スパイクナード

新約聖書で「ナルドの香油」として出て来るのは、スパイクナード(スパイクナルド)の香りだということなので、これもサンプルを取り寄せてみました。その実際の香りですが、色気0。(笑)荘厳で落ち着いた香りではありますが、土っぽいというか人によっては「田舎の香り」(家畜場の臭い)を想像するかもしれません。そういう意味でベタニアの女がイエスにこれを注いで、イエスが「私の葬儀の準備をしてくれた」と言っているのは非常に合っている訳です。どう見てもこの香りは結婚式用というよりお葬式用です。あるアロマテラピーのサイトでは「そのままだと非常に不快な匂いですが、アルコールで薄めると一変してフルーティになります。」とありました。今はそうかもしれませんが、当時蒸留されたアルコールは存在しません。(実際に、エチルアルコール50%+IPA30%+水20%の消毒用{コロナの時に作ったもの}に溶いてみましたが、なるほどかなりマシな香りに変わりました。しかしそれでも一種の動物臭{メタ吉草酸}はしますが。おそらく他の香料と混ぜて、深みを与える成分として使われたのでしょう。日本でも甘松として平安時代の薫物で使われていたようです。)