宇宙家族ロビンソンの”Fugitives in Space”

宇宙家族ロビンソンの”Fugitives in Space”を観ました。ある監獄惑星の強制労働から逃げ出した囚人がドンとドクター・スミスの所にやってきて倒れます。目を覚ました囚人はドクター・スミスと服を替え、逃げます。そこに監獄の星の看守達がやってきて、ドンとドクター・スミスを捕まえます。二人にはコンピューターによる裁判で囚人を逃がした罪で有罪になり、監獄惑星に送られます。そこは気温が65℃という猛烈な暑さの星ですが、決められた労働のノルマをこなさないと寝るために必要な氷の塊がもらえません。ウィルとロボットは爆弾入りのケーキを作って二人を助けようとしますが、ドクター・スミスがその仕掛けに気付かず失敗します。ドンとドクター・スミスと最初に逃げ出した囚人の三人は、最初に逃げ出した囚人によって彼の逃亡計画に協力させられます。それによると彼はデトロニュームを隠していて、それを持って逃げれば匿ってくれる者は沢山いると言います。結局最後にその囚人は爆死します。結局ドンとドクター・スミスはそのデトロニュームを看守が探そうとしていたのの道具に使われて無理矢理有罪にされただけでした。その看守のサディスティックな看守ぶりがなかなかいけます。看守というより捕虜収容所長みたいですが。

チェリッシュのCD

昨日、「哀愁のレイン・レイン」のことを書いて、また聴きたくなったのでチェリッシュのベスト盤を買いました。悦ちゃんの歌って裏声で何故か専門家には評判があまり良くなかったですが、私には心に染みる感じで好きでした。特に「なのにあなたは京都へゆくの」とか「白いギター」、「若草の髪かざり」とか。「てんとう虫のサンバ」は皆さんご存知の理由で聞き飽きていて好きではありませんが。

サイモン・バタフライのレイン・レインとその模倣曲

中学生の頃聞いていた洋楽って、何の曲だか探すのが結構大変です。
以前から「レイン、レイン、ダダダダダ…」という曲を中学生の頃ラジオで聴いたのを覚えていました。その後この曲がチェリッシュの「哀愁のレイン・レイン」でパクられていると思いました。(タイトルからしても明らかですが、何故か今のインターネットではこれを指摘している記事が見つかりません。まあパクリというレベルではなく、一種のオマージュだと好意的に解釈することも可能です。)私は前者がレターメンの曲だとずっと思っていましたが、レターメンのベスト盤には無し。それで色々検索してみて、やっと今回サイモン・バタフライの「レイン・レイン」だと分ってiTunesで買えました。梅雨時にぴったりな曲です。

太田裕美の「九月の雨」(1977)もちょっと似ていて、やはりベースは「レイン・レイン」かなと思います。他に、荻野目洋子の「ハートビート・エクスプレス」に収録されている「Rain -夏をつれさる雨-」も多分そう。

1973 サイモン・バタフライ レイン・レイン(Rain Rain Rain)
https://www.youtube.com/watch?v=vOHnWwpo4eg

1975 チェリッシュ 哀愁のレイン・レイン
https://www.youtube.com/watch?v=T3O2oJ6rESw

1977 太田裕美 九月の雨
https://www.youtube.com/watch?v=z8XBsWr_q_Q&list=RDz8XBsWr_q_Q&start_radio=1&t=3

1986 荻野目洋子 Rain -夏をつれさる雨-
https://www.youtube.com/watch?v=egUIxmKrVQw

榎本健一の「エノケン芸道一代」

榎本健一(エノケン)の「エノケン芸道一代」を聴きました。これまで私はエノケンはあくまでコメディアンと思っていましたが、このCDを聴いてその圧倒的な音楽の才能に驚嘆しました。既にエノケンの歌については、三木鶏郎のCDに入っていた「無茶坊弁慶」(武器を捨てましょブギ)などを聴いていてそれはこのCDにも入っていますが、それは戦後のある意味全盛期を過ぎたもので、あまり感心していませんでした。しかしこのCDに収められた浅草オペラのナンバーや「エノケンのダイナ」「月光値千金」といった曲の歌い振りは圧巻です。どちらも元は海外のものですが、それをエノケンは完全に日本の歌にして(歌詞も)、むしろ元歌以上の魅力を引き出しています。「月光値千金」の元歌はナット・キング・コールの”Get out and Get Under the Moon”ですが、よくも「月光値千金」と訳したもので、今よりもずっとセンスとしては上かもしれません。ともかくこれはすごいです。一度お聴きになることをお勧めします。(YouTubeにもいくつかあります。)

ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第35回目

ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第35回目を公開しました。ここは英訳と全集版の注釈におかしな所があり、調べるので時間がかかりました。どちらの方も文脈を無視した断片的で表面的な解釈をしているよう思われます。

シャープ製マスクの評価

シャープ製マスクに前から申し込んでありましたが中々当選しなかったのですが、7月2日に当選の連絡があり、すぐ申し込んで1週間後に到着しました。開けて早速評価しました。不織布については、中国製と比べて厚いという感じはありませんが、剛性感はあってしっかりした感じです。ノーズフィットも若干硬めでしっかりしたものが使われています。サイズ的にも伸ばすと下顎をすっかりカバーする感じになります。またシャープが作っているんであれば、VFE試験やPFE試験でも99%以上というのは嘘では無いでしょう。しかしゴム紐については中国製マスクとまったく変わらない細いもので、しかも耳が痛くならないように配慮しているのかかなり弱いです。その結果として当然ながらマスクの密着性は他の中国製マスクと変わらず、横から息がダダ漏れの感じです。それで自家製N95マスク風アダプターとの併用ですが、これは効果あり、それなりに息苦しさが出てきます。という訳でいくら不織布にいいものを使っていても、密着性への配慮が見られず、この点でユニチャームや興和などの他の国産マスクより劣ります。価格的には1枚78円でユニチャームの超快適マスクの2倍であり、それに見合うメリットが見られないので、続けて注文することはしません。

NHK杯戦囲碁 小山空也4段 対 佐田篤史4段


本日のNHK杯戦は黒番が小山空也4段、白番が佐田篤史4段の対戦です。この碁の焦点は右下隅の劫争いでした。結局白がこの劫に勝って右下隅に大きな地を得たのですが、黒が代償として得たのが右上隅ですが、元々黒の構えだった所で右下隅に比べると小さく、更には後に出て来るように上辺とからめて右上隅で活きる手が残り、かなり黒には不満な別れで白がリードしました。その後の折衝でも黒が紛れを求めて難しく打ってくるのを白が冷静に対処し、左下隅から左辺にもかなりの地がまとまり、また多少は黒地が付きそうだった中央も白がうまく消して、むしろ白の中地が付いては白のリードを黒がひっくり返すことは出来ませんでした。白の中押し勝ちでした。

古関裕而と丘灯至夫の「乗り物シリーズ」

古関裕而は作詞家の‎丘灯至夫(古関と同じ福島の出身で、私の世代には「ハクション大魔王」や「みなしごハッチ」の主題歌の作詞者としてなじみがあります。舟木一夫の「高校三年生」も。名前は「おかとしお」→(逆にして)→「おしとかお」(押しと顔)で、元新聞記者で、新聞記者は「押しと顔」が重要というのをもじったものです。)と組んだ作品で、歌手は岡本敦郎で「乗り物シリーズ」というのがあります。

1. 高原列車は行く 歌:岡本敦郎
https://www.youtube.com/watch?v=a-3SBR3287k&list=RDa-3SBR3287k&start_radio=1&t=16

2.あこがれの郵便馬車 歌:岡本敦郎
https://www.youtube.com/watch?v=9sixegaddYQ

3.みどりの馬車 歌:岡本敦郎
https://www.dailymotion.com/video/x59x313

4.人工衛星空を飛ぶ 歌:岡本敦郎
https://www.nicovideo.jp/watch/nm2735537

5.登山電車で 歌:岡本敦郎
https://www.uta-net.com/movie/216790/ (歌詞のみ)

(その他、ケーブルカーとヨットの曲があったようです。)

古関裕而の自伝によると古関と丘は「乗り物シリーズ、良く作ったね。後は乳母車と霊柩車だけだね。」という冗談を言い合っていたようです。前者は作られませんでしたが、丘の方は自分が死ぬ一年前の2008年に(古関は1989年に死亡)「霊柩車はゆくよ」というのを本当に作ります。(作曲は小林亜星)
https://music.oricon.co.jp/php/music/MusicTop.php?music=88347 (有料ダウンロード)

これ誰だっけ?

何となく森山加代子の「白い蝶のサンバ」が聴きたくなって買ったのがこのCD。左上はヒデとロザンナ、右上はいしだあゆみで、それはすぐ分ったのですが、左下と右下が誰だっけ?状態。Googleの画像検索で調べて、左下が平山三紀、右下が辺見マリでした。何となく髪型が時代を感じさせます。今の感覚だとちょっと重い感じ。「白い蝶のサンバ」の作詞が阿久悠だというのを初めて知りました。阿久悠の最初の大ヒット曲みたいです。それから、この頃の女性歌手の歌には、女性が男性に一方的に尽くすといった内容が多いと思います。これも時代ですね。

ヴェーバーの「中世合名会社史」、英訳も全集版の注釈も問題…

ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳、またも英訳の明らかな間違いと同じ箇所での全集の注釈が適当な所を見つけてしまいました。英訳者の訳し方が表面的であることは既に分ってきたので今さらですが、全集版の注釈は本来ドイツの学界の全力を挙げてこれを出した筈(2004年にシュルフター教授からもらったメールには「歴史的な史料批判が加えられたマックス・ヴェーバーの全著作が、批判に対する反批判の注釈付きで、もうすぐ出版される」とありました。)なので、困ったもんです。少なくとも3万円を超える価格(この巻は送料含めずに€259です。私が買っているのは全て自腹です。)に見合った研究レベルではないと思います。ラテン語の引用の綴りの間違いとかは非常に沢山注が付いていますが、肝心な内容の理解に関する注が突っ込み不足です。ランゴバルド法のmetaの解釈もおかしかったですし。