ジョー90の”The Most Special Agent”

キャプテン・スカーレットに続く、ゲリー&シルビア・アンダーソンの次の作品、ジョー90を観始めました。まずは第一話、”The Most Special Agent”を観ました。この話はご存知でしょうが、ビッグ・ラットという人の知識や記憶を別の人に移すことが出来るマシンを使い、9歳の少年であるジョーがこのマシンを使って色々な知識を得てエージェントとして活躍するという話です。第一話では、ソ連のエース・パイロットの知識をジョーに移し、ソ連のミグ242という最強の戦闘機を、ジョーが奪って飛行させ、追ってきた他のミグ242の3機を撃墜し、ついでに地対空ミサイルを撃って来た基地を潰滅させます。当時まだ冷戦中とは言え、ここまで露骨にソ連を敵視していいのかと思ったら、この話はビッグ・ラットの開発者が、ビッグ・ラットとジョーを使えばこんなことも出来ます、という単なるたとえ話でした。しかしたとえ話とは言え、9歳の少年に実に簡単に人殺しをさせている(しかも戦争中ですらない)のには非常に違和感がありました。それから当時のソ連の軍事力は今のロシアとは比べものにならないくらい相対的に高かった(と少なくとも思われていた)のだなと思いました。