宇宙家族ロビンソンの”The Thief of Outer Space”

宇宙家族ロビンソンの”The Thief of Outer Space”を観ました。何かどんどん話のレベルが劣化していくように思います。子供向けというか。今回の内容は「アリババと四十人の盗賊」的で、中東風の盗賊が出てきて、昔さらわれたお姫様の行方を追って200年間旅しているとの設定。結局お姫様はペニーが拾った壺の中に閉じ込められていて、中から出してあげたら、200年間壺の中で座って食べているばかりだったので、ブクブクに太って昔のお姫様の面影はまるで無し、という落ちです。
ところで、ドクター・スミスのロボット(フライデー)に対する悪口の多彩さは本当に感心します。この回に出てきたのだけでも、
bubbling bumpkin
ninny
garrulous gargoyle(おしゃべりな彫像)
bubble-headed booby
などがあります。

宇宙家族ロビンソンの”The Deadly Games of Gamma Six”

宇宙家族ロビンソンの”The Deadly Games of Gamma Six”を観ました。何というかこの第2シーズンは手抜きというか、毎回地球人と同じ格好で英語をしゃべるエイリアンばかりです。そして今回はいきなりロビンソン博士に殴りかかります。実はロビンソン博士は大学でフットボールをやっていて強くエイリアンをノックアウトします。それを見ていた別のエイリアンが、博士を銀河チャンピオンを決める試合にスカウトします。しかし博士は自分が科学者だからと断ります。そこに例によってドクター・スミスがしゃしゃり出ます。といってもドクター・スミスが強い訳はないのですが、エイリアンにだまされ、相手を選べると聞いて、子供のような選手を指名します。しかしその選手は姿を消すことが出来て、最強の選手でした。当然のことながらドクター・スミスはすぐノックアウトされてしまいます。実はエイリアンの目的は地球の代表が敗れたら、地球を侵略する権利を得るということでした。ロビンソン博士が駆けつけて、姿を消す選手をうまく倒し、しかしもう手遅れだというエイリアンに、ロシアンルーレットみたいな機械で対決を挑みます。結局向こうがびびってロビンソン博士の勝ちになり、地球侵攻は取りやめになったという話です。しかし何というかSFである必要はないような荒唐無稽な話が本当に多くなっています。

宇宙家族ロビンソンの”The Android Machine”

宇宙家族ロビンソンの”The Android Machine”を観ました。ドクター・スミスがエイリアンが残していった目的不明の機械をいじっていると、中から女性のアンドロイドが出てきました。彼女は注文したのがドクター・スミスだから彼の言うことを聞くと言います。このアンドロイドは優秀で、ロボット(フライデー)が子供たちに地球の歴史を教えていたのを、その役目を奪って宇宙の歴史を教えたりします。その内に、この機械は宇宙の商人の自動注文機だったことが分かります。ドクター・スミスは衣服を注文して着てみたらそれが脱げなくなり、クレームのボタンを押すと、空からクレーム受け付け係がやって来ます。その係員は料金が払えないのであればアンドロイド(名前はヴェルダ)を連れて帰ると言います。ドクター・スミスは彼女は不良品であると言います。しかし、結局彼女は子供たちと触れあう内に人間の感情を身につけ、より高機能のアンドロイドに進化していました。それで結局代金を払うことは不要になり、ヴェルダは自分で元の店に帰ることを選択します。
どうでもいいけど、途中で出てきた洞窟のモンスター(写真)がとてもチャチ。

宇宙家族ロビンソンの”The Prisoners of Space”

宇宙家族ロビンソンの”The Prisoners of Space”を観ました。ある日急にエイリアンとその機械がやって来て、ロビンソン一家が宇宙の法を犯したという嫌疑で裁判に召喚されます。ジュピター2号の周囲には高エネルギーのフェンスが張り巡らされ、逃げ出すことは出来ません。ロビンソン博士、ドン、ウィルの順で裁判の場に呼ばれ、記憶再現マシンで証言をチェックされます。それらの結果から、ロビンソン一家は無罪ということになりますが、当然の帰結として今度はドクター・スミスに嫌疑がかかります。限りなく真っ黒なドクター・スミスは一旦はフェンスの下を掘って逃げ出しますが、ドクター・スミスを連れ戻さないと、ロビンソン一家全員が有罪でどこかの星に連れて行かれるということで、ウィルとロボットがドクター・スミスを連れ戻しに行き、ドクター・スミスも渋々従います。裁判の場でドクター・スミスは例によってあれこれ言い逃れようとしますが、記憶再現マシンがすべての真実を暴いてしまい、ドクター・スミスは有罪とされます。最終判決の前に一旦戻されたドクター・スミスに対し、ロビンソン一家は、ドクター・スミスは頭がおかしいので彼のしたことは犯罪ではないという請願書を提出します。ドクター・スミスは怒りますが、結局その請願が認められ、ドクター・スミスは無罪となりますが、但しロボットの監督下に置かれる、という結末でした。どうでもいいですが、陪審員として登場するエイリアン達が、原子力潜水艦シービュー号に登場した海の怪物とか半魚人の使い回しです。

宇宙家族ロビンソンの”Space Circus”

宇宙家族ロビンソンの”Space Circus”を観ました。第2シーズンに入ってから確かにファミリーというかお子様向け路線に転じていて、第1シーズンのシリアスさはほとんど影を潜めています。今回は何故かロビンソン一家が漂着した星に、「宇宙サーカス」がやってきて、という話です。ロビンソン一家は若干の食事を代金としてサーカスを見学しますが、そこで助手として舞台に上がったウィルが意外な才能を発揮し、心に思い描いたものを実物にすることに成功します。それは最初はトリックだったのですが、ウィルが自分の能力でそれをやります。サーカス主はウィルを連れて行こうとし、ドクター・スミスが例によってウィルに食料が足らないから誰かが犠牲にならないといけない、と焚きつけて、という話です。ウィルが本当のことを言えずに、秘かに家族に別れを告げようとするシーンがちょっと泣かせます。

宇宙家族ロビンソンの”The Forbidden World”

宇宙家族ロビンソンの”The Forbidden World”を観ました。ロボット星から脱出したジュピター2号を、核ミサイルが追ってきます。かろうじて別の星に急接近して、核ミサイルをその星に当てて回避できましたが、爆発の衝撃でナビゲーションシステムが破壊され、ジュピター2号はその星に不時着します。ドクター・スミスがまずロボットを様子を探りに出しますが戻らず、その責任を取って今度はドクター・スミスが外に行きますが、やはり戻ってきません。ウィルが2人を探しに行くと、突然鳥の化け物みたいなのと、この星の原住民みたいなのが出てきてウィルを捕まえます。ロボットとドクター・スミスもやはり捕まっていました。その現地人はどこかに連絡を取って指示を仰ぎますが、ウィルは通信の画面に出てきた男が、その現地人とそっくりな事に気がつきます。何故か見張りは手薄で3人は逃げ出すことが出来ましたが、ドクター・スミスはその原住民の飲み物らしきものをがぶがぶと飲んでしまいます。実はそれが液体爆弾で、原住民はそれでジュピター2号を爆破しようと考えていました。ウィルが見破った通り、原住民は沢山いる訳ではなく一人が多数を演じていただけでした。ウィルはその原住民から液体爆弾を中和する薬をもらってドクター・スミスに飲ませて一件落着です。
次週は雪男で、確か原子力潜水艦シービュー号の第4シーズンに出てきたのの使い回しだと思います。

宇宙家族ロビンソンの”The Ghost Planet”

宇宙家族ロビンソンの”The Ghost Planet”を観ました。第2シーズンの第3話ですが、このシーズンが始まってやっとまともな面白い話に巡り会いました。結局また宇宙をさすらうことになったジュピター2号は突然「着陸するように」という英語の通信を受信します。それが地球からだと信じこんだドクター・スミスは、ジュピター2号をその星に向けます。そのうちジュピター2号はコントロールを失い、その星からの電波によって操られその星に着陸します。ドクター・スミスはロビンソン博士の制止も聞かず、その星の建物に入っていきます。そこで待ち受けていたのはその星のロボットだけでした。しかしドクター・スミスはジュピター2号の武器を全部渡せば財宝をやると言われて、まんまとその誘いに乗ってしまいます。しかしこちらのロボットに武器を運ばせて、それを向こうのロボットに引き渡した後、ドクター・スミスを待っていたのは、電子装置組み立ての強制労働でした。その星は巨大な電子頭脳が支配する星でした。その電子頭脳はこちらのロボットにも従うように言い、ロボットはそれに従ってウィルも強制労働に押しやります。しかしそれはこちらのロボットの芝居であって、ウィルとドクター・スミスを助け出します。一行は何とか電子頭脳の星から逃げ出すことが出来ましたが、しかし今度はその星から核ミサイルが発射され、ジュピター2号を追いかけて来ます。ロビンソン博士はジュピター2号を反転させてその星に再度向かい、ギリギリで反転してその星にミサイルを当てて爆発させます。しかし、こちらのロボットに裏切られたと思えた時はいつものようにロボットのバッテリーパックを抜けばいいのに、とちょっと矛盾点を感じました。しかし、なかなか面白い話でした。

宇宙家族ロビンソンの”Wild Adventure”

宇宙家族ロビンソンの”Wild Adventure”を観ました。この回ではドクター・スミスの陰謀?がついに勝利を収め、一度はロビンソン博士とドンは地球に戻ることを決定します。しかし何故か訳の分からない緑色の女性が宇宙空間でサイレンのようにドクター・スミスを誘惑し、ドクター・スミスは催眠術にかかってしまったように宇宙服を着て外に出てしまいます。結局、ドクター・スミスを救助するために、最後の燃料を使ってしまい、地球には戻れなくなります。しかし、アルファ・コントロールと通信だけは出来、彼らがまだ生きていることを伝えることは出来ました。
この当時、宇宙家族ロビンソンとバットマンが同じ時刻に放映されていて視聴率を競っていたみたいです。しかしバットマンの方も設定を変更してスタートに失敗し、宇宙家族ロビンソンが視聴率を失うことはなかったようです。

宇宙家族ロビンソンの”Blast Off Into Space”

宇宙家族ロビンソンの”Blast Off Into Space”を観ました。このお話から第2シーズンでカラーになります。いきなりジュピター2号は非常に激しい地震に襲われます。ジュピター2号の燃料を採掘に出かけていたドンやドクター・スミス、ウィルとロボット達の所にも地震が起きますが、そこにいきなり地底の底から、西部の49ersの格好をした山師が登場します。その男はコスモニウムという、太陽の光を凝縮したような、あらゆるものに生命を吹き込む液体を採掘しており、地震は彼が仕掛けた爆薬によるものでした。しかし、結局その爆発は連鎖反応を引き起こし、ロビンソン一家の居た星は崩壊して宇宙の塵になってしまうことが予測され、ロビンソン一家は採掘した燃料でこの星を離れることを決意します。山師の方は実は宇宙船が故障しており、それを修理する部品を欲しがっていましたが、ドクター・スミスがコスモニウム欲しさに、ジュピター2号からスラスターという部品を盗んで山師に持って行きます。結局カードの勝負になって、その部品は山師に巻き上げられてしまいます。山師はロケットを修理してさっさと星を離れましたが、ジュピター2号はドクター・スミスが部品を盗んだせいで離陸がうまく行かず、危機に陥ります。しかし結局星が崩壊してその重力が無くなったため、ジュピター2号はようやく何とか宇宙空間に出ることが出来ました。そういえば、第1シーズンの最初の頃に出ていた宇宙猿のデビーが、長らく行方不明(?)で登場しませんでしたが、この回で突然復活します。

宇宙家族ロビンソンの”No Place to Hide”

宇宙家族ロビンソンの”No Place to Hide”を観ました。放送開始前のおそらくTV局のお偉いさん説得用に作られたパイロット版で未放映です。設定が本番とは違っていて、ジュピター2号ではなくジェミニ(ジェミナイ)12号になっています。また、ドクター・スミスとロボット(フライデー)は登場しません。宇宙船は従ってドクター・スミスが密航したことによって軌道が狂って迷子になったのではなく、途中で小惑星帯にぶつかって宇宙船がダメージを受け、見知らぬ惑星に不時着したということになっています。その後の話は第1シーズンに登場した話ばかり、というか第1シーズンがこのパイロット版の映像を使っているのであり、アーウィン・アレンお得意の使い回しです。第1シーズンで、ジュピター2号が不時着した星が急に寒くなるということでロビンソン一家がチャリオットで南の方に脱出する話が何話かありました。その時何故か臆病な筈のドクター・スミスが一人ジュピター2号に残るのですが、その理由はこのパイロット版のフィルムを使うのにドクター・スミスが映っていないというだけのことでした。
ドクター・スミスとロボットを入れたというのは、ある意味大正解で、善人ばかりのロビンソン一家とドンだけでは話が単調になったと思います。しかし、ドクター・スミスは両刃の剣でもあり、彼の参加によってシリアスSFだった筈がドタバタ喜劇になってしまったということも否めません。
ともかくこれで第1シーズンは全部観終わりました。次からカラーの第2シーズンになります。