本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が平田智也8段、白番が志田達哉8段の対戦です。まず白の初手が星だったのは志田8段としては珍しいと思ったら、最近星を打ち出してそれ以来20連勝したということで、棋風に多少の変化が出て来ているようです。お互いにヨセが得意な棋風で、双方があちらこちらに弱い石を抱えながらも大きな戦いにはならず互角の形勢が続いていました。しかし白のチャンスとして、黒が右下隅から下辺の白1子を当てた時に、下辺と右辺の黒を分断する手を打っていれば、AIによれば白が優勢になっていました。しかし白はそれを打たずに黒をつながらせてしまい、微細ながら黒良しの形勢でヨセに入りました。ヨセでもお互いに大きなミスはなく淡々と進み、終ってみれば黒の1目半勝ちという結果でした。平田8段としては初の3回戦進出です。
NHK杯戦囲碁 平田智也8段 対 志田達哉8段(2024年8月18日放送分)
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