本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が林漢傑8段、白番が鶴山淳志8段という、YouTube「つるりんチャンネル」という囲碁のチャンネルの漫才のようか掛け合いによる囲碁講座で人気のある二人の対戦です。序盤は左上隅で黒が途中で手を抜いた関係で白が黒4子を取り込み、やや優勢になりました。黒は4子を犠牲にして左辺を囲おうとしましたが、すかさず白が入って行き、それを阻止しました。上辺に黒が打ち込み、取られている4子を連れ戻すと見せて利かそうとしましたが、白は逆手を取って渡らせる打ち方をしました。黒は結局渡って活きましたが、後手で自陣に一手入れての活きであり、白の優勢が拡大しました。その後白が左辺での連絡を強化するためハネたのが手拍子で、すかさず黒が切ったのが好手でした。この結果中央の白と下辺の白が分断され、なおかつ黒は右辺で地を増やすことが出来ました。その後白が下辺右で利かしにぐずんだのが用意周到な手で、黒は右下隅の黒に一手入れずに、下辺真ん中の4子を連絡すべきでした。黒が受けたので、白は4子取り(結果的に6子取り)を決行しました。この時先ほどのグズミが無いと黒に先手で切られて攻め合いが不利になるということでした。結局白は下辺で黒6子を取り、更にその下の黒も取り込んで30目弱の地を作り、白が勝勢になりました。黒はその後左下隅で何とか劫に持ち込みましたが、二段劫で白に余裕がありました。結局黒の投了となり、つるりん対決は鶴山淳志8段の勝利となり、ベスト4に進みました。
NHK杯戦囲碁 林漢傑8段 対 鶴山淳志8段(2023年2月5日放送分)
返信