ADVANCEのEL34プッシュプルプリメインアンプHC-5

真空管アンプのシングルアンプが2台稼働すると、今度はプッシュプルの音が聴きたくなりました。最初またAmazonで中華アンプを見ていましたがイマイチでした。そこでよく考えたら昔春日無線のキット(ADVANCE)で作ったEL34のプッシュプルアンプが押し入れにありました。これは最初は動いていていつからか音が出なくなっていたものですが、これが本当に駄目になったのか、単なる真空管の不調か分りませんでした。(この故障した頃、私はうつで闘病中で色々と試してみる気力がなく、その後回復した後もそのままになっていました。)試しに取り出して掃除して、ネットで使用している真空管を調べてEL34以外の真空管を新しいものに交換して試したら見事動きました!このキットは作るのが非常に難しく、一応組み立てたけど音が出ず、販売店に送って手直ししてもらった曰く付きのものです。(これまで作った真空管アンプでは、一番組み立てやすかったのはエレキットのもの、次がサンバレーのもの、そしてこの春日無線のプッシュプルが一番難しかったです。春日無線がどうのというより、プッシュプルは真空管ソケット回りが混むので、初めてキットにトライする人はシングルアンプをお勧めします。)このアンプ、春日無線が売っているだけあって出力トランスはかなり立派なものが付いています。次のステップはEL34の4本をKT77の4本に変えてみようかと思います。久し振りに聴いてみた感じは、プッシュプルらしいパワフルさがあり、真空管らしさも十分あります。ただちょっと難点を言えば若干低音がルースな感じです。なお接続はUL接続のようで、出力は20W+20Wです。

ライン入力切り換え器

中華製切換器の中

ラックスマンの切替器の中

中華真空管プリアンプの入力が2系統しかなく、かつその2つの切換えが安物の押しボタンスイッチでイマイチです。私は家では、(1)SACDプレーヤー(2)PC(USB-DAC)(3)NAS型ネットワークサーバー+USB-DACという3種類の入力が最低限必要になります。
それで最初、かなり以前に買ったオーディオテクニカのを含め、市販のものを3種類試しました。オーディオテクニカのはかなり古くて接点がもうかなり酸化しているんじゃないかと思い、パス。続いて中国製の1900円のを買いました。これはコンパクトなのはいいですが、中を開けたらPC基板を2つ使ってその間をいわゆるフラットケーブルで接続しています。オーディオ用には普通フラットケーブルは使いません。何故なら平行配線の極地で誘電容量が上がり音質劣化になるからです。実際にこれで聴いたハイレゾのピアノの音はイマイチでした。続けて12,200円もしたラックマンのを試してみました。しかし中を開けたら、驚いたことに、フラットケーブルこそは使っていませんが、構造は1900円の中華切換器と同じです。(というか中華の方が真似したんでしょうけど。)中の配線も細くてイマイチでした。音質も中華切り換え器よりはマシですが、やっぱり音が劣化しているように感じました。(負のプラシーボ効果というのもあるので、本当に劣化しているかは不明です。)
それで市販のものが無いならロータリースイッチや3投式(ON-ON-ON)トグルを使って自作しようかと思いましたが、配線が結構面倒だし、スイッチの細い端子にオーディオ用の太いワイヤーを半田付けするのは結構大変です。それで発想を変えて作ったのが下のもの。超原始的に手動で30cmのRCAケーブルを切り替えるだけですが、こちらの方は音質劣化が非常に少ないように思います。問題は演奏中に切り替えるとポップノイズが出ることですが、一応普段も切り替える時はボリューム絞ってやっていたので問題ありません。使ったのはタカチのケース、RCAの延長用のメスーメスソケット、30cmのRCAケーブルです。穴はドリルで開け、その後ハサミの片方の刃でぐりぐりやって拡げ、ゼリー状瞬間接着剤で固定しました。

エレキットTU-8500(完成品、パーツ交換)

中華真空管プリアンプに2日遅れて、エレキットTU-8500をサガミオーディオでパーツ交換+組み立てしたものが到着。
結果的に、このプリアンプの利得は、3.1倍(9.8dB)/1.15倍(1.2dB)の2つに切り替えられるのですが(NFの量を変えているだと思います)、後者の1.15倍の方が、300Bのシングルアンプのそのままの良さを一番引き出してくれました。要はアキュフェーズE-350でも、中華プリアンプでも、それ自体の主張がやや強すぎて300Bのシングルの良さを薄めてしまっている所があります。それに対して1.15倍というほとんどあるかないかの利得でこのプリを使うのが、300Bの実力を引き出す上では一番良いようです。では何故最初からこれにしなかったかと言うと、フォノイコライザーという私には不要なものが付いていて(真空管フォノイコライザー単体とMC用トランスは別に持っています)、それ以外のプリアンプ部はあまりコストをかけていない安物ではないかと思ったのと、何故かアムトランスで完成品は売っていますがパーツを交換したものではなかったことです。サガミオーディオはコンデンサーやボリュームを質のいいものに交換してくれています。ただこれでこちらばかり使うという訳ではなく、中華真空管プリアンプも力強さとダイナミックさというメリットがありますので、ソースによって使い分けてみたいと思います。
(写真の上段左がエレキットのプリ、上段右が中華プリアンプ、下がアキュフェーズのE-350。)

中華真空管プリアンプを試す

先日から真空管(プリメインまたはパワー)アンプ(300Bシングルアンプ、KT77シングルアンプ)に組み合わせる真空プリアンプを探しています。最初昔キットで組み立てたサンバレーのSV-3を試しましたが、色んな意味で作りが甘くて気に入らず、しばらくアキュフェーズのE-350のプリメインのプリ部だけを使っていました。これはHiFiという意味では文句ありませんが、メインのシステムがアキュフェーズE-600でそれと似たような音で真空管的な音が後退してしまいます。また、本格的な真空管プリアンプは、ラックスマン、トライオード、ウエスギ、マッキントッシュで一番安いのでも35万円コースです。それでAmazonで売っている10万円以下の中華真空管プリアンプを駄目元で試してみる気になりました。SHENZEN Yi-Xin Audio R&D Studioという所の製品で、送料込みで5万7千円くらいです。
最初製品名の中にある”Shigeru Wada Circuit”というのが何のことか分らなかったのですが、調べてみたら、1969年のラジオ技術という雑誌の2月号にて紹介されている、アマチュアの和田茂という人がその当時の定番の真空管プリアンプだったマランツ7の回路の改良として発表したもので、回路自体の原理を発明したのではなく、他の機器で使われていた回路をプリアンプに応用したみたいです。Amazonの中華真空プリアンプには、「和田茂回路」「Hetian Mao Circuit」と称したものが多く見つかります。ちなみにHetian Maoは「和田茂」をピンイン読みしただけです。で、その回路ですが、日本では和田茂回路と呼ばれることは無く、SRPP(シャント・レギュレーテッド・プッシュプル)と呼ばれています。調べてみたらラックスマンの管球プリアンプもウエスギのプリアンプもSRPPでした。詳細は私には良く理解出来ないのですがプッシュプルといっても増幅に使っているのは片方の真空管だけで、カソードフォロワーという回路で一般に抵抗を負荷とする所を、抵抗の代わりに真空管を使うものです。原理は良く分りませんが、歪みを小さくしながら出力を稼げ、かつ出力インピーダンスを低く出来るというなかなか優れた回路のようです。今回買った中華プリアンプには、片チャンネルに12AX7と12AU7が1本ずつ使われていますが、2段の電圧増幅ではなく、2本でSRPPを構成しているのだと思います。(12月22日追記:このアンプがそうかは分りませんが、https://diyaudioprojects.com/Tubes/ECC802S-ECC82-12AU7-Tube-SRPP-Preamp/ にあるように、12AX7は前段で普通に電圧増幅し、後段の12AU7で12AU7は2つの三極管が入っている双三極管なので、片方を増幅に使いもう片方をカソードフォロワーの抵抗負荷の代わりに使っているのだと思います。)片チャンネルでもう1本真空管が見えるのは整流管で、付いていたのは曙光電子の6Z4でした。
このアンプの第一印象は、結構真面目に作ってあるなということでした。但し、スイッチ類は安っぽく、特に入力2系統を切り替える押ボタンスイッチは切換えポイントも曖昧で、かつ操作感も良くないです。(一応私はスイッチメーカーに勤務していますので、そこは気にします。)実際に一度切り替えたら右側から音が出ないというのがありました。もう一度操作したら大丈夫でしたが。このスイッチは早晩交換するつもりです。
それで肝心の音ですが、一番最初に音出しした時は、「おお結構いい」でした。しかし聴き続けていると、やたらと元気が良くて高音がキンキンするのが気になりました。つないだのは300Bのシングルアンプですが、何だかシングルではなくてプッシュプルになったような音でした。そこでちょっと思いついて、整流管をあらかじめヤフオクで買ってあったRCAの6X4に交換しました。このアンプでは、スライドスイッチを切換えることで両方の整流管が使えます。(ソケットは同じですが、ピンへの回路の割り当てが違います。)6Z4は中国でしか作られていない整流管みたいで入手が難しく、6X4が使えるのは有り難いです。(といっても6X4も現在作られておらず、NECやナショナルやGEやRCAの昔の在庫がオークションサイトで売られているだけです。)6Z4は電流定格が50mAと小さく、6X4の方が70mAと若干大きいため、気のせいかもしれませんが、高音のキンキンした感じが減ったように思います。また、3時間ほどエージングすると、それなりにマイルドさが出て来ました。なお電圧増幅管は12AX7、12AU7ともスロヴァキアのJJ製が最初から刺さっていました。
中華真空管アンプの中には、真空管アンプと称しつつ、真空管はヒーターを点灯させているだけで、実際の増幅はデジタルアンプでやっているといったひどいものもあるみたいですが、今回買ったのは比較的まともかなと思います。ただプリアンプとして見た場合は入力が2系統しかないのは不便で、最低でも3系統は欲しいです。中長期的な信頼性はこれから検証になりますが、第1印象としては以上で、悪くはないです。

TU-8200R用の真空管ガードの作成

エレキットの6L6GCシングル真空管アンプTU-8200R(KT77に差し替え)ですが、そのままだと出力管の上部がアンプ本体より出ていて、もし上から何か落ちてきたりしたら一発で出力管がやられます。なのでAmazonで適当に見繕ったもので真空管ガードを作りました。使ったのは別の真空管アンプ用ガードで単体で売られていたもの
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07N4CB75T/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o04_s00?ie=UTF8&psc=1
と、何とメッシュの金属の「ペン立て」です。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B089ZVXJMY/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o05_s00?ie=UTF8&psc=1
このペン立てが実に絶妙に丁度いいサイズ(12.4 x 9.8 x 9.7 cm)であり、EL34でもおデブのKT88でもオクタルベースの5極管・ビーム管ならほとんどOKです。まずはくっついてる紙の装飾を取り除き、次に底に付いているゴム足みたいなのをカッターで削ってベンジンで拭いて取り去ります。そしてこのままだと上部に熱がこもる危険性があるので、ドライバーセットについていた先端の尖った奴をプラスチックハンマーで叩いて6箇所穴を開けました。そしてガードとこのペン立てを最初両面テープで固定しようとしましたが、接触面積が小さいので上手くいかず、結局すずメッキ線が手元にあったので、先ほど開けた穴を通して縛って固定しました。そしてこれを側面をガムテープで固定して完成です。メッシュの金属ですので、真空管のヒーターのオレンジ色もちゃんと見えます。出力管を交換する時はガムテープを外すだけです。見た目はもう一つですが、真空管保護という意味では十分目的を達成しました。また熱が籠もらないかをちょっと懸念していましたが、ペン立て部とガード部が接触しているため、ガードがある意味大きなヒートシンクとして放熱に貢献しているようで、まったく問題ありませんでした。

TU-8200Rのアムトランス組み立て+パーツ交換品

エレキットの6L6GCのシングルアンプとしてTU-879Sを7年前に組み立て、つい最近まで使っていました。しかし、KT77を試そうとした時何故かソケットに上手く入らず力を入れたら、中心のプラスチック部が折れてソケットの中に残ってしまいました。それを取り出そうとあれこれやったのがまずく、おそらくソケットが壊れたか断線したかで片方の音が出なくなりました。一応修理しようとしましたが、組み立て説明書ももう手元に無く、上手くプリント配線板が外せなくて修理を断念し、結局こちらもTU-8200Rのアムトランス組み立て+パーツ交換品をポチりました。それでこのアムトランスバージョンの6L6GCシングルアンプ、とても良いです。真空管アンプ入門としては本当にお勧めです。何故かいうとTU-879Sと同様にバイアス電流の自動調整の仕組みが入っていて、色んな出力管を差し替えて比較することが出来ます。また5極管接続、UL接続、3極管接続を基板上のジャンパーピンで切り替えられます。ネットで評判を調べてみたら、このアンプに限らずエレキットの真空管アンプはプリント配線板を使っているからダメ、みたいなことを書いている人がいました。私に言わせればプリント配線板より手配線の方が音がいいというのはほとんど誤っていると思います。アキュフェーズのアンプは真空管ではなく石(MOS-FETなど)ですが、すべてプリント配線板を使っています。(ガラスエポキシだけでなく、ガラステフロンもあり。テフロンを使う理由はテフロンの誘電率がエポキシより低いので高周波の伝送ではエポキシよりも特性が良いということだと思います。)
これまで真空管アンプキットは5回ほど組み立てましたが、真空管アンプのキットで組み立て(半田付け)で一番難しいのは真空管のソケット回りです。この面倒さがプリント配線板なら一挙に解決されます。逆にサンバレーのSV-3(プリント配線板と手配線の併用)なんかはソケットの端子に直接抵抗やコンデンサーを半田付けする(ちなみに真空管は横置き)、なかなか恐ろしい配線を採用しています。こういう部品は宙に浮いている訳ですから、電流が流れれば振動して音質を悪化させますし、仮に金属片が触れれば簡単にショートします。一方、プリント配線板なら、部品も回路も非常に強度のあるガラス繊維強化エポキシの板(ガラエポは紙フェノールと違って金型で穴を打ち抜くのも難しいですし、ドリルの損耗も激しいです。その位強度があります。)にがっちり固定されています。また余分な部分はソルダーレジストという絶縁物で覆われていますので、ショートの危険性も手配線に比べれば非常に低いです。回路の抵抗を問題にするのであれば、一般的な35μの銅箔ではなく、70μの銅箔を使えばいいだけですし、電源回路などで電流容量を必要とする場合はパターンの幅を大きくします。(実際にエレキットの300Bシングルの真空管アンプのプリント配線板は70μ銅箔を使っています。)私は10年間銅張積層板を売っていた経験があり、もっと厚い銅箔(105µ、140µ)のガラエポもあります。圧延箔ならもっと厚いのもあることを知っています。(一般的な銅箔は電解箔と言って電気分解で作ります。それ以外に高い屈曲耐性を要求される場合に、ローラーで引き伸ばした圧延箔というのがあります。銅箔にご興味があれば、福田金属箔粉工業や古河電工のサイトをご覧ください。)
それから、真空管アンプの評価はそれなりのレベルの機器と組み合わせて評価すべきであり、例えば入力がiPodとかだとそれなりの音しかしません。
取り敢えず、今付けている出力管はデフォルトの6L6GCではなく、KT77を付けています。このKT77はEL34のある意味上位版として作られたようですが、実際にはビジネスにおいてはEL34に完敗しています。しかし今日聴いた限りではとてもいい感じでした。今現在はアキュフェースのプリメインアンプのE-350をプリとして使用していますが、この場合は300Bのシングルアンプよりもこちらの方がむしろいわゆる真空管らしい音を楽しめる気がします。

今日のオーディオ

今日のオーディオ。
(1)サブウーファーにFOSTEXのPM-SUB8追加。ますます本格的システムになりました。
(2)オーディオマニアの元上司のアドバイスで、アキュフェースのE-350をプリアンプとして使用。
(2)のせいで、SN比は抜群になり、とても端正かつ緻密な音になりました。しかしそれは要するにこれまでさんざん聴いて来たアキュフェーズの音(アキュフェースのプリメインはE-308→E-350→E-600と使い続けて来ています)が支配的になったということで、やはり真空管らしさはかなり後退したような…うーん、悩む。(写真の後、E-350はテーブルの下に移動し、サブウーファーの高さは下がりました。)

エレハモの300B EH Gold

300B、今度はエレハモ(Electro-harmonix)の300B EH Goldを入手しました。高槻電器工業のTA300BやJJの300Bはもちろん良いのですが、少し端正過ぎて、端正な音はメインのアキュフェーズのアンプでさんざん聴いていますので、落語で言えば文楽ではなく志ん生の味が出ないかと思って、「300B book」というムックで高評価だったこれを買ったものです。まだエージングをしてみないと分りませんが、少し聴いた感じではなかなか良い感じで、オーディオチェックではなく音楽を聴くのに適している球だと思います。エレハモは一般的イメージでは、ギターアンプ用の球が主体でちょっと安物というイメージですが、これに関してはなかなかいいです。

プリアンプ追加

300Bシングル真空管アンプにCDプレーヤーをつないで、入力がPC→USB-DACと2系統になりました。これの切換えのため、7年前くらいにサンバレーのキットで組み立てたSV-3というプリアンプを押し入れから出してきたら見事に動きました。念のため使ってる6N1P/6DJ8/ECC88という双三極管を2本、アムトランスに注文しました。このプリでゲインが7dBあるので、少し能率の低いスピーカーも鳴らせるようになると思います。音質的にもプリを入れた方が良いようです。

8cmフルレンジ+バスレフスピーカーの製作

すっかりオーディオづいて来たので、今度はTangband (台湾メーカー) 8cmフルレンジ W3-1231SN(特長はチタンコーン+サントプレーンのエッジとネオジウムマグネットです)を使って、バスレフの完成済みエンクロージャーと組み合わせて、バスレフスピーカーを組み立ててみました。実はこれまで持っていたり、組み立てたスピーカーは、ビクターのウッドコーンスピーカーを除いて全て密閉型かバックロードホーンの両極端で、何故か一番普通なバスレフがありません。なのでちょっとバスレフというものを確かめたいというのが動機。
組み立て時間は2時間半くらいで、ほとんどの時間はシール式の壁紙を切って綺麗に貼り付ける作業に掛かった時間です。(この壁紙を使うやり方は塗装に比べはるかに簡単で、なおかつ見た目も結構いいものが簡単に出来ます。塗装は白木の場合は目止めからやらなければならず、結構大変です。)端子を付けたり吸音材を入れたり、ユニットをネジ止めしてという時間は30分ぐらいです。
それで音ですが、最初は音像に一枚ヴェールがかぶっているような感じです。それなりに軽快な音ですが、バスレフのわざとらしい低音ってやはり私好みではないな、というのも確認出来ました。数時間のエージングで結構音像ははっきりしてきて中々いい感じになりました。特に小型にも関わらず、オーケストラがいい感じで鳴り響きます。また、あまり鋭い感じではなく、ソフトドームに近い聞き疲れしない音です。バスレフの低音の癖は、Fostexのサブウーファーと併用することでまったく気にならなくなりました。
お値段は全部で34,000円弱くらいです。完成した後で、ガスケットを追加で買って取り付けました。密閉型ではないので、ユニットとエンクロージャーの間に多少隙間があっても大きな問題にはなりませんが、ガスケットがあった方が全体の剛性感が増します。