NHK杯戦囲碁 瀬戸大樹8段 対 林漢傑8段


本日のNHK杯戦の囲碁は、3週再放送が続き、ようやく再開です。しかしスタジオのセットはガラリと様変わりし、時間管理係と記録係もかなりの距離を取り、何だかシュールです。黒番が瀬戸大樹8段、白番が林漢傑8段の対戦です。対局で最初のポイントは左上隅で一間高ガカリに黒がツケ引いて、その後下に一間に飛ばずに上辺に打ちました。定石なら白は黒が左上隅で開かなかったのを咎めて付けて封じ込めに行くのですが、白はそこで2回手を抜いて下辺からの模様を構築しました。黒はそこで白が右上隅に掛かっていたのにコスミツケて、上辺でカラミ攻めを狙いました。しかし白は右側の白はあっさり捨て、中央を煽って下辺からの模様を更に拡げました。黒も中央でケイマで受け、焦点は左上隅からの白のシノギになりました。白は右側のほとんど取られている白も絡めて劫に持ち込みました。しかし白にいい劫材が無く、右上隅を劫材に使いましたが、黒は受けずに、結果的に白6子がシチョウに抱えられてしまいました。右上隅も黒が後で動き出し、白への切りを残して先手で活きてしまいました。これで形勢ははっきり黒良しになりました。しかしその後黒が中央から右下隅方面への侵入を図ったのですが、途中の折衝に疑問があり、右辺に侵入して何とか活きましたが、代償で右下隅と下辺の一団を取られてしまい、白が逆転に成功しました。形勢が悪化した黒は左上隅からの白の一団を本気で取りかけに行きました。白は左上隅の黒を脅かしてそれを利用して活きようとしました。ここは正しく打てば白が全部死んでいましたが、黒に見損じがあり、白の一団が活きました。しかし白も左上隅で損をしたため、勝負はヨセに持ち込まれました。白が下辺からケイマで拡げたのが失着で、下辺で取られている黒を利用して利きを打ち、下辺にコスんで進出出来ては、白のケイマの手は空振りになりました。その後黒が白の中央部をもぎ取って30目の地にして黒の勝ちが確定し白の投了となりました。