本日のNHK杯戦の囲碁は、準決勝第2局で、黒番が許家元十段、白番が関航太郎天元のタイトルホルダー同士の組合わせです。なんと二人は今回が初手合いです。布石で白が右下隅で手を抜いて、その代わりに左下隅から左辺、下辺と模様を築きました。これに対して黒が左辺下方から侵入し、この黒への攻めが焦点になりました。左上隅は実は黒からシチョウの逃げ出しの手が残っていて、シチョウアタリが気になりましたが、白は左辺の白を攻めながらこのシチョウの逃げ出しを上手くカバーしました。その代わり黒は下辺に進出し、下辺はむしろ黒の勢力圏になり、4線にある白の逃げ出し具合が焦点になりました。黒は右辺にモタレて白への攻めを見ましたが、ちょっと黒が無理に攻めてる感が有り、攻めで黒が得をする部分が少なかったように思います。その後黒は右辺と下辺から延びる白を分断し、その余波で上辺から中央の白地を削減しようとしましたが、途中で成算がないとして止めてしまいました。この結果白の左辺、中央、上辺の地模様はほとんどそのまままとまり、地合いは盤面でいい勝負で、黒はコミが出せない状況でした。最後黒が投げ場を求めて左辺の白地の中で策動しましたが、白に的確に受けられて不発で、黒の投了となりました。来週はいよいよ決勝ですが、三連覇を目指す一力遼棋聖にとっては一番嫌な相手が勝ち上がったように思います。
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ウルトラQの「ゴーガの像」
ウルトラQの「ゴーガの像」を観ました。以前火星人の贈り物でナメクジの怪獣のナメゴンが出てきましたが、今度はカタツムリ+アルファの怪獣のゴーガです。ウルトラマンのオープニングの影絵で、カタツムリみたいなのが登場するの何だろうと思っていましたが、このゴーガでした。ナメゴンはナメクジらしく塩に弱いということで、海に落ちてあっさり死にましたが、このゴーガは眼から溶解光線を出したり、お尻にはドリルがあって土に潜ったり、なかなか強いです。しかし結局火に弱いということが分り、火炎放射器その他で攻められて最後は燃え上がってジ・エンドです。
アウター・リミッツの”Demon with a Glass Hand”
アウター・リミッツの”Demon with a Glass Hand”を観ました。トレントという記憶を無くした男が、エイリアン達に襲われます。彼の左手には透明な樹脂のようなものによって作られたスーパーコンピューターが取り付けられていました。しかし、その内の指3本がエイリアンに奪われていました。トレントはコンピューターに質問し、今から1000年後に地球がカイバンというエイリアンに襲われ、地球はわずか19日でカイバンに征服されます。しかし最後の瞬間に700億の地球人は消えてしまい、後には放射性物質を撒散らすウィルスが残り、カイバン達はそのウィルスにやられて倒れていきます。700億の地球人がどこへ行ったか、そのウィルスを退治するにはどうするかは、すべて左手のコンピューターだけが知っていましたが、現在は不完全なためその答えを出すことが出来ません。トレントは「鏡」と呼ばれるカイバンのタイムマシンが設置してあるビルに行き、残った3本の指を奪い返し、また鏡を破壊しようとします。トレントはビルの中でコンスエロという女性を発見し、手伝ってもらうようになります。トレントは一度銃に撃たれて死にましたが、コンスエロがコンピューターの指示により手当をすると蘇りました。結局トレントとコンスエロはエイリアン達を倒し、最後の指を取り戻し、コンピューターを完全なものに戻します。しかしそこでコンピューターが告げたのは、700億の人間はトレントの胸にあるソレノイドのコイルとして電子化されており、トレントはそれを1000年とさらにウィルスが全て消え去る200年の間、守り抜いていかなければならない、ということでした。そうです、トレントは人間が作ったロボットでした。コンスエロはそれを知ると去って行き、トレントはそれから1200年間一人で生き続けなければならない、という終わりです。
トレントの活躍がスパイものみたいで楽しめました。演じていたのはロバート・カルプで、刑事コロンボで犯人役で3回登場していたそうです。
トワイライト・ゾーンの”The Mirror”
トワイライト・ゾーンの”The Mirror”を観ました。今回の脚本はロッド・サーリング自ら書いていますが、サーリング自身のセリフで「このドラマの出演者が現実の誰かに似ていてもそれは偶然です」とか言っていますが、誰が見てもキューバとカストロをからかったような内容の話です。ある中南米の国で革命が起き、ガルシアという独裁者の政権を倒し、ラモス・クレメンテが権力のトップに立ちます。クレメンテは前大統領のガルシアを尋問しますが、ガルシアはクレメンテに対し、独裁者は常に恐怖につきまとわれ、誰かに裏切られるという心配に常に苛まれると言います。そして大統領室の鏡は裏切り者の姿を写す、と言い残して処刑室に連れて行かれます。その後、鏡を見たクレメンテは、腹心4人の内一人が自分を銃で撃とうとしているのを見ます。クレメンテはその男をバルコニーから突き落として殺します。同じようにして他の3人も次々と殺してしまいます。処刑を止めないクレメンテを牧師が諫めに来ますが、クレメンテは聞き入れず、ついに錯乱して自分を撃って死んでしまいます。ちなみにクレメンテを演じているのは、後に刑事コロンボ役で有名になるピーター・フォークです。まったく刑事コロンボとイメージが違いますが。またチェ・ゲバラみたいな人も出ています。
ウルトラQの「南海の怒り」
ウルトラQの「南海の怒り」を観ました。今回の怪獣(?)は大ダコです。その名もスダール!タコ→酢蛸→スダールというとても安直なネーミングです。しかも南海の原住民(演じているのは全て日本人俳優みたいです)の言葉として、それ何なの、という感じです。大体、ダイオウイカみたいな大イカが実際にいるんですから、大ダコがいても不思議ではなく、いま一つ怪獣ぽさがありません。しかも、爆撃で爆雷を投下されても死なないのが、青年が投げた槍が刺さったくらいで倒れるというのはかなり矛盾しています。それからタコなんだから、墨を吐いて隠れるとかすればいいのに、単に触手(?)で人を握りつぶすだけです。
アウター・リミッツの”Expanding Human”
アウター・リミッツの”Expanding Human”を観ました。ロイ・クリントンという教授は、人間の隠れた力を引き出す薬を開発しようとしており、自分自身で実験していました。その薬は潜在能力を解放し、肉体の力としても知力しても普通の人間を大きく上回る怪物を作り出してしまいます。そしてロイは自分でも知らない内に怪物に変身し、何人もの人を殺したり、催眠術で人を操ったり、カジノで大勝ちしたり、自動車を持ち上げたり、ということをしていました。ロイは同僚のピーターも自分の仲間に引き入れようと薬を飲ませます。そこに警官がやって来ますが、ロイは拳銃で撃たれてもまったく平気です。しかし外に出た時、薬が切れてロイは普通の人間に戻りますが、先ほど撃たれた所から血が噴き出し絶命します。ピーターも薬が効いてきて怪物になりかけますが、その前に病院に連れて行かれて元に戻ります。
何と言うか、「ジキル博士とハイド氏」的な話で、ロイが怪物に変身すると顔つきまで変わります。
David GraeberとDavid Wengrowの”The Dawn of Everything”(2)
David GraeberとDavid Wengrowの”The Dawn of Everything”をようやく読了しました。この本、ベストセラーになっていますが、このペーパーバック版で注を除いて525ページあります。そのせいか、ダイジェスト版が2種類も出版されています。中身の感想は「日本マックス・ヴェーバー研究ポータル」の方に書きましたので、そちらを参照してください。
NHK杯戦囲碁 鶴山淳志8段 対 一力遼棋聖(2023年3月5日放送分)
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が鶴山淳志8段、白番が一力遼棋聖の対戦です。布石で白が右上隅に上辺から掛かり、黒が一間に受けてから白が黒の上辺から左上隅に掛かって石にコスミ付け、ここから激しくなりました。黒は左辺を捨てて中央を重視して打ちましたが、どこかに誤算があり、左上隅から中央に延びる石を厳しく攻め立てられました。この大石は文字通り綱渡りで上辺から右上隅に連絡しましたが、その代償で中央の黒6子が取られ、なおかつ右上隅でも白に潜り込まれて活きられたため、黒は圧倒的に地合いが足らなくなりました。こうなると後は残った右辺、右下隅、下辺をどれだけまとめられるかですが、白はまず右下隅に掛かって、また切りを見せて利かして右辺に余裕を持って地を確保しました。黒は下辺を地にしたものの、右下隅に手を付けられ、ここが白の有利な一手ヨセコウになり、中央で白5子くらいを取ったものの、地合いの差が非常に大きく黒の投了となりました。一力棋聖は決勝進出で3連覇まで後一勝になりました。
トワイライト・ゾーンの”A Game of Pool”
トワイライト・ゾーンの”A Game of Pool”を観ました。ジェシー・カーディフはビリヤードの名人でしたが、ただ一つ、「あんたは上手いが、伝説の名人ファッツ・ブラウンには及ばない」と言われるのをいつも癪に思っていました。そして何とか一度でも、ファッツ・ブラウンと対戦して打ち負かしたいと思っていました。そんなある日、彼の願いが叶って死の世界からファッツ・ブラウンが呼び戻され、彼の前に現れます。ブラウンは対戦を承知しますが、その代わりにジェシーに命を賭けるように言います。ゲームはジェシーの大幅リードで始りましたが、途中からファッツが追い上げ、最後は4点差になりました。そして3つボールを続けてポケットに入れた後、最後の球をファッツがミスします。そしてついにジェシーが勝ちます。その瞬間ファッツは消えてしまいます。しかし喜びも束の間、ジェシーは死の世界に連れて行かれ、そして今日もどこかで挑戦者が現れるとそこへ行って勝負するということで、ファッツの代わりの役を果たすことになりました、という話です。バブルの頃、日本でもプールバーが流行りましたが、最近はどうなんでしょう。私は一度も経験がありません。
ウルトラQの「変身」
ウルトラQの「変身」を観ました。南米にしかいない筈のモルフォ蝶の鱗粉を浴びた男が、喉の渇きに耐えかねてある沼の水を飲んだら巨大化して、雪男と間違えられ…という話です。
特撮のプロの円谷には魅力的な話でしょう。石坂浩二のナレーションが「アンバランス」を連発していますので、比較的最初の方で撮影されたものだと思います。同じように巨人が登場するものとして、石川球太の「巨人獣」というのを子供の時読みましたが、おそらくウルトラQの方が先でしょうね。(今調べたら、「巨人獣」は1971年なのでやはりウルトラQのが先です。)例によって一ノ谷博士が熱原子X線という怪しげな武器で巨人を攻撃し、そのせいで巨人は元のサイズに戻ります。巨人になる人間が元々研究畑で知的だったのが野獣のようになるというジキル博士とハイド氏みたいな対象が見物でしょうか