久地円筒分水から二ヶ領用水の桜/2019年3月30日

今年(2019年)も久地円筒分水から二ヶ領用水にかけての桜を撮影してきました。花曇りの丁度良い天気でしたが、円筒分水の桜は7分咲きという所でしょうか。後数日ぐらいで満開になると思います。今年はPENTAXお勧めの撮影モード「雅」ではなく「ナチュラル」で撮って、現像でちょっと彩度を上げました。年々歳々花相似たり、ですが今年は菜の花がちょっと目立って桜といいコントラストを成していました。

How could English education be improved in Japan?

The following essay is what I wrote as an assignment of English writng cource at an English school AEON:

Topic: How could English education be improved in Japan?
Style: Formal

If we start from harsh reality, Japan’s English proficiency ranking among 88 countries is 49th in 2018 according to a research of Education First company. The rank is low, even lower than some Asian countries such as Singapore, the Philippines, Malaysia, Hong Kong, South Korea, and so on.
FSI, Foreign Service Institute in the US, released data of “FSI’s Experience with Language Learning”, explaining necessary hours to learn 65 foreign languages for standard Americans who are monolingual of English. While nine European languages including Dutch, French, Italian and others are classified as category I requiring 600 – 750 hours to learn, Japanese, Chinese, Korean and Arabic are classified as category IV requiring 2200 hours and are said to be “super-hard” languages. It is vice versa that people in these four countries require very long hours to master English. Among these four countries, Chinese and English are the same in word order. For example, “I love you.” in Chinese is “wo ai nee. (我愛你)”, which is subject + verb + object for both languages. It is easier for Chinese people to understand some parts of English than Japanese. Many English teachers in Japan say that an average Japanese person needs around 3,000 hours to master English. How many hours then does a normal student in Japan learn English in a junior high school and in a high school? We usually start to learn English from junior high school at the age of 12. In three years at junior high school, there are aggregated around 350 hours of English lessons. In high schools, they are 440 hours. Even if we add some more hours at universities, the total sum of learning is still under 1,000 hours. Since there are plethora of disciplines to be taught at both junior high and high schools, we cannot simply increase the hours of English lessons. Parents should be aware of this reality and they should give more hours to learn English at home to their children.
One more worrying concern for the English education in Japan is the level of English teachers in junior high schools and high schools. The average TOEIC score of junior high school English teachers is 560 and that of high school English teachers is 620. These scores are incredibly low, especially the junior high school teachers’ score is even lower than average score of TOEIC. This means they are less proficient in English than average business people. They are not at all eligible for teaching English. They should “learn” English for the time being. The government should deal with this problem and institute a much higher level of English mandatory for English teachers applicants. If they cannot improve the situation quickly, we should hire more native speakers for schools.

先崎学9段(将棋)の「うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間」

先崎学9段(将棋)の「うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間」を読了しました。藤井聡太7段の大活躍で将棋ブームがにわかに起き、藤井7段だけじゃなくてひふみんなんかもTVにひっぱりだこ、という状況で、何故かマスコミには良く出ていたこの人が出てこないな、と思っていたら、何とうつ病で1年近く療養していたのでした。もう私もうつの時のことはあまり思い出したくないのですが、それでももう一度振り替える意味があるかな、と思って読みました。まずは先崎9段のうつ、は最近多い非定型のうつ、ではなく典型的な昔からあるうつだということです。この定型のうつは、初老というか男性更年期障害の時期に起きやすいということで、私の場合もまさにそうでした。後共通点として大きいのは、「うつの時はとにかく歩け」と精神科医である先崎9段のお兄さんが言っていることです。私のうつは激越性と言って、不安感よりも焦燥感が強く出るもので、ともかく症状がひどい時はじっと座って適当にのんびりと時間を過ごす、ということがまったく出来なくなります。そういう時のほぼ唯一の気を多少でも紛らわす手段が歩き回ることでした。よく家から溝の口までの往復5kmくらいを歩いたりしました。また、休職から会社に復帰して数ヶ月経った時が逆に症状のピークで、その時は15分も机にじっと座っていることが出来なくて、席を外して会社のビルの屋上(テニスコートがあります)をぐるぐると歩き回って何とか1日を過ごしていました。
後、先崎9段の話で身につまされたのは、プロ棋士である先崎9段が病気の時は7手詰めすらすらすらと解くことが出来なくなり、5手詰めというほとんど初心者のレベルにまで戻らないといけなかったということです。うつで認知症みたいになる、というのはあまり聞いたことがありませんが、ともかく普段簡単に出来たことが出来なくなる、というのはその通りです。
結局、先崎9段は、プロ棋士のアイデンティティーで将棋に集中することで自分を取り戻していきます。私の場合はそれは外国語の勉強(特に英語)でした。
うつ、に関する本は沢山読みましたが、患者自身が克明に症状を記録したものというのは意外に少ないので、そういう意味では貴重かもしれません。

原子力潜水艦シービュー号の”The Mummy”

原子力潜水艦シービュー号の”The Mummy”を観ました。人魚と半魚人の次は、「恐怖のミイラ男」。それも何故潜水艦の中にミイラ男が出るかと言えば、70年前にあるアメリカの考古学者が中東の国から持ち帰った、その国の国宝であるミイラの棺桶を、その国が今やアメリカに対して戦争を起こす気配があるので、その国宝をシービュー号がこっそり返しに行く、ともうこじつけまくりの設定。ミイラ男は自分自身が艦内の中を歩き回ってシービュー号の乗組員を襲うだけでなく、クレーン艦長を操ってシービュー号への破壊工作を行わせます。いつも思うんですが、シービュー号は「回路室」に侵入されてそこの回路を破壊されると、ほとんどの場合、管制ルームなどが盛大に火を吹きます。電気的な絶縁の安全設計のレベルが非常に低いと言わざるを得ません。ちなみにミイラ男はネルソン提督が原子力エンジンから出る高電圧をワイヤに通して感電させて倒します。しかしミイラ男の目的がイマイチ不明で、シービュー号を破壊したら自分も再度死んでしまうと思うのですが、その辺りが良く分かりません。また自分自身が動けるのに、何故クレーン艦長をわざわざ操らないといけないのかも良く分かりません。ちなみに前回の人魚と半魚人の回と、今回は脚本を書いている人が同じです。狼男の回もそうみたいです。ともかく他の映画にも出てくる怪物を登場させるしか能のない脚本家のように思えます。

原子力潜水艦シービュー号の”The Mermaid”

原子力潜水艦シービュー号の”The Mermaid”を観ました。荒唐無稽な話が多いシーズン3でも極めつけの荒唐無稽な話で、タイトル通り「人魚」が登場します。しかもクレーン艦長に捕獲されたその人魚を取り戻しに、一度登場した「半魚人」も再登場します。しかも更に話をおかしくしているのが、国際的な核軍縮会議が開かれようとする直前に、アメリカに敵対する某国が、アメリカ西海岸をターゲットとした新しい核兵器を海底にセットしたというサブストーリーです。(というかそっちの方が重大ですが。)その新しい核兵器はこれまでと同じレーダーや金属探知機では探知不可能な新しいタイプです。そこでクレーン艦長が行ったのは、何と捕まえた人魚にその新しい核兵器を探させるということでした。ネルソン提督はクレーン艦長がどうやって人魚と意思疎通したのか疑いますが、議論している二人の前に、シービュー号を先導する人魚が現れます。半魚人は人魚を取り戻しに(ということは半魚人と人魚はカップルなんでしょう)シービュー号に潜入し大暴れしますが、人魚が既に解放されていることが分かると、また海に戻ります。しかし、人魚が発見した新しい核兵器を無効化するためにシービュー号のスキューバ部隊がその兵器に向かったのを半魚人が邪魔します。副官のチップはレーザーで半魚人を殺します。(ということは人魚をまた裏切っているですが、その辺りに関する説明はなし。)ネルソン提督はどうやって知ったのかその新しい核兵器の構造についての情報を得ており、その指示でクレーン艦長が爆弾を無効化してメデタシ、というお話です。しかし、前回半魚人が登場した海とは場所が違う筈ですが、その辺りはご都合主義です。

原子力潜水艦シービュー号の”The Fossil Men”

原子力潜水艦シービュー号の”The Fossil Men”を観ました。今回は「化石男」で、30年前に沈没したアメリカ海軍の潜水艦の乗組員がマグマの作用か何かで全身が石と化した石人間になり、シービュー号を乗っ取って海上に戻り、不死の人間として人類に君臨しようとします。クレーン艦長はまだ未完成で使い方を間違えるとシービュー号の外郭を吹っ飛ばしてしまいしかねない超音波ビーム砲で化石男と対決します。何とかシービュー号に乗り込んで来た化石男を退治した後、ネルソン提督は無情にも元同じ潜水艦乗りだった筈の化石男が住んでいる洞窟を魚雷で吹っ飛ばします…

松田定次の「七つの顔」(片岡千恵蔵の「多羅尾伴内」シリーズ第1作)

ちょっと気分を変えて松田定次監督・比佐芳武脚本・片岡千恵蔵主演の「七つの顔」を観ました。いわゆる「多羅尾伴内」シリーズの第一作です。私が「多羅尾伴内」を知っているのは、高校生の頃、少年マガジンだったと思いますが、石ノ森章太郎の絵の漫画版があったからです。(この漫画版はあまり長続きせずすぐに打ち切りになったように記憶していますが。)今の視点で見るといわゆる突っ込みどころ満載、って奴になりますが、まあ野暮なことを言わないで、気楽に観ていればそれなりに楽しめました。知らなかったのは、七つの顔の実体である藤村大造が元々盗賊で、その罪滅ぼしのため、犯罪捜査をやっているという設定です。元はといえば、時代劇の大スターだった千恵蔵が、戦後GHQによる禁止で映画におけるチャンバラが禁止されたため、苦肉の策で千恵蔵に日本刀ではなく拳銃を持たせて活躍させるために出来た映画のようです。

原子力潜水艦シービュー号の”The Heat Monster”

原子力潜水艦シービュー号の”The Heat Monster”を観ました。以前第一次世界大戦時のUボートの艦長役で2回出た人が別の役でまた登場。そして舞台は何回目かの北極。シービュー号が氷の間の海に浮上するシーンは、明らかに映画版の使い回しでシーズン1でも出てきました。北極からエイリアンにコンタクトしようとしていた科学者がそれに成功し、エイリアンが北極上の基地にやってきますが、その実体は「火」で科学者の助手を殺してしまいます。その科学者は生き残り、火が中に入った氷の状態になったエイリアンと一緒にシービュー号の中に連れて行かれます。エイリアンはシービュー号の中で火に戻り、艦内の温度を上げてネルソン提督以下に原子力エンジンによって火焔ビームを作り、それを北極上に放射することを命じます。その目的はそのエイリアンの仲間が氷に閉じ込められているのを助けるためでした。ネルソン提督はエイリアンが立てこもっているエンジン室に冷たい北極海の海水を入れてエイリアンを殺そうとしますが、失敗します。エイリアンにコンタクトしようとしていた科学者は、エイリアンから宇宙に関する知識を得ようとしてエイリアンに協力しますが、最後はクレーン艦長がその科学者の観察小屋に時限爆弾を仕掛けるのを邪魔しようとして失敗し、結局エイリアンに殺されますが、その死の間際にエイリアンの弱点である寒さを突いて、凍らせるように言い残します。それでネルソン提督が液体酸素のボンベでエイリアンを攻撃し、また観察小屋が爆発寸前にシービュー号は何とかダイブし無事に済んだ、という話です。

NHK杯戦囲碁 第66期決勝戦 井山裕太5冠王 対 一力遼8段

本日のNHK杯戦囲碁はいよいよ第66期の決勝戦で、黒番が井山裕太5冠王、白番が一力遼8段の対戦です。井山5冠王は勝てばNHK杯戦3連覇、一力8段は勝てば3度目の決勝進出で3度目の正直ということになります。一力8段はまだ21歳ですが、この2人は既に7大タイトル戦で5度戦っています。しかし一力8段にとっては井山5冠王は厚い壁であり、7大タイトル戦挑戦手合いでは3勝16敗という結果に終わっています。特に2017年から2018年にかけて、王座戦・天元戦・棋聖戦と3連続の挑戦という大きなチャンスがありましたが、1勝も出来ず10連敗に終わりました。この結果はかなり一力8段にとってはショックだったと思いますが、しかし立ち直りは早く、第25期 阿含・桐山杯 全日本早碁オープン戦の2回戦で井山5冠王と当たり1勝しました。また2018年の王座戦でもタイトル奪取にはなりませんでしたが、2勝3敗となり後一歩まで迫りました。そういう二人による決勝戦でしたが、常に局面を動かす手を打ったのは一力8段であり、特に上辺に開いた白に黒が迫った時、それに受けずに逆に黒の開きの中に打ち込む、という積極策を採りました。黒はケイマに飛んで上辺右側の白にプレッシャーをかけましたが、それにも受けず左上隅の小目の黒につけてさばきに行きました。黒がはねた時、さばきでは切るのが普通の手ですが、一力8段はハネ返しました。こうした白の斬新な打ち方に井山5冠王は対応に苦慮し消費時間を先に使うことになりました。左上隅の折衝で、実利は白が取り、黒は左辺の白に付けて上辺を拡大しようとしましたが、ここで白が黒の根元をずばっと切ったのが、解説の趙治勲名誉名人もおそらくまた井山5冠王も予想していなかった強手かつ好手であり、ここから局面がもつれましたが、結果として黒は上辺に大きな地を築くことが出来ず、また切られて左辺に取り残された黒が弱くなりました。更には本来打ち込まれて攻められそうだった上辺右の白について手を入れずに補強した形になり、白の切りはこの対局のハイライトといっても良い手でした。その後黒が上辺右で取られかけていた2子を逃げ出し、ねじりあいが始まりました。結局黒と白の大石のどちらにも眼がなく、最初は攻め合いかと思われましたが、内ダメがかなり空いていて結局セキになり双方生き生きになりました。白は今度は左辺に残された黒を再度中央と切断して攻めに回りました。もしこの黒が取られてしまうと、セキだった筈の所がセキ崩れになって、中の黒が全部取られてしまいます。結果的に黒はうまく白3子を取ってつながりしのぎましたが、ねじりあいが一段落した結果としては白地が多く、白の優勢となりました。大ヨセで井山5冠王が右下隅を打ったのが意図が不明で、次に白が打った下辺の方が大きかったように思いますが、真意は分かりません。ざっと見た感じでは盤面でもかなり白が優勢という状況になり、井山5冠王の投了となり、一力遼8段が3度目の決勝戦で初めてのNHK杯を獲得しました。優勝インタビューでは、今回勝ったことだけに満足せず、TV囲碁アジア選手権に向けて頑張りたいとのコメントがあり、非常に頼もしく感じました。またこの2人のタイトル戦での戦いはこれからがむしろ本番になるのではないかと思いますが、一力8段が井山5冠王を下して初の7大タイトルを奪取する日も遠くないと思いました。

池井戸潤の「下町ロケット ゴースト+ヤタガラス」について追記

池井戸潤の下町ロケットの最新刊2巻の農業用AIトラクターの話はどうもクボタとかヤンマーが実際にやっているものを取材して書いているみたいです。こういう姿勢に2つの問題点を感じます。
(1)以前私の勤めている会社の製品の実使用例をまとめた資料を作り、それをその後業界別資料にまとめ直しました。その過程で分かったのが、日本のほとんどの業界がガラパゴス化していることです。つまり日本でしか通用しない製品が多すぎるということです。この農業ロボットの話も同じで、誰が考えたって日本の特殊な農業、世界的に見て競争力がほとんどなく関税で保護されてやっと生き延びている農業だけをターゲットにした製品開発はガラパゴスの典型です。
実際ちょっと調べてみたら、農業のロボット化やAI化は海外の方が当然進んでいますが、この小説にはその手の話はまるで出てきません。
(2)こういう時事的なネタを小説に取り入れると、そこから小説が腐っていく、ということ。つまり10年ぐらい経ってこの小説を読んだら、時代としてはまったく違う方向に行っていて、馬鹿馬鹿しくて読むに耐えないことも十分考えられる訳で、その意味で賞味期限が数年しかないこと。
要するに、この小説、小説というよりもはやテレビドラマの原作でしかないということですね。プロジェクトXのドラマ版というか。