仕事柄で、パナソニックの「ほたるスイッチ」という住宅用の電源スイッチ(WT50519)のLEDが、100VでLEDをどうやって点灯させているのか興味があったので分解してみました。LEDは通常2.5~3.3Vぐらいの順電圧で動きます。100Vをその電圧に落すには直列に電流制限抵抗を入れるのですが、そのままだと電力の大半が熱になるだけで無駄に使われますし、抵抗も熱に耐える高い定格のものが必要になります。
ネット上の情報では間にフィルムコンデンサーを入れて抵抗の代わりにしているのでは、ということでしたが、フィルムコンデンサーは結構サイズが大きいのとコストが高い(一番安く買えたとしても20~30円はする)という疑問がありました。
分解結果としては510KΩのチップ抵抗を2個直列につないで電流を0.15mAというギリギリの明るさに落して使っている、ということでした。確かにほたるスイッチという名前の通り、暗い所でスイッチの場所が分かればいい訳ですから、コストを考えればこれが正解ですね。ちなみに整流回路もなく半波整流になりますが(LED自体がダイオードなので整流はされる)、この暗さであればちらつきも問題ない、ということでしょう。
ほたるスイッチのLED回路
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