本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が大場惇也8段、白番が福岡航太朗5段の対戦です。黒の布石は懐かしの低い中国流でした。一時AIによる対策手段が有効ということで打たれなくなっていましたが、その後の研究で特に低い方は打てるということで、またボチボチと打たれるようになっているみたいです。私の世代では特に、第2期棋聖戦の藤沢秀行さんと加藤正夫さんの激闘で、黒を持った方が中国流を採用していたというのを覚えています。序盤・中盤と互角の戦いが続きましたが、黒が白のケイマの間をツケコシて切って行く前に、下辺で白が黒2子取っていた所を利かしに行ったのに、白が手を抜いて中央を打った判断が的確で、これによって黒の右辺から中央の模様の広がりが抑えられ白が優勢になりました。その後白がヨセで若干リードを拡げ、最後右下隅の死活で黒がうっかりしてポカを打って頓死し、ここで黒の投了となりました。
NHK杯戦囲碁 大場惇也8段 対 福岡航太朗5段(2024年6月16日放送分)
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