宇宙家族ロビンソンの”Trip Through the Robot”

宇宙家族ロビンソンの”Trip Through the Robot”を観ました。ロボットのバッテリーが切れかかりますが、例によってドクター・スミスがジュピター2号のパワーユニットを吹っ飛ばしてしまったので、ロボットの充電が出来ません。ロボットは別れのメッセージを残し、一人危険地帯の荒野に出かけそこで動けなくなります。しかし何かのロボットのシステムが誤作動して、一夜にしてロボットは家のサイズの巨大ロボットに変身します。ウィルとドクター・スミスはロボットの中に入ってロボットを修理しようとしますが、敢え無くロボットの心臓部が停止してしまいます。しかし予備の電源を動かして何とか復活します。ウィルが巨大化の原因になったプロセスを逆に働かせたため、今度はロボットは縮小を始めます。ウィルとドクター・スミス、そして二人を助けに来たロビンソン博士とドンの4人は無事にロボットの内部から脱出出来るか、という話です。第2シーズンにしてはなかなかまともで面白い話でした。

宇宙家族ロビンソンの”The Colonists”

宇宙家族ロビンソンの”The Colonists”を観ました。ちょっと安っぽいけどそれなりに楽しめたお話でした。ロビンソン一家が遠隔地を結ぶ通信装置を組み立てていた時に、その機器がすべて何かの音波で破壊されます。そして現れたのがどこかの星のアマゾネスのような女戦士でした。その星では女性だけが偉く、男はみな奴隷です。ロビンソン一家は全員捕まり、女性は結構な待遇を受け、男性は皆、その戦士の仲間がやって来た時に、呼吸をこの星の大気に合わせるアーチ型の装置の建設をやらされます。ここで例によってドクター・スミスがアーチに絵や彫刻を施し、自分は芸術家であるとアピールします。女性は芸術家に弱いという当時の(今でも?)偏見通りに、ドクター・スミスは女戦士の慰み者の地位を獲得します。ロビンソン一家の男たちは何とか反乱を試みますが失敗します。ただウィルとロボットだけがドクター・スミスがこっそり助けてくれたお陰でフォースフィールドの外に出ることに成功し、プラスチック爆弾を持ってきて、ドクター・スミスが作った天使の彫刻をプラスチック爆弾製にすり替えます。そして見事にアーチを爆破することに成功し、女戦士の仲間は着陸寸前で引き返して行きます。女戦士は女王から処罰を受け、「これからは子供を育てたり、食事を作ったり、洗濯や掃除をしなければならない」と嘆きます。しかし、これを観た当時の主婦の人とかはあまりいい感じはしなかったのではと思いました。逆フェミニズムのドラマみたいで。

宇宙家族ロビンソンの”Revolt of the Androids”

宇宙家族ロビンソンの”Revolt of the Androids”を観ました。冒頭にルビーを食べる雪男が出てきますが、これは原子力潜水艦シービュー号のキャラの使い回しです。しかしこのキャラは本筋にはまったく関係無く、今回は以前宇宙のデパートの自動販売機から出てきたVerdaというアンドロイドが再登場。このアンドロイドは人間性を身につけてより高級なアンドロイドに進化したためロビンソン一家は対価は払わず、Verdaはデパートに引き取られてという話でした。しかし今回Verdaは何かやったのかデパート側に追われていて、彼女を追ってデパート側から破壊用アンドロイドが送られて来ます。まあ人造人間キカイダーの破壊を使命とするハカイダーみたいなものです。その破壊用アンドロイドは出来損ないのスーパーマンみたいな格好ですが、ビルをひとっ飛びも出来ず、機関車を止めることも出来ません。おまけに着陸した時にどこかが壊れていて本来のパワーが出せません。Verdaは自分は人間であるとうまくごまかし、破壊用アンドロイドをある意味骨抜きにします。しかしデパート側は新たなアンドロイドを送ってきて、結局新旧アンドロイドの戦いになり、古い方が何とか勝ちます。Verdaと旧アンドロイドは追跡の手を逃れて別の無人の星に移住して終わりです。まあまあ楽しめる話でした。

宇宙家族ロビンソンの”Treasure of the Lost Planet”

宇宙家族ロビンソンの”Treasure of the Lost Planet”を観ました。第1シーズンで登場した宇宙海賊のタッカーが再登場します。第1シーズンの時は元々地球人でエイリアンに拉致されて海賊になって、とそれなりに真面目な説明がありましたが、今回のはほとんどお笑い調です。タッカーが探している、ビリーボーンの宝というのが、ビリーボーンの星は何にでも金銀を使っているということで、ウィルが賢くもそれならビリーボーンの宝は金銀ではないのでは、というもっともな推測をし、結局その通りでお宝は単なる鉄屑だったというオチです。ロボットは今回は調子が悪くてほとんど活躍しません。昔、子供雑誌の通販で「大仏の頭」という鳥や昆虫のオス・メスを当てるというミステリーグッズがありましたが、今回ロボットの首が登場し、その頭が向く方向にビリーボーンの宝があるという良く似た感じのものでした。途中トラップが2箇所もあって欲をかいたものが犠牲になるというお話です。まあ第2シーズンらしいナンセンスな話ですが、海賊のタッカーのキャラクターはなかなか面白くて楽しめました。

宇宙家族ロビンソンの”The Cave of the Wizards”

宇宙家族ロビンソンの”The Cave of the Wizards”を観ました。この辺りひどい話が多いシーズン2の中ではかなり良く出来た話で楽しめました。ただ、原子力潜水艦シービュー号のキャラが沢山出てきた(化石男、宇宙から来た巨大脳、ミイラ男など)には辟易しましたが。ドクター・スミスが岩石採集の時に突然爆発に遭遇し頭を強く打ち、自分の名前も忘れてしまいます。やがてエイリアンの出すビープ音に操られて洞窟に誘い込まれます。そこには宇宙をかつて支配していたドラコニアンの一族のマシンがあり、それらを統率し、ドラコニアンの過去の知恵を集約する人間を求めていて、それにドクター・スミスが選ばれたものです。ドクター・スミスはついうっかりエイリアンのメダルと帽子を身につけすっかりエイリアンに操られてしまいます。一方でロビンソン博士とドンはいよいよジュピター2号の修理と燃料の採取が終わり、この星から飛び立とうとしていました。一度は博士とドンはドクター・スミスとロボット(エイリアンに金色にされ、ゴールデンボーイと名乗っている)を連れ戻しに行きますが、無駄でした。しかしウィルは諦めきれず一人で二人を連れ戻しに行きます。それでもドクター・スミスはウィルの願いをはねつけますが、ウィルがこれまでの楽しかった思い出を話し、それによってドクター・スミスの感情が復活し、エイリアンの催眠術が解けて、という話です。結局一家はこの惑星を出発出来ませんでした。

宇宙家族ロビンソンの”Rocket to Earth”

宇宙家族ロビンソンの”Rocket to Earth”を観ました。今回は魔法使いが登場です。とにかくSFとある意味正反対の者が次から次に登場します。最初はドクター・スミスにしか見えなかった魔法使いが実は洞窟の中に住んでいることが分かります。彼はロケットを持っていて、ドクター・スミスがまた例によってうまくごまかしてそのロケットを使って地球に戻ろうとします。実は魔法使いの側もドクター・スミスを騙していて、そのロケットに積まれていたのは宇宙用の花火ではなく核ミサイルでした。手違いでウィルも一緒に乗ったロケットは地球に向かいます。しかし地球から未確認ロケットとして確認の通信が来ても、こちらから返答することが出来ません。それなら花火を出せば敵では無いと分かってくれるとドクター・スミスは考え、それを打ち出すと実際は核ミサイルですから、すっかり地球側からは敵のエイリアンとみなされ、地球からミサイルが飛んできます。ウィルがロケットを何とか反転させて元の星に戻ります。しかしこの話別に魔法使いでなくて他のエイリアンでも良かった筈ですが、もうすっかりそういうカラーの番組になってしまっています。

宇宙家族ロビンソンの”The Space Vikings”

宇宙家族ロビンソンの”The Space Vikings”を観ました。何とブリュンヒルデが「ハヨトホ ハヨトホ」と叫びながら登場。いいのか。でもワーグナーと北欧神話がゴチャゴチャになっていて、雷神はドンナーではなくトールです。何故かそのトールの手袋とハンマーがドクター・スミスの元に降ってきて、ドクター・スミスはトールと決闘しなければならなくなります。もちろん腕力でかなう筈がないので、ドクター・スミスは言葉巧みにごまかして、トールをすっかり弱気な男にしてしまいます。そうした所に巨人族が攻めてきて、唯一の頼りのトールはドクター・スミスのお陰で腑抜けになって…というお話です。例によって無茶苦茶ですが、でもまあそれなりには楽しめました。もうこの辺り何でもありですね。このブリュンヒルデを演じている女優は後でアーウィン・アレンの奥さんになったそうです。

宇宙家族ロビンソンの”Mutiny in Space”

宇宙家族ロビンソンの”Mutiny in Space”を観ました。解説本によると映画の「バウンティ号の反乱」の低レベルのパロディーみたいです。というかやってくるエイリアンが皆なんらかの地球の人間の格好をしていて英語も最初から喋る、というのが暗黙ではなくて公然の前提になってしまっていて、SFらしさがまるで無くなっています。元の映画を知っていれば多少は楽しめるのかもしれませんが、そうじゃないと本当に観ているのが馬鹿馬鹿しくなる子供だましのレベルで、シーズン2の低レベルのお話の典型です。唯一楽しめたのは例のドクター・スミスのロボットへの罵倒語が今回は7、8種類くらいも沢山出てきたこと。

宇宙家族ロビンソンの”The Toymaker”

宇宙家族ロビンソンの”The Toymaker”を観ました。以前一度登場した、宇宙のデパートの自動通販マシンが再度登場します。前回は女性アンドロイドが出てきましたが、今回は逆にドクター・スミスとウィルがマシンの中に吸い込まれ、二人とも売り物のオモチャとなってしまいます。二人が飛ばされた世界はオモチャの倉庫で、そこで不思議なオモチャ作りの職人がいて、二人をオモチャだと思い込みます。二人は倉庫の窓から地球の丁度クリスマスの様子を眺め、何とか脱出しようとします。(本来はクリスマスシーズンに放送される筈だったみたいです。)脱出は失敗しますが、ロビンソン博士とロボットが二人を救出しに来ます。ロビンソン博士は言葉巧みに、助けてくれたらロボットのようにゼンマイではなく太陽電池で動くオモチャの作り方を教えるといってオモチャ職人を味方に付けます。オモチャの倉庫の世界がちょっと面白いですが、ストーリー的には子供向けという感じです。ドクター・スミスがピエロとしてアンドロメダの子供たち(身長が23m)に売られそうになるのがちょっと笑えます。

宇宙家族ロビンソンの”The Qesting Beast”

宇宙家族ロビンソンの”The Qesting Beast”を観ました。
Jon Abbottのアーウィン・アレンのTV作品の解説本に、「宇宙家族ロビンソンの全話の中でもっとも駄目な話の一つ」とあります。まさにその通りで、ある「宇宙の騎士」(テッカマンではない)が、40年間グンダマーという火を吹く竜を追いかけているのですが、その竜と騎士の服装が、まるで「おはよう子供ショー」といった感じで、きわめてチープの子供だましという感じです。それでもちょっと面白いのは、最初はウィルが騎士にあこがれていて色々学ぼうとしていたのを、途中からただの嘘つきだと思うようになり、きわめてシニカルになってしまうことです。それに対しドクター・スミスが今回は何故か珍しくいい役で、ウィルに対してそんなシニカルな態度は早すぎる、と説教し、騎士を焚きつけて竜が隠れている洞窟を教えて対決させます。でも結局この竜と騎士はある意味なれ合いの遊びでずっと追いかけっこをやっていたことが最後に暴露されます。何だかなあ、です。