スタートレックのファーストシーズンの”Operation-Annihilate!”を観ました。エンタープライズ号が惑星から惑星へと拡がって行く一種の集団的な発狂の原因を調査に、植民星デネバに向かいます。そこにはカークの弟夫妻が住んでいました。しかし一行が惑星の地表に降り立つと、既に弟のサムは死んでおり、カークとマッコイは残されたサムの妻と息子をエンタープライズ号に転送します。人々を狂気に導いていたのは、クラゲかヒトデみたいな別宇宙から来た生物で、スポックがその生物に襲われます。その生物は人間の神経システムに毒針のようなものを注入し、それが神経のあちらこちらで増殖し、人間に激しい痛みを与えることでその人間をコントロールします。スポックも支配され一度はエンタープライズ号を乗っ取ろうとしましたが、結局ヴァルカン星人の持つ心をコントロールする力で痛みを克服し、自制心を取り戻します。この生物は超高熱にも放射線にも平気で、カークはデネバの100万人の人間とスポックと自分の甥をこれ以上この生物の増殖を防ぐために破壊しなければならないということになります。しかし、デネバに着く前に、デネバの宇宙船が太陽に向かって飛び込み、それに乗っていたデネバの人間が宇宙船が破壊される前に正気に戻ったのをヒントに、太陽の何かがこの生物を殺すことが出来ることが分かります。結局それは強い光で、スポックがこの生物が取り付かれた人間に強い光を与えることでこの生物のコントロールから逃れることが出来るかの実験台になります。それは成功しますが、強い光によってスポックは盲目になります。その後でマッコイは光全部ではなく紫外線だけで良かったことに気がつきひどく後悔します。(目を痛めるのは紫外線も一緒で、また強い紫外線を至近距離で浴びるのは人間に有害ですけど…)結局人工衛星で強力な紫外線を発射する装置を作り、デネバの宇宙生物を駆除することに成功するという話でした。
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巨人の惑星の”Chamber Of Fear”
巨人の惑星の”Chamber Of Fear”を観ました。蝋人形館が出て来たり、フィッチューを助けようとしたキャプテンとダンがシェパードに襲われたりと色々見せ場はあるものの、いつも通りのワンパターンの巨人に捕まった仲間を助けるという話です。ちょっとアーウィン・アレンぽかったのは、蝋人形館の機械仕掛けの人形の中に隠されたダイヤモンドを探しに入ったマークとヴァレリーが間違ってスイッチを入れてしまい、動き出した歯車にマークが挟まれてあわや、という箇所です。後おかしいのはダイヤモンド泥棒のグループが盗んだダイヤモンドはそのままでは処分出来ないから割って分けようとしているところで、ダイヤモンドは分割すれば大幅に価値が下がるというのは常識だと思いますが。
スタートレックのファーストシーズンの”The City on the Edge of Forever”
スタートレックのファーストシーズンの”The City on the Edge of Forever”を観ました。多くの人によりスタートレックの中のベストのお話として評価されているものです。以前、別のDVDで一度観ています。今回気がついたのが、「時の守護者」と称する謎の存在が地球の過去を見せ、そしてそこを通ってその過去に移動出来るというシーンがアーウィン・アレンの「タイムトンネル」そのままだということです。調べてみたら、タイムトンネルが放送されたのが1966年の秋からで、このエピソードが放送されたのは1967年1月なんで、明らかにタイムトンネルのイメージを借りていると思います。ただ、タイムトンネルではダグとトニーが過去で何をしようとそれによってそれ以降の歴史が変ってしまうという話が一度も無かった(2000年以降に一話だけ作られた新版では、逆にタイムトンネルの役割が誰かが変えてしまった過去を元に戻すというのに変っていましたが)のに対し、未来の人間がタイムトラベルして過去に干渉した結果歴史が変ってしまうというテーマを正面から描いています。
エンタープライズ号が不思議な時空の歪みを調査しにある星の衛星軌道にいた時に、負傷して気絶したスールーに気付け薬を注射したマッコイでしたが、その後エンタープライズ号が激しく揺れ、自分にその薬を適量の100倍も注射し、錯乱状態になります。マッコイはその星に転送装置で移動し、その後を追ってカークやスポックらがやはりその星に向かいます。そこには不思議な門のようなものがあり、「時の守護者」と名乗るものが宇宙の時空を管理していました。守護者はタイムトンネルと同じようなスクリーンで地球の過去を見せてくれていましたが、その中にマッコイが飛び込みます。そこでマッコイが何か歴史に干渉した結果、その後の歴史が変り、エンタープライズ号が存在しなくなってしまいます。マッコイが変えた過去を元に戻すため、カークとスポックが1930年のニューヨークにやはりタイムトンネルみたいなのに飛び込んで移動します。結局そこで会った社会運動家の女性のエディス・キーラーがキーで、マッコイが交通事故で死ぬはずだった彼女を助けたのが過去が変った理由でした。そちらの過去では彼女はアメリカでの平和運動のリーダーになり、第2次世界大戦でアメリカが参戦するのを妨げた結果、ナチスドイツが原爆を先に完成し第2次世界大戦に勝利してしまいます。そういうことで、カークとスポックはマッコイが彼女が交通事故で死ぬのを助けることを阻止する必要がありましたが、ややこしいことにカークが彼女を愛してしまい…という話です。うーん、確かに良く出来たお話だけど、「時の守護者」というのがちょっと突飛過ぎるのと、カークが任務を忘れて安易にキーラーを好きになるという展開がちょっと安易に感じました。
「巨人の惑星」の”The inside rail”
「巨人の惑星」の”The inside rail”を観ました。これが第2シーズンの最初の話です。第2シーズンでオープニングが少し変わっています。また女性2人の服がちょっと変りました。ですが、お話自体は詰まらなかったです。このシリーズの欠点として、巨人の惑星の文化がほとんど地球と一緒であって、まるでSFのお話とは思えないというのがありますが、今回がまさに典型で、地球とまったく同じ競馬を中心とした話です。一行は馬の毛を集めるために競馬場にやって来ていたのですが、フィッチューが実は競馬狂であり、たまたま拾った当たり馬券を金に換えようと、競馬狂の巨人に予想を教える代りに、勝ち金の半分をせしめようとします。その競馬狂は当たり馬券を金に換えましたが、そこで警備員に呼び止められ、フィッチューのことを喋ってしまったため、フィッチューとバリーが捕まりそうになり…といういつもの展開です。結局フィッチューは最後にそれなりの大金を稼ぎますが、それを一体どうやって使うつもりだったのでしょうか。一つだけ面白かったのはレースに出て来る馬の名前に”Admiral Nelson”(ネルソン提督)がいたことです。まあ本家のネルソン提督の方かも知れませんが。
スタートレックのファーストシーズンの”The Alternative Factor”
スタートレックのファーストシーズンの”The Alternative Factor”を観ました。エンタープライズ号がある星に近付くと突然宇宙全体での磁気嵐のようなことが起こり、地球連邦はこれを何かの侵略と考え、エンタープライズ号に調査を命じます。その星には一人だけラザルスという男が小型の宇宙船のようなものといました。その男はある「物体」を追いかけており、その「物体」は全宇宙を破壊しようとしていると言います。それで色々あって、結局、パラレルワールドで2つの宇宙があり、それぞれが正物質と反物質で出来ているという、この時代のSFに好まれた話になります。宇宙家族ロビンソンでもそういう話がありました。結局それぞれの宇宙にラザルスがいて、片方は狂っていてもう一人のラザルスを殺そうとしています。しかしどちらか片方の宇宙で両方が出会うと両方の宇宙が消滅するということで…それで結局エンタープライズ号がフェイザーでラザルスの宇宙船を破壊して(同時にもう一つの宇宙の宇宙船も無くなり)二人のラザルスは2つの宇宙をつなぐ回廊に閉じ込められて未来永劫戦い続けるという話でした。まあパラレルワールドも物質・反物質の話も消化不足でとってつけたような話になってしまっています。
「巨人の惑星」の”The Chase”
「巨人の惑星」の”The Chase”を観ました。脚本が出ました!、ウィリアム・ウェルチ(原子力潜水艦シービュー号できわめてナンセンスな脚本を何度も書いた人)でした。ウェルチにしてはそれなりにまともなストーリーでした。いつも地球人達を追い回している捜査官のコービックが、ベティとヴァレリーを捕まえます。この2人を人質にしてキャプテンと交渉しようとします。そこでコービックが提示したのが、偽札製造グループの検挙に協力してくれたら、人質を解放するだけではなく、今後もう追い回すことをしない、というものでした。普段は巨人のことは信じないキャプテンが結局その話しに乗ってしまいます。(この辺りの非論理性がウェルチ脚本の特徴ですが。)犯人グループを突き止める方法は、偽札の製造に特殊な光るインク(紫外線を当てるとぼーっと光るアレ)が下水に流された跡をたどることによってであり、そのために下水管に直接入れる地球人達の協力が必要なのだとコービックは言います。表面的にはコービックと地球人達は協力しますが、どちらも裏では相手を信用しておらず、地球人達は自力で人質を救おうとします。それがコービックにばれた時にコービックも約束を果たすつもりはなかったと言います。それで犯人のアジトを突き止めたキャプテン達は逆にその犯人団=独裁政府を倒そうとしている決して悪人ではない人達と手を組む提案をします。そしてコービックの事務所に戻ってその犯人団にとって都合の悪い資料を盗むことに協力します。犯人団が爆弾を仕掛けて混乱に導き、犯人団の2人が地球人達を外に連れ出してくれた、という話です。今一つすっきりしないストーリーでした。これで第1シーズンは終わりで、半分観たことになります。
スタートレックのファーストシーズンの”Errand Of Mercy”
スタートレックのファーストシーズンの”Errand Of Mercy”を観ました。出ました!ここで地球連邦の宿敵であるクリンゴンが登場です。昔NECのPC-8001のN-Basicで書かれたスタートレックゲームをやっていた者としては実に懐かしい感じです。ストーリーは、地球連邦とクリンゴンが一触即発の状態になり、エンタープライズ号はクリンゴンの宇宙船から突然攻撃を受けますが、すぐにカーク船長はフェイザー砲による反撃を命じ、首尾良くクリンゴンの宇宙船を破壊しました。エンタープライズ号の緊急の任務は、クリンゴンの前線基地にされる可能性が高いオルガニア星へ行って、その星をクリンゴンから守ることでした。オルガニア星は、地球に比べるとはるかに低いレベルの文明で止まってしまっている原始的な人々と地球からは思われていました。しかし、カークとスポックがオルガニア星に降り立ってその星のリーダーに用事を伝えますが、リーダー達は地球の援助は不要でクリンゴンの襲来もまったく問題が無いと言います。そうこうしている間にクリンゴンの部隊がオルガニア星にやって来てしまい、カーク達は取り残されてしまいます。オルガニア星の人は二人にオルガニアの服を与え匿います。しかしやってきたクリンゴンの司令官コルは、平和主義的で反抗心が感じられないオルガニア星の人より、カークの面構えが気に入り、自分の基地に連れて行きます。一方スポックはクリンゴンのマインドスキャナーで正体を探られますが、ヴァルカン星人の持つ心理的バリヤーの技術で危機を乗り切ります。カークとスポックは次に、夜間にクリンゴンの基地に忍び込み、そこの弾薬を爆破します。しかしその行為はオルガニア星人の不興を買い、二人のフェイザーは取上げられてしまいます。そしてそこにやってきたコル司令官に対し、二人の本当の名前を曝露します。二人は捕らえられ、12時間経つとカークはマインドスキャナーで知っていることをしゃべらされてしまいます。しかし突然牢の中にオルガニア星のリーダーが現れ、二人を救い出します。激怒したコルは二人を返さないと、オルガニア星の人を200人ずつ殺すと宣言します。カークとスポックはフェイザーを返してもらい、再び敵基地に乗り込んで一度はコルを拘束しますが、クリンゴン人は誰でも四六時中監視されており、そのため2人はクリンゴンの兵士に囲まれます。そこにまたオルガニア星の人達が現れ、地球人達とクリンゴンの両方で、全ての兵器の温度が350℃になり、エンタープライズ号もクリンゴンの宇宙船も全ての攻撃が出来なくなります。実はオルガニア星の人達は地球人やクリンゴン星人よりもはるかに先に進化していて、すべての暴力を否定して生活しており、また見た目もカーク達が見たのは幻影で、実際は高次エネルギー体でした。結局オルガニア星人によって、地球連邦とクリンゴンの間の戦争は無理矢理停止させられます。最初はオルガニア星人に対して完全に上から目線だったカークが最後は向こうの方がはるかに上だと思い知らされて、苦虫をつぶしているのが中々面白いです。
「巨人の惑星」の”Shell Games”
「巨人の惑星」の”Shell Games”を観ました。ある漁師の一家が銀行から借金をしていてそれが返せなくなり、2週間後には家も店も全て銀行に取られてしまいます。そしてそこの一人息子は耳が聞えませんでした。そしてその子が地球人達を偶然捕まえ、あろうことかスピンドリフト号の場所まで突き止められ、スピンドリフト号は漁師の家に持って行かれます。キャプテン達は夫婦の会話からその息子の耳が不自由なことを理解し、補聴器を作って提供する代わりに逃がしてくれるよう交渉します。父親が外に出かけている隙に、母親はその取引きに乗ります。しかし最初に作ったものは、巨人用としては音が小さすぎて使い物になりませんでした。しかしキャプテン達は大きな貝殻をホーンのように使う事を考え出し、今度は成功します。しかし戻って来た父親は感謝しながらも、地球人達を逃がすことは法律違反だと言います。しかし助けれた子供が父親の隙を見て、スピンドリフト号を抱えて外に出て、森の中の元の位置にスピンドリフト号を戻します。一家の借金はこの新式補聴器で特許を取れば、ということでメデタシ、という話でした。この話ではマークが、原子力潜水艦シービュー号のネルソン提督のように、あり合わせの物で何でも作ってしまうエンジニアということになっています。
スタートレックのファーストシーズンの”The Devil In The Dark”
スタートレックのファーストシーズンの”The Devil In The Dark”を観ました。あるパージウムという鉱物資源に富んだ地球の植民星で、そこの職員が一人また一人と何かの強酸のようなもので溶かされて殺され、その数が50人に達し、その問題の解決のためエンタープライズ号がやって来ます。スポックがそこで採取された球状のシリコンを見て、地球人が炭化水素ベースで出来ているように、シリコンをベースにした生物がこの星に存在しているのではという仮説を立てます。そうしていう間に今度はこの星の全てのエネルギーを発生させている原子炉が襲われ、リアクターの心臓部が持ち去られます。カークとスポックは犯人である怪物と遭遇し、強化したフェイザーでその怪物に傷を負わせます。逃げ回る怪物と再び遭ったカークは、スポックにその怪物とバルカンの手法によるコミュニケーションを取るように命じます。それはスポックの予想通りシリコンをベースにした生物で、球状のシリコンはこの生物の卵であり、その怪物はその卵から孵った子供を育てる母親でした。地球人達がその卵を5,000個も破壊したのが、彼女が地球人達を襲った理由でした。カークはマッコイを呼んで傷ついた彼女を治療させますが、それはシリコンをベースにしたセメントで傷を覆ってやることでした。結局その生物と地球人達の間には協定が結ばれ、子供達が食物としてシリコンを取るためトンネルを作るのを地球人達が鉱物の採取に利用するということになって、メデタシ、という話でした。このエピソードには、スタートレックのファーストシーズンのある種の思想みたいなものが強く現れており、良く出来たエピソードだと思います。
クライヴ・ドナー監督の「クリスマス・キャロル」
クライヴ・ドナー監督の「クリスマス・キャロル」を観ました。良くご存知の話の1984年のアメリカでのTVドラマです。
今朝のBBSのワールドニュースでTiny Timの”God bless us everyone!”という言葉が引用されていて、ちょっと懐かしくなって、AmazonのPrime Videoで見つけて観てみたものです。
高校の時に、カナダ人の英語の先生が、このお話のラジオドラマを教材として使ったので、このお話については最初から英語で触れており、Humbug!(くだらない!)とか懐かしかったです。
このお話の最後の、エベニーザー・スクルージが悔い改めてボブ・クラッチェット(今思うとこの名字は、小さなクラッチ=小さな松葉杖という意味で、タイニー・ティムのことを暗に示しているんでしょうね)の末っ子の足の悪いTiny Timの第2の父親になりました、という所がとても好きです。