塩野七生の「ローマ人の物語 ローマ世界の終焉」

塩野七生の「ローマ人の物語 ローマ世界の終焉」を読了。ついに、というか1000年以上も続いたローマは476年、蛮族にローマを占拠され、皇帝が廃位となり国として滅びます。その前にスティリコという父親が蛮族、母親がローマ人で「半蛮族」と呼ばれた軍総司令官が、孤軍奮闘という感じで蛮族相手に奮戦し、また人格も高潔で賄賂を取ったりせずまた部下の評価も公明正大という人だったのですが、やむを得ず蛮族と同盟を結ぼうとしたのが皇帝ホノリウスと元老院の反発を買って殺されてしまいます。守る人がいなくなったローマは国が滅びる前後で二度に渡って蛮族に徹底した強奪を受け、最終的には東ローマ帝国が派遣した軍とゴート族の17年にも及ぶ戦いで、イタリア半島の全ての都市は徹底的に荒らされ、またその戦いに勝った東ローマ帝国の軍が過酷な税を課して、ローマという国は名実共に滅びます。平家物語の「猛き者もついには滅びぬ」を思わせます。平家物語の平家の場合はせいぜい25年くらいの繁栄でしかなく、ローマとはスケールがまるで違いますが。

オルトフォンの2M Red

あまりお金をかけないオーディオ趣味、MMカートリッジ交換の第3弾、一応これで打ち止めのつもりですが、オルトフォンの2M Redです。明らかに高音寄りの音で、ボーカルは綺麗で解像度も今までの中で一番高いです。ただ低音の押出しは弱く、ChudenのMG-3765を聴いた後では物足らなく感じますし、テクニカのVM95Eよりも低音弱いです。ちなみに今回のが15,045円、デノンのAT-VM95Eが7,100円、そしてChudenのMG-3765が12,064円です。合計で34,209円です。それに対し一番安い部類に入るデノンのDL-103というMCカートリッジは、Amazonで41,000円です。3本足してもお釣りが来ます。(私が学生の頃は、DL-103は12,000~14,000円くらいでした。)まあMCカートリッジは普通のオーディオファンが買う物ではなくなりつつあると思います。久し振りにMMでカートリッジ取っ替えひっかえの楽しみを味わいました。

今後10年で生成AIで大きな打撃を受けるか無くなる業種

日本では生成AIへの危機感が薄いように思いますが、今後の10年単位で無くなるまたは大きな打撃を受ける業務は、ざっと思いついただけでも以下のものがあります。私はこれまで外国語の学習にかなりの時間を割いてきたけど、もし私に子供がいたとしたら、同じことは勧めません。

語学系
1.翻訳者
2.語学教師
3.企業の中の外国語屋

IT系
1.派遣型のソフト開発会社
2.SIer
3.ITコンサルタント

専門業務系(前提:法律の変更が必要→専任業務を無くす)
1.弁護士・行政書士・社労士・司法書士
2.不動産販売士
3.税理士

金融系
1.ファイナンシャルプランナー
2.投資コンサルタント
3.保険の計算屋

学術系
1.多くの文系の教官
2.学術系出版社の編集者
3.図書館の司書

その他
1.サポート業務
2.多くの産業系デザイナー
3.企業の中の経営企画
4.映画やテレビの脚本家

日立化成の海外営業本部(国際事業部)同窓会

本日のNHK杯戦の囲碁は、高校野球地方大会中継で放映中止。(8月3日 (土)
午後3:30〜午後5:00に放送されます。)
昨日は去年も参加しましたが、日立化成の海外営業本部(国際事業部)のOB・OG会に行って来ました。私が日立化成辞めたのが1995年で、その翌年海外営業本部は無くなって各事業部毎に皆分かれたので、私より年下は非常に少なく、ほとんどが年上で皆さんほぼ引退された方です。まあ約30年ぶりの方もいらして懐かしかったです。

ChudenのMG-3675

あまりお金をかけないオーディオ趣味で、MMカートリッジ交換の第2弾で、Chuden(中電)のMG-3675を入手しました。このカートリッジ、出力が7.5mVもあります。通常2~4mVぐらいですから、倍近いです。この出力を活かしたパンチ力と低音の押しが魅力で、なかなか他では得られない音です。またCDやハイレゾの音ともはっきり違うレコードならではの音を聴くことが出来ます。もちろん繊細感に乏しいとかレンジが狭いとか歪みが多いとか、悪口を言うならいくらでも言えますが、ともかくもこのカートリッジは長所を楽しむものだと思います。1万2千円ちょっとです。

DP-300F、MCカートリッジはダメでした。

ADC規格ストレートアーム用のヘッドシェルが届き、今度はDENONとまったくサイズ同じでOKでしたが、手持ちのDENONのMCカートリッジDL-301ⅡをMCトランス経由で試してみたら、無音時にかなりハム音が目立ってちょっと辛い感じ。なのでカートリッジをオーディオテクニカのAT-VM95Eに戻し、ついでにアンプをTRIODEのTRV-88SERに変えました。気分を変えたいのと、シングルアンプでレコード演奏はボリュームが1時くらいになるので、35W+35Wのこれにしたら、ボリュームが10時くらいで適音量になりました。

DP-300F用ヘッドシェル(2)

DP-300Fの専用ヘッドシェルと互換のあるヘッドシェルですが、「ADC規格 ヘッドシェル」でググると、2種類出てくるようです。DP-300Fで使えるのは上の写真での下の方、下の写真での右の方です。そもそも使えない方はサイズが足らないだけでなく、ピンも通常の4ピンではなく9ピンなので、取り付け自体が不可能です。ちなみにヤフオクで入手した使えない方は本体もプラスチック製で安っぽいです。

塩野七生の「ローマ人の物語 キリストの勝利」

塩野七生の「ローマ人の物語 キリストの勝利」を読了。大帝コンスタンティヌスが死に、その跡をまたも肉親同士の殺し合いの結果、最後に次男のコンスタンティウスが残って継ぎ、ローマのキリスト教化路線を推し進めていきます。しかし粛清をしすぎて補佐役がいなくなったコンスタンティウスは、自分が殺した兄弟の子であるユリアヌスを副帝に指名します。24歳のユリアヌスはそれまである種の隠遁生活を送っており、ギリシア哲学の愛好家でしたが、まったく経験の無かった軍務でガリアの地で蛮族相手の戦いで隠れた才能を発揮し、たちまち兵士達の心を掴み、ついには兵士達から皇帝に推挙されます。それを知ったコンスタンティウスは征伐に向かいますが、途中で病死し、ユリアヌスがただ一人の皇帝になります。ここでユリアヌスは伝統的なローマ人として、またギリシア哲学の徒としてローマのキリスト教化路線を全否定し、元の多神教崇拝に戻そうとします。しかしそれもペルシアとの戦いで戦死し、その治世はわずか1年9ヵ月に終ります。その後テオドシウス1世が皇帝になると、ユリアヌスの政策は全て反古にされ、ついにはキリスト教がローマの国教となり、キリストの勝利となります。ローマ帝国はまだ滅亡はしていませんが、実質的な中世の始まりです。

トワイライト・ゾーンの”Ring-a-Ding Girl”

トワイライト・ゾーンの”Ring-a-Ding Girl”を観ました。Ring-a-dingは「はらはらさせる」という意味です。
今人気の映画女優バニー・ブレイクは、ロケ地のローマへの出発前に、出身地のファンクラブから指輪の贈りものを受け取ります。その指輪はしかし映像を映し出すようになっていて、故郷の姉が戻ってくるようにと言います。それで急にブレイクは故郷に戻ります。その日はファウンダース・デイで地元ではピクニックがあることになっていました。しかしブレイクは何故かそれを中止するように言います。そして自分の出身校の高校に行って、ホールを借り、地元のTV局に行って急に出演して、本日15時より彼女のショーをやるので来てくれ、と地元の人に呼びかけます。
彼女の指輪には何故か飛行機に乗っている彼女自身が映り、機長が緊張した顔で乗客に注意を呼びかけています。
結局起きたことは、飛行機がその町でピクニックがあることになっていた場所に墜落したということです。しかし奇妙なことにその飛行機にブレイクが乗っていて死亡したということです。ただ15時の彼女のショーを観るため、ピクニックに行かなかった人が多くいて、その人達は死ななくて済んだ、ということです。
結局死の直前のブレイクが幽体離脱?で故郷に行って多くの人の命を救ったという、まあトワイライト・ゾーンらしいお話でした。

DENONのDP-300F用ヘッドシェル

DENONのDP-300F用のヘッドシェルですが、専用のはあまり売っていないか、あるいは売っていても5000円以上します。見た感じそんな高級なシェルではないので5000円以上出す気はしません。調べたら「ADC規格 ヘッドシェル」でググるとヤフオク他で出て来ます。3000円以下で買えます。ただこの規格は厳密な規格というより、各社が真似しただけ、というだけのようなものなので、現物を入手したら使えなかったという可能性もあるので自己責任でお願いします。ちなみにAmazonで買った中国製は短すぎて使えませんでした。