スタートレックのファーストシーズンの”Court Martial”を観ました。非常に良く出来たストーリーでした。カークがエンタープライズ号が磁気嵐に襲われた時に、調査に出していたポッドをまだイエローアラートだったのに見捨てて、乗っていたフィリーを見殺しにした容疑で軍事法廷にかけられます。カークは間違いなくレッドアラートになってからやむを得ずポッドを見捨てたと主張しますが、カークとフィリーはほぼ同格のキャリアだったのに、ある時フィリーがしでかしたミスをカークが報告したことによりフィリーは出世の道から外れ、そのことでずっとカークを恨んでいました。そのためカークがフィリーをこの機会に逆に始末したという容疑です。カークは自分の指示に問題が無いことを確信していましたが、コンピューターのログより再現された動画では、カークの指はまだイエローアラートの時にポッドを見捨てるというボタンを押していました。軍事法廷ではカークを告発する側の弁護士が、何とカークの昔の恋人です。しかしその弁護士はコグリーという別の弁護士をカークに紹介してくれます。決定的な証拠によりほぼカークの有罪が決まる寸前に、スポックが誰かがコンピューターのプログラムをいじって別の画像を作らせたのではないかという点に思い当たり法廷にやって来ましたが、時間切れで却下されそうになりました。そこでコグリーが熱弁を振るい、機械では無く人間の権利を最大限に尊重すべきだと言い、そしてそのプログラムをいじれる人間がカークとスポックとフィリーだけだと聞き、フィリーはまだ死んでいないでエンタープライズ号のどこかに隠れているのではないかという仮説を出します。その仮説の検証のため、最低限の人間がエンタープライズ号に乗り込み、船内のマイクで人間の心音を拾います。関係者の心音を一つ一つ消していっても、まだ心音が残っており、誰かがエンタープライズ号に潜んでいることが分ります。カークがその場所に向かい、フィリーを発見します。フィリーはカークを陥れて復讐するだけでなく、エンタープライズ号のエンジンを破壊する仕掛けを施していました。フィリーとの格闘になり、エンタープライズ号にはフィリーの娘も乗っているといってフィリーを動揺させてフィリーからフェーザーを奪い、何とかエンジンの破壊工作も阻止出来ました。
最後の女性弁護士とのシーンがなかなか粋でした。
月別アーカイブ: 2020年11月
折原浩先生のHPの移動
折原先生のHPですが、昔YusenがやっていたgyaoのサービスとしてのHPサービスが今はSo-netが運営しているのですが、そのサービスが来年の1月28日で終了するとのことで、新しいサイトに移動になります。
新しいURLは http://hkorihara.com/ になります。
実は私が引っ越しのお手伝いをして、独自ドメインを取っての運用になります。
「巨人の惑星」の”Deadly Lodestone”
「巨人の惑星」の”Deadly Lodestone”を観ました。ちょっと前の回から、地球人達を追い回しているコービッドという調査官がいますが、地球にあって巨人の星にはない金属(イネラメタルとかいうの)を探知する装置を作り、それによって地球人達を追い詰めます。それに気付いたキャプテン達はその金属で作られている物をすべて捨てた積もりでしたが、何故か夜中に食料調達に出かけたら、コービッドの探知機に引っ掛かってしまいます。よく考えたら、ダンが以前骨折した右足の骨の固定にその金属で出来たピンを使っていることを思い出します。ダンは取り敢えず森の中の流砂がある所に潜んで巨人達が追ってこれないようにしますが、そこには毒蜘蛛がいました。それでキャプテンは以前バーリーが盲腸になった時に手術を助けてくれた医者に再度頼んで、ダンの足からピンを取り出そうとします。しかしその医者は地球人達に協力したということで今は刑務所の中です。しかし何とか連絡を取り、その医者と一緒に働いていた看護師に協力を求めるように言われます。キャプテン達は看護師に連絡を取り、会いますが、しかしその看護師は一部始終をコービッドに連絡しており、コービッドは手術で動けない時に地球人達を捕まえようとします。しかし、看護師は実は医者と同じく良心を持っており、電話はすべて盗聴されているので、わざとコービッドに協力している振りをしていましたが、うまくコービッドを騙して病院の中でダンを手術し、ピンを取り出すことに成功します。医者がヒポクラテスの誓いなら、看護師もナイチンゲールの誓いというのがあるのですが、そういう話でした。
スタートレックのファーストシーズンの”Tomorrow Is Yesterday”
スタートレックのファーストシーズンの”Tomorrow Is Yesterday”を観ました。エンタープライズ号が惑星の重力によってワープの時にパチンコのように弾かれて時空を超えてしまい、何と1969年のアポロ11号打ち上げ直前の地球に来てしまいます。エンタープライズ号は懐かしのF-104戦闘機(自衛隊も使っていたスターファイター)に追跡され(ワープエンジンは故障してインパルスエンジンだけで飛行中)、核弾頭のミサイルを撃たれる危険性を考えトラクタービームを使いましたが、F-104はその力に耐えられず大破し、カークはやむを得ずパイロットをエンタープライズ号に転送します。未来の技術を知ってしまったパイロットを元の地球に戻すと歴史が変ってしまう可能性があるとのことで、カークはパイロットを戻さない決断をします。しかしパイロットからエンタープライズ号の写真と通信を基地に送ったことを知らされ、カークとスールーがそれを廃棄するために転送で基地に移動します。そこでカークが捕まったりしたり色々あって、結局太陽に向かってエンタープライズ号が近付き、それから全加速で太陽の重力を振り切る時の反動を使って再度未来に戻ろうとします。その途中で一度過去に戻り、パイロットともう一人間違って転送してしまった基地の警備員を、エンタープライズ号とパイロットが遭遇する前の時間に転送します。過去に戻ったからパイロットはエンタープライズ号とは遭っておらず従ってエンタープライズ号の記憶はない、という理屈ですが、かなり嘘くさいです。スタートレックでのタイムワープものは他にもあります。
「巨人の惑星」の”Genius At Work”
「巨人の惑星」の”Genius At Work”を観ました。バリーとフィッチューが森の中である少年が農夫に追いかけられているを目撃し、農夫に対して声を出したりして、少年が捕まらないようにしました。助けられた少年は、自分は天才であり、14歳くらいだけど既に大学2年で生物学と化学を学んでいるといいます。そしてタンパク質を巨大化する実験に成功し、その薬をバリーとフィッチューに差し出します。それを犬のチッパーが間違って食べてしまい、薬は効果覿面で、チッパーは巨人の惑星の普通のサイズの犬になります。それを見たフィッチューは、自分もその薬を飲んで普通の巨人のサイズになります。しかし、道路で人にぶつかって人と言い争いをしている内に警官に捕まってしまい、しかも野球場である少年からスター選手のサイン入りボールを盗んだという冤罪を着せられ、牢屋に入れられてしまいます。キャプテンが天才少年の所に行って、まずはフィッチューやチッパーを元のサイズに戻す薬の開発を依頼し、それから自分も薬を飲んで巨大化し、弁護士に化けてフィッチューを助け出そうとします。しかし、嘘がばれてキャプテンもフィッチューと同じく牢屋に入れられます。結局、少年が元のサイズに戻す薬を作ることに成功し、フィッチューとキャプテンは元のサイズに戻って牢屋の排水溝から逃げ出します。そしてサイン入りボールを盗んだ真の犯人である農夫の家に忍び込んで証拠のボールを盗もうとします。天才少年が警察に電話した結果、警察がやってきて真犯人である農夫は捕まるという話です。ちょっと手塚治虫のビッグXに似ていますが、地球人サイズから巨人サイズに拡大したり、逆に縮小するシーンはまったくありませんでした。
「社歌」というCD
キングレコードより出ている「社歌」というCDを聴きました。弓狩匡純さんというジャーナリストが日本の200社あまりの社歌を調べて、その中からの抜粋でCD化したものです。中には純粋な社歌ではなく「ととべんきのうた」みたいに、歌詞にTOTOが入っていても、TOTOとまったく関係無い外部で作られた曲や、マキタの電動ドリルを使ったドリル奏法というのをやっていたMr. Bigというロックミュージシャンがマキタに感謝して送った英語の曲など、色んなものが含まれています。印象に残ったものでは、鉄道ファンには有名みたいなJR九州の「浪漫鉄道」、土岐善麿と橋本國彦のコンビによるなんとワルツの社歌の「資生堂社歌」、とてもさわかな大同生命保険の「夢直行便」、いかにも古関裕而な「東宝株式会社社歌」、ほとんど戦隊シリーズの主題歌みたいな日本ブレイク工業「社歌」、いかにも正当な社歌である「ユニ・チャームグループ社歌」などです。
弓狩さんがライナーに書かれていますが、社歌がありそれを大切にしている会社は不況に強く好況の時は元気がある、というのは分るような気がします。今「エンゲージメント」ということが叫ばれ、社員の参加意識が低いことが多くの企業で問題になっていますが、社歌というのはこれ以上なく簡単に自分の企業の理念を示し、それを社員に徹底するのに最良の手段の一つだと思います。今私がいる会社にも社歌があって、朝礼の時とかに歌っていました。しかし数年前に社名を変更し、社歌には旧社名が入っているため歌われなくなりました。実は先日発見したのですが、この社歌のサビの部分と古関裕而さんの「高原列車は行く」の「高原列車はララララ行くよ」の所、非常に綺麗につながります。
NHK杯戦囲碁 羽根直樹9段 対 横塚力7段
本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が羽根直樹9段、白番が横塚力7段の対戦です。この碁の焦点は左辺の攻防で、左辺の上方と左辺の下方のどちらを重視するかという判断が問題になりました。左辺で黒が白の大きく開いた所に打ち込んで行きましたが、白も上辺の上の方の黒とその打ち込んだ黒の間を割いていき、ねじり合いになりました。黒は下方を重視し、左下隅にかかった白3子を包囲する手を打ちましたが、白は逆に上方を重視しました。左辺上方の黒は白に完全に止められたのがいたく、活きるために2度手を入れ、なおかつ後で4の8に当てられて左辺の白の眼の足しにされたのは辛かったと思います。それに対し左辺下方は、確かに黒が包囲したといっても白は下に付けていって脱出を図り、結局白は1子と4子を犠牲にして下辺に脱出しました。この収支は明らかに白が得で形勢は白に傾きました。その後黒は右下隅に付けていってそれなりに地をもって治まりましたが、白も上を厚くして、黒が右辺に地を作るのを阻止したので、差はそれほど縮まりませんでした。この後、右辺で色々あり、黒が右下隅から白を出切って行きましたが、白はその間に中央に飛んで中央の黒地を大きく削減しました。黒は右辺の白を取ってしまおうとしましたが、結局攻め合いになって白の一手勝ちで活きたため、ここで黒の投了となりました。横塚力7段の戦い方の上手さが光りました。
古関裕而作曲の社歌や企業ソングCD
もう少しで「エール」もおしまいです。古関裕而の作曲した曲は生涯で5000曲以上と言われていますが、その内実際に聴けるのは楽譜だけのものを含めて私の知る限りではせいぜい200ちょっとです。残りの内、校歌や社歌がかなり多くあるのですが、古関裕而作曲の社歌や企業ソングを集めたCDが12月23日に発売されます!私は速攻で予約しました。山崎製パンとか山一証券とか象印マホービンとか鈴木自動車とか、期待しています。山一証券は古関の奥さんの金子さんが、ある種の株の名人のマダムとして有名で、山一証券から株を買っていた関係で古関が社歌を作曲しています。
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スタートレックのファーストシーズンの”Arena”
スタートレックのファーストシーズンの”Arena”を観ました。これは以前YouTubeで観た記憶があります。何故かというとこのエピソードはフレドリック・ブラウンの「闘技場」という短篇を使っているからです。(英語版Wikipediaの説明だと、偶然似た話になったため、後からブラウンの了解をもらってクレジットを出したとなっています。)ブラウンの「闘技場」は、長期間戦争を続けている2つの種族が、ある超越的な力を持つ第3の種族によって、それぞれの代表者一名を選び出して、ドーム状の「闘技場」の中で戦わせ、勝った方がその戦争の勝利者になるという話でした。このスタートレックのエピソードでもまさにその通りに、ゴーンという恐竜型のエイリアンとエンタープライズ号の戦いに、メトロンという第3のエイリアンが干渉し、カークと敵のキャプテンはある彗星の上の「闘技場」で戦うことになります。しかし力と頑強さでは明らかに人類よりゴーンの方が上であり、カークに残された勝つチャンスは、その彗星の上にあるもので何かの武器を組み立てるだけでした。まあご都合主義的に硝石、硫黄、石炭が手に入り、また巨大なダイヤモンドの粒もころがっていて、カークはダイヤモンドの粒を弾にした原始的な大砲を作り、ゴーンを倒します。しかしカークはゴーンにトドメを刺すことせず、相手から見れば地球の基地が相手の領域を侵害していたということに気がつきます。カークの慈悲の心はメトロンに評価され、カークは無事にエンタープライズ号に戻ります。