宇宙家族ロビンソンの”Follow the Leader”

久し振りに宇宙家族ロビンソンの”Follow the Leader”を観ました。今回は珍しくロビンソン博士がメインの話で、洞窟の中で例によってドクター・スミスがレーザーガンを落としてしまい、それを二人が回収に行っている時に地震が起き、ドクター・スミスはロビンソン博士を見捨てて逃げてしまいます。洞窟の中には、肉体が朽ちてしまったエイリアンがいて、ロビンソン博士の頑強な体を乗っ取ろうとします。ジュピター2号に戻ったロビンソン博士はエイリアンの魂に操られ、全員にジュピター2号の燃料の製造装置の作成を徹夜でやるように命じます。色々あってエイリアンはジュディーやペニーを騙して自分の手下として使い、ジュピター2号を発進させようとしますが、ウィルがその嘘を見抜きます。ウィルが邪魔になったエイリアンはウィルを崖の上から深い谷底へ突き落とそうとします。しかし最後に父親の顔を見せて欲しいとウィルが頼み、”I love you dad!”とウィルが叫ぶと、ロビンソン博士は激しい動揺の後、自分を取り戻し、エイリアンの魂であるマスクを谷底に投げ捨てます。愛はすべてに勝つ、というある意味陳腐なオチでした。
これで第1シーズンは終わりです。第2シーズンからはカラーになりますが、その前にオマケで付いている、ドクター・スミスが登場しないパイロット版を観ます。

宇宙家族ロビンソンの”A Change of Space”

宇宙家族ロビンソンの”A Change of Space”を観ました。
突然出現した謎の宇宙船にウィルが乗り込んだらそれはいきなり出発し、光速の2乗のスピードで宇宙を飛び、また戻ってきます。宇宙船から出てきたウィルは、ロビンソン博士とドンをはるかに超える知性の持ち主に変身していましたが、そんなウィルにモーリーンとロビンソン博士は戸惑いを隠せません。そこに例によってドクター・スミスがしゃしゃり出て、自分もウィルみたいになれればというのと、その宇宙船で地球に帰れないかと言うことで、スミスも宇宙船に乗り込み、ウィルと同じように光速を超える旅をして戻って来ます。しかし、出てきたスミスはヨボヨボの老人になってしまっていました。ウィルは責任を感じ、宇宙船の設定を逆にして旅をすれば元に戻るのではと考え自分自身を実験台にします。ウィルが宇宙にいる間に、その宇宙船の持ち主であるエイリアン(原子力潜水艦シービュー号に出てきた半魚人)が現れ、宇宙船をすぐ戻すように言います。その内ウィルが戻り、無事に元のウィルになっていました。ウィルはエイリアンにドクター・スミスを元に戻してくれるように頼みますが、エイリアンは一行の王がスミスだと思い、スミスを連れ去って宇宙に消えます。一行はスミスの墓標を作ってスミスを偲びましたが、やがてスミスは戻ってきて元の姿になっていました。エイリアンはウィルが頼んだ優しさを理解し、スミスを元に戻したのでした。しかし半魚人がエイリアン…相変わらず使い回しのアーウィン・アレンでした。

宇宙家族ロビンソンの”Lost Civilization”

宇宙家族ロビンソンの”Lost Civilization”を観ました。今回はドクター・スミスは最後にちょっと出るだけです。ロビンソン博士とドンとウィルは飲料水を求めてチャリオットで遠征に出かけます。途中で火山の噴火に出くわします。それを回避した後、気温が上がりはじめますが、チャリオットの空調が動きません。昨晩ドクター・スミスがチャリオットの空調の部品を盗んで自分の部屋の空調に使ったためでした。暑さを避けてチャリオットの空調を修理するために一行は大きな洞窟に入ります。ロビンソン博士とドンが修理している間にウィルとロボットは洞窟の奥に進みますが、そこで地震が起きて、井戸のような穴にウィルが落ち、その後ロボットも落ちます。二人でその中を調べていると、それは信じられないような地下帝国で、二人はジャングルの中に眠っている少女を見つけます。ロボットがウィルにその少女にキスするように言い、そうすると少女は目を覚まし、自分は王女であると言います。そしてウィルに自分の軍隊を見せようとします。それは何千年も前から計画されていたものであり、宇宙全体を征服しようとする狂気に満ちた計画でした。ウィルの王女へのキスがその計画を発動させてしまいます。しかも最初のターゲットは地球です!結局色々あって地震を利用してその王国の装置を壊し、追いかけて来たロビンソン博士とドン、ウィルとロボットはその王国を脱出します。王女は再び眠りに入り、再度誰かがやってきてキスで目を覚まさせてくれるのを待つと言います。ちょっと王女に心が残るウィルでした。

宇宙家族ロビンソンの”All That Glitters”

宇宙家族ロビンソンの”All That Glitters”を観ました。タイトルは、All that glitters is not gold. で「光るものすべてが金ではない」ということわざの略。ドクター・スミスが宇宙の警察に追われていた大泥棒のオーハンから、触るものすべてをプラチナに変えられる不思議なリングを奪い取ります。で、そこから先はギリシア神話のミダス王の話そのもので、最初は触るものすべてがプラチナに変わって喜んでいたのですが、食べるものも飲むものもすべてプラチナに変わってしまい、何も食べられなくなります。またミダス王は自分の娘を金の彫像に変えてしまいましたが、ドクター・スミスはペニーを間違ってプラチナに変えてしまいます。しかし今回のドクター・スミスはそこからが殊勝で心から自分がやったことを悔い、ペニーをなんとか元に戻してくれるようリングの霊みたいなのに頼みます。ドクター・スミスが反省しているのを見て取った霊がペニーを元に戻して、リングもドクター・スミスの首から取れて一件落着。

宇宙家族ロビンソンの”Space Croppers”

宇宙家族ロビンソンの”Space Croppers”を観ました。何というか第1シーズンの中で最悪の話でした。まず第一に、原子力潜水艦シービュー号に出てきたのとまったく同じ顔をしている「狼男」が登場します!地球から何光年も離れた惑星に、狼すらいないのに狼男です。しかも更に変なのは、狼男はある意味どうでも良い付け足しの設定になっていること。突然ロビンソン一家の住む星にやってきたエイリアンの一家は、おそらく寡婦と、妙齢の娘と、言葉をしゃべれない息子で、変な植物を育てています。実はこの息子が満月の時は狼男に変身し、娘は何と魔女です。ドクター・スミスは意外な所で女たらしの才能を発揮し、寡婦を口説きます。最初はけんもほろろだったのが、そのうちチヤホヤしてくれるドクター・スミスを気に入り、結局二人は結婚することになります。ドクター・スミスの真の目的は当然地球に帰ることでしたが、目的地は別の星で、ドクター・スミスの目論見は外れます。結局、一家の正体が分かり、また彼らが育てていた植物は食人植物で、ロビンソン一家を最初からエサにしようとしていたことが分かり、ドクター・スミスがほうほうの体で逃げ出して一件落着という話です。もはや初期のシリアスな調子は影を潜め、ドクター・スミスがひたすら目立つドタバタコメディーになってしまっています。ただ、全体の「宇宙家族ロビンソン」の印象はそっちの方が多いと思います。

宇宙家族ロビンソンの”His Majesty Smith”

宇宙家族ロビンソンの”His Majesty Smith”を観ました。ドクター・スミスとウィルが野原の岩の上で王冠を発見。それはあるエイリアンが自分達の王様を異星人から迎える習慣があるとのことで置いたものでした。エイリアンは最初はウィルを王様に選ぼうとしますが、ウィルは家族と離れ離れになりたくないと断り、例によってドクター・スミスがしゃしゃり出て自分が王様になります。ドクター・スミスが宇宙船に連れて行かれてチヤホヤされていると、突然そのエイリアン達は動作を停止します。実はそれらはアンドロイドで、別のエイリアンが操っていたものでした。ドクター・スミスが選ばれた王様とは、ある儀式の犠牲として捧げられる王様で殺されてミイラにされるものでした。しかもエイリアンはドクター・スミスの複製を作ってロビンソン一家にそれを残そうとします。その複製は実はドクター・スミスの欠点を取り去った善のドクター・スミスでした。ロビンソン一家は突然甲斐甲斐しく働き出したドクター・スミスに驚きます。本物のドクター・スミスはエイリアンの後頭部を硬い物で殴り、その隙に宇宙船を逃げ出します。ロビンソン一家は2人のドクター・スミスに戸惑いますが、その内にエイリアンがドクター・スミスを渡すようにとやってきます。ロビンソン一家のフォースフィールドもレーザーガンも役に立ちません。するとドクター・スミスは自分が犠牲になって皆が助かるなら、と別れを言って去って行きます。実は本物のドクター・スミスが善のドクター・スミスを説得して自己犠牲はそっちの役柄だろう、と言葉巧みに言って入れ替わったものでした。という具合で中々良く出来た脚本でした。

宇宙家族ロビンソンの”The Space Trader”

宇宙家族ロビンソンの”The Space Trader”を観ました。ドクター・スミスが何故かベレー帽をかぶって気取って絵(抽象画)を描いている所に宇宙嵐が来て、ロビンソン一家の菜園と給水システムが被害を受けます。そこにタイミング良く現れたのが宇宙商人でした。(その乗ってきた宇宙船は、前の宇宙海賊が使っていたのと同じものです。)商人は言葉巧みに飢えているドクター・スミスに取引をもちかけ、ドクター・スミスはわずかな食料と引き換えにロボットを売り渡してしまいます。しかし、それは当然ロビンソン一家とドンから強い非難を受け、誰も口をきいてくれなくなります。それにいたたまれなくなったドクター・スミスはロボットを取り戻す交渉に行きますが、商人はドクター・スミスそのものが欲しいと言います。しかし引き渡しは200年後でいいとのことなので、ドクター・スミスは応じて、右手を契約書マシンに登録させられます。首尾良くロボットは連れて帰りましたが、商人は出発するのでドクター・スミスを引き渡せと言います。200年後の契約というのは口で言っただけで、本当の契約書にはすぐ引き渡すとあると主張します。ドクター・スミスの右手の手形によって、ドクター・スミスは商人に連れて行かれます。ウィルが救助に来て、何とか連れ戻しますが、追いかけて来た商人にロボットが、そもそも嵐が起きたのはこの商人が持っているマシンによるものであることを暴露します。ロボットがドクター・スミスの手形を電撃で焼き払い、また商人の飼い犬のシェパードみたいな犬を追い払って一件落着です。
しかし、ここ数回前くらいから、以前は単に聞かれたことに答えるだけだったロボットが、段々とドクター・スミスにはため口を利くようになり、時には嘲笑したりします。この話でも一回は自分を騙したドクター・スミスに腹を立てていましたが、最後は救います。

宇宙家族ロビンソンの”The Challenge”

宇宙家族ロビンソンの”The Challenge”を観ました。ジュピター2号に夜中に侵入者があるので、ドクター・スミスとウィルが警報装置を張り巡らして外で寝ていたら、ウィルと同じで12歳のエイリアンの少年が槍を持ってやってきます。その少年はある星の支配者の息子で、その後を継ぐためには、彼の勇気を証明する必要があるということで、やたらとウィルにからんで来ます。結局その少年クオモとウィルは、クオモの父「支配者」(「王様と私」のユル・ブリンナーみたいな俳優)の立ち会いの下で果たし合いを行います。最初の戦いではウィルが負けましたが、徐々にウィルが盛り返し、互角の戦いになります。そこでその「支配者」がクオモの代役で戦うと言い出し、結局ロビンソン博士がその相手になります。それは5万ボルトの電撃を持つ剣による斬り合いでしたが、ロビンソン博士が勝ちます。父親に信用してもらえなかったクオモは自分の勇気を証明するために、ある洞窟のモンスターに槍だけで挑み、それを助けに父親が来て、という所で唐突に終わって次週予告に変わります。何というか、1960年代ではまだ色濃くあった男性マッチョ主義の象徴的なお話でした。

宇宙家族ロビンソンの”The Magic Mirror”

宇宙家族ロビンソンの”The Magic Mirror”を観ました。ペニーは宇宙嵐に襲われた時に、エイリアンが残していった不思議な等身大の鏡を見つけます。ペニーのペットのお猿さんがその鏡の中に入って、銀の鐘を持ってきます。ペニーも誤って鏡の中に入り込んでしまいますが、そこには不思議な少年がいて、ここは時が止まった世界で、年を取らず楽しいことばかりだと、ペニーにここで暮らすことを勧めます。お年頃のペニーは、ウィルみたいな髪型にして遊び回りたいと言ってジュディを困らせたりしていましたが、鏡の中に入ってやはり人にとっては年を取ることが必要なのだということをようやく理解します。その内ドクター・スミスが鏡の世界に入ってきて、彼はこれが自分の夢だと思っていましたが、中で怪物に襲われてそれが夢で無いことが分かります。ドクター・スミスが銃で水に映った自分の映像を撃ったら、外へ出ることが出来ました。ペニーは自分も銃を取り、同じように外に出ようとしますが、少年にも同じことをやって外に出るように言います。ペニーは首尾良く脱出出来ました。しかし中の少年はそもそも映る影を持っておらず、中に閉じ込められたままです。その内ドクター・スミスがハンマーで鏡を割ってしまったので、ペニーがもう一度少年と会うことは永久に出来なくなってしまいました。ちょっと鏡の中のアリスとか、ミラーマンとか、R・シュトラウスの「影の無い女」とか、色んなものを思い出させました。SFというよりファンタジーの世界で、ペニーが中心の話はこういうのが多いようです。

東映の昭和31年の映画「怪力類人猿」(水戸黄門)

この写真は昭和31年4月の「文藝」臨時増刊号の裏表紙の東映の広告です。注目すべきは「怪力類人猿」!「マタンゴ」みたいなSFと思ったら大間違い、何と「水戸黄門」です!Movie Walkerでストーリーを見たら、結局「ゴリラ」なんですが、格さんが「空手チョップ」でゴリラを倒すとかもう無茶苦茶。明らかに「キングコング」のパクリと思います。キングコングのパクリで一部で有名なのは吉川英治の「恋山彦」で、映画の「キングコング」を観た吉川英治が感激して日本に舞台を置き換えたある意味での翻案です。しかし登場するのは巨大ゴリラではなく、平家の残党の若い武士で2mぐらいの身長があるという設定で、柳沢吉保の六義園の開所式に乱入し、吉保の側室の一人を脇にかかえて六義園の塔を登っていく、という無茶苦茶さではこちらも負けていません。