ONKYOのM77というスピーカー

最近、ONKYOのD-77NEというスピーカーをメインで使い始めましたが、私が大学に入って最初に買ったHiFiのスピーカーは、やはりONKYO製で型番も番号が同じM77でした。(エムダブルセブンと読みます。1980年発売。)このスピーカー、決してベストセラーとして多く売れた訳でも、隠れた名機という訳でもなく一本3万9800円の入門機でしたが、それでも結構気合いの入ったスピーカーでした。いくつか特長を紹介します。
(当時のパンフレットをヤフオクで入手しました。)
(1)小型3ウェイで、しかもユニットが三角配置で高さを抑えてあります。今こういう3ウェイはほとんど見かけません。(JBLの4312M IIくらい?)音源が近いので定位や音場表現には有利でした。
(2)周波数特性がワイドでフラット。このスピーカーを買ったきっかけはFM Fanという雑誌があってそこで長岡鉄男のダイナミックテストというオーディオの新商品評価をするページがあったのですが、そこで「これだけ周波数特性フラットなスピーカーも珍しい」といった評価がされていたことです。確かにこのパンフレットにも出ている周波数特性は見事なまでにフラットです。小型なので低域は70Hz以下はダラ下がりですが、でも一応30Hzぐらいも出ていますので、アンプで低域を上げてやれば超低域の音も再生可能でした。
(3)ツィーター、スコーカー、そしてウーファーのセンターキャップと全てソフトドーム系で統一しています。なので音のつながりは非常に良かった記憶があります。またソフトドームの特性として指向性が広く、リスニングポジションを選ばないというのがあります。また能率もソフトドームでありながら91dB/W/mというかなり高い値となっており、アンプを選びません。(ソフトドームの名機ビクターのSX-3は88dBでした。)
逆に欠点は、
(1)ソフトドームの音はボーカルや弦には最高でしたが、その反面ピアノなどは音の立ち上がりが丸くなってしまってイマイチでした。これは当時のソフトドーム全般に言える欠点でした。
(2)ウーファーのエッジが発泡ウレタンフォームで、4年ぐらい経つと結構ボロボロになって穴が開きました。密閉型で穴が開くのは非常によろしくないです。まあオンキヨーだけでなく、この当時発泡ウレタンフォームを使ったスピーカーは全て同じ問題を抱えていました。
という所です。ちなみにパンフレットに実物大の写真がありましたのでD-77NEと比べてみました。四畳半でも使える適度なコンパクトさでした。

PCL86: 流通品特性チェック結果

PCL86の測定、あれからも続けていて、今日時点で合計31本、11ブランドとなりました。流通品の実力とばらつきの実際として、何かの参考になるかもしれませんのでExcelファイルを公開します。購入場所は、POLAMPがヤフオク、MullardとEDICRONがエレキットの補修部品、他がeBayです。このバラツキを見ると、ペア管というのはまあ見つかりますが、プッシュプル用の4本マッチというのは同一ブランドで見つけるのはかなり難しいですね。中には3極管のプレート電流が定格の半分未満のものもあり、おそらく中古のテレビやラジオから抜いたものでしょうね。それから真空管をブランドで買うのもあまり意味が無いということも良く分かります。ともかくも新品ではない真空管を買うのであれば、測定器は必須ですね。

PCL86-特性チェック結果.xlsx

ONKYO D-77NE セッティング変更

ONKYOのD-77NEですがこのスピーカー実は左右が指定してあって、今までわざと逆に置いていました。というのは今使っているTV台では左右が十分開けられないので。
しかしやっぱり精神衛生上良くないので、TV台の上に載せる板を買って、左右を拡げ配置を本来の形にしました。ぴったりのサイズの板は売っていないので、3cm厚の定尺板を買って、手動のこぎりで小一時間かけて切りました。(昔、パッシブのサブウーファーを作った時に買ったボッシュの電動ノコがあった筈なのですが、行方不明で探せませんでした。)
ついでにほんの少し内向きにしました。結果として定位と音像の密度が上がったようです。またバスレフのダクトが外に来るので、そこから出る音が直接耳に入りにくくなる効果もあるような気がします。また、板の厚みが3cmあるので、その分丁度スコーカーが耳の高さになりました。このスコーカー、絹の繊維を熱硬化性樹脂で固めてあるという振動板を使っています。絹と言うとソフトドームのようにも聞えますが、昔のソフトドームと違ってそれなりの硬さを持たせているようです。

オクタヴィアレコードの高音質CD類

Extonなどのレーベルで知られるオクタヴィアレコードがいくつか普通のCD、SACDより音質の良いCDを過去に出していたり、また今でも売っているものがあります。

(1)マスターディスク・クローン・コピー
https://www.octavia.co.jp/news/2013/01/post-81.html
2011年頃売っていましたが、要するにCDのマスターディスクを作成する時の原データを、CD-Rに音楽CDとして焼いて再生出来るようにしたものです。故に盤面は真っ白で何も印刷していません。2枚だけ持っています(確か当時1枚1万円でした)が、これの音は本当に素晴らしいです。鮮度がまったく違います。これまでのCD、SACDが何だったんだという音です。しかし、残念ながら2枚の内、1枚の方は最後の2トラックで盛大に音飛びノイズが入りまくります。今もう売っていないようで、おそらくは同様の品質問題が他でも発生したのでしょう。なんせCD-Rなので、長期的には保たないと思った方が良いです。

(2)ダイレクトカットSACD
(1)がもう売っていなくて、今はこちらだけのようです。CDのプレス用のスタンパーを作るためのマスタースタンパーでプレスしたSACDのようです。価格は(1)の倍で1枚2万円。今回初めて買ってみましたが、悪くはないですが(1)ほどの鮮烈さは無いです。

まあいまはハイレゾ音源のDLがあるので(1)みたいなメディアは意味が無いのかもしれませんが、ハイレゾのファイルのファイル管理は面倒で、個人的にはCDの方が手軽で好きです。

ONKYO D-77NE 最初の印象

ONKYO D-77NEの今の所の感想です。
2014年12月発売開始のスピーカ-の中古品ですが、本当に使われていた感じが少なく、まだエージングが必要な感じです。
30cmのウーファーですが、低音の量感はそれほどでもなく、また超低音の部屋の気圧が上がったような感じも少ないので、バスレフらしく超低音はある周波数まででそれ以下はスパッと切れているのだと思います。全体に磁気回路がかなり強力な感じで、これまでバックロードホーンが得意だった立ち上がりの早いサウンドエフェクト的な音(銃声や爆音など)がバックロードホーンにひけをとらない感じで鳴ります。逆にそういった強力な磁気回路で低域が抑制されている感じもあり、低音もバックロードホーンに近い軽い感じの低音です。なので30cmウーファーだからという重低音の量感を求めると裏切られるでしょう。(低音の量感だけだったら、先日のワーフェデールのDenton 85thの方がありました。)
中高音はナチュラルで突き刺さるような音は皆無でピアノがとても綺麗に響きます。ただ直接音と間接音がうまく溶けあっていなくてそれぞれ別に聞える感じで、この辺りはエージングで改善されるのではないかと期待しています。昔はこのシリーズのツィーターの素材はチタンなどの先端材料が使われていましたが、この77NEではアルミとカーボンの複合という割と常識的な材料に戻っています。これって最近のMCカートリッジも一緒で、かつてはカンチレバーまでダイヤモンドとかサファイアを使ったいかにもバブル経済仕様みたいなのがありましたが、最近はアルミなどの伝統素材が見直されているように思います。
セッティングは部屋の大きさの関係で、左右のスコーカーとツィーターの距離を確保するため、本来のセッティングとは左右を逆にしています。音場はこのサイズをニアフィールドで聴くとどうしても、拡がりがスピーカーの内側に限定されてしまうようで、小型2ウェイやバックロードホーンに比べると空間の拡がりが少なめです。
私は小型2ウェイは所有して使っていますが、最近流行のトールボーイは嫌いだし、大体畳の部屋では上手くセッティング出来ません。そういう意味でこういう日本の伝統的なストレート3ウェイはいまや貴重であり、人気が無いおかげで安く買えて良かったと思います。ちなみにアンプは先日組み立てた3W+3WのPCL86シングル超三結アンプです。(サブウーファーをボリューム最小にして追加してあります。)わずか片側3Wの出力ですが、十分にこのサイズのスピーカーをドライブ出来ています。

オンキヨーのD-77NEをゲット

ヤフオクで、オンキヨーのD-77NEを送料込み2本13万7千円でゲット。1本定価17万円のもので2014年末から発売されつい最近まで売られていたものです。元箱付きでほとんど使われた形跡が無いのでかなりのお得な落札でした。私が学生の頃、スピーカーで598戦争というのがあって、この手の30cmウーファー付きの3ウェイでヤマハ、ダイヤトーン、パイオニア、オンキヨーなどが定価5万9800円で激戦を繰り広げましたが、このD-77NEはその末裔です。このサイズになるともうブックシェルフといっても本棚には間違いなく入りませんし、私の6畳のリスニングルームにも限界の大きさです。今のスピーカーは16cmくらいのウーファーの小型2ウェイと、やたらとたくさんユニットを縦に並べたトールボーイにほぼ2分されていて、こういう3ウェイは貴重です。聞き込みはこれからですが、取り敢えず30cmウーファーがとてもゆったり鳴っていますし、ピアノの音もいい感じです。(ちなみにこのセッティングは左右逆です。本来の置き方だと私の部屋では左右の距離があまり取れないため、わざと逆にしています。)

今日のPCL86-Valvo(ドイツ)

今日もeBayで新たなPCL86を2本ゲット。今日のはValvoというドイツの会社のペアです。測定したら、3極管部のgmが片方がもう片方の+8.8%、5極管部のgmが-9.6%でまあオマケでマッチドペアと言っても嘘ではないかと。箱に手書きのドイツ語で”neu”(新品)とありましたが、Ia値が高く内部抵抗が低いので、それはまあそうかもしれません。といっても最近作られた訳では当然なく、製造されて使われる事なくストックされていたもの、という意味です。ネットで調べた範囲ではこのValvoの真空管は比較的良質で人気が高いようです。
ところで、ここまでPCL86を買い集めている理由ですが、いくつかあります。
① 単なるコレクション
平均で2,000円くらいの管なんで集めやすいですし、またPCL86というのは真空管時代の最後の方で作られた球なんで比較的在庫が残っているというのがあります。
② 同規格の真空管のメーカー毎のバラツキの実態調査
③ 今使っているPCL86シングル超三結アンプの真空管が切れた時の予備として
④ 4本特性が揃ったのを集めて、その内PCL86プッシュプルの全段差動のアンプを作る
といった所です。

1石トランジスターレフレックスラジオ

以前ヤフオクで買った、1石トランジスターレフレックスラジオです。何故こんなものを買ったかと言うと、小学生の時に始めて自分の小遣いで買って組み立てたラジオが、このものとずばり同じではないですが、やはり1石のレフレックスラジオでした。(MAXという会社のキットでした。)それで、1石とはいえ、イヤホンで聴く分には結構感度が良くて、また音質もクリスタルイヤホンというのはインピーダンスが高くて良かった記憶があり、それを再確認したかったからです。まず、感度についてはアンテナをきちんと付ければイヤホンがかなりの音量で鳴ります。人によってはボリューム付けて絞りたくなるぐらいまで聞える場合もあります。また音質もノイズが少なく明瞭な音でした。実はこのクリスタルイヤホンは今では売っていなくて、今はセラミックイヤホンになります。昔のはロッシェル塩の結晶(クリスタル)を使っていたのでクリスタルイヤホンと言いました。レフレックス式というのは、1石だけのトランジスターで出来るだけ感度を稼ぐための回路で、まず高周波で1度増幅した後検波して低周波に落とし、それをまたトランジスターで増幅するという、1石で2度増幅するものです。なお、このやり方は発振とほぼ同じであり、昔作ったのは2本のリード線をねじる程度を変えることで、信号の強さを調整し、発振する直前でねじるのを止めると感度が最高になるという仕掛けでした。今回買ったのにはそういう仕掛けは付いていません。
なおラジオの回路ではレフレックスに似たのに「再生式」というのがあり、似て非なるものです。こちらはいわゆるNF(ネガティブフィードバック)を位相を反転させないで行なって感度を稼ぐものです。(正帰還)こちらも一種の発振であるのは一緒で、それ自体が電波を出して、他のラジオの受信を邪魔します。

PCL86、MAZDA 1本、ITT Lorenz 3本追加

今日もeBayからPCL86が4本届きました。Mazdaが1本と、ITT Lorenzが3本です。例によって測定の結果、MAZDAはようやくマッチドペアと呼べそうな組み合わせが出来ました。Lorenzの方も今超三結アンプで使っている2本と特製が良く揃ったのがもう1本見つかりました。後1本でプッシュプル用のが揃います。しかしMAZDAにしてもLorenzにしても、色んな国にライセンス先があったようです。ブランドだけ同じだからという理由でペアにしても合わない、というケースは多く出そうです。

Rogers LS3/5A (16Ω初期型)

久しぶりに思い立って、Rogers LS3/5Aを引っ張り出しました。社会人になって買った最初のスピーカーで、当時2本で16万くらいだったように思います。今は何社かから復刻版みたいなのが出ていますが(このスピーカーはRogersが設計したのではなく、BBCが設計してRogersに作らせたもので、他のメーカーでも作ることが出来ます)、大体2本で30万円くらいします。また、私が持っているのはインピーダンスが16Ωの初期型で、これは中古市場でプレミアが付いていて、ヤフオクでの平均落札価格は2本で12万円以上です。
実はオーディオマニアの元上司に2ヵ月間くらい貸していたことがあり、それで戻って来た梱包を開けないままでした。そして今日久しぶりに聴きましたが、最新のスピーカーに比べると若干高音が濁っているかなと思うくらいで、このサイズでこのスケール感はやはり素晴らしいです。私は普通はスピーカーのサランネットは外して聴くのですが、このスピーカーだけは外すととても安っぽい感じになり、付けたままにしています。
なお、出力音圧レベルは82.5dBと非常に低く、真空管アンプではさすがに強音時に音が崩れます。W数の大きなアンプで、出力音圧レベルの低いスピーカーを鳴らすというスタイルを作ったのは実はこのスピーカーが草分けかもしれません。