原子力潜水艦シービュー号の”Destroy Seaview”

原子力潜水艦シービュー号の”Destroy Seaview”を観ました。これが何というか超レベルの低かった第3シーズンの最後で、それにふさわしくひどい話です。第1シーズンでクレーン艦長が中国かどこかに洗脳されて、その操られるままに動く、というのがありますが、今回はネルソン提督が洗脳されてシービュー号を破壊しようとします。(クレーン艦長の時の教訓はまったく生かされていません。)例えて言うなら、本物のウルトラマンが(ザラブ星人の偽ウルトラマンではなく)、地球を破壊しようとするのと同じです。こんなストーリがOKならもう何でもありで、シービュー号の世界観みたいなのが無茶苦茶になっています。でクレーン艦長の洗脳の時は一応頭に何か電極みたいなのを付けられて洗脳されるシーンがありましたが、今回はただ洗脳された、というだけで、いきなりクレーン艦長とザイクロンという新しい放射性の鉱石を見つけた博士を爆弾で殺そうとします。その後シービュー号に戻って今度はクルー全員を神経ガスで気絶させ、そしてシービュー号の核エンジンを暴走させてシービュー号を破壊しようとします。第3シーズンではやたらとこの核エンジンがらみの話が出てきます。しかし、暴走を始めた核エンジンをクレーン艦長は放射能防護服すら着用せず止めようとします。結局放射能の怖さというものを脚本家もアーウィン・アレンもまるで理解していないんだと思います。結局最後はネルソン提督がスタンガンで撃たれて洗脳が解けるという、陳腐きわまりない筋書きでした。