アウター・リミッツの”Behold, Eck!”

アウター・リミッツの”Behold, Eck!”を観ました。ある風変わりな研究一筋の光学の技術者の事務所がある日襲われます。同様に4人の家が襲われましたが、その共通点はその技術者が隕石ガラスで作った眼鏡を使っていたということです。実はその眼鏡をかけると2次元世界からこの世界に紛れ込んできたエックという生き物を見ることが出来ました。エックは最初自分が襲われると思って、眼鏡を持った人を襲っていました。しかしエックは光学技術者に殺意が無いことを悟り、彼がやって来るときに眼に障害を受けて見えなくなり、彼がやって来た次元の裂け目を見つけることが出来ないと言います。もしその裂け目を放置すると、飛行機や鳥がその中に落ちこみ、それが大爆発して世界の終わりとなります。エックだけが元の世界に戻る時にその裂け目を閉じることが出来ます。光学技術者はエックに特殊な眼鏡を作ることを約束します。しかし時間は夜明けまでの8時間しかありません。それなのに光学技術者の兄や警察がやって来て、火でエックを始末しようとします。エックはしかし上手く誤魔化し、技術者は作ったレンズを渡します。それによってエックが無事に元の世界に戻った、という、ちょっと不思議な異世界の生き物と、浮世離れした工学技術者の間の友情のようなお話でした。その技術者の形容が、”absent-minded”で映画の「フラヴァー」(原題:Absent-minded Professor)を思い出しました。

トワイライト・ゾーンの”The Passersby”

トワイライト・ゾーンの”The Passersby”を観ました。時は1865年で丁度南北戦争が終ったばかりの時です。ある田舎の一本の舗装されていない道を、多くの傷ついた兵士が歩いて行きます。ある松葉杖を突いて歩いていた軍曹が、たまたま道ばたに古い家と婦人を見かけ、水を乞います。その婦人ラヴィニアは、ジャッドという夫が戦争から戻るのを待ち続けていました。軍曹はしばらくその婦人と一緒に暮します。ある時、ジャッドの友人だった兵士が通りますが、その友人は頭に銃弾を受けて死んだ筈で、その証拠にその兵士の帽子は血だらけでした。ある日、今度は北軍の軍医が通りかかりますが、その人は戦場で傷ついた軍曹を救ってくれた人でした。しかし婦人は夫の敵としてショットガンで撃ちますが、その軍医も軍曹を治療した後、爆弾の破片を頭部に受けて死んだ筈で、その証拠に顔は傷だらけで眼は見えなくなっていました。そしてついに夫のジャッドがある日通りかかります。しかししばしラヴィニアと再会を祝した後、ジャッドは行こうとし、更にラヴィニアももう死んでいるのだ、と説明します。最後に一人の紳士が道を歩いて来ますが、それはエイブラハム・リンカーンその人でした。戦争終了後、暗殺されたリンカーンが、その道を行く最後の一人でした。ラヴィニアはリンカーンに促され、ジャッドを追って死の道を駆けて行きます…
というとても何と言うか暗い話で、南北戦争が今でもアメリカ人にとって一種のトラウマなんだなというのが分りました。