マックス・ヴェーバーの「ローマ土地制度史―公法と私法における意味について」の日本語訳の第60回目を公開しました。順調に行けば7月末で翻訳作業自体は最後まで行き、校正に入れる予定です。
ここでもまたヴェーバーの怪しげな史料操作が注釈の2箇所で出て来ています。今は生成AIがあるので、注釈で引用している原典は簡単にチェック出来てしまいます。
月: 2025年5月
NHK杯戦囲碁 福岡航太朗7段 対 張瑞傑6段(2025年5月11日放送分)
本日のNHK杯戦囲碁は黒番が福岡航太朗7段、白番が張瑞傑6段の対戦です。福岡7段は初出場の頃はニキビの高校生でしたが、すっかり貫禄が付いて来たようです。この碁の焦点は何といっても左辺から中央にかけての戦いで、双方左辺の石が眼が無かったのを、白が活きた後、黒も白3子を取り込んで活きましたが、その後中央の攻防になりましたが、ここで白の手順に不備があったようで、正しく白が打っていたら黒の中央がかなり危なかったようです。しかし白の手順前後のため黒は白2子を取って連絡し、これだと左辺の得の分はっきり黒のリードとなりました。その後白が右下隅の黒に手を付けましたが、ヨセコウ程度以上の手はありませんでした。逆に黒から左上隅に手を付けられ地をもって活きられては地合で大差となり、白の投了となりました。
スタートレック・TNGの”Ménage à Troi”
スタートレック・TNGの”Ménage à Troi”を観ました。エンタープライズ号でベータゾイド主催の通商会議が開かれ、トロイの母が参加していましたが、そこにはフェレンギも招かれていました。フェレンギの一人が、こともあろうにトロイの母のワクサナに恋し、またベータゾイドの心を読む能力が彼らの商売には有用と判断し、ワクサナにアタックします。ワクサナは相手にしませんが、ある日色々あってワクサナとトロイとライカーはフェレンギの宇宙船に拉致されます。ライカーとトロイは、ワクサナがフェレンギのひとりを上手く手懐けている間に脱出し、エンタープライズ号と通信しようとしますが、パスコード分からないのでその船のコンピューターに入れません。ライカーはしかし別の方法である信号をエンタープライズ号を送り、それをウェスリーが見事に解読します。ワクサナはフェレンギのひとりに、ピカードが私の恋人なので、もし私が欲しければピカードを倒してと焚きつけ、ピカードがそれにのって上手く演技し、結局エンタープライズ号からの攻撃を恐れてワクサナはエンタープライズ号に戻されます。オマケの話でライカーの信号を解読していて、スターフリートの大学の口頭試験を欠席してしまったウェスリーはピカードから見習いではなくエンタープライズ号の正式クルーの辞令を受けます。
ウルトラマンタロウの「ウルトラのクリスマスツリー」
ウルトラマンタロウの「ウルトラのクリスマスツリー」を観ました。タロウとキングトータスとの戦いで両親が死んでしまった少女を「良い」宇宙人が友達になって、好きなものが見えるビー玉を少女に与えます。しかしその良い宇宙人はテロリスト星人に殺され、テロリスト星人が地球を襲って来ます。タロウはテロリスト星人に苦戦しますが、最後は少女が投げたビー玉がテロリスト星人に致命傷を与える、という初代ウルトラマンのアントラーのバラージの青い玉、みたいなお話になりました。タロウは東京タワーをクリスマスツリーにして去ります。なお次回はウルトラマンAの夕子とウルトラの父が登場します。
トワイライト・ゾーンの”Mr. Garrity and the Graves”
トワイライト・ゾーンの”Mr. Garrity and the Graves”を観ました。西部劇の時代に、アリゾナのハッピネスという町に、ガリティという男がやって来ます。その町は何度も殺し合いが行われて町の側にはその犠牲者120人の墓場があります。そして治安を良くするため保安官を呼び寄せ、町の名をハッピネスに変えていました。ガリティは仕事を聞かれ、死者を蘇らせることだと答えます。人々は当然信じませんでしたが、しかしその時犬が馬車にはねられて死んだのを、ガリティが蘇らせます。ガリティは墓場の120人を今晩12時に蘇らせると言います。実はそれぞれの人は死者に蘇られると都合が悪いことがあって、それぞれガリティに蘇らせるのを中止して欲しいともちかけ、ガリティはそれに対し700ドル、500ドル、1200ドルとお金を巻き上げて行きます。結局ガリティは詐欺師で、死んだ筈の犬はかれの飼い犬で死んだ真似が上手いだけ、蘇ったふりをしたのは彼の助手でした。オチはガリティが次の町へ向かって去った後に、本当に120人の死者があって、実はガリティは本当に死者を蘇らせる能力があった、というものです。うーん、どうせなら蘇った死者によってガリティが罰を受けるまでやった方が良かったように思います。
小林旭の渡り鳥シリーズの「大草原の渡り鳥」
小林旭の渡り鳥シリーズの「大草原の渡り鳥」を観ました。実は最近宮内洋の「快傑ズバット」のDVDを観ているので、その原典として観てみました。まあ日本版西部劇という感じで、舞台が北海道で小樽で、アイヌがからみますが、その描写が非常に類型的で、おまけに伊藤久男まで出て来て「イヨマンテの夜」を熱唱します。主人公の滝は元警察官という設定ですが、拳銃を撃ちまくっても何故か逮捕されず、逆に敵役で最後は味方になる宍戸錠の方は最後はしょっ引かれています。まあお約束の上に成り立つ様式美の映画という感じで、繰り返し観るとはまっていくんでしょうね。悪者の本拠地がキャバレーで、そこにギターを持って乱入して歌う小林旭というのもまさにお約束です。小林旭は最初馬に乗って登場し、最後も馬に乗って去って行きますが、まあ北海道にはよく合った描写でした。
ウルトラマンタロウの「怪獣よ故郷へ帰れ!」
ウルトラマンタロウの「怪獣よ故郷へ帰れ!」を観ました。何もしない怪獣ヘルツと宇宙人メドウーサ星人が登場します。メドウーサ星人がヘルツの住む星を侵略しようとして、ヘルツが地球に逃げて来たという設定。しかしメドウーサ星人という名前の割には頭は蛇ではありませんし、見た人が石になったりもしません。しかしメドウーサ星人はめぐみという地球人女性に化けて、森山隊員を襲い、彼女に乗り移ってZATの兵器でヘルツを攻撃します。しかしタロウが出て来て結局巨大化するんだから、そんな回りくどいことをせずに最初から巨大化して見るからに弱そうなヘルツを攻撃すればいいと思いますが…結局は設定がイマイチ不明で、ヘルツの星には普通の人間みたいなのがいてヘルツがそれの守護神みたいなものだったのか、それともヘルツの仲間がたくさんいたのか、その辺りまったく不明で、今一つのお話でした。
水上温泉郷
NHK杯戦囲碁 上野愛咲美女流棋聖 対 大竹優7段(2025年5月4日放送分)
本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が上野愛咲美女流棋聖、白番が大竹優7段の対戦でした。この碁では左辺の戦いが全てで、白が左辺で黒の横に付けていってから、お互いが最強の手を繰り出した結果、白からも黒からも劫に仕掛ける手が発生するという面白い形になり、白が劫を仕掛けました。黒は右下隅の白を全部取るぞ、という手を劫立てに使いましたが、白は黒6子を打ち抜いて劫を解消しました。その後白が右下隅の白の一団をじたばたせず捨てたのが好判断だったようで、これでわずかですが白がリードしました。それでも黒は粘り、中央の残った黒を策動してその結果として半分取られていた左下隅を復活させました。更に左上方面の白の巨大な地に突入し、活きを図りましたが、さすがに上野女流棋聖の豪腕をもってもこれは無理で、結局左上隅の劫で黒が小さく活きる手が残っただけで後は討ち死にしました。その左上隅の劫も白が勝ってこれで形勢はかなり白がリードになりました。その後ヨセでも白は得を重ね、結果として白の12目半勝ちとなりました。黒としては左辺の戦い、もっと時間があれば別の道も選べたのでしょうが、早碁で最強に走ると途中で止めるのが不可能になります。それに対して白は再三冷静な手を見せ、それが勝利につながりました。