トワイライト・ゾーンの”Time Enough At Last”

トワイライト・ゾーンの”Time Enough At Last”を観ました。
ヘンリー・ビーミスは銀行の窓口係でしたが、本の虫で顧客に「デヴィッドカッパーフィールドを読まれましたか?」と聞いては紙幣を数え間違え、挙げ句の果ては勝手に窓口を休止中にして自席で本を読み、それを頭取に見つかりお目玉をくらいます。家では奥さんが怖い人で、ビーミスの読んでいる新聞や雑誌を取上げるばかりかビーミスの愛読書の詩集には全ページに線を引きついにはページを破り捨ててしまいます。そんなビーミスでしたが、ある日の昼休みついに読書に理想の場所を見つけます。それは銀行の大金庫の中でした。ビーミスがそこで水爆の開発について報じる新聞を読んでいる時に、彼は突然強い揺れを感じ金庫の床に倒れます。しばらくして金庫から出てみると銀行は無茶苦茶に破壊されており、誰も生き残った人はいません。外に出てみると一面の焼け野原であり、おそらくはその町が核兵器の攻撃を受け、ビーミス一人が金庫の中にいたため助かったものでした。幸いにしてビーミスは食料店を見つけそこに何年分もの缶詰めを見つけます。今度は娯楽ですが、廃虚を歩き回り、そこに図書館の残骸を見つけたビーミスは多数の本が焼け残っているのを発見し狂喜します。しかし彼はその弾みで眼鏡を落とし割ってしまいます。彼は強度の弱視で、眼鏡無しでは本を読むことは出来ませんでした…
欧米諸国での核兵器の被害の描写の常として、放射線によって人体が被害を受けるというのがまるで抜けています。しかし、プーチンによる核兵器使用が取り沙汰される昨今としてはちょっと嫌な話でした。ただ、このエピソードはトワイライト・ゾーンの中で一番有名になったもののようです。