ウルトラマンタロウの「ウルトラの母は太陽のように」

ウルトラマンタロウの第1話、「ウルトラの母は太陽のように」を観ました。ウルトラマンタロウになると放送時小学6年生であり、さすがにリアルタイムでは観ていませんでした。再放送でごく一部を観ただけです。それにウルトラマンやウルトラセブンの現役世代から見ると、ウルトラマンタロウはあまりにも子供向け路線にシフトしすぎで、またウルトラマンA以上にウルトラ兄弟が登場し辟易します。それに第1話ではついにというか「ウルトラの母」が登場し、人間の緑のおばさんに化けた母はタロウになる東光太郎に変身用のバッチを授けます。それから冒頭で超獣が登場しますが、中東の花が化けた怪獣にあっさり食べられてしまいます。超獣は怪獣よりはるかに強かったのに、また逆転し、そのためか「大怪獣」とも呼ばれています。それからZATの基地が空中に浮かび上がりますが、これはキャプテンスカーレットの空中基地の影響かと思います。全体にタロウでのデザインは派手でかつ無駄が多いゴチャゴチャしたもので、個人的にはあまり好きではありません。一つ良かったのはZATの隊員の一人が三ツ木清孝だったことです。光速エスパーの主人公を演じていた人です。

NHK杯戦囲碁 山下敬吾9段 対 福岡航太朗5段(2024年9月29日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が山下敬吾9段、白番が福岡航太朗5段の対戦です。山下9段はまたユニークな布石を見せてくれ、1手目が右上隅の高目、2手目に白が右下隅に打つと3手目は左下隅の小目、白が左上隅の星に打つと黒の5手目は何と天元の左で、良く見ると3手とも星の左で斜め一直線というものでした。山下9段のユニークな布石でいつも感心するのは、そのユニークなものがただユニークだけであるというだけではなく、きちんとそれが後で働いてくる打ち方をされることで、この碁でも中央の天元左の石が、上辺で切りが入って戦いになった時に実にいい位置にいました。この碁はお互いに相手に利かしに行ったのに反発が入り、地の配置が目まぐるしく変化し、左辺は大きな黒模様だったのを黒が白のハネツギに受けずに他を打ったため、白地に変わりました。また右下隅も白地かと思っていたら、黒が急所の覗きから三々に打ち、白が反発して右辺に展開して黒が右下隅を取りました。そして更に黒が白3子を取り込んだ結果、黒が先に下辺に目一杯踏み込んで打った石をバックして中央に連絡する必要がなくなり、ここで黒がリードになりました。また右上隅も白から手が残っているかが焦点でしたが、黒が巧みに打って黒地を確定させました。こうして黒がややリードでヨセに入りましたが、左下隅のヨセで黒が普通に受けていればいいものを、中央で後手一眼作れるからと他を打ったのがミスで、これでまったく形勢不明になりました。AIの判定がおそらく下辺での攻め合いをきちんと読めてなかったのか、最後まで50:50でしたが、結局黒が手止まりを打ち、黒の半目勝ちという大激戦でした。

FE203Σ-RE到着!

FE203Σ-REがようやく到着。あこがれのマグネット2枚重ねの超強力磁気回路です。オリジナルのFE203Σは1979年の発売で、丁度私が本格的なオーディオを始めたころでした。長岡鉄男がこのFE203Σなどを片チャンネルに2本使ったDー7やD-77というバックロードホーンをメインにしていて、深夜のTVコマーシャルで観たことがあります。
早速バックロードホーンのユニットをFE203Σ-REに交換完了。前のユニット(FE206NV2)の時左のスピーカーからビリツキが出ていて、おそらくエポキシパテの跡が凸凹になっているんだろうと、ユニットを付け直す前に彫刻刀と紙ヤスリで削り、それでビリツキはピタリと治まりました。また思った通り、このエンクロージャーはFE206NV2にはやや大きすぎますが、FE203Σ-REには丁度いいようなので、開口部の吸音材は除去しました。ついでに汚れとかパテの跡隠しでシール式の壁紙を貼りました。

トワイライト・ゾーンの”Number 12 Looks Just Like You”

トワイライト・ゾーンの”Number 12 Looks Just Like You”を観ました。これもトワイライト・ゾーンらしい、ユートピアものであり、同時デストピアものです。18歳の少女マリリンは、19歳になった時、2000年当時では通常のこととなった全身の美容整形を受けて生まれ変わることについて疑問を持っています。整形による外形には番号が付けられ、結果としてまったく同じ顔と身体をした男女が沢山産み出されるということになっていました。かつてマリリンの父親はそんな仕組みに疑問を持ち、その時代には禁書とされていたシェークスピアやドストエフスキーなどの文学書をマリリンに与えていましたが、結局自殺することになります。マリリンは自分の個性を保つため、整形を受けることを拒否しますが、母親はそんな彼女を病院に連れていきます。病院の医者の説明で、その整形ではおそらくマインドコントロールも行われ、ほぼ永遠の若さを保ち、寿命も2倍~3倍になっていることが説明されます。マリリンはそれでも拒否し続けますが、病院からの逃亡には失敗し、結局整形手術を受けさせられます。手術後の彼女は元の個性を失い、単純に自分が美しくなったことを喜ぶ女性になってしまいます…

ウルトラマンAの「明日のエースは君だ!」

ウルトラマンAの「明日のエースは君だ!」を観ました。最終回です。ですが、これまでのウルトラシリーズの最終回の中で一番盛り上がりに欠けた最終回でした。ヤプール人は全滅した筈なのに、また出て来て、これまで死んだ超獣の強い所だけを集めて最強超獣を作ります。北斗星児は、子供達に嘘をついてないことを証明するために、その見ている前でエースに変身せざるを得なくなります。そして最強超獣ですが、結局エースの光線技2種であっさりやられました。うーん、このシリーズは最後まで迷走していたのがこの最終回に現れているように思います。ウルトラ6番目の弟も最後の方はまるで登場しなくなりました。とにかくシリーズにおいて一貫性というのが無かったです。

塩野七生の「ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以後」

塩野七生の「ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以後」を読了。元老院最終勧告という、体制側の伝家の宝刀を抜かれて、カエサルはついにルビコン川を越えてローマに攻め入ります。しかし、カエサルが再三批判したように、元老院最終勧告というのは法治国家ローマではあってはならない制度であって、実際にこの制度でグラックス兄弟が殺されてしまっています。そしてローマを制したカエサルは次にポンペイウスとの最終対決に臨みます。カエサルは何度か敗戦を経験していますが、ポンペイウスはいわば常勝将軍で、そこの差が最後に出たのか、ポンペイウスは大敗して結局エジプトで殺され、世はカエサルのものになります。カエサルはスッラと違って寛容の精神で、ポンペイウス派を粛清したりせず、またポンペイウスの元に走ったキケロも許します。しかし結局この寛容の精神が仇になって、17人の共和政派によって刺し殺されます。その後、カエサルの遺書で後継者に指名されたオクタヴィアヌスとカエサルの軍事面での片腕だったアントニウスが権力を争いますが、クレオパトラとの愛に溺れたアントニウスが運命に見放されて破れ、ついにオクタヴィアヌスが帝政を始める一歩手前までです。
先日トランプ前大統領が、2ヵ月間で2度目の銃撃を受けましたが、2000年の時が経っても、未だに暴力で政敵を取り除こうとする短絡した考え方が払拭されていないことには、人類は果たして本当に進歩したのかと思います。

スタートレック・TNGの”The Price”

スタートレック・TNGの”The Price”を観ました。バルザン星の人々が「安定したワームホール」を発見し、それを使う権利をオークションにかけ、そのオークションがエンタープライズ号で行われます。そこに招かざる客のフェレンギも乱入します。トロイは、ラルというある一行のアドバイザーとしてやってきた男性に何故か一目惚れしてしまいます。ベッドトークで、結局ラルも1/4ベータゾイドの血を引いていて、人の心を読む能力があることが分ります。一方、ラフォージュとデータ、そしてフェレンギの2人はワームホールの調査を行いますが、その出口は当初告げられていた場所とまるで違い、ラフォージュとデータはそのワームホールが安定などしていないことを発見しすぐ引き返します。フェレンギの2人にはその旨警告しましたがそれを信じず、そちらはもう一方の出口に取り残されてしまいます。一方ラルはその能力を悪用して交渉者の心理を操り、交渉を自分の思うようにしようとします。しかしトロイはベータゾイドとしての良心からその行為を告発します。結局ワームホールは使い物にならなかったので、ラルの交渉は無駄だった訳ですが、今回は女としてのトロイの姿が見られた、というだけでした。

NHK杯戦囲碁 上野梨紗女流棋聖 対 安達利昌7段(2024年9月22日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が上野梨紗女流棋聖、白番が安達利昌7段の対戦です。この碁ではまず右上隅で黒が白のカカリに一間で挟み、白が掛けて黒が出切ってということで、ここがまず小競り合いになりました。結局白が黒2子を切離して、後で黒がここを動き出せるかが焦点になりました。戦いは下辺に移り、黒も白もお互いに弱い石が2つずつというもつれた戦いになりました。結局白が黒を切離すのを含みに劫を仕掛けましたが、結局白は下辺を渡り、黒が劫を継ぐという穏やかな別れになりました。その後黒が先ほど切り離された2子を動き出し、ここが手になるかどうかのギリギリの勝負になりました。結局黒も白も最善を尽くして別れ、黒は白8子を取って生還するという大利を上げたようで、白も黒の左辺を一部破って左上隅の地を大きく増やしたため、この別れはややですが白に分があったようで、白優勢のままヨセに入りました。結局白が右下隅の劫を仕掛けずに譲って、それで白の半目勝ちでした。なかなか見応えのある見事な勝負だったと思います。

バックロードホーン環境を強化

FE203Σ-REはまだ届きませんが、バックロードホーン環境を強化しました。2階のセカンドオーディオルームのアンプを移し、またサブウーファーをCW250A 2台の体制に。アンプはTriodeのKT88プッシュプルの音が悪かった訳では決してありませんが、あれはプリメインなんでサブウーファーを接続するのに、ソース毎につなぎ替える必要があって面倒というのが一つの理由です。今度のはプリがLUXMANのCL-38uC、パワーが音の工房のSK-300-Jという300Bシングルアンプの無帰還モードです。300BはWEの15年前くらいの復刻版の中古(でも特性的にはほぼ新品だったもの)です。サブウーファーはクロスオーバーを一番低い40Hzにして、なおかつボリュームは10がフルだとしたら0.3ぐらいとほんのわずかだけ利かしています。でもこれだけで真空管アンプ、バックロードホーン共に歪みが減ります。なお、吸音材は開口部で縦に、半分くらいをカバーするように置きました。さすがに開口部の床にべったり置くのはバックロードホーンとしては今一つのようです。