限ったことではないが、脚本ライター陣の安直なストーリー作り。
3.ほとんど人間と変らないエイリアンの多用。
4.ほとんどの回でのプアー極まりない特撮。
5.これもこの作品に限ったことではないが、エイリアンや怪物のひどすぎる使い回し。
後、今回通して観て気がついたのは、子供の時あれだけ何度も観ていながら、ドクター・スミスとロボットのやり取りは良く記憶にあるものの、ストーリーとしては「ああ子供の時観た」というのがほぼ1話もなかったこと。これはつまりストーリーはどうでも良くて、ドクター・スミスとロボットの掛け合いの方がはるかに印象的だったということだと思います。
キャラクターで、ドクター・スミスは前にも書きましたけど、両刃の剣でした。ドクター・スミス無しにはこの作品の成功はなかったでしょうが、ドクター・スミスが当初のハードSF路線を台無しにしたという点も否定出来ません。しかし、ジョナサン・ハリスの演技と台詞回しの見事さは誰も否定出来ません。おそらくシェークスピア劇のような古典劇の素養もあるのだと思います。また、ドクター・スミスの台詞から色々な新しい英語表現を学ぶことが出来ました。
ロボットは、最初は本当にロボットでただ命令された通りにするだけの存在でしたが、ライバルロボットが登場してそれに嫉妬するあたりからキャラが立って来て、最後は愛と友情の権化ともいうべき存在に進化しました。回路がトランジスターで記憶装置がテープというのがいかにも60年代的ですが。
ロビンソン博士は、快傑ゾロで人気を取った人だけあって、中心になって活躍する時は格好いいですが、そもそもドクター・スミスにくわれて活躍する場があまり無かったように思います。
奥さんのモーリーンは、いかにも60年代の女性の扱いという感じできわめて聡明で優しい女性ながら、同時に男性に保護されないと生きていけない、という風に描かれたのは残念でした。ただ、ジューン・ロックハートは本当にお母さん役が似合う人でその点は良かったです。
兄弟姉妹では、長姉のジュディですが、美人ながら一番活躍するシーンが少なかったと思います。ドンとの恋仲も、シーズン中で発展することは無く、たとえばドンと結婚して子供が産まれるとかあれば良かったのでしょうが、残念ながらこのお話の後半はほとんど子供向けで、そういう展開にはなりませんでした。
妹のペニーについては、アンジェラ・カートライトは非常に可愛らしかったですが、第3シーズンではちょっと大人になりすぎてジュディとかぶったように思います。また何かと言うとピュアな性格でそれがエイリアン他に愛されてというワンパターンな展開が多かったと思います。
ウィルについては、ロビンソン一家の中で一番活躍したのは間違いなく彼でしょう。ドクター・スミスによって引き起こされたトラブルを何度もウィルが知恵や勇気を出して一家を救います。ウィルの年齢の子供こそ途中からまさにこのドラマの視聴者の優先年齢層になったのだと思います。
最後にドンですが、ロビンソン博士の重要なパートナーというのと同時に、常にドクター・スミスに対する糾弾者という感じで、何か独自の性格付けが弱かったように思います。こちらもジュディとの仲がもっと進展していれば良かったのに思います。
まあ、色々ありますが、子供の時に好きだったドラマを、日本で放映されなかった第3シーズンを含め、全部オリジナル版で観られたのは本当に良かったと思います。これで1960年代のアーウィン・アレンの作品の内、タイムトンネル、原子力潜水艦シービュー号、宇宙家族ロビンソンを観終わりました。