本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が瀬戸大樹8段、白番が羽根直樹9段の対局でした。この碁の焦点となったのは黒からの2回のシチョウアタリに対する白の対応で、特に2回目の対応は白が見事に黒からのシチョウアタリをかわしてシチョウ有利を保ち、それがポイントになったように思います。右上隅から延びる白の大石を黒がどう攻めるかが後半の最大の焦点でしたが、黒が無理気味でしたが、左下隅に手を付けて劫になって劫争いになった時に、白を包囲している中央左側の黒がダメが詰まって結局劫で分断され、黒は両方の劫は頑張れず、左下隅の劫は白が勝って地合は大きく白に傾きました。後は右上隅からの白が活きるか死ぬかが勝負でしたが、羽根9段は活きを読み切っており、冷静に活きて黒の投了となりました。羽根9段の味わい深い名局だったと思います。
NHK杯戦囲碁 瀬戸大樹8段 対 羽根直樹9段(2024年10月27日放送分)
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