アウター・リミッツの”Production and Decay of Strange Particles”を観ました。深宇宙から地球に降り注ぐ、あらゆる物理法則を超えた素粒子を、ある原子力研究所では、重金属の中に取り込もうという実験をしていました。しかしその実験は暴走を始め、作業に携わっていた科学者達について、防護服の中の肉体を消し去り、何かのアークのような光に満たされたものがそれに取って代わります。そのものは次々に別の作業員を捕まえては仲間を増やして行きます。(おそらく異次元から来たエイリアン。)研究所全体の放射線レベルはどんどん上昇して行き、危機的状況になります。研究所の所長は逃げ出そうとしますが、その奥さんがきわめて気丈で旦那を励まし、若い女性は避難させて二人だけ残り、旦那に何とか解決法を見つけようとさせます。ついに反応を逆にするため、核分裂ではなく核融合プロセスを行えば元に戻る筈だと気付き、所長は奥さんに励まされながら何とか装置をセットします。しかしその逆反応は、大規模な核爆発を引き起こします。奥さんは倒れかけている所長を車に乗せて、近くのシェルターまで避難し、二人はそこで大爆発を目撃します。しかし所長はこの爆発によって時間が逆行する筈だと言い、その言葉通り爆発の被害は元に戻り、最終的には爆発が消えて、研究所だけが消滅します。素粒子とか反物質とか、これが放映された頃はまだ知られたばかりだった新しい素粒子物理学の用語が多数登場し、当時としてはなかなか気合いの入ったエピソードのように思います。ただ日本人はあまり見たくないシーンの連続ですが。
アウター・リミッツの”Production and Decay of Strange Particles”
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